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藍祐介と神野樹
旅
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異世界の旅は、初めて経験することばかりだった。
王宮から出ると、教科書でチラッと見た程度の中世ヨーロッパの街並みが広がっていて、鎧を着たり、ローブを羽織っていたり、変わった格好をしている人達が居たり。
何もかもが僕にとって変で、この世界ではこれが普通なんだろう。
藍君はこんな初めて見る人達にも関わらず、情報集めをしてくれた。
ここがどういった場所が分かった所で、これからギルドと言う所に行って、身分証明書なるギルドカードを受け取った。
僕達はこれで、コルナダと呼ばれる近くの町に移動出来る。
その間には、大きな森を抜けなければならなくて……ちょっと辛くて。
最初のスライムが溶けてどろどろになっていく様や、藍君がゴブリンと呼んでいた生き物が死んでいく様はその、結構気持ち悪かった。
藍君が全部やっつけてくれたけどいずれ僕もやらなきゃいけない。
……うん、まだちょっときついかな……
道中ゴブリンの集まりの攻撃もあったけど、なんとか藍君がやっつけてくれて、僕達はコルナダに着いた。
街並みはそんなに変わらないけど、初めての旅のゴールだ、凄く達成感があった、僕何もしてないんだけど……
――そして、今。
「……」
目の前には、ベッドに座る藍君がいる。
考えてみればそりゃそうだ、僕が無理を言って二人で旅してるんだし、わざわざ二人分の部屋をとるなんて勿体無い。
でも、やっぱりその……『意識』してしまう。
そんな状態でお風呂に入っても、全く頭は冷えず。
というか、藍君が僕の身体をその、じっと見てるんだけど……いや嬉しいんだよ、でも恥かしい。
藍君に見られて、僕の鼓動はどんどん早くなっていく。
「樹、こっち来てくれないか?」
唐突にそう言う藍君。
鼓動が早まるのを抑えつつ、僕は藍君の隣に座る。
「あー、明日は冒険者ギルドに行って――」
―――――――――――――――――――――――
いつものように普通の会話が始まり、僕は大分落ち着けた。
やっぱり藍君の声は落ち着く。
「それでその、信用してくれてるのは嬉しいんだけどさ。ちょっと無防備かもしれないぞ?」
話題を変え、そう言う藍君。何のことだろう?
「その……なんていうか、樹って可愛いだろ。正直言うと、一緒の部屋ってだけで――」
――い、今――可愛いって言った?言ったよね、ど、どうしよ――
だ、駄目だ、顔が熱い。今僕、凄い事になっちゃってる。か、隠さなきゃ――
「……ってあれ?」
僕は咄嗟に、ベッドに顔を埋める。藍君は不思議そうに呟くが、しょうがない。
本当、凄く、ひ、卑怯だよ……
「………………」
僕は、この熱が冷めるまでこうしている事にした。
でも――全然熱は冷める事は無く、むしろぶり返して来た。
もう、藍君のばか……
「…………」
黙って僕は藍君のふとももを叩く。
いつもならこんな事絶対しないけど、僕の頭はもうまともに動いていないみたいで。
ペチペチと響く音。何かその音のおかげで、ちょっと落ち着いて――
「膝枕か?……はは、いいけど俺の足、そんな気持ちよくないぞ」
藍君が放ったその唐突な台詞に、たまらず僕の身体は反応する。
え、え?なんで今膝枕なの?いや、その嫌じゃないよ、でもその急すぎて心の準備もまだ……
落ち着きなんて全く戻らず、僕の思考はパンクする。
「前のお返しって事だよな。ほら、きていいぞ」
トントンと叩き、僕を急かす藍君。
お返しって?いや、もう考えるのはやめよう。藍君も待ってるんだし。
……。
あ、藍君の膝枕……だ、だめだ。僕の今の顔は絶対今、藍君に見せられない。
し、しつれいします。
「……」
鍛えられて、少し硬い藍君の太もも。
僕にとって至福の時間が流れていって。
いつのまにか、さっきまでの胸の動悸はゆっくりと治まっていった。
「樹」
僕が落ち着いて来た時、藍君が僕の名を呼ぶ。
「後悔とかしてないか?俺と旅するって事に」
それは、藍君の口から、自然と溢れ落ちるように……不安そうで、心配そうで、僕の事を伺うような。
「……僕は……」
藍君はもう、とっくに僕にとって一番なんだ。
その質問の答えは――とっくに昔の、ずっと、『前の』世界から出ていて。
「藍君と……その……これからも一緒がいい、です」
……でもそれを口から発するのは別な話であって……すごく恥ずかしい。
気付けば僕は、恥ずかしさで藍君の足に顔を埋めていた。
「そっか。よかった。……樹」
不安や心配が解けたように、柔らかい口調で言う藍君。
本当に少しの沈黙を挟んで。
「……その、俺がお前を守るからさ。これからも一緒に頑張ろう」
そう、藍君は言った。
僕の頭は、その台詞を理解しようとしても考えるほどに沸騰していくよう。
本当に卑怯だ、藍君は。こんな台詞を急に言うなんて。こんな僕に、そんな事を言ってくれるなんて。
「……樹?」
気付けば僕は、押さえのきれない恥ずかしさで……下手な寝たふりなんてしちゃっていた。
抑えようとしても、どんどん熱くなる僕の顔。
こんなのじゃ、絶対――
「はは、おやすみ」
……ば、ばれなかった。
「よっと」
藍君は僕を優しく下ろす。
そしてそのまま……僕のベッドに。
あ、あれ?これもしかして僕、藍君のベッドで夜を過ごすの?
「……」
冷めない頭を、無理やり覚まして考える。
いや、そりゃそうだ。じゃなきゃ、藍君と僕が、い、一緒に……
……何考えてるんだ、僕は。
《「……その、俺がお前を守るからさ。これからも一緒に頑張ろう」》
不意に思い出す、ついさっきの出来事。
熱を逃がすよう、僕は異世界の無駄に大きい枕を抱きしめる。
うう……僕、寝れるのかな。
――――――――――――――――――――
そんな心配を他所に、僕の身体は疲れに正直で……気付けば朝になっていた。
……藍君の匂いのおかげもあるんだけど。
王宮から出ると、教科書でチラッと見た程度の中世ヨーロッパの街並みが広がっていて、鎧を着たり、ローブを羽織っていたり、変わった格好をしている人達が居たり。
何もかもが僕にとって変で、この世界ではこれが普通なんだろう。
藍君はこんな初めて見る人達にも関わらず、情報集めをしてくれた。
ここがどういった場所が分かった所で、これからギルドと言う所に行って、身分証明書なるギルドカードを受け取った。
僕達はこれで、コルナダと呼ばれる近くの町に移動出来る。
その間には、大きな森を抜けなければならなくて……ちょっと辛くて。
最初のスライムが溶けてどろどろになっていく様や、藍君がゴブリンと呼んでいた生き物が死んでいく様はその、結構気持ち悪かった。
藍君が全部やっつけてくれたけどいずれ僕もやらなきゃいけない。
……うん、まだちょっときついかな……
道中ゴブリンの集まりの攻撃もあったけど、なんとか藍君がやっつけてくれて、僕達はコルナダに着いた。
街並みはそんなに変わらないけど、初めての旅のゴールだ、凄く達成感があった、僕何もしてないんだけど……
――そして、今。
「……」
目の前には、ベッドに座る藍君がいる。
考えてみればそりゃそうだ、僕が無理を言って二人で旅してるんだし、わざわざ二人分の部屋をとるなんて勿体無い。
でも、やっぱりその……『意識』してしまう。
そんな状態でお風呂に入っても、全く頭は冷えず。
というか、藍君が僕の身体をその、じっと見てるんだけど……いや嬉しいんだよ、でも恥かしい。
藍君に見られて、僕の鼓動はどんどん早くなっていく。
「樹、こっち来てくれないか?」
唐突にそう言う藍君。
鼓動が早まるのを抑えつつ、僕は藍君の隣に座る。
「あー、明日は冒険者ギルドに行って――」
―――――――――――――――――――――――
いつものように普通の会話が始まり、僕は大分落ち着けた。
やっぱり藍君の声は落ち着く。
「それでその、信用してくれてるのは嬉しいんだけどさ。ちょっと無防備かもしれないぞ?」
話題を変え、そう言う藍君。何のことだろう?
「その……なんていうか、樹って可愛いだろ。正直言うと、一緒の部屋ってだけで――」
――い、今――可愛いって言った?言ったよね、ど、どうしよ――
だ、駄目だ、顔が熱い。今僕、凄い事になっちゃってる。か、隠さなきゃ――
「……ってあれ?」
僕は咄嗟に、ベッドに顔を埋める。藍君は不思議そうに呟くが、しょうがない。
本当、凄く、ひ、卑怯だよ……
「………………」
僕は、この熱が冷めるまでこうしている事にした。
でも――全然熱は冷める事は無く、むしろぶり返して来た。
もう、藍君のばか……
「…………」
黙って僕は藍君のふとももを叩く。
いつもならこんな事絶対しないけど、僕の頭はもうまともに動いていないみたいで。
ペチペチと響く音。何かその音のおかげで、ちょっと落ち着いて――
「膝枕か?……はは、いいけど俺の足、そんな気持ちよくないぞ」
藍君が放ったその唐突な台詞に、たまらず僕の身体は反応する。
え、え?なんで今膝枕なの?いや、その嫌じゃないよ、でもその急すぎて心の準備もまだ……
落ち着きなんて全く戻らず、僕の思考はパンクする。
「前のお返しって事だよな。ほら、きていいぞ」
トントンと叩き、僕を急かす藍君。
お返しって?いや、もう考えるのはやめよう。藍君も待ってるんだし。
……。
あ、藍君の膝枕……だ、だめだ。僕の今の顔は絶対今、藍君に見せられない。
し、しつれいします。
「……」
鍛えられて、少し硬い藍君の太もも。
僕にとって至福の時間が流れていって。
いつのまにか、さっきまでの胸の動悸はゆっくりと治まっていった。
「樹」
僕が落ち着いて来た時、藍君が僕の名を呼ぶ。
「後悔とかしてないか?俺と旅するって事に」
それは、藍君の口から、自然と溢れ落ちるように……不安そうで、心配そうで、僕の事を伺うような。
「……僕は……」
藍君はもう、とっくに僕にとって一番なんだ。
その質問の答えは――とっくに昔の、ずっと、『前の』世界から出ていて。
「藍君と……その……これからも一緒がいい、です」
……でもそれを口から発するのは別な話であって……すごく恥ずかしい。
気付けば僕は、恥ずかしさで藍君の足に顔を埋めていた。
「そっか。よかった。……樹」
不安や心配が解けたように、柔らかい口調で言う藍君。
本当に少しの沈黙を挟んで。
「……その、俺がお前を守るからさ。これからも一緒に頑張ろう」
そう、藍君は言った。
僕の頭は、その台詞を理解しようとしても考えるほどに沸騰していくよう。
本当に卑怯だ、藍君は。こんな台詞を急に言うなんて。こんな僕に、そんな事を言ってくれるなんて。
「……樹?」
気付けば僕は、押さえのきれない恥ずかしさで……下手な寝たふりなんてしちゃっていた。
抑えようとしても、どんどん熱くなる僕の顔。
こんなのじゃ、絶対――
「はは、おやすみ」
……ば、ばれなかった。
「よっと」
藍君は僕を優しく下ろす。
そしてそのまま……僕のベッドに。
あ、あれ?これもしかして僕、藍君のベッドで夜を過ごすの?
「……」
冷めない頭を、無理やり覚まして考える。
いや、そりゃそうだ。じゃなきゃ、藍君と僕が、い、一緒に……
……何考えてるんだ、僕は。
《「……その、俺がお前を守るからさ。これからも一緒に頑張ろう」》
不意に思い出す、ついさっきの出来事。
熱を逃がすよう、僕は異世界の無駄に大きい枕を抱きしめる。
うう……僕、寝れるのかな。
――――――――――――――――――――
そんな心配を他所に、僕の身体は疲れに正直で……気付けば朝になっていた。
……藍君の匂いのおかげもあるんだけど。
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