世界最高の悪役は実はクズ雑魚~勘違いは勘違いを呼び組織(ハーレム)は出来上がった~

亜・ナキ

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第壱章 偽聖女~空と宇宙の境界はどこにあるか~

第十三話 一番の問題

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 ◇◇アクトク・リョウシュ視点◇◇

 暇だなぁ~。(現実逃避中)
 現在進行形で真昼間から仕事もせずにベットに寝ころぶというトップオブ自堕落な時を過ごしている。

 その時、コンコンとドアをノックされた。


「どーぞ」


 メイドの誰かだろうか。


「ちょっといいですかにゃ?アク様」


 ケモ耳ピンク!?
 やばい。一番今会いたくない人(?)やん。


「いいよ」


 余裕ぶろう。そうしよう。


「やったにゃ!」


 そう言うと俺が寝ているベットにダイブしてきた!?
 これは…
 最高だ…

 2週目にして初めて女の人が自分のベットに入った…神様ありがとう…

 って何!?誘ってんのか襲うぞおらぁ!


「何か用か?」


 ただし表面上は落ち着いて…


「ありゃ?もうちょっとは動揺するかと思ったのに案外慣れてるにゃ?もしかしてエイリ様かにゃ?」


 ブフォー!
 危ない危ない。吹くところだった…
 無事、心の中で吹くことに成功致しました。


「そんなわけないじゃないか」


 本当に。
 そうだったら今頃ウッホウホハーレムライフだよ…


「本当かにゃ~?毎晩毎晩あんな事やこんなことを…きゃ!エッチ!」


 …それいじってるとかじゃなくてモロに心にダメージ入ってるからね?
 なんでそんな事言うの?
 そんなのウッホウホハーレムライフ主人公のする事じゃないか…
 俺は寂しい寂しい独り身妄想ハーレム…
 そんな事…俺には一生出来やしないよ…


「はにゃ?本当に何もしてない反応だにゃ!」

「だからそう言ってるじゃないか。それで何しに来たんだ?」

「ちょっと聞きたいことがあってにゃ」


 てかコイツ馴れ馴れしくね?
 聖堂で会った時めちゃくちゃかしこまってたのに…
 もしかして俺に気がある!?(これぞ妄想男)


「なんの?」


 そう言いながらベットに押し倒して顎クイする!

 『ソレは、とても気持ち悪いです!(ガンギマリの会より)』

 だまれ!ガンギマリやろう!
 俺は!俺はー!モテたいんだァ!


「にゃ、にゃ、にゃにを…」


 顔が真っ赤だ!目もとろんとしている!
 顔を近づけると耳をピクピク動かしている。
 さらにしっぽがブンブン動いている!
 これは確実に俺に惚れている!(妄想男殺す)


「何をするんだろうなぁ?何を想像してるんだ?」

「は、はにゃ、はにゃにゃにゃ…」


 いい匂いがする。

 さあ、コトが始まる…
 デュフフ。同士たちよ、俺は、今日、大人になる!


 ドガーン!


「な、何をしてるんですか!」


 エイリ!?





 ◇◇エイリ視点◇◇

 危なかった…

 ケモ耳ピンクことエアクと作戦などを練りながら私は未だに本棚のカーテンを開けられそうになった事にドキドキ(悪い意味で)していた。

 あの中には奴隷と領主の官能小説や、アク様のちょっとエッッな肖像画(およそ30枚)、フィギュアetc…
 という誰が見ても引くような物が入ってるのだ。
 途中の重要な話、つまり日常に潜んでいる「我々の敵が誰だ!」的な話になった時にまだ見られそうになった…
 という感情から適当に絶対にありえない聖教なんて言っちゃって…
 バカか?って言われるのを覚悟したら本当に合ってた。
 ある意味良かったのかもしれない。
 これで外してたらアク様に馬鹿な女と思われてたかもだから。

 それにしても、性癖などがアク様にバレる事にちょっと興奮もしちゃった…
 身体が火照ってるよぉ~。
 机にうつ伏せになる。


「どうかしましたかにゃ?」

「いや、気にしないで…ちょっと1人にさせて…」


 エアクだけは私の趣味(アク様)を知っている。
 私の親友とも言える存在だ。


「じゃあ、ちょーっと席外しますにゃ」


 ドアが閉まる音が聞こえる。
 その瞬間、私は光をも超える速度で本棚に隠されたアク様フィギュアを手に取り、頬でスリスリする。


「アク様~。かっこよかったですぅ~!あの全てを分かっているような態度、好き!」


 布団にダイブし、枕に顔を押し付ける。


「かっこよかったぁ~!カッコイイ!そしてちょーっとたまに困った顔をする時は可愛いし!」


 あの女の子にも見える顔を思い浮かべる。
 女の子みたいなのにめっちゃかっこよくて、それでいてたまに可愛くて…

 まずまつ毛でしょ?女の子みたいに長いまつ毛。そして目はただの赤じゃなくて奥深い真紅なの。ちっちゃいお口なのに凄い大食いだし、髪の毛も珍しい黒髪。それも漆黒の。あまり髪を切らないから長くなって、私が最近髪のお手入れをしてるけど本当にサラサラなの。1本だけ抜けた毛を大切に本棚にしまってある。肌もめちゃくちゃ綺麗。真っ白!ぷるぷる。すべすべ。手も腕も足も男の人にしたらとっても細い。力を入れたら折れちゃいそう。なのに多分わたしより力はずっと強い。背は私は普通くらいだけどアク様はそれより少しだけ高い。でも目線はほぼ同じ。綺麗な目が見れていつも幸せ。声もいい。中性的な声なのに何かを力強く言う時はかなり男の子っぽくて、でも寝起きとか秘密で忍び込むと可愛い声出してるの。そしてそして…


 あの純粋な女の子はどこへやら、完全に限界オタク化していた。


 あ、もう大分時間経っちゃった。
 エアク何処に行ったんだろ。
 闇魔法、『追跡シーク』でエアクの場所を特定する。

 ってえ!?

 アク様の部屋?
 な、何をしてるんだ…?
 嫌な予感がする。
 走れ!私!
 光速を越えろ!

 ドアが目の前に見える。
 今は気にしてられない。何かが起こる前に!

 ドアを蹴やぶる。


「な、何をしているんですか!」


 そこにあったのはエアクがアク様に押し倒されている光景。


「あ、ああ。どうしたんだ?エイリ」


 どうしたって!私を差し置いてエアクから襲うなんて!

 …あ、そうか。これも私のただの自意識か。
 私に、魅力が無かっただけか。
 私、胸もそんなに無いし、エアクは巨乳だし…

 私なんて、魅力、ないよね。
 当然だよね。


「ただ、エアクの具合が悪そうだったから熱を測っていただけだぞ?」

「え!?」


 そんなの!?
 なのに勝手に変な勘違いしちゃって…
 びっくりした~。
 確かにアク様そういう所あるし…
 なんだぁ。そっかぁ。良かったぁ。

 …それはそれとして。
 なんでエアクはアク様の部屋に入ってるのかな~?
 後でしっかり締めてやらねば。

 アク様に近づき過ぎたからなのか、本当に具合が悪いのか、ばったんきゅーしているエアクを私の部屋まで引きずった。

 起きてからめちゃくちゃ説教、躾etc...をしたのは言うまでもない。




 ◇◇エアク視点◇◇

 ちょーっと猫らしく気まぐれにからかいに行っただけなのにゃ…
 近づいてくるあの美しい顔を思い出すだけで身体が熱くなるにゃ。

 理解したのにゃ。
 にゃあは強くなってきたつもりだったにゃ。
 でも、分からされたにゃ。
 それでも、あのひとからしたら私はただの…

 猫なのにゃ。

 あの目が忘れられない。
 あの手が忘れられない。
 エイリ様が惚れたのも無理はないにゃ。

 にゃあは、アク様の、飼い猫になるにゃゃゃゃ!!!!
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