どく

蓮ノ葉 睡蓮

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独~愛~

独~4~

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今日も定時までに終わらなかった

仕事まだかなり残ってるし、今日は終電かな
 
そんなことを思いながらコーヒーを飲み少しだけひと休みしていると他の部署の人たちがなぜか廊下の方で黄色い歓声をあげている

「何かあったのかな?」

そうつぶやき仕事に戻った

*~*~*

ふと時計を見ると30分ほどたっている

いつもより集中出来ない

それは午前に前を向けとか意味が分からないことを言われたのもある

けどそれ以前に、、、

廊下から聞こえる黄色い歓声がうるさい

「はぁ、、、」

私はため息をつくと仕事に戻ろうと1度伸びをした

その時聞き覚えのある声が聞こえた

「そろそろ通してくれないか?」

午前に意味わかんないこと言ってきた人だ、、、

何の用だろう

でもそれよりも通しての一言で黄色い歓声をあげてた他の部署の人たちはその人を通すように廊下の端に寄ったようだ

イケメンというのはこんなにもすごいのか、、、

興味ないけど

仕事中だから集中しなきゃ、、、

よし、仕事仕事、、、

そう自分の心の中でケジメをつけたのに話しかけられた

「おい、お前」

「はい?」

午前の人だ…、、、
うー、、目付き悪いから苦手、、、

「お前、午前中に人事異動の件について話しただろ、早く移動しろ」

「え?私何も聞いてないですよ?」

「午前中来た時にたしかに言ったはずだが…」

「聞いてないです!」

「…そうか、じゃあ改めていう、お前は今日から新しい部署に移動してもらう」

「新しい部署、、、」

「そう、この会社は海外との家電の輸出入に関わるが多いが、、家電の他にも服の輸出をしたいと思ってる、お前、たしか趣味のところに読書(小説、漫画、モデル雑誌)って書いてただろ、だから服のセンスも良さそうだしお前をそこのまとめ役に任せる」

「は、はぁ?」

私は気の抜けた返事しか出来なかった

なんで私なのだろう

その疑問が残る、、、
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