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2人での生活②
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「で、どうなの? 高杉様との同棲は」
休憩していると、友也が突然聞いてきた。
思わず飲みかけたお茶を気管にいれてしまい咳き込むと
「悪い悪い、大丈夫?」
って言いながら、友也が背中をさする。
「同居だよ、同居!」
俺が叫ぶと
「え~! お互い好きで一緒に暮らしてるんでしょう? だったら、同棲じゃないの?」
屈託なく笑う友也に俺は小さく溜息を吐く。
「俺は好きだけど……、創さんの気持ちは分からないからなぁ~」
ポツリと漏らした俺の言葉に、友也は思い切り背中を叩いて
「ただ見詰めていただけの関係から、同棲までしたんだからさ! 大丈夫だよ」
そう言って微笑んだ。
友也は、いつだってこんな俺の背中を押してくれる。
そんな友也に微笑み返すと
「あ! そうそう。すっかり会えなくなったから、ハルちゃんと蓮が寂しがってたよ」
と言われて、俺はお世話になった2人に不義理をしていた事を思い出す。
かといって、診療所が終わってから創さんを1人にしておくのは心配だし……。
そう考えて悩んでいると
「高杉様も一緒に連れて行けば?」
と言い出した。
「え!」
「え! って、嫌なの? 何で?」
友也の容赦ない言葉に一瞬グッと息を飲み
「……ハルさん、綺麗だから」
と答えた。
「え? 何それ。もしかして、高杉さんをハルちゃんに取られちゃうって心配してんの? バカじゃないの? あの蓮がビッタリくっ付いてるんだから、大丈夫だよ」
って、笑われてしまう。
何でだろうなぁ……。
優しくて温かい雰囲気が大好きだけど、人としても、男としても負けているから……創さんに会わせるのを躊躇ってしまう。
確かにハルさんが創さんと……っていうのは、考え難い。でも、つい躊躇ってしまうのは、自分への自信の無さなんだろうなぁ……。
ぼんやりと考えていると
「とにかく! 一度はご挨拶に行けよ!」
友也に念を押され、俺は曖昧に返事を返した。
休憩していると、友也が突然聞いてきた。
思わず飲みかけたお茶を気管にいれてしまい咳き込むと
「悪い悪い、大丈夫?」
って言いながら、友也が背中をさする。
「同居だよ、同居!」
俺が叫ぶと
「え~! お互い好きで一緒に暮らしてるんでしょう? だったら、同棲じゃないの?」
屈託なく笑う友也に俺は小さく溜息を吐く。
「俺は好きだけど……、創さんの気持ちは分からないからなぁ~」
ポツリと漏らした俺の言葉に、友也は思い切り背中を叩いて
「ただ見詰めていただけの関係から、同棲までしたんだからさ! 大丈夫だよ」
そう言って微笑んだ。
友也は、いつだってこんな俺の背中を押してくれる。
そんな友也に微笑み返すと
「あ! そうそう。すっかり会えなくなったから、ハルちゃんと蓮が寂しがってたよ」
と言われて、俺はお世話になった2人に不義理をしていた事を思い出す。
かといって、診療所が終わってから創さんを1人にしておくのは心配だし……。
そう考えて悩んでいると
「高杉様も一緒に連れて行けば?」
と言い出した。
「え!」
「え! って、嫌なの? 何で?」
友也の容赦ない言葉に一瞬グッと息を飲み
「……ハルさん、綺麗だから」
と答えた。
「え? 何それ。もしかして、高杉さんをハルちゃんに取られちゃうって心配してんの? バカじゃないの? あの蓮がビッタリくっ付いてるんだから、大丈夫だよ」
って、笑われてしまう。
何でだろうなぁ……。
優しくて温かい雰囲気が大好きだけど、人としても、男としても負けているから……創さんに会わせるのを躊躇ってしまう。
確かにハルさんが創さんと……っていうのは、考え難い。でも、つい躊躇ってしまうのは、自分への自信の無さなんだろうなぁ……。
ぼんやりと考えていると
「とにかく! 一度はご挨拶に行けよ!」
友也に念を押され、俺は曖昧に返事を返した。
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