好きになったのは異世界の王子様でした(ルーシェン編)

カム

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王妃様に弟子入り(婚約旅行編)

16 やってしまいました

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 少しぐらい何か……という判断がとても難しい事にしばらくして俺とルーシェンは気づいた。一度やる気になってしまうと、途中で我慢するのは厳しい。

 抱きあっていると、無性にキスしたくなってお互いに舌を絡め合う。舌を吸われていると、とっくに熱を持った下半身が重くなって、無意識のうちに腰を擦り付けてしまう。
ルーシェンの黒い髪が首筋にかかっているのがエロくて、どうしても舐めたくなって、何かの動物みたいに首筋に吸い付いてしまった。これ、キスマークってやつかな。みんなに慕われているルーシェンが俺のものだっていう証拠。跡がつくとけっこう嬉しくなる。俺って独占欲の塊だな。

『ルーシェン……やめられないですね』
「まずいな」
『もう少しだけ』

 ルーシェンが着ていた上質な服のボタンを外し、脱ぐのを手伝いながら首筋に舌を這わす。 これ、けっこう楽しいぞ。それに身体の負担もない。つまり今日は俺がルーシェンにサービスすればいいんじゃないか?
 身体の奥が疼いて、突っ込まれたいとかイキたいとか、そういう願望はもちろんあるけど、気持ち良さそうなルーシェンを見ていられるのも幸せだ。

『ルーシェン、気持ちいいですか?』

 完全に服を脱いでしまうと、仰向けに寝そべったルーシェンの上に馬乗りになって、胸にキスを落としていく。主導権を握ったつもりで尋ねると、少しだけムッとした顔になった。

「シュウヘイは煽るのが上手い……」
『ダメですか?』
「ダメじゃないが……」
『どうしたんですか?』

 ルーシェンはふうっと息を吐いた。

「シュウヘイにそんな事を教えたやつに嫉妬しただけだ」

 あ……やりすぎたかな。
 ルーシェンとイチャイチャする時はいつも気持ちよくして貰うばかりだったからな。誰かに教えてもらったわけじゃないけど、ルーシェンは何故か俺のことを経験豊富だと思い込んでるみたいだ。

『ルーシェンだって……いろいろ昔の恋の噂とか聞きました。私だって嫉妬してます』

 そういうとルーシェンは真顔になった。

「誰に聞いた」

 まさか離れの妖精さんとは言えない。

『見習い兵だった頃に、候補生仲間とかから……』

 他にもいろいろいるけど、名前は出さない方がいいだろうな。ルーシェンにとっては過去の恋愛話は地雷っぽいからな。

「昔の事は忘れた。今は、シュウヘイしか見えていない」

 ルーシェンがそう言って、中途半端に主張していた俺のムスコをきゅっと掴んだ。

『あっ、あ……!』

 優しくなで上げられて、痺れるような気持ち良さが走る。思わず余裕をなくしてルーシェンにしがみついた。

「心臓は痛くないか?」
『全然、痛くないです……』

 耳元で大好きな声が響く。
 いつでも俺を心配してくれるルーシェン。優しくてかっこよくてエロくて、もう最高だ。主導権を握ろうと思ったのに、優しく手のうちで転がされて、あっけなくイかされる。

『あう……ベトベトになりました』
「フィオネに怒られるな」
『怒られるんなら二人一緒です』

 ルーシェンの身体の上でぐったりしていると、股の間に指が滑り込んでくる。

『あ……』

 今日は俺がサービスしようと思ったのに。
指でゆっくりと中を刺激されて、思わず腰が浮く。でも抱きしめられて動けない。もう少し、奥に刺激が欲しい。
 ルーシェンの手を掴んで制止し、腰を浮かす。何か言いかけたルーシェンに頷いてみせると、俺はゆっくりとルーシェンの指を抜いてもっと大きなモノで身体を満たす事にした。

***


『やってしまいましたね……』
「本当にどこも痛くないのか?」

 つい調子にのってそれから二人とも行為に没頭してしまった。
 でも気絶するほどじゃないし、いつもよりは控えめだ。汗とか、その他いろいろなもので汚れてるけどすっきりして気持ちいい。そしてこれくらいなら身体は全然大丈夫だということが分かった。

『平気です。腰もいたくありません』

 いつまでもくっついていたいけど、元気だと証明するために起き上がって近くのテーブルにあった飲み物を取る。
 心配そうなルーシェンに半分あげて喉を潤すと、汚れたシーツを丸めて近くの籠に放り込んだ。掃除と洗濯は明日頼むことにしよう。適度な疲労で眠くなり、ルーシェンの隣に潜り込む。

『素材集め、私も手伝いますね』
「飛行部隊だけで大丈夫だ。シュウヘイは船でのんびりしていてくれ」
『……わかりました。おやすみなさい』

 さっきの言葉、ちょっと引っかかるな。素材集めって飛行部隊が必要なほど大掛かりな事なんだろうか。山で山菜採りみたいなものかと思ってたけど、違うのかもしれない。明日誰かに聞いてみよう。
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