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十月
消えた絵画 7
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連れ立って向かった先は、つい先日も二人で行った場所だった。校舎の東側に位置し、整えられているわりにあまり人気のない場所。園芸部が手入れしている庭園だ。
その木立の奥に行くと、先日と同じように、岩根がイーゼルを立てていた。
「こんにちは、岩根さん」
氷川が呼びかけると、岩根がこちらに顔を向けた。氷川と神森を確かめ、また顔をキャンバスに戻す。筆が滑らかに動いた。
「やあ、また来たんだね。どうしたの?」
「睡蓮の絵が、特別教室棟のギャラリーに飾ってありましたね」
氷川が言うと、岩根は僅かに目を細めた。
「そうだね、知ってるよ。涌井が騒いでた」
「あの絵を描いたのは、岩根さんですよね」
「岩根祥三ね、俺の叔父だよ。なんだか紛らわしいな」
パレットから色を掬って、キャンバスに落とす。話す口元には、うっすらと笑みが掃かれていた。神森が顔をしかめて、半歩前に出た。踏みにじられた芝生が、緑の匂いを広げながら千切れる。
「いいえ、岩根祥三氏の作品ではありません。あれは、あなたの筆です」
今まで黙っていた神森が、断罪するように岩根に告げる。岩根が神森に視線を向けた。昼の太陽を避けるように緑陰に身を潜ませた彼の目は暗く、底冷えするような厳しさがあった。
「どうして……?」
「僕は絵は描けませんが、見る目だけは鍛えられていましてね。特に岩根祥三氏の睡蓮はとても好きですので、贋作か真作かの区別はつきますよ。それに、岩根さんの絵も何作も拝見していますから、筆致も多少は覚えているつもりですし」
にこりともせずに神森が告げる。その声音は穏やかだったが、やはりひどく冷たい。あるいは彼は愚弄されたように感じているのかもしれなかった。
氷川は二人の様子を少し眺めて、息を吸った。こんな時は名探偵を気取って、推理を披露するのも一つの手ではある。そうして話している間に、二人がクールダウンしてくれればいいのだけれどと願いながら。
「不思議だったんです。絵がなくなったのはテスト最終日の放課後で、部活の活動時間中でした。人の目もあるはずの学校から、結構な大きさのある油絵が消えて、しかも誰も盗み出すのを見てない。学内に隠してあったり、破損された可能性も考えましたけど、返された……返したように見せかけられたことで、それは薄いと思いました。完全に人の目がない状況じゃなかったなら、誰かが見てなきゃ可怪しいんです」
「……一旦隠して、後から持ち出した、とかは?」
氷川の語りを受けて、岩根が話に乗ってくる。氷川はわざとらしいくらい大きく頷いた。
「ええ、可能性としては。でもそれは難しいでしょう。人目があるのは廊下も階段もなんです。それとも同じ階の委員会室に隠したんでしょうか? 生徒会室、選挙管理委員会室、監査委員会室、美化委員会室……予備室」
「あり得ません。使用している委員会の各室は当日、全校への通達に先立って確認しています。使用していない部屋の鍵は事務室で管理していますが、事務員総出での犯行とも思えませんし」
神森が間髪入れずに否定する。そんなことをしていたとは知らなかった。案外、最低限の初動捜査は行なっていたらしい。疑わなくて良かった。
「まあ、そんな風に難しく考える必要もないんですけどね。大きな荷物を持った人物は見なかった。不審な人物は見なかった。でも、それが大きなトートバッグだったなら疑っても、キャンバスを持ち運ぶ道具だったら疑いませんよね。たとえば、岩根さんがお持ちのその道具とか」
「イーゼルボックス、という名前がありますよ」
指差した氷川に、神森が補足をしてくれる。木製で、パレットや絵の具やキャンバスを持ち運ぶための道具だ。岩根は完全に手を止めて、苦い表情をしていた。筆を置き、氷川を睨み付ける。暗い、沼の底に淀んだ澱のような眼差しだ。
「俺が盗んだ、と? 俺が贋作を作ってすり替えた、と? 君たちは、敬語だけじゃなくて、先輩を敬う心も持ち合わせるべきだと思うよ」
「いつも戸外制作をしている生徒がいる、という話は、意外に有名なんだそうです。あまり周囲のことを見ていなかった俺は知りませんでしたが、友人たちに聞きました。だったら誰も岩根さんが、イーゼルボックスを持って移動していても気にしませんね」
岩根の挑発を無視して、彼を犯人だと考える根拠を付け加える。岩根は眉をひそめた。唇を歪めて、嘲笑めいた表情を作る。
「じゃあ聞こうか、探偵くん。そこまで言うなら、俺がなんで絵を盗んで複製したものを戻したかも、分かってるんだろ?」
「分かりませんよ、そんなこと」
端的に切り返すと、岩根が表情を崩した。目をまたたき、口を僅かに開ける。氷川は片手を振った。
「俺は探偵じゃないですし、エスパーでもありません。神森くんみたいに、絵の筆致から作者を見分けることだってできない。だから、知りたくて来たんですよ。なんのために岩根さんがそんなことをしたのか、教えてくれませんか?」
「嫌だね。なんでそんなことをしなきゃいけない」
「神森くんは、あの絵を愛してました。俺はそれを聞いて、もう一度見たいと思った。それが理由にはなりませんか?」
神森の腕を叩くと、彼は弾かれたように首肯した。虚を衝かれた表情の岩根に対して、彼は真剣な声で質す。
「教えてください。なんのために、あの絵を持ち出したんですか?」
岩根はしばらくの間、呼吸すら忘れたかのように微動だにしなかった。風がそよぎ、木の葉を揺らす。まだ紅葉には早い、緑色の葉が擦れ合って音を立てる。緑陰の灰色に染まった岩根は、名前の通り岩のようだった。何分も過ぎたかと思う頃、その硬直がやっと解ける。彼は絵の具で汚れた手で、そっとその面を覆った。
部屋に来て欲しい、そう言われて、岩根に連れられて寮へ向かった。土曜日の午後だというのに、寮の中は閑散としている。生徒のほとんどが、部活動や文化祭の準備で校内に残っているのだろう。
「三年生は文化祭は自由参加ですよね、静かですけど、皆さんお部屋にいるんでしょうか」
「学内講習やってるから。受験生だからね、友達も皆、講習か自習かで勉強してる。君たちも来年はそうなるよ」
「岩根さんはいいんですか?」
「俺は美大だもん。そりゃ勉強もするけど、メインは制作だよ」
岩根が平然と答えるが、芸術の素養が乏しい氷川には別世界だ。神森は世間話に加わることなく、黙々と足を進めている。時折スマートフォンを確かめて顔をしかめるのは、きっと呼び出しだろう。生徒会の仕事よりもこちらのほうが大切らしい。
「不躾ですけど、ご実家はいいんですか?」
「実家って?」
岩根が不思議そうに聞き返してくる。先日の岩根祥三関連の話から推察するに、岩根の実家もどこぞの企業を経営しているのかと思ったが、考え違いだろうか。
「岩根祥三さんが家業のお手伝いをされていたと聞いたので……早合点でおかしなことを言いました?」
「ああ、そういうこと。確かに祖父から父が受け継いだ仕事はあるけど、それは弟がどうにかするよ。あいつは俺より全然優秀だ。おかげで俺は好き勝手に生きられる」
弾んだ口調には、どこか皮肉めいたものが感じられた。三階の部屋の前で、岩根は足を止める。ポケットからキーを取り出し、迷いなく鍵を開けた。
「さあどうぞ。君たちの探しているものはないけどね」
岩根が扉を開けて、氷川と神森を招き入れる。不穏な物言いに緊張しながら、部屋に上がった。
その木立の奥に行くと、先日と同じように、岩根がイーゼルを立てていた。
「こんにちは、岩根さん」
氷川が呼びかけると、岩根がこちらに顔を向けた。氷川と神森を確かめ、また顔をキャンバスに戻す。筆が滑らかに動いた。
「やあ、また来たんだね。どうしたの?」
「睡蓮の絵が、特別教室棟のギャラリーに飾ってありましたね」
氷川が言うと、岩根は僅かに目を細めた。
「そうだね、知ってるよ。涌井が騒いでた」
「あの絵を描いたのは、岩根さんですよね」
「岩根祥三ね、俺の叔父だよ。なんだか紛らわしいな」
パレットから色を掬って、キャンバスに落とす。話す口元には、うっすらと笑みが掃かれていた。神森が顔をしかめて、半歩前に出た。踏みにじられた芝生が、緑の匂いを広げながら千切れる。
「いいえ、岩根祥三氏の作品ではありません。あれは、あなたの筆です」
今まで黙っていた神森が、断罪するように岩根に告げる。岩根が神森に視線を向けた。昼の太陽を避けるように緑陰に身を潜ませた彼の目は暗く、底冷えするような厳しさがあった。
「どうして……?」
「僕は絵は描けませんが、見る目だけは鍛えられていましてね。特に岩根祥三氏の睡蓮はとても好きですので、贋作か真作かの区別はつきますよ。それに、岩根さんの絵も何作も拝見していますから、筆致も多少は覚えているつもりですし」
にこりともせずに神森が告げる。その声音は穏やかだったが、やはりひどく冷たい。あるいは彼は愚弄されたように感じているのかもしれなかった。
氷川は二人の様子を少し眺めて、息を吸った。こんな時は名探偵を気取って、推理を披露するのも一つの手ではある。そうして話している間に、二人がクールダウンしてくれればいいのだけれどと願いながら。
「不思議だったんです。絵がなくなったのはテスト最終日の放課後で、部活の活動時間中でした。人の目もあるはずの学校から、結構な大きさのある油絵が消えて、しかも誰も盗み出すのを見てない。学内に隠してあったり、破損された可能性も考えましたけど、返された……返したように見せかけられたことで、それは薄いと思いました。完全に人の目がない状況じゃなかったなら、誰かが見てなきゃ可怪しいんです」
「……一旦隠して、後から持ち出した、とかは?」
氷川の語りを受けて、岩根が話に乗ってくる。氷川はわざとらしいくらい大きく頷いた。
「ええ、可能性としては。でもそれは難しいでしょう。人目があるのは廊下も階段もなんです。それとも同じ階の委員会室に隠したんでしょうか? 生徒会室、選挙管理委員会室、監査委員会室、美化委員会室……予備室」
「あり得ません。使用している委員会の各室は当日、全校への通達に先立って確認しています。使用していない部屋の鍵は事務室で管理していますが、事務員総出での犯行とも思えませんし」
神森が間髪入れずに否定する。そんなことをしていたとは知らなかった。案外、最低限の初動捜査は行なっていたらしい。疑わなくて良かった。
「まあ、そんな風に難しく考える必要もないんですけどね。大きな荷物を持った人物は見なかった。不審な人物は見なかった。でも、それが大きなトートバッグだったなら疑っても、キャンバスを持ち運ぶ道具だったら疑いませんよね。たとえば、岩根さんがお持ちのその道具とか」
「イーゼルボックス、という名前がありますよ」
指差した氷川に、神森が補足をしてくれる。木製で、パレットや絵の具やキャンバスを持ち運ぶための道具だ。岩根は完全に手を止めて、苦い表情をしていた。筆を置き、氷川を睨み付ける。暗い、沼の底に淀んだ澱のような眼差しだ。
「俺が盗んだ、と? 俺が贋作を作ってすり替えた、と? 君たちは、敬語だけじゃなくて、先輩を敬う心も持ち合わせるべきだと思うよ」
「いつも戸外制作をしている生徒がいる、という話は、意外に有名なんだそうです。あまり周囲のことを見ていなかった俺は知りませんでしたが、友人たちに聞きました。だったら誰も岩根さんが、イーゼルボックスを持って移動していても気にしませんね」
岩根の挑発を無視して、彼を犯人だと考える根拠を付け加える。岩根は眉をひそめた。唇を歪めて、嘲笑めいた表情を作る。
「じゃあ聞こうか、探偵くん。そこまで言うなら、俺がなんで絵を盗んで複製したものを戻したかも、分かってるんだろ?」
「分かりませんよ、そんなこと」
端的に切り返すと、岩根が表情を崩した。目をまたたき、口を僅かに開ける。氷川は片手を振った。
「俺は探偵じゃないですし、エスパーでもありません。神森くんみたいに、絵の筆致から作者を見分けることだってできない。だから、知りたくて来たんですよ。なんのために岩根さんがそんなことをしたのか、教えてくれませんか?」
「嫌だね。なんでそんなことをしなきゃいけない」
「神森くんは、あの絵を愛してました。俺はそれを聞いて、もう一度見たいと思った。それが理由にはなりませんか?」
神森の腕を叩くと、彼は弾かれたように首肯した。虚を衝かれた表情の岩根に対して、彼は真剣な声で質す。
「教えてください。なんのために、あの絵を持ち出したんですか?」
岩根はしばらくの間、呼吸すら忘れたかのように微動だにしなかった。風がそよぎ、木の葉を揺らす。まだ紅葉には早い、緑色の葉が擦れ合って音を立てる。緑陰の灰色に染まった岩根は、名前の通り岩のようだった。何分も過ぎたかと思う頃、その硬直がやっと解ける。彼は絵の具で汚れた手で、そっとその面を覆った。
部屋に来て欲しい、そう言われて、岩根に連れられて寮へ向かった。土曜日の午後だというのに、寮の中は閑散としている。生徒のほとんどが、部活動や文化祭の準備で校内に残っているのだろう。
「三年生は文化祭は自由参加ですよね、静かですけど、皆さんお部屋にいるんでしょうか」
「学内講習やってるから。受験生だからね、友達も皆、講習か自習かで勉強してる。君たちも来年はそうなるよ」
「岩根さんはいいんですか?」
「俺は美大だもん。そりゃ勉強もするけど、メインは制作だよ」
岩根が平然と答えるが、芸術の素養が乏しい氷川には別世界だ。神森は世間話に加わることなく、黙々と足を進めている。時折スマートフォンを確かめて顔をしかめるのは、きっと呼び出しだろう。生徒会の仕事よりもこちらのほうが大切らしい。
「不躾ですけど、ご実家はいいんですか?」
「実家って?」
岩根が不思議そうに聞き返してくる。先日の岩根祥三関連の話から推察するに、岩根の実家もどこぞの企業を経営しているのかと思ったが、考え違いだろうか。
「岩根祥三さんが家業のお手伝いをされていたと聞いたので……早合点でおかしなことを言いました?」
「ああ、そういうこと。確かに祖父から父が受け継いだ仕事はあるけど、それは弟がどうにかするよ。あいつは俺より全然優秀だ。おかげで俺は好き勝手に生きられる」
弾んだ口調には、どこか皮肉めいたものが感じられた。三階の部屋の前で、岩根は足を止める。ポケットからキーを取り出し、迷いなく鍵を開けた。
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