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0163.巨大なスケルトン
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健達は一時間ほど戦い続け、ようやくスケルトンの波状攻撃を撃破することができた。紐がそのまま進もうとするのを健は慌てて止める。
「ロング、ちょいストップ。休憩しよう。あと、作戦を考えないとこのままじゃキツ過ぎる。」
紐は輪っかを作り、オッケーサインを出してきた。
「チビ助、体調はどうだ。意識はハッキリしてるか。あと寝てないか。」
「眠いけど何とか起きてるし、体調はいいよ。何でそんなことを聞くの。」
「いや、今の段階で俺達と敵との間で戦力差がほぼなかったから、このまま進むとまずい。だから、チビ助には、あの強力な炎をはいて敵を倒してもらいたいんだ。できそうか。」
「うん。さっきいっぱい食べて体力もあるし、大丈夫だよ。」
「おー、そいつは助かる。じゃあ、次に大量の敵が襲って来たら最初に一発ぶちかましてくれ。敵が減った後に俺とガンゴ達で戦うから、その間はまた炎をはけるように準備をしてくれ。それで、俺達が手間取っているようだったら、状況次第でまた援護してくれ。」
「オッケー。分かったよ。」
「よし、作戦は決まった。ロング、少しゆっくり目に進んでくれ。」
健達が警戒しながらゆっくりと進むと、進んだ先からまた大量の敵が襲って来た。作戦通り、龍が敵に向かって豪炎をはくと敵は一瞬にして壊滅した。
「うはあ、チビ助の炎はやっぱりすげえな。とりあえず、この階層はチビ助の炎だけで楽勝そうだな。」
「ふふふ。すごいでしょ。」
龍がまた得意げになっている。龍の炎のおかげで、健達は難なくまた階段に辿り着いた。階段を降りて次のアンデッドゾーン第五階層に進むと、それまでとは空気感が違っている。超感覚を使わなくても、周囲に禍々しい気配が立ち込めているのが分かる。
「ロング、ここからも警戒しながらゆっくり進んでくれ。」
それまでの階層と違って敵がすぐに襲って来る様子はない。だが、健達が20メートルほど進むと、通路の先に巨大な影が見えた。少し進むと、その正体が反対側を向いて通路の中央で仁王立ちしている巨大なスケルトンであることが分かった。手には巨大な剣を持っている。どうやらまだ健達に気付いていないようだ。
「ストップ。」
健は小声で皆を静止した。
「チビ助、アイツに気付かれる前に炎で倒すことはできるか。」
「うーん、もう少し近付かないと無理じゃないかなあ。」
「分かった。ゆっくり近付いて行こう。アイツに気付かれたら、先制攻撃の炎で焼き尽くしてくれ。」
「何かものすごい大きいから、うまくできるか分からないけどやってみるよ。」
健達はジワジワと近付いて行く。だが、何の前ぶれもなく、巨大なスケルトンはいきなり健達の方に振り向いた。そして、重い足音を響かせて地面を揺らしながら健達の方に走って向かって来た。
「ロング、ちょいストップ。休憩しよう。あと、作戦を考えないとこのままじゃキツ過ぎる。」
紐は輪っかを作り、オッケーサインを出してきた。
「チビ助、体調はどうだ。意識はハッキリしてるか。あと寝てないか。」
「眠いけど何とか起きてるし、体調はいいよ。何でそんなことを聞くの。」
「いや、今の段階で俺達と敵との間で戦力差がほぼなかったから、このまま進むとまずい。だから、チビ助には、あの強力な炎をはいて敵を倒してもらいたいんだ。できそうか。」
「うん。さっきいっぱい食べて体力もあるし、大丈夫だよ。」
「おー、そいつは助かる。じゃあ、次に大量の敵が襲って来たら最初に一発ぶちかましてくれ。敵が減った後に俺とガンゴ達で戦うから、その間はまた炎をはけるように準備をしてくれ。それで、俺達が手間取っているようだったら、状況次第でまた援護してくれ。」
「オッケー。分かったよ。」
「よし、作戦は決まった。ロング、少しゆっくり目に進んでくれ。」
健達が警戒しながらゆっくりと進むと、進んだ先からまた大量の敵が襲って来た。作戦通り、龍が敵に向かって豪炎をはくと敵は一瞬にして壊滅した。
「うはあ、チビ助の炎はやっぱりすげえな。とりあえず、この階層はチビ助の炎だけで楽勝そうだな。」
「ふふふ。すごいでしょ。」
龍がまた得意げになっている。龍の炎のおかげで、健達は難なくまた階段に辿り着いた。階段を降りて次のアンデッドゾーン第五階層に進むと、それまでとは空気感が違っている。超感覚を使わなくても、周囲に禍々しい気配が立ち込めているのが分かる。
「ロング、ここからも警戒しながらゆっくり進んでくれ。」
それまでの階層と違って敵がすぐに襲って来る様子はない。だが、健達が20メートルほど進むと、通路の先に巨大な影が見えた。少し進むと、その正体が反対側を向いて通路の中央で仁王立ちしている巨大なスケルトンであることが分かった。手には巨大な剣を持っている。どうやらまだ健達に気付いていないようだ。
「ストップ。」
健は小声で皆を静止した。
「チビ助、アイツに気付かれる前に炎で倒すことはできるか。」
「うーん、もう少し近付かないと無理じゃないかなあ。」
「分かった。ゆっくり近付いて行こう。アイツに気付かれたら、先制攻撃の炎で焼き尽くしてくれ。」
「何かものすごい大きいから、うまくできるか分からないけどやってみるよ。」
健達はジワジワと近付いて行く。だが、何の前ぶれもなく、巨大なスケルトンはいきなり健達の方に振り向いた。そして、重い足音を響かせて地面を揺らしながら健達の方に走って向かって来た。
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この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
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