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砦
1 そんなところも可愛いけど
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夜中までイチャイチャして、それからぬるま湯のお風呂で身体を綺麗にするのをルーシェンが手伝ってくれて、再びベッドに潜り込んだのがけっこう前で、それからずっと起きてるからもしかしたらもう夜明けが近いのかな。
でも、疲れているのに緊張と興奮で眠れなくて、俺はベッドの中であれこれ考えてた。
隣で寝ているルーシェンに腕を伸ばして肌に触っていると、ルーシェンがくすぐったそうに身を捩った。疲れているから起こしたらまずいと思うのに、好きな気持ちが溢れてやめられない。
寝顔を眺めて、初めて会った時の事を考える。その時もルーシェンはお花畑で眠ってた。明日からこの寝顔がしばらく見られなくなってしまうのかと思うともったいなくて、もっと目にやきつけておこうと思う。
二年前の俺は、よく日本に戻ろうなんて考えたよな。今はとても考えられない。ルーシェンの隣でずっと生きていきたい。
「シュウヘイ……?」
しまった。撫でていたら起こしてしまった。
「まだ起きてるのか」
『すみません。起こしてしまいました』
返事の代わりに抱き寄せられて、おでこにキスされる。けっこう眠そうだな。そんなところも可愛いけど。
「……シュウヘイ」
寝言のように俺の名前を呼んで、そのまま眠りに落ちる。このまま時間が止まったらいいのに。
***
翌朝、分かっていたけどやっぱり眠い。眠れなかったんだから仕方ないよな。
フィオネさんがやって来て、いつもみたいに朝の業務をこなすから王都かと錯覚するけど、王都より少し暑くて乾燥してて、天井もある赤砂の街だった。
「おはようございます、ミサキ様。よく眠れましたか?」
『あまり……』
正直に言うとフィオネさんは眉をつりあげたけど、俺にもルーシェンにも怒らなかった。
「お身体の調子はどうですか? 歩けますか?」
『大丈夫です』
まだベッドにいたルーシェンが、俺の腰に手を回してくるからシーツがずり落ちないように慌てて引っ張り上げる。フィオネさんには見られすぎてていまさらだけど、キスマークだらけの首とか赤くなった乳首とか見られるとやっぱり恥ずかしい。
「いくらシュウヘイが愛しくても、さすがに歩けなくなるほど無茶はしていない」
「そのようで安心いたしました」
「フィオネは俺に冷たくてシュウヘイに甘いな」
ぶつぶつ言いながらルーシェンが耳朶をペロッと舐めてくるから、変な声が出そうになって必死に我慢する。
「朝食の準備が出来ているそうです。領主夫妻が昨日の広間でお待ちです。飛行部隊は別室で待機しております」
「分かった。領主夫妻と朝食をとったら砦に向けて出発する」
「かしこまりました」
フィオネさんが頭を下げて出ていくと、ルーシェンが覆い被さってきた。
『朝食食べに行かないんですか?』
「もう少し待たせてもいいだろう」
さすが王子様だ。
フィオネさんと入れ替わりにポリムが着替えを持って入って来たのが視界の端に見えたけど、俺とルーシェンを見て慌てて部屋を出て行った。
でも、疲れているのに緊張と興奮で眠れなくて、俺はベッドの中であれこれ考えてた。
隣で寝ているルーシェンに腕を伸ばして肌に触っていると、ルーシェンがくすぐったそうに身を捩った。疲れているから起こしたらまずいと思うのに、好きな気持ちが溢れてやめられない。
寝顔を眺めて、初めて会った時の事を考える。その時もルーシェンはお花畑で眠ってた。明日からこの寝顔がしばらく見られなくなってしまうのかと思うともったいなくて、もっと目にやきつけておこうと思う。
二年前の俺は、よく日本に戻ろうなんて考えたよな。今はとても考えられない。ルーシェンの隣でずっと生きていきたい。
「シュウヘイ……?」
しまった。撫でていたら起こしてしまった。
「まだ起きてるのか」
『すみません。起こしてしまいました』
返事の代わりに抱き寄せられて、おでこにキスされる。けっこう眠そうだな。そんなところも可愛いけど。
「……シュウヘイ」
寝言のように俺の名前を呼んで、そのまま眠りに落ちる。このまま時間が止まったらいいのに。
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翌朝、分かっていたけどやっぱり眠い。眠れなかったんだから仕方ないよな。
フィオネさんがやって来て、いつもみたいに朝の業務をこなすから王都かと錯覚するけど、王都より少し暑くて乾燥してて、天井もある赤砂の街だった。
「おはようございます、ミサキ様。よく眠れましたか?」
『あまり……』
正直に言うとフィオネさんは眉をつりあげたけど、俺にもルーシェンにも怒らなかった。
「お身体の調子はどうですか? 歩けますか?」
『大丈夫です』
まだベッドにいたルーシェンが、俺の腰に手を回してくるからシーツがずり落ちないように慌てて引っ張り上げる。フィオネさんには見られすぎてていまさらだけど、キスマークだらけの首とか赤くなった乳首とか見られるとやっぱり恥ずかしい。
「いくらシュウヘイが愛しくても、さすがに歩けなくなるほど無茶はしていない」
「そのようで安心いたしました」
「フィオネは俺に冷たくてシュウヘイに甘いな」
ぶつぶつ言いながらルーシェンが耳朶をペロッと舐めてくるから、変な声が出そうになって必死に我慢する。
「朝食の準備が出来ているそうです。領主夫妻が昨日の広間でお待ちです。飛行部隊は別室で待機しております」
「分かった。領主夫妻と朝食をとったら砦に向けて出発する」
「かしこまりました」
フィオネさんが頭を下げて出ていくと、ルーシェンが覆い被さってきた。
『朝食食べに行かないんですか?』
「もう少し待たせてもいいだろう」
さすが王子様だ。
フィオネさんと入れ替わりにポリムが着替えを持って入って来たのが視界の端に見えたけど、俺とルーシェンを見て慌てて部屋を出て行った。
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