転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ

文字の大きさ
15 / 19
序章 神の園編 (改訂版)

第15話 【神聖銀】

しおりを挟む
 晴人は【創造糸】と【生産職人SP】によって大体の生活必需品が製作可能になった。
 まずは異世界転移して以来、衣類に替えが無かったのだが、この虹色大蜘蛛から入手した【創造糸】、それに加えて【生産職人SP】によって諸々の衣類が完成した。

 さらには【生産職人SP】によって拠点地である洞窟は豪華なキャンプ場と化していた。
 露天が眺められるようになった岩の風呂に、魔物の毛皮で作成したのはフカフカの布団、さらには【創造糸】と飛蹴兎との素材を掛け合わせてハンモックを作成したがこれもなかなか良いモノが出来上がった。

 そしてさらに晴人の自重なしの洞窟改造続いた。
 晴人は自家製のハンモックに揺られながら、

「そろそろなぁ、この洞窟の奥も少しは見ておいた方が良いかなぁ……それに金属系の素材はまだどこを探しても見つからないし……もしかしたらこの洞窟の奥に存在しているかもしれない……」

 晴人はこの洞窟を生活の拠点にしていたが、その奥には今だ進んでは居なかった。
 光も通らない故に洞窟の先は真っ暗。
 さらには晴人は当時ステータスに自信が無かったので、奥へと行く気はなかったのである。
 今まで洞窟内から魔物らしき気配も感じらないし、遭遇もしていないのは晴人の幸運の良さがあるのだろう。

「よし! やっぱりこの洞窟の奥は絶対に一度は調べないといけないし、ステータスもある程度は強くなったし行ってみるか!」

 晴人はハンモックから降りて、意思を固めて暗い洞窟の先へと進んでいく。
【雷魔法】を使用して雷球を幾つか出現させ、暗い洞窟内を照らしていく。

「初めて奥に来たけど思ったのは違って特に何もないな……魔物の気配もしてこないし……」

 晴人は雷球で辺りを照らしながら進んでいくが、予想外にも特に何も無い洞窟だった。
 そして晴人は更に洞窟の奥へと進み続ける。
 暫く晴人が辺りを照らしながら足を進めていくとそこには晴人の興味を惹くものがそこにはあった。

「これってもしかして金属? ここに来て念願の金属? こんな近くにあったなんてな」

 晴人が発見したのは洞窟の壁に雷球の光によって美しく光沢を見せる鉱石の数々だった。
 
「金属がここにあるってことはここが鉱脈の一部だってことかな? まぁとりあえずまずこれが何の金属かだが……」

 晴人は【鑑定SP】を使用して発見した金属の正体を調べることにする、そして晴人が鑑定した結果が目の前に表示された。


————————————————————————
【名称】神聖銀ミスリル

【等級】神話級

【詳細】
 
 『神の園』にしか存在しないとされている幻想の金属。熱伝導性・電気伝導性・魔力伝導性に関してはどの金属よりも優れている金属。
 神話の中で古神の神器の素材に使用されていたと逸話がある。
 だがしかしその存在は空想上のものとされている。

————————————————————————


「おぉ! この金属ってあのファンタジーRPGでは伝説級の【神聖銀ミスリル】だったのか! 確かに銀に何処となく似ている気がするけど何となく違うような気もするな!」

 【猛毒生成】で【神聖銀】に対して猛毒を垂らしてみるが、黒くなることはなく猛毒が浄化されていった。

 晴人は念願の金属である【神聖銀】を発見した事に歓喜し、【雷魔法】を使用して壁際の【神聖銀】を採掘した。

【神聖銀】を一つ採掘してからは早速、【神聖銀】の塊に手を添えて【生産職人SP】を使用してあるモノを作成した。

「よし! これでまた【神聖銀】の採掘が捗るぞ! 魔力伝導性も物理法則を無視しての150%だというし、このピッケルに雷魔法でも纏ったらさらに効率化できるよな!」

 晴人が新たな素材である【神聖銀】を使用して、初めて【生産職人SP】で作ったのは【神聖銀】の効率的な採掘を可能にするピッケルだった。

 そして晴人はその【神聖銀】ピッケルを活用して、洞窟内の【神聖銀】を乱獲したのであった。

 
 そして【神聖銀】を洞窟内で乱獲した晴人は洞窟の更なる奥へと進んでいた。
 晴人はまたもや洞窟内である金属を発見した。

「色的には銅のような色をしているけど、何だよこれ! 【神聖銀】のピッケルでもびくともしないけど! 硬すぎないか?」


————————————————————————
【名称】神剛金オリハルコン

【等級】神話級

【詳細】
 
 『神の園』にしか存在しないとされている幻想の金属。どの金属よりも高い強度を有している金属。
 神話の中で古神の神器の素材に使用されていたと逸話がある。
 だがしかしその存在は空想上のものとされている。

————————————————————————

 晴人の【鑑定SP】の結果、次に現れた金属の正体がまたもファンタジーRPGでの伝説級の金属であることが判明した。

「なんだろう……この洞窟。いつも拠点にしていたけどめちゃくちゃ凄いところだったんだなあ……」

 晴人は【雷魔法】を使うことで何とか頑丈な壁から【神剛金】を取り出した。そしてすぐさま【生産職人SP】によって【神剛金】のピッケルを製作した。【神剛金】のピッケルは【神剛金】の強度だけあって更なる採掘の効率化へと繋がった。

 そして【神聖銀】【神剛金】を大量に採掘した晴人は拠点箇所になっている洞窟の入り口まで戻っていった。

 金属を調達した晴人は更なる洞窟改造と装備品の製作に熱を入れた。
 そして新たな素材である【神聖銀】によっては遂には【神聖水】用の保冷水筒が完成した。
 これによっていつでも冷えた【神聖水】が飲めるようになる。
 さらには今までは石器時代のような石包丁から始まり、【生産職人SP】によって岩のナイフで解体をしていたが、【神聖銀】によって魔物を捌く際の解体包丁と料理用のナイフがようやくできた。
【神聖銀】の包丁など勿体無い使い方と思うかもしれないが他に適切な金属が無いので仕方がない。

 さらには【神剛金】の強度と【神聖銀】の熱伝導性・電気伝導性・魔力伝導性の高さを上手い具合に生かしたハイブリッドの刀をイメージして【生産職人SP】を使用したのだが、これが何とも上手くいった。
 刀には強度が高い部分と柔らかい部分が必要なのは知識で知っていたが、何ともその特徴は【神聖銀】と【神剛金】にはマッチしていたようだ。

 その結果、晴人は異世界転移を果たしてから、ようやくまともな武器を手に入れることに成功した。

 【神聖銀】と【神剛金】が手に入った、その日金属が手に入った記念を祝って、【神聖銀】で作成した網を使用して、豪華な飛蹴兎の焼き肉をした。

「んんんまぁぁぁい! やっぱりどの世界に来たとしても焼肉だけは最高だね!」

 そんな風に【神聖銀】を使ったら.普通は勿体無いと思うが、そこにはその晴人の行動を指摘するような者は誰もいなかった。


 

しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

処理中です...