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2魔 ☆ 俺様、何様、ミカゲ様!?②
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古びた洋館の扉の前に辿り着き、ふと後ろを振り返ると、黒い塊が森の中で蠢いているのが見えた。
(……)
一歩下がり洋館の全容をマジマジと見る。
(うん。やっぱり、黒い塊以上にこの洋館は危険な香りがする)
直感でそう感じ取った俺は、もう一度後ろを確認する。やはり、黒い塊は森からは出られないみたいだ。
「それなら、別に洋館に入らなくても良いか……」
そう思い、洋館の両脇にある厳つい石像の下に腰を落ち着けた。
『…………ッて! 待てーい!!!』
ひと息ついた瞬間、頭の中に直接、男の怒鳴り声が響いてきた。
「いっつー」
あまりの衝撃に思わず頭を押さえる。
(頭がガンガンする――)
『普通そこは洋館に入るところだろう? なんでさっさと入らん! 貴様は馬鹿か!? 馬鹿なんだな!?』
声は絶え間なく頭に響いてくる。
「馬鹿馬鹿うるさい。それに、普通は危険がありそうな場所には踏み込まないって。探検家や冒険好き、好奇心旺盛の馬鹿以外はね」
あんまり馬鹿と連呼するから、つい言い返してしまった。声の主が不明のまま……
『ほう、人間風情がこの俺に意見をするのか? 面白い……』
声の主がその場にいたならば、ニタリと笑っていただろう。そんな声色を聞き、スッと背筋が冷えた。
『そうだなあ……お前の資質もなかなかのようだし――よし、貴様にしよう。待つのにも飽き飽きしていたところだ』
(貴様にしよう?)
声の主の不穏な言葉に、嫌な予感がした。そして、自慢ではないが俺はこの手の勘を外した事はない。
「はっきり言ってやめてくれ」
『はん! 貴様に拒否権などない!』
俺の言葉を鼻で笑う声にいら立ちを覚える。
『それにしても、俺が貴様に決めてやったのに拒否するとは……ますます面白い。絶対に貴様にする!!!』
声の主が声を張り上げた瞬間、勢いよく重そうな扉が開き、吸い寄せられるように俺の体は洋館の中に入っていったのだった……。
◇ ◇ ◇
「いったたた……」
洋館に入った瞬間に体を強く打ちつけた為、苦痛に顔をしかめる。体を起こそうと腕に力を込めた瞬間、再び勢いよく扉が閉まった。
(ま、まずい……本格的に死亡フラグが立ってる)
視界が利かない真っ暗闇の中、汗が頬を伝う。視界が奪われているせいか、埃っぽさがやけに鼻についた。そうこうしていると、明かりが1つ、また1つと灯っていき、洋館の中を照らし始める。
その様はどこか幻想的で、神秘的で――
(うん、はっきり言って人魂みたいで怖いかな)
ある程度視界が回復すると、軋んだ音と共に地下へと続く階段が現れた。
(……俺に地下に行けって言っているのか?)
その意図を読んだ俺は、思わず叫んだ。
「絶対に行かないからな!?」
すると……小さな爆発音と共に自分の体を支えるものがなくなったのだった――
(……)
一歩下がり洋館の全容をマジマジと見る。
(うん。やっぱり、黒い塊以上にこの洋館は危険な香りがする)
直感でそう感じ取った俺は、もう一度後ろを確認する。やはり、黒い塊は森からは出られないみたいだ。
「それなら、別に洋館に入らなくても良いか……」
そう思い、洋館の両脇にある厳つい石像の下に腰を落ち着けた。
『…………ッて! 待てーい!!!』
ひと息ついた瞬間、頭の中に直接、男の怒鳴り声が響いてきた。
「いっつー」
あまりの衝撃に思わず頭を押さえる。
(頭がガンガンする――)
『普通そこは洋館に入るところだろう? なんでさっさと入らん! 貴様は馬鹿か!? 馬鹿なんだな!?』
声は絶え間なく頭に響いてくる。
「馬鹿馬鹿うるさい。それに、普通は危険がありそうな場所には踏み込まないって。探検家や冒険好き、好奇心旺盛の馬鹿以外はね」
あんまり馬鹿と連呼するから、つい言い返してしまった。声の主が不明のまま……
『ほう、人間風情がこの俺に意見をするのか? 面白い……』
声の主がその場にいたならば、ニタリと笑っていただろう。そんな声色を聞き、スッと背筋が冷えた。
『そうだなあ……お前の資質もなかなかのようだし――よし、貴様にしよう。待つのにも飽き飽きしていたところだ』
(貴様にしよう?)
声の主の不穏な言葉に、嫌な予感がした。そして、自慢ではないが俺はこの手の勘を外した事はない。
「はっきり言ってやめてくれ」
『はん! 貴様に拒否権などない!』
俺の言葉を鼻で笑う声にいら立ちを覚える。
『それにしても、俺が貴様に決めてやったのに拒否するとは……ますます面白い。絶対に貴様にする!!!』
声の主が声を張り上げた瞬間、勢いよく重そうな扉が開き、吸い寄せられるように俺の体は洋館の中に入っていったのだった……。
◇ ◇ ◇
「いったたた……」
洋館に入った瞬間に体を強く打ちつけた為、苦痛に顔をしかめる。体を起こそうと腕に力を込めた瞬間、再び勢いよく扉が閉まった。
(ま、まずい……本格的に死亡フラグが立ってる)
視界が利かない真っ暗闇の中、汗が頬を伝う。視界が奪われているせいか、埃っぽさがやけに鼻についた。そうこうしていると、明かりが1つ、また1つと灯っていき、洋館の中を照らし始める。
その様はどこか幻想的で、神秘的で――
(うん、はっきり言って人魂みたいで怖いかな)
ある程度視界が回復すると、軋んだ音と共に地下へと続く階段が現れた。
(……俺に地下に行けって言っているのか?)
その意図を読んだ俺は、思わず叫んだ。
「絶対に行かないからな!?」
すると……小さな爆発音と共に自分の体を支えるものがなくなったのだった――
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