前の世界では最弱だったのに異世界では最強な幼女

苺姫 木苺

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幸せを知らない女の子

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「やーい!弱虫!なんだよ願ったら叶うスキルって!役立たずなスキルじゃねーか!」
目の前の男の子が私をイジメてくる
「テメェなんか消えちまぇー!ここの第一区には弱虫なんかいらねーんだよ!」
私は、スキルもまだ発動できない奴が何を言っているんだ?と思ったが口にはしなかった
「おい!てめぇ!無視すんな!」とか言っていたが気にせず家に帰った

私は、大きな家に帰ってきた
「あぁ、あんた帰ってきたの?帰ってこなくてよかったのに」
目の前の女が睨みながらぐちぐち言ってる。豚みたい
「母さん?どうしたの?」
「龍気にしなくていいのよ。ゴミに帰ってくるなと言っていただけだから」
「ふーん………」
人間ってクズだなぁと思った。まぁ、それを言ったら私もなのだが
「お前、部屋に行っていなさい!今日は出てくるんじゃないよ!」
私は何も言わず物置部屋に行った



私は気づいたら寝ていた。
「コンコン」と扉がノックされた
「誰かいるかな?」と男?の声が聞こえたが返事はしなかった
「………………開けるよ?」
扉が開けられた。外からの明かりが入ってきて眩しくて私は目を手で光から遮った
「君は何でここにいるんだい?見た所物置部屋みたいだけど」
「部屋」
「君の部屋ってことかな?」
私は頷いた
「ここの物すべて君のかな?」
「知らない」
「そうか。君名前は?」
「ゴミ」
私は、いつも呼ばれているのを言った
「え?!!?そ、れは本名かな?」
私は「うん」と答えた瞬間目の前の男は怖い顔をしてどこかに行った


暫くしたら男が戻って来た
「ねぇ、もしよかったら僕の家に来ないかい?」
「?」
意味がわからなかった
「んーーと…………僕の娘にならないかい?」
「何で?」
「君はこんな所にいたら幸せになれないと僕が思ったからだよ」
「幸せ?」
「うん」
「幸せってなに?」
幸せになると何かいいことがあるの?
「幸せが何かぁ……………難しい質問だなぁ。僕にとったら幸せとは妻と子供達と友と笑って日々を暮らしていくことかな」
「ふーん」
幸せ……興味ある
「どうかな?僕の子供にならないかな?」
「………………私も幸せになれるの?」
「なれるさ!」
「じゃ、なる」
「よし!そうと決まったら僕の家に行こ……帰ろう!」
「ん」
周りが光りだした。私は眩しくて目を瞑った


「目を開けてごらん。ここが君の新しい家だよ」
「大きい」
あそこの家とは大きさが全然違う
「そうだね。じゃ、入ろうか」と言ってドアを開けて中に入った
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