盗賊とペット(レヴィン編)

カム

文字の大きさ
30 / 68
旅行編 お墓参り〜赤砂の街

2 *

しおりを挟む
***

 夜明け前は少し冷える。
 俺はアニキの腕の中で、何か振動を感じて目を覚ました。
 地響きだろうか。遠くからズシンという音が聞こえる。

「……アニキ?」

 首を向けようとすると、アニキの低い声が耳元でした。

「静かにしろ」
「この音、何ですか?」
「これか?」
「……あっ!」

 背後から抱きしめていたアニキが、俺のムスコをぎゅっと握って変な声が出た。寝ていたのに微妙に硬くなってる。
 アニキの手が定位置のように胸元と股間にあるから、俺が眠っていた間にいろいろ弄られていたらしい。下着を着てシャツも着て寝たはずなんだけど、シャツははだけてるし下着もずりおろされている。
 おまけに両手は前で緩く紐で縛られていた。昨晩は、野外はいやだと俺が駄々をこねたので一度しかしていない。
 だからアニキは多分欲求不満なんだろう。不死身だけあって絶倫だからな。しかも変態で鬼畜で羞恥心ゼロ。

「あ、アニキ……何やって」

 握られたまま先端をグリグリされると、腰が浮く。がっちり抱きしめられているから動けないけど。

「あっ、あっ……」

 喘いでいる間に再びズシンという音がした。こういう音を聞いたのは魔法村以来だ。
 魔法村のドラゴンゾンビの足音がこんな感じだった。まさかドラゴンゾンビ? それ並の大型動物に違いない。

「あ、アニキ……音が」
「砂ワニだ。かなりデカいな。こっちに向かって来ている」
「ええっ⁉︎  あ、ううっ!」

 先端をいじっていた指が、後ろの穴に移動した。浅く侵入され、拡げるように動かされると、昨晩使われたトロリとした液体が身体の奥から流れて出た。

「砂ワニは目が悪い。音で敵を判断しているから声を上げるな。あの巨体なら見つかって攻撃されれば潰される」
「えっ、えっ……?」

 岩場の向こうにかなりの大きさの砂ワニが見えた。まるで移動する岩山かビルだ。潰されたらひとたまりもない。

「ああっ……!」
「声を出すなと言っただろう」

 アニキ、絶対にわざとだ。
 ニヤニヤしながら、クチュクチュと浅い場所に指を出し入れする。

「はあっ、ああっ……」

 俺の身体はアニキに超従順だ。
 連日の調教と悪魔の契約印のせいで、触られれば絶対に感じてしまう。

「で、でもアニキのせいで、声が……」
「潰されたいのか? これでも咥えてろ」

 アニキが荷物から大人の玩具を取り出す。
 それは魔法石の付いた棒状の動物の角だ。中は空洞になっている。結局捨てられずにさんざん使われて、多少小さくはなったけどまだ口に頬張るのは厳しい。

「んんっ……ふうっ」

 でも結局口に含まされて、口の中に苦い味が広がる。

「いい子だ」

 アニキが涙目の俺を見てペロリと涙を舐め取った。玩具で口の中を蹂躙されても、命令だし命が惜しいから咥えたまま頑張る。
 アニキが俺を抱いたまま座ったので、砂ワニの姿がよく見えた。

「んっ……んんっ」

 後ろの穴から指が抜け、今度は胸の印と尖りを指で刺激される。
 何も入れられていない身体がピクピクする。身体の奥に強い刺激が欲しい。腰を揺らしてもアニキは無視だ。口もふさがっているからおねだりも出来ない。

「んーっ……んーっ!」

 砂ワニがゆっくりと近づいてくる間、アニキはずっと胸の尖りを引っ張って焦らしている。なんとか縛られた両手でムスコを触るけど、後ろには手が届かない。

「……んん、あっ」

 玩具を急に取られて、口が自由になった。

「前と後ろ、どちらか選ばせてやる」
「……ま、前」
「いいのか?」
「後ろ……はアニキの……で、あ、あああっ!」

 言い終わる前に、ムスコに咥えていた玩具がカポッと被された。そのまま数度扱かれてすぐに達してしまった。
 砂ワニが近くに迫っているのに、耐えきれずに声が出て、それでも力の入らない手で必死に口を押さえていたら、アニキの笑う声が聞こえた。

「ミサキ、本当はな、砂ワニには耳はないんだよ」

 え? 耳……? ない?

「あっ、あああっ!」

 抱えられて、後ろの穴を熱くて硬いモノが貫く。砂ワニの足音と同時に振動と衝撃が襲ってきた。二度目の絶頂は一度目より速くて深い。

「よかったな。好きなだけ声を出せるぜ」

 アニキの嘘つき、鬼畜!

「ああっ、アニキ……なんで……っ気持ちいい……」

 アニキが笑いながら首筋にキスしてくる。汗も涙も全部舐めとられて震えるほど気持ちいい。

 砂ワニは抱き合う人間には目もくれず、すぐ横をゆっくりと通っていった。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

目が覚めたら宿敵の伴侶になっていた

木村木下
BL
日本の大学に通う俺はある日突然異世界で目覚め、思い出した。 自分が本来、この世界で生きていた妖精、フォランだということを。 しかし目覚めたフォランはなぜか自分の肉体ではなく、シルヴァ・サリオンという青年の体に入っていた。その上、シルヴァはフォランの宿敵である大英雄ユエ・オーレルの『望まれない伴侶』だった。 ユエ×フォラン (ムーンライトノベルズ/全年齢版をカクヨムでも投稿しています)

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

龍の寵愛を受けし者達

樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、 父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、 ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。 それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。 それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。 王家はある者に裏切りにより、 無惨にもその策に敗れてしまう。 剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、 責めて騎士だけは助けようと、 刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる 時戻しの術をかけるが…

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。   ※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました! えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。   ※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです! ※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

処理中です...