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研修生活スタート
3 みんなでランチ
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梅子さんに仕事の説明を受け、ひたすらメモを取っているうちに午前中は過ぎていった。
覚える事がありすぎて、頭がパンクしそうだ。何しろ魔力も異世界の常識も王都や王宮の知識もない。
梅子さんが優しくて世話焼きな人で良かった。俺の初歩的な質問にも丁寧に答えてくれる。
お昼近くなる頃には、異世界担当課が異世界からの漂流物や移転動物の保護(野良猫が多いらしい)をしている事や、暇な時は魔方陣の手描きコピーをしている事が分かってきた。コピーなら俺にも出来そうだ。
「お昼だからランチでも食べに行きましょうか」
梅子さんに誘われて、太郎さんと3人で王宮の10階に向かった。10階には王宮で働く人達の為の食堂やいろいろなお店がそろっている。
「ラキ王国や隣国の美味しい料理が食べ放題なのよ」
食堂はカフェテリアのような雰囲気で、トレーに食べたい料理を乗せてもらい、思い思いの場所で食べる……日本と同じだな。
梅子さんは日替わり定食、太郎さんは緑水湖の煮魚定食、俺は懐かしの石工の街の名物料理を食べる事にした。
『王族もここでご飯食べるんですか?』
「ここは兵士や魔法使い専用だから、身分の高い方々はいらっしゃらないわよ」
そうか、ルーシェンは来ないのか。そうだよな、王子だし。
「服装でわかると思うけど、あれが兵士、あっちが魔法使い」
兵士達は動きやすそうな格好で武器を携帯している人が多かった。魔法使いはマントが長めで杖を持っている。でもたまに武器も杖も持っているミックスタイプもいる。
「緑色の上着を着ているのは国王直属の兵士よ。白い上着は回復専門の魔法治療師、紫の服は王妃様の故郷出身の方々。青い上着は王子様の部下ね」
お、覚えられない。
でもじっと見ていると、それぞれ似たような服装でグループがある事が分かってきた。
『異世界担当課には制服は無いんですか?』
「あるわよ。普段は私服だけど、正式な場所では着替えないといけないの。岬ちゃんにも制服一式が届いているから」
制服か。高校以来だ。青い上着がいいな。
ランチを食べて17階に戻る。
午後から太郎さんはお昼寝をするらしく、アイマスクを持って出て行ってしまった。太郎さんはいつものんびりしているな。
梅子さんに頼まれて、ベランダにいる鳥たちに餌をやっていると、如月が出張から帰ってきた。
「お疲れさまです。戻りました」
「あら、ハルちゃんお帰りなさい。岬ちゃん来てるわよ」
ネクタイを緩めている如月と目が合って、一瞬気まずい時間が流れた。
「岬さん、お疲れさまです。体調大丈夫ですか?」
『大丈夫です。全く問題ありません』
「そうですか。これはお土産です」
そう言って如月がくれたのは、瓶に入った異世界版の疲労回復ドリンクだった。
いや、元気ですから。何も疲労してませんから。
『ありがとうございます……』
「楽しい夜を過ごせました?」
うう……思い出したじゃないか。
覚える事がありすぎて、頭がパンクしそうだ。何しろ魔力も異世界の常識も王都や王宮の知識もない。
梅子さんが優しくて世話焼きな人で良かった。俺の初歩的な質問にも丁寧に答えてくれる。
お昼近くなる頃には、異世界担当課が異世界からの漂流物や移転動物の保護(野良猫が多いらしい)をしている事や、暇な時は魔方陣の手描きコピーをしている事が分かってきた。コピーなら俺にも出来そうだ。
「お昼だからランチでも食べに行きましょうか」
梅子さんに誘われて、太郎さんと3人で王宮の10階に向かった。10階には王宮で働く人達の為の食堂やいろいろなお店がそろっている。
「ラキ王国や隣国の美味しい料理が食べ放題なのよ」
食堂はカフェテリアのような雰囲気で、トレーに食べたい料理を乗せてもらい、思い思いの場所で食べる……日本と同じだな。
梅子さんは日替わり定食、太郎さんは緑水湖の煮魚定食、俺は懐かしの石工の街の名物料理を食べる事にした。
『王族もここでご飯食べるんですか?』
「ここは兵士や魔法使い専用だから、身分の高い方々はいらっしゃらないわよ」
そうか、ルーシェンは来ないのか。そうだよな、王子だし。
「服装でわかると思うけど、あれが兵士、あっちが魔法使い」
兵士達は動きやすそうな格好で武器を携帯している人が多かった。魔法使いはマントが長めで杖を持っている。でもたまに武器も杖も持っているミックスタイプもいる。
「緑色の上着を着ているのは国王直属の兵士よ。白い上着は回復専門の魔法治療師、紫の服は王妃様の故郷出身の方々。青い上着は王子様の部下ね」
お、覚えられない。
でもじっと見ていると、それぞれ似たような服装でグループがある事が分かってきた。
『異世界担当課には制服は無いんですか?』
「あるわよ。普段は私服だけど、正式な場所では着替えないといけないの。岬ちゃんにも制服一式が届いているから」
制服か。高校以来だ。青い上着がいいな。
ランチを食べて17階に戻る。
午後から太郎さんはお昼寝をするらしく、アイマスクを持って出て行ってしまった。太郎さんはいつものんびりしているな。
梅子さんに頼まれて、ベランダにいる鳥たちに餌をやっていると、如月が出張から帰ってきた。
「お疲れさまです。戻りました」
「あら、ハルちゃんお帰りなさい。岬ちゃん来てるわよ」
ネクタイを緩めている如月と目が合って、一瞬気まずい時間が流れた。
「岬さん、お疲れさまです。体調大丈夫ですか?」
『大丈夫です。全く問題ありません』
「そうですか。これはお土産です」
そう言って如月がくれたのは、瓶に入った異世界版の疲労回復ドリンクだった。
いや、元気ですから。何も疲労してませんから。
『ありがとうございます……』
「楽しい夜を過ごせました?」
うう……思い出したじゃないか。
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