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潜入編
4.仕分け作業(二)
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朝からずっと手を動かしているのに、テーブルの上にはまだ仕分け待ちの食器が山のように残っていた。
グラス、皿、カトラリー。どれも用途と家紋と刻印がばらばらで、気を抜けばすぐに混ざってしまう。
黙々と仕分けを続けながら、ステラはふと、ある考えが頭をよぎった。
(これ……もしかして、もっと効率よくできるんじゃ……?)
彼女は目の前の皿に手を伸ばしながら、隣のリサに声を潜めて話しかけた。
「あの……これ、他のメイドの方たちにも手伝ってもらうことって、できないかしら」
リサは驚いたように目を見開いた。
「えっ? でも……文字が読めない人たちには、ちょっと難しいのでは……?」
その声を、遠くからぴしゃりと割って入る声があった。
「どういうこと?」
振り返ると、侍女のアメリアが音もなく立っていた。
鋭い目つきのまま、ステラに詰め寄るように近づいてくる。
「何を考えているの。文字も読めないような子たちがこの作業に入って、何ができるっていうの?邪魔になるだけよ」
冷たい声音に、周囲の空気が凍りつく。
リサが何か言いかけたが、ステラが一歩前に出て、落ち着いた声で言った。
「いいえ。絵や記号を使えば、仕分けは可能だと思います」
「……は?」
「家紋や刻印の形状を簡単に図で表して、用途別に色や印をつけるんです。絵を見て判断できれば、文字を読めなくても作業に参加できます」
アメリアはにらみつけるように黙り込んだ。
その様子を見ながら、ステラは続ける。
「もちろん、全部の判断はわたしたちが確認します。でも、それだけでも作業速度は大きく変わるはずです」
控えの間の空気が、ざわ……と揺れた。
ほかのメイドや侍女たちが、そっと顔を上げてステラを見つめている。
アメリアはしばしステラをにらんでいたが、やがてふっと鼻を鳴らした。
「……いいでしょう。その代わり、混乱を起こしたらすぐに打ち切るわ。責任はあなたが取りなさい」
「……承知しました」
ステラは深く頭を下げた。
その背後で、リサが小さく笑う声が聞こえた。
「ほんと、すごい発想力……あなたって、不思議な人ね」
ステラの周りに、数名のメイドと侍女が集まり始めていた。
「この家紋は、ここをこうやって……」
「うん、刻印の形も特徴があるから、こんな感じでどう?」
机の端に紙を広げ、簡単なペンと色付きの墨で、家紋や刻印、器の形状をイラストに起こしていく。
リサもその輪の中で、時折微笑みながら補足説明を加えていた。
「これは黒獅子、これは青鷲……うん、それで間違いないわ」
「用途別には色分けしておこう。たとえば、主菜用は赤、前菜は緑、乾杯用は金色で」
ステラの提案に、頷く者が一人、また一人と増えていく。
控えの間の一角に、その即席の図解表が掲げられた。
紙に描かれた記号と、器の形の見本が並び、視覚的に分類ができるよう工夫されている。
「これなら……いちいち表を確認しなくても、ひと目で判断できそうね」
作業を見ていた侍女の一人がぽつりと呟き、感心したようにうなずいた。
その様子に、別の侍女がそっと近づいてきて、さりげなく図解を覗き込む。
しかし、そんな中――
部屋の隅で黙々と作業を続けていた一人の年配のメイドが、わずかに口を曲げていた。
(なによ……最近来たばっかりの子が、ちょっと目立ったからって)
表情にこそ出さなかったが、嫉妬混じりの視線がステラの背に突き刺さっていた。
それでも、作業は着実に進む。
設置が完了した図解表の前には、文字が読めないメイドたちが集まり、興味深そうに見入っていた。
「この色は……こっちの箱、ってことですよね?」
「うん、合ってる。その器は青鷲だから、こっちの列ね」
ステラが一歩下がって全体を眺めると、作業の流れが明らかに滑らかになっていた。
確認にかかる時間が短縮され、誰もが無駄なく手を動かしている。
(よかった。これで、無理なくみんなで進められる)
小さく息を吐いたステラの横で、リサがそっと囁いた。
「……ステラさん、本当にすごい人なのね」
「……そんなことありません。工夫しただけです」
謙遜の言葉を口にしながら、ステラは図解表の端を留め直した。
その指先は、少しだけ誇らしげに見えた。
昼食を終えると、控えの間には新たな顔ぶれのメイドたちがぞろぞろと入ってきた。
制服のエプロンがまだ新しい、若くあどけない表情の者も多い。
「このマークを見て、同じ印のところに仕分けるんだって!」
「私たちでもできるなんて……ほんとにいいの?」
図解表を見た彼女たちは、目を輝かせながらそれぞれの持ち場に向かっていく。
すでに作業していたメイドたちが簡単にやり方を伝えると、すぐに列が整い、作業は再び動き出した。
グラスが軽やかに擦れ合い、器が木箱にカタンと収まる音が室内に広がる。
午後の控えの間は、朝よりもずっと活気づいていた。
ステラはいつものように、自分の持ち場で素早く器の家紋と用途を確認していた。
だが、ある箱に手を伸ばしたとき、その動きがぴたりと止まった。
(……この刻印、図解にない)
繊細な白磁の器。その縁に彫られていたのは、どの図表にも記されていない家紋だった。
似た模様はあるが、微妙に違う。使い込まれた風合いから、旧式のものかもしれない。
(分類表にない器を使って混ざったら、後で混乱を招く)
ステラはその器をそっと脇に避け、箱の中に入れず、別の布の上に置いた。
その行動を、部屋の隅で見ていた一人のメイドが、わざとらしくため息をついた。
名をミーナという中堅のメイドで、午前の図解導入の際にも「新人のくせに出しゃばるわね」と小さく漏らしていたのを、ステラは耳にしていた。
「なに勝手なことしてるのよ?」
ステラが振り向くと、ミーナは腕を組んで睨んでいた。
「その器、なんで仕分けに入れないの? さっきの新人にも『こっち』って教えたのに、あんたが止めてたでしょ」
「……図解表にない刻印だったんです。間違って混ざると混乱を招くかもしれないと思って」
「それ、あなたの判断?メイドの分際で、作業の流れを勝手に変えないでくれる?」
その声に、近くで作業していた他のメイドたちも手を止め、視線が集まった。
空気が一瞬で緊張に包まれる。
リサが様子を察して小声で言った。
「……ステラさん、大丈夫?」
しかし、ミーナは引かない。
「勝手な判断で仕分け止めるなんて、問題じゃないの? ねえ、アメリア様」
呼びかけられた侍女のアメリアが、静かにこちらへと歩いてきた。
冷たい視線がステラの行動に突き刺さる。
その声に気づいた侍女のアメリアが近づいてくる。
彼女は器を手に取り、無言で刻印を確かめると、冷たく目を細めた。
「……また、あなた?」
その言葉に、ステラはぴたりと動きを止めた。
アメリアはゆっくりと器を置き、静かに続ける。
「今度は何? また“独自の判断”で作業を止めてくれたってわけ?」
「この子が、仕分け対象の器を“勝手に弾いた”んです。確認もせずに」
アメリアは無言のまま、ステラが避けた器を手に取り、刻印を確かめる。
そして――口を開いた。
「……あなたの名前は?」
ステラは一瞬だけ逡巡し、それでも堂々と答えた。
「ステラと申します」
アメリアの視線は鋭さを増し、さらに続ける。
「――その判断、あなたが責任を持てるの?」
その場の空気が凍りついた。
誰もが手を止め、ステラとアメリアに視線を注いでいる。
重苦しい沈黙の中、ステラは静かに息を吸い込んだ。
(ここで怯んじゃだめ)
グラス、皿、カトラリー。どれも用途と家紋と刻印がばらばらで、気を抜けばすぐに混ざってしまう。
黙々と仕分けを続けながら、ステラはふと、ある考えが頭をよぎった。
(これ……もしかして、もっと効率よくできるんじゃ……?)
彼女は目の前の皿に手を伸ばしながら、隣のリサに声を潜めて話しかけた。
「あの……これ、他のメイドの方たちにも手伝ってもらうことって、できないかしら」
リサは驚いたように目を見開いた。
「えっ? でも……文字が読めない人たちには、ちょっと難しいのでは……?」
その声を、遠くからぴしゃりと割って入る声があった。
「どういうこと?」
振り返ると、侍女のアメリアが音もなく立っていた。
鋭い目つきのまま、ステラに詰め寄るように近づいてくる。
「何を考えているの。文字も読めないような子たちがこの作業に入って、何ができるっていうの?邪魔になるだけよ」
冷たい声音に、周囲の空気が凍りつく。
リサが何か言いかけたが、ステラが一歩前に出て、落ち着いた声で言った。
「いいえ。絵や記号を使えば、仕分けは可能だと思います」
「……は?」
「家紋や刻印の形状を簡単に図で表して、用途別に色や印をつけるんです。絵を見て判断できれば、文字を読めなくても作業に参加できます」
アメリアはにらみつけるように黙り込んだ。
その様子を見ながら、ステラは続ける。
「もちろん、全部の判断はわたしたちが確認します。でも、それだけでも作業速度は大きく変わるはずです」
控えの間の空気が、ざわ……と揺れた。
ほかのメイドや侍女たちが、そっと顔を上げてステラを見つめている。
アメリアはしばしステラをにらんでいたが、やがてふっと鼻を鳴らした。
「……いいでしょう。その代わり、混乱を起こしたらすぐに打ち切るわ。責任はあなたが取りなさい」
「……承知しました」
ステラは深く頭を下げた。
その背後で、リサが小さく笑う声が聞こえた。
「ほんと、すごい発想力……あなたって、不思議な人ね」
ステラの周りに、数名のメイドと侍女が集まり始めていた。
「この家紋は、ここをこうやって……」
「うん、刻印の形も特徴があるから、こんな感じでどう?」
机の端に紙を広げ、簡単なペンと色付きの墨で、家紋や刻印、器の形状をイラストに起こしていく。
リサもその輪の中で、時折微笑みながら補足説明を加えていた。
「これは黒獅子、これは青鷲……うん、それで間違いないわ」
「用途別には色分けしておこう。たとえば、主菜用は赤、前菜は緑、乾杯用は金色で」
ステラの提案に、頷く者が一人、また一人と増えていく。
控えの間の一角に、その即席の図解表が掲げられた。
紙に描かれた記号と、器の形の見本が並び、視覚的に分類ができるよう工夫されている。
「これなら……いちいち表を確認しなくても、ひと目で判断できそうね」
作業を見ていた侍女の一人がぽつりと呟き、感心したようにうなずいた。
その様子に、別の侍女がそっと近づいてきて、さりげなく図解を覗き込む。
しかし、そんな中――
部屋の隅で黙々と作業を続けていた一人の年配のメイドが、わずかに口を曲げていた。
(なによ……最近来たばっかりの子が、ちょっと目立ったからって)
表情にこそ出さなかったが、嫉妬混じりの視線がステラの背に突き刺さっていた。
それでも、作業は着実に進む。
設置が完了した図解表の前には、文字が読めないメイドたちが集まり、興味深そうに見入っていた。
「この色は……こっちの箱、ってことですよね?」
「うん、合ってる。その器は青鷲だから、こっちの列ね」
ステラが一歩下がって全体を眺めると、作業の流れが明らかに滑らかになっていた。
確認にかかる時間が短縮され、誰もが無駄なく手を動かしている。
(よかった。これで、無理なくみんなで進められる)
小さく息を吐いたステラの横で、リサがそっと囁いた。
「……ステラさん、本当にすごい人なのね」
「……そんなことありません。工夫しただけです」
謙遜の言葉を口にしながら、ステラは図解表の端を留め直した。
その指先は、少しだけ誇らしげに見えた。
昼食を終えると、控えの間には新たな顔ぶれのメイドたちがぞろぞろと入ってきた。
制服のエプロンがまだ新しい、若くあどけない表情の者も多い。
「このマークを見て、同じ印のところに仕分けるんだって!」
「私たちでもできるなんて……ほんとにいいの?」
図解表を見た彼女たちは、目を輝かせながらそれぞれの持ち場に向かっていく。
すでに作業していたメイドたちが簡単にやり方を伝えると、すぐに列が整い、作業は再び動き出した。
グラスが軽やかに擦れ合い、器が木箱にカタンと収まる音が室内に広がる。
午後の控えの間は、朝よりもずっと活気づいていた。
ステラはいつものように、自分の持ち場で素早く器の家紋と用途を確認していた。
だが、ある箱に手を伸ばしたとき、その動きがぴたりと止まった。
(……この刻印、図解にない)
繊細な白磁の器。その縁に彫られていたのは、どの図表にも記されていない家紋だった。
似た模様はあるが、微妙に違う。使い込まれた風合いから、旧式のものかもしれない。
(分類表にない器を使って混ざったら、後で混乱を招く)
ステラはその器をそっと脇に避け、箱の中に入れず、別の布の上に置いた。
その行動を、部屋の隅で見ていた一人のメイドが、わざとらしくため息をついた。
名をミーナという中堅のメイドで、午前の図解導入の際にも「新人のくせに出しゃばるわね」と小さく漏らしていたのを、ステラは耳にしていた。
「なに勝手なことしてるのよ?」
ステラが振り向くと、ミーナは腕を組んで睨んでいた。
「その器、なんで仕分けに入れないの? さっきの新人にも『こっち』って教えたのに、あんたが止めてたでしょ」
「……図解表にない刻印だったんです。間違って混ざると混乱を招くかもしれないと思って」
「それ、あなたの判断?メイドの分際で、作業の流れを勝手に変えないでくれる?」
その声に、近くで作業していた他のメイドたちも手を止め、視線が集まった。
空気が一瞬で緊張に包まれる。
リサが様子を察して小声で言った。
「……ステラさん、大丈夫?」
しかし、ミーナは引かない。
「勝手な判断で仕分け止めるなんて、問題じゃないの? ねえ、アメリア様」
呼びかけられた侍女のアメリアが、静かにこちらへと歩いてきた。
冷たい視線がステラの行動に突き刺さる。
その声に気づいた侍女のアメリアが近づいてくる。
彼女は器を手に取り、無言で刻印を確かめると、冷たく目を細めた。
「……また、あなた?」
その言葉に、ステラはぴたりと動きを止めた。
アメリアはゆっくりと器を置き、静かに続ける。
「今度は何? また“独自の判断”で作業を止めてくれたってわけ?」
「この子が、仕分け対象の器を“勝手に弾いた”んです。確認もせずに」
アメリアは無言のまま、ステラが避けた器を手に取り、刻印を確かめる。
そして――口を開いた。
「……あなたの名前は?」
ステラは一瞬だけ逡巡し、それでも堂々と答えた。
「ステラと申します」
アメリアの視線は鋭さを増し、さらに続ける。
「――その判断、あなたが責任を持てるの?」
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※小説家になろうにも掲載中です。
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