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新婚旅行
7 そうだ、雑魚寝しよう
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「離れ……?」
『実は、魔法村でもそっくりな人を見ました。ゾンビでしたけど。あの人だと思うんです』
「なるほど」
ルーシェンは頷くと、遠くを見るような目をした。過去を思い出してるんだろうか。少しだけ胸がチクチクする。変な夢を思い出して。
「王子、大丈夫ですか?」
アークさんがいつのまにか近くに控えていて、声をかけて来た。俺とルーシェンに何かあったのかと心配したらしい。
「アーク、飛行部隊の中から誰か一人選んでおいてくれ。雲の谷へ親書を届けてもらいたい」
「かしこまりました」
アークさんは理由も聞かずに席に戻った。いつも思うけど優秀だよなぁ。
ところで雲の谷って確か三番目くらいに行く所じゃなかったか?
『ルーシェン、雲の谷って王妃様の故郷ですよね』
「そうだ。シュウヘイと同じく母上もいろいろな物を見る事ができるからな。雲の谷には変わった魔法が存在するから、その侍女も母上ならどうにかしてくれるかもしれない。力を借りようと思う。少し時間はかかるが、それ以外にいい案が浮かばない」
『あ、ありがとうございます!』
そうか、王妃様か。王妃様ならなんとかできるかも。
***
食事の時間も終わり、みんなが片付けや掃除に戻る中、何もすることなく自分用の部屋へと移動する。ルーシェンはアークさんが選んだ飛行部隊の隊員と話すからと先に行ってしまった。
ルーシェン、何か侍女との過去について教えてくれるかと思ったのに、今のところ何も無しだ。これはやっぱり俺の方から根掘り葉掘り聞くべきかな。いやでも、裏切られた相手だから話したくないのかもしれないし。
「ミサキ様、先ほどは大丈夫でしたか? 王子様と何かありましたの?」
ポリムが心配そうに聞いてきて、後からついてきていた譲二さんが咳払いをする。
『大丈夫です。ケンカしたわけじゃありません』
「それなら安心いたしました。でもミサキ様はさすがです。私なら王子様に怒られてしまったら、震え上がってしまって何もいえませんし、絶望的な気持ちになりますもの」
絶望的……!? そこまで?
『譲二さんもそうですか?』
「そうですね。王子様に無礼を働いた自分を責めると思います」
そうなのか。
そういえば昔、如月が、普通の人間は王子様に声をかけてもらっただけで感激するとか言ってたな。よくケンカできますねとか。
考えているうちに部屋に着いた。ポリムと譲二さんが頭を下げる。
「それではミサキ様、私達は隣で控えておりますので、何かあればいつでもおっしゃってくださいね」
『二人とも休んでいいですよ。飛行船には変な人は乗ってませんから』
休んでもらおうとそう言い残して部屋に入ったのに、入った瞬間から怖くなってきた。以前住んでいた15階の部屋と同じような広さで、豪華だし綺麗なベッドもある。俺の荷物もちゃんと運び込まれてる。
だけど一人だと怖い。
ちらっと左手の妖精さんを見ると、相変わらず暗い顔をしてる(幽霊だから当然かもしれないけど)
この状態で一晩寝られる気がしない。誰か添い寝してほしい。でも妖精さんがルーシェンに取り憑いたら困るし、ポリムと譲二さんにもあまり迷惑かけたくない。
そうだ、大人数で雑魚寝とかすればいいんじゃないか? 飛行部隊に頼んで同じ部屋に寝かせてもらえないかな。
思い立ったら即実行だ。
枕を二つ抱えて部屋を出ると、まだ廊下にいたらしい譲二さんに見つかった。
「ミサキ様、どちらへ?」
『飛行部隊の部屋です』
飛行部隊の寝室は個室と大部屋があるらしい。アークさんやロベルトさんは個室。
個人的にロベルトさんは幽霊にも強そうだから、ロベルトさんでもいいんだけど、俺が嫌われてるから気まずいな。それに人数が多い方が安心感がある。
しばらく探索した後、ちょうど大部屋でルーシェンがみんなを集めて話しているというぴったりの場所を見つけた。勢いよく扉を開ける。
『こんばんは!』
あれ? なんだか全員がビックリしてるけど、妖精さん見えてるのか?
「シュウヘイ……どうした?」
『なんでもないです。私の事は気にせず続けてください。あ、譲二さん部屋に戻っていいですよ』
近くにあった長椅子に枕を投げて寝転がると、みんながいるうちに寝ておこうと思って寝ることにした。
『実は、魔法村でもそっくりな人を見ました。ゾンビでしたけど。あの人だと思うんです』
「なるほど」
ルーシェンは頷くと、遠くを見るような目をした。過去を思い出してるんだろうか。少しだけ胸がチクチクする。変な夢を思い出して。
「王子、大丈夫ですか?」
アークさんがいつのまにか近くに控えていて、声をかけて来た。俺とルーシェンに何かあったのかと心配したらしい。
「アーク、飛行部隊の中から誰か一人選んでおいてくれ。雲の谷へ親書を届けてもらいたい」
「かしこまりました」
アークさんは理由も聞かずに席に戻った。いつも思うけど優秀だよなぁ。
ところで雲の谷って確か三番目くらいに行く所じゃなかったか?
『ルーシェン、雲の谷って王妃様の故郷ですよね』
「そうだ。シュウヘイと同じく母上もいろいろな物を見る事ができるからな。雲の谷には変わった魔法が存在するから、その侍女も母上ならどうにかしてくれるかもしれない。力を借りようと思う。少し時間はかかるが、それ以外にいい案が浮かばない」
『あ、ありがとうございます!』
そうか、王妃様か。王妃様ならなんとかできるかも。
***
食事の時間も終わり、みんなが片付けや掃除に戻る中、何もすることなく自分用の部屋へと移動する。ルーシェンはアークさんが選んだ飛行部隊の隊員と話すからと先に行ってしまった。
ルーシェン、何か侍女との過去について教えてくれるかと思ったのに、今のところ何も無しだ。これはやっぱり俺の方から根掘り葉掘り聞くべきかな。いやでも、裏切られた相手だから話したくないのかもしれないし。
「ミサキ様、先ほどは大丈夫でしたか? 王子様と何かありましたの?」
ポリムが心配そうに聞いてきて、後からついてきていた譲二さんが咳払いをする。
『大丈夫です。ケンカしたわけじゃありません』
「それなら安心いたしました。でもミサキ様はさすがです。私なら王子様に怒られてしまったら、震え上がってしまって何もいえませんし、絶望的な気持ちになりますもの」
絶望的……!? そこまで?
『譲二さんもそうですか?』
「そうですね。王子様に無礼を働いた自分を責めると思います」
そうなのか。
そういえば昔、如月が、普通の人間は王子様に声をかけてもらっただけで感激するとか言ってたな。よくケンカできますねとか。
考えているうちに部屋に着いた。ポリムと譲二さんが頭を下げる。
「それではミサキ様、私達は隣で控えておりますので、何かあればいつでもおっしゃってくださいね」
『二人とも休んでいいですよ。飛行船には変な人は乗ってませんから』
休んでもらおうとそう言い残して部屋に入ったのに、入った瞬間から怖くなってきた。以前住んでいた15階の部屋と同じような広さで、豪華だし綺麗なベッドもある。俺の荷物もちゃんと運び込まれてる。
だけど一人だと怖い。
ちらっと左手の妖精さんを見ると、相変わらず暗い顔をしてる(幽霊だから当然かもしれないけど)
この状態で一晩寝られる気がしない。誰か添い寝してほしい。でも妖精さんがルーシェンに取り憑いたら困るし、ポリムと譲二さんにもあまり迷惑かけたくない。
そうだ、大人数で雑魚寝とかすればいいんじゃないか? 飛行部隊に頼んで同じ部屋に寝かせてもらえないかな。
思い立ったら即実行だ。
枕を二つ抱えて部屋を出ると、まだ廊下にいたらしい譲二さんに見つかった。
「ミサキ様、どちらへ?」
『飛行部隊の部屋です』
飛行部隊の寝室は個室と大部屋があるらしい。アークさんやロベルトさんは個室。
個人的にロベルトさんは幽霊にも強そうだから、ロベルトさんでもいいんだけど、俺が嫌われてるから気まずいな。それに人数が多い方が安心感がある。
しばらく探索した後、ちょうど大部屋でルーシェンがみんなを集めて話しているというぴったりの場所を見つけた。勢いよく扉を開ける。
『こんばんは!』
あれ? なんだか全員がビックリしてるけど、妖精さん見えてるのか?
「シュウヘイ……どうした?」
『なんでもないです。私の事は気にせず続けてください。あ、譲二さん部屋に戻っていいですよ』
近くにあった長椅子に枕を投げて寝転がると、みんながいるうちに寝ておこうと思って寝ることにした。
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