盗賊とペット(レヴィン編)

カム

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旅行編 お墓参り〜赤砂の街

24 *

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『あ……アニキ』

 続きを言う暇もなく、テントに押し込まれた。喉を押さえられ声が出せない。

「ミサキ……俺から逃げるとは、そんなに殺されたいのか」

 久々に聞いたアニキの声は、どこまでも殺気立っていて、恐ろしさに身体が震える。アニキが短剣を抜いて俺の頬にピタリと当てた。このままざっくりと殺されるか、耳の一つでも削ぎ落とされるのかも。反論しようにも声が出ない。

「言ったよな? 逃げたら殺すと」

 アニキは喉を押さえていた手を放し、そのままシャツの胸の部分のボタンを引き裂いた。アニキの指が悪魔の刻印の上を強く撫でて、ほんのわずかな痛みが何倍にも感じられた。

『ああ……うぅ』

 アニキは無表情で俺の顔を眺めてる。ルイーズさんはどうしたんだろう。よりを戻さなかったのか?

 アニキは短剣を近くの床に突き立てた。刺されたかと思ってびくりと震える。

『アニキ……』
「スグリがお前を攫ったのか?」

 両方の乳首をギュッと抓られて、思わずのけぞる。

「答えろ。もしそうなら、スグリを殺す」

 それは駄目だと必死に首を振った。

「ではお前が自分から逃げ出したのか?」
「……」

 答えられないでいるとアニキの目が鋭くなった。

『ああうっ……』

 乳首に爪を立てられてる。
 ビリビリと音がしてシャツが完全に破られた。これ、アニキに買ってもらったシャツなのに。着るものだってお金がかかってるんだからな。

 ズボンの下に手を入れられて、すでにガチガチになってたムスコを掴まれると、いろいろ潰されるんじゃないかと怖くなる。でも何故か全然萎える気配がない。悪魔の契約のせいなのか、アニキが恋しかったからなのか分からない。多分両方だ。

「おい、口がきけなくなったのか?」
『あ、ちが……。ルイーズさんが……』
「あの女がお前に何か吹き込んだのか」

 ゆるゆると扱かれて、我慢しようとアニキの服を掴む。

『ルイーズさん……が、あ、愛してるって……』

 アニキの手の動きがピタリと止まった。

『アニキが、ルイーズさんの事……あいしてるって、言って……』

 そこまで言うと、無意識にぶわりと涙が出た。泣くつもりなかったのに。

『だから、一緒にいても……邪魔になるから……』

 顔と口を覆って泣き顔も見られないようにしたのに、アニキの手が再び動き出して、泣き声混じりの喘ぎが漏れた。

 こんな時なのに、今までさんざん抱かれたせいで気持ち良さが勝ってしまう。アニキはどこをどう触れば俺が感じるか完璧に把握してる。

 足を抱えられて、あっという間にズボンも下着も脱がされた。

『あっ、やだっ。なんで……ルイーズさん、は?』

 下半身の弱い部分にアニキの舌が這って、気持ちがついてこなくて混乱する。身体を舐められる感覚はたった二日空いただけなのに久しぶりな気がする。ついさっきまで二度と味わえないと思ってた。

 アニキはすでに快感でぐずぐずになってる俺の身体を丁寧に指と舌でほぐすと、ぐったりした俺の腰を抱え背後から貫いた。

『あっっ……、あっ……ああっ』

 ズンズンと重くて甘い衝撃が脳に伝わる。 他人のテントなのに、トロトロしたなにかが身体から溢れて床を濡らしてる。
 アニキが俺の耳に嵌められた形見のイヤリングを耳ごとしゃぶりながら
「俺から逃げたかったら殺せ」
と囁いた。

『い、嫌だ……』

 アニキの腰の動きが止まらない。気持ちいい。涙も出る。

『殺すのは嫌だ……ルイーズさんと、アニキが付き合うのも……』

 アニキが俺に対してなのか分からない舌打ちをして、俺の胸にある悪魔の契約印をガリガリと引っ掻いた。痛くて短い悲鳴が喉からこぼれる。

「アニキなんか嫌いだ……ペットなんて嫌だ。俺のこと嫌いなくせに……。ずるいんだよ!……」
「何だと?」

 日本語だったけど、悪口を言ったのは伝わったらしい。腰の動きが激しくなった。強制的に絶頂に落とされて全身から力が抜ける。頭が真っ白になる。

「ミサキ……」

 繋がったまま抱きしめられた気がしたけど、どうでもいい気分になった。辛かった事ばかり思い出してひたすら涙が出た。
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