8 / 18
シンデレラチェック
しおりを挟む「メイドさん…?」
ハリーは大事なことなので2回目を呟きました。
「メイドさん、セオ王子の好み…花嫁…」
「えええーっ!!」
脳みそが事実に追いついた瞬間でした。
ハリーの頭上に天使がパタパタ飛び回ります。
「そ、そうですか!好みの令嬢が…いやメイドさんでもなんでもいーですが、
要するに、王子のお嫁さんが見つかったということですよね⁈
よ、よかった…(軽く涙)
さ、どこです?どこにいるんです?
我が一族、いや我が国の救いの女神は⁈」
「それが、子犬を追いかけてどっかに行ってしまったんだ…」
「子犬…まあ、いいでしょう。
この城のメイドということは、探せばすぐに見つかります。
セオ王子、その子のお名前は?
え?分からない?では特徴は?」
しかしセオ王子はなんだか話そうとしません。
ハリーはヤキモキしながら言いました。
「仰ってくださらないと分かりませんよ。
仕方ありませんね、城中のメイドを集めますから、選んで下さい」
子犬を追いかけたモモナは、というと、
そのまま子犬と遊んでいたところをカルディアに見つかってしまい、
部屋から出たことをこっぴどく怒られた後、
カルディアが街で調達してきた夜のパーティー用のドレスに着替えていたのでした。
「仕立て屋を連れて来ようかと思ったのですが、
城に集まった令嬢方の予約でいっぱいで無理でした。
店になんとか流行りのドレスがあったので買って帰りましたが…多分サイズが…」
案の定、チビのモモナには長過ぎるドレスでした。
どこからどう見ても、子供がお母さんのドレスを借りてきたような…
鏡を見た(オシャレには疎い)モモナも、さすがに
コレはないなー
と思うレベルです。
「だ、大丈夫です!モモナさま!
こんなこともあろうかと、この靴も買ってきました!」
どこに売っていたのか、カルディアは15センチはありそうなハイヒールを出してきました。
「これ…はくの?」
モモナは平たい靴以外はいたことがないので不安で一杯です。
「はいっ!モモナさまは、これをはいて、隅っこでお菓子でもかじっていてください!」
カルディアも無茶を言うが、モモナも
「お菓子が食べられるならいっか」
と思ってしまいました。
そもそも、花嫁候補として参加特典(金貨200枚)をもらっているのですから、
多少の努力はすべきでしょう。
モモナはぐらっぐらしながらヒールを履いて、パーティーの大広間に向かいました。
そんな時、城中のメイドさんたちがセオ王子の部屋に集められて、
王子とハリーのシンデレラチェックを受けていましたが、
誰も該当しませんでした。
「どういうことだ…⁈
あの子はどこにいるんだ…⁈」
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる