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第145話
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「ここがレベル10のダンジョンですか、今までとあまり変わりませんね」
「そうだな、けれど優人も感じているだろ、このピリピリした感覚は強敵の感覚だ」
サロパスタの言う通り、肌がピリピリ、胸がざわつくこの感じは、久しぶりだが確かに強敵の感覚だ。
「そう言っていたら、最初のモンスターが来ますね」
アスカさんが腰の剣を抜き放ちながら言ってくる。
ドスンドスンと重い足音を響かせやって来たのは、オークだった。
「只のオークじゃない、オークキングだ。それに持っている武器や防具は魔法の品だから、気をつけて」
優人が《詳細鑑定》を使って、迫り来るオークを鑑定するとオークキングと判明し、持っている武器も煉獄炎の槍とオドロオドロしい名前の槍である。
「けれども、オークはオークです。相手にはなりません」
アスカさんがオークキングと交錯して、目にも留まらぬ剣戟で斬りつけた。オークキングも初撃は槍で合わせたが、槍ごと破壊されて体がバラバラになった。
「初っ端からオークキングは、驚きだがこれがレベル10のダンジョンか」
サロパスタが剣を鞘に納めようとしたところで、再びドスンドスンと足音が聞こえて、完全に鞘に納める前に再び抜き放った。足音が複数聞こえることから、注意して通路の奥を見ると、オークキングが3体向かってきた。
「今度は3体同時にオークキングが来た」
今度のオークキングも魔法の武具や防具を装備している。
「俺に任せろ」
サロパスタがそれぞれ一振りで、オークキングを真っ二つにしていく。
「先に進もう。オークキングも束になられたら厄介だ」
ダンジョンの構造は迷宮型で地下に降りる階段を探していたら、階段が見つかった。
「けど、この階段は下りじゃなくて、登りですね」
「ここは、上に進むダンジョンのようですね」
階段を登り、ダンジョンの中を進むと出てくるモンスターもバリエーションが増えてきたが、全てがキングだった。
「レベル10のダンジョンは、やっぱり敵もキングか」
「まあ、今のメンバーの実力ならキングもキングではなくても関係があまりないですしね」
メンバーがそれぞれモンスターを倒して行くと、迷宮の広さはそこまでも広くないので、上に続く階段を登って行った。
「何か雰囲気が変わりました?」
「ああ、確かに」
魔物が放つ嫌な雰囲気が消えて、全く何も気配を感じない。そしてダンジョンも薄暗い道が、光溢れる白い石で出来たダンジョンに変わった。
「誰か来ますね」
気配を全く感じないが、確かに奥から全身に鎧を纏った人が歩いてきた。そして途中から小走りになってから走り始めた。
「来るぞ」
走ってくる人物は槍を手に持ち構え、突っ込んでくる。
「いきなりなんだ」
サロパスタが大剣で、鎧の騎士の攻撃を防いで、キックを放つ。
「サロパスタ、その騎士さんは天使のようだ」
《詳細鑑定》で見た名前欄にはエンジェルナイトと記されていた。
「天使だと、じゃあ神様の使いってことか、殺していいのか?」
「問答無用で襲いかかってきているんだ。構わないだろう」
「確かにそうだな」
サロパスタは、そう言ってエンジェルナイトを斬り伏せた。
「モンスターとは、少し違うみたいだな」
生命力が0になったエンジェルナイトは、死体が残らず光となって消えた。
「どうやら、これからは天使様と戦わないといけないみたいだな」
一行は、白い空間を進んだ。
「そうだな、けれど優人も感じているだろ、このピリピリした感覚は強敵の感覚だ」
サロパスタの言う通り、肌がピリピリ、胸がざわつくこの感じは、久しぶりだが確かに強敵の感覚だ。
「そう言っていたら、最初のモンスターが来ますね」
アスカさんが腰の剣を抜き放ちながら言ってくる。
ドスンドスンと重い足音を響かせやって来たのは、オークだった。
「只のオークじゃない、オークキングだ。それに持っている武器や防具は魔法の品だから、気をつけて」
優人が《詳細鑑定》を使って、迫り来るオークを鑑定するとオークキングと判明し、持っている武器も煉獄炎の槍とオドロオドロしい名前の槍である。
「けれども、オークはオークです。相手にはなりません」
アスカさんがオークキングと交錯して、目にも留まらぬ剣戟で斬りつけた。オークキングも初撃は槍で合わせたが、槍ごと破壊されて体がバラバラになった。
「初っ端からオークキングは、驚きだがこれがレベル10のダンジョンか」
サロパスタが剣を鞘に納めようとしたところで、再びドスンドスンと足音が聞こえて、完全に鞘に納める前に再び抜き放った。足音が複数聞こえることから、注意して通路の奥を見ると、オークキングが3体向かってきた。
「今度は3体同時にオークキングが来た」
今度のオークキングも魔法の武具や防具を装備している。
「俺に任せろ」
サロパスタがそれぞれ一振りで、オークキングを真っ二つにしていく。
「先に進もう。オークキングも束になられたら厄介だ」
ダンジョンの構造は迷宮型で地下に降りる階段を探していたら、階段が見つかった。
「けど、この階段は下りじゃなくて、登りですね」
「ここは、上に進むダンジョンのようですね」
階段を登り、ダンジョンの中を進むと出てくるモンスターもバリエーションが増えてきたが、全てがキングだった。
「レベル10のダンジョンは、やっぱり敵もキングか」
「まあ、今のメンバーの実力ならキングもキングではなくても関係があまりないですしね」
メンバーがそれぞれモンスターを倒して行くと、迷宮の広さはそこまでも広くないので、上に続く階段を登って行った。
「何か雰囲気が変わりました?」
「ああ、確かに」
魔物が放つ嫌な雰囲気が消えて、全く何も気配を感じない。そしてダンジョンも薄暗い道が、光溢れる白い石で出来たダンジョンに変わった。
「誰か来ますね」
気配を全く感じないが、確かに奥から全身に鎧を纏った人が歩いてきた。そして途中から小走りになってから走り始めた。
「来るぞ」
走ってくる人物は槍を手に持ち構え、突っ込んでくる。
「いきなりなんだ」
サロパスタが大剣で、鎧の騎士の攻撃を防いで、キックを放つ。
「サロパスタ、その騎士さんは天使のようだ」
《詳細鑑定》で見た名前欄にはエンジェルナイトと記されていた。
「天使だと、じゃあ神様の使いってことか、殺していいのか?」
「問答無用で襲いかかってきているんだ。構わないだろう」
「確かにそうだな」
サロパスタは、そう言ってエンジェルナイトを斬り伏せた。
「モンスターとは、少し違うみたいだな」
生命力が0になったエンジェルナイトは、死体が残らず光となって消えた。
「どうやら、これからは天使様と戦わないといけないみたいだな」
一行は、白い空間を進んだ。
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