3 / 23
妹が……BL漫画家になっていた!①
しおりを挟む
「お兄ちゃん、このままずっと家に居るの?」
帰省して1週間が経過した頃、2つ年下の妹、琴音が居間のコタツでゴロ寝している俺に聞いて来た。
「迷惑か?」
大学進学から一度も帰らなかった僕が、突然帰省して家族は驚いていたが、事情を聞いて
「しばらくゆっくりしなさい」
と言ってはくれたが……やはり本音は迷惑なのだろうと思っていると
「ううん、全然! むしろ大歓迎だよ。ねぇ、お兄ちゃん。お願いがあるの」
琴音は意を決した顔をして僕の前に正座した。
「お願い?」
そんな琴音に向かい合うように座ると
「そう。実はさ、私、漫画を描いているんだよね」
真剣な表情で告げた。
「えっ! 凄いじゃないか! 漫画家になるのが夢だったもんな!」
手放しで喜ぶ僕に、琴音は言いづらそうに顔を曇らせると
「そう……なんだけどさ。実はね、男性の裸を描かなくちゃならなくて、お兄ちゃんがモデルになってくれると嬉しいなぁ~とか思うんだけど……」
と呟いた。
「裸? あぁ、上半身か? 僕みたいなヒョロっこい身体で良いなら」
そう言いながら上着を脱ごうとすると
「違うの! ……その、全裸」
と叫ばれた。
(ん? 今、何て?)
琴音と向き合い、目を瞬かせる。
(き……聞き間違いだよな)
僕がから笑いしながら
「え? なんだって?」
と聞き返すと
「全裸を見たいの! 特に〇〇〇の形が見たいの!」
妹の言葉に、失神しそうになった。
「はぁ! お前、何言ってるんだよ!」
「お兄ちゃんが悪いんだよ! 帰省して来るから、リア友がみんな沸き立っちゃってさ! リンきゅんのリンきゅんをリアルに描いて欲しいって言われた私の気持ち分かる?」
真顔で叫ばれ、唖然としてしまう。
「リンきゅんのリンきゅんって……」
何故、僕は琴音のリア友に『きゅん』呼びされてるんだ?
28歳の成人男性の名前に、きゅん付けって……。
真っ白になっていると
「お兄ちゃん、綺麗になって帰って来るからさ……。私も色々、大変なんだよ」
唇を尖らせて琴音がボヤいている。
「キャラデザを変更しなきゃだし、漫画よりリアルが上回るとか……」
はぁ……と溜息交じりに呟かれて
「リアル? 漫画? ……琴音、僕をモデルに漫画を描いているのか?」
思わずポツリと呟くと、琴音はハッとした顔をして口を塞ぐと
「え? 何の話かなぁ?」
と笑って誤魔化し始めた。
「だから、僕の裸が必要なのか?」
この時は、特に深い意味は無く聞いてみると
「そう……なんだけど、嫌だよね?」
琴音の言葉に
「全裸は無理だけど……」
と呟いてしまったが最後
「上半身だけでも良いから、モデルやってくれる? もちろん、バイト代は出すから!」
前のめりで叫ばれてしまう。
「えっと……まず、その漫画見せて」
手を出して言った瞬間、今度は琴音が固まった。
「え?」
「見せてくれたら、考える」
僕の言葉に、琴音が息を飲んだ。
帰省して1週間が経過した頃、2つ年下の妹、琴音が居間のコタツでゴロ寝している俺に聞いて来た。
「迷惑か?」
大学進学から一度も帰らなかった僕が、突然帰省して家族は驚いていたが、事情を聞いて
「しばらくゆっくりしなさい」
と言ってはくれたが……やはり本音は迷惑なのだろうと思っていると
「ううん、全然! むしろ大歓迎だよ。ねぇ、お兄ちゃん。お願いがあるの」
琴音は意を決した顔をして僕の前に正座した。
「お願い?」
そんな琴音に向かい合うように座ると
「そう。実はさ、私、漫画を描いているんだよね」
真剣な表情で告げた。
「えっ! 凄いじゃないか! 漫画家になるのが夢だったもんな!」
手放しで喜ぶ僕に、琴音は言いづらそうに顔を曇らせると
「そう……なんだけどさ。実はね、男性の裸を描かなくちゃならなくて、お兄ちゃんがモデルになってくれると嬉しいなぁ~とか思うんだけど……」
と呟いた。
「裸? あぁ、上半身か? 僕みたいなヒョロっこい身体で良いなら」
そう言いながら上着を脱ごうとすると
「違うの! ……その、全裸」
と叫ばれた。
(ん? 今、何て?)
琴音と向き合い、目を瞬かせる。
(き……聞き間違いだよな)
僕がから笑いしながら
「え? なんだって?」
と聞き返すと
「全裸を見たいの! 特に〇〇〇の形が見たいの!」
妹の言葉に、失神しそうになった。
「はぁ! お前、何言ってるんだよ!」
「お兄ちゃんが悪いんだよ! 帰省して来るから、リア友がみんな沸き立っちゃってさ! リンきゅんのリンきゅんをリアルに描いて欲しいって言われた私の気持ち分かる?」
真顔で叫ばれ、唖然としてしまう。
「リンきゅんのリンきゅんって……」
何故、僕は琴音のリア友に『きゅん』呼びされてるんだ?
28歳の成人男性の名前に、きゅん付けって……。
真っ白になっていると
「お兄ちゃん、綺麗になって帰って来るからさ……。私も色々、大変なんだよ」
唇を尖らせて琴音がボヤいている。
「キャラデザを変更しなきゃだし、漫画よりリアルが上回るとか……」
はぁ……と溜息交じりに呟かれて
「リアル? 漫画? ……琴音、僕をモデルに漫画を描いているのか?」
思わずポツリと呟くと、琴音はハッとした顔をして口を塞ぐと
「え? 何の話かなぁ?」
と笑って誤魔化し始めた。
「だから、僕の裸が必要なのか?」
この時は、特に深い意味は無く聞いてみると
「そう……なんだけど、嫌だよね?」
琴音の言葉に
「全裸は無理だけど……」
と呟いてしまったが最後
「上半身だけでも良いから、モデルやってくれる? もちろん、バイト代は出すから!」
前のめりで叫ばれてしまう。
「えっと……まず、その漫画見せて」
手を出して言った瞬間、今度は琴音が固まった。
「え?」
「見せてくれたら、考える」
僕の言葉に、琴音が息を飲んだ。
3
あなたにおすすめの小説
ブラッドフォード卿のお気に召すままに
ゆうきぼし/優輝星
BL
第二章スタート!:イブキと婚約をして溺愛の日々を送ろうとしていたブラッドフォード。だが、国の情勢は彼の平穏を許さず、王の花嫁選びが始まる。候補者が集まる中、偽の花嫁(♂)が紛れ込む。花嫁の狙いはイブキの聖獣使いの力で。眠りについた竜を復活させようとしていた。先の戦においての密約に陰謀。どうやらイブキの瞳の色にも謎があるようで……。旅路にて、彼の頭脳と策略が繰り広げられる。
第一章:異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
愛していた王に捨てられて愛人になった少年は騎士に娶られる
彩月野生
BL
湖に落ちた十六歳の少年文斗は異世界にやって来てしまった。
国王と愛し合うようになった筈なのに、王は突然妃を迎え、文斗は愛人として扱われるようになり、さらには騎士と結婚して子供を産めと強要されてしまう。
王を愛する気持ちを捨てられないまま、文斗は騎士との結婚生活を送るのだが、騎士への感情の変化に戸惑うようになる。
(誤字脱字報告は不要)
触手生物に溺愛されていたら、氷の騎士様(天然)の心を掴んでしまいました?
雪 いつき
BL
仕事帰りにマンホールに落ちた森川 碧葉(もりかわ あおば)は、気付けばヌメヌメの触手生物に宙吊りにされていた。
「ちょっとそこのお兄さん! 助けて!」
通りすがりの銀髪美青年に助けを求めたことから、回らなくてもいい運命の歯車が回り始めてしまう。
異世界からきた聖女……ではなく聖者として、神聖力を目覚めさせるためにドラゴン討伐へと向かうことに。王様は胡散臭い。討伐仲間の騎士様たちはいい奴。そして触手生物には、愛されすぎて喘がされる日々。
どうしてこんなに触手生物に愛されるのか。ピィピィ鳴いて懐く触手が、ちょっと可愛い……?
更には国家的に深刻な問題まで起こってしまって……。異世界に来たなら悠々自適に過ごしたかったのに!
異色の触手と氷の(天然)騎士様に溺愛されすぎる生活が、今、始まる―――
※昔書いていたものを加筆修正して、小説家になろうサイト様にも上げているお話です。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
勇者になるのを断ったらなぜか敵国の騎士団長に溺愛されました
雪
BL
「勇者様!この国を勝利にお導きください!」
え?勇者って誰のこと?
突如勇者として召喚された俺。
いや、でも勇者ってチート能力持ってるやつのことでしょう?
俺、女神様からそんな能力もらってませんよ?人違いじゃないですか?
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる