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剣と鞘
しおりを挟む「男女のアレについて、モモナ様はご存じない…」
ハリーは無意識に、カルディアの言葉を復唱しました。
3秒くらい脳みそで考えます。
「えーーー?」
ニブイ⭐︎モモナでさえも気がつく程の声が出てしまいました。
「どうしたの?」
モモナはキョトンとしています。
「ちょ、ちょっとカルディアさん!」
ハリーは、興味津々みたいな顔をしたモモナを引き剥がして、
カルディアを部屋の隅に連れて行きました。
「知らないって、エッ○のことをですか?」
「ええ、まあ」
「全然ですか⁈」
「私が極力そのような事の接触の機会を潰しておりましたので、
全然です。」
「ううう…」
ハリーは頭を抱えました。
清らかご令嬢であるのは、王家の妻になるのならば良い事なのでしょうが、
知識がないのはめんどくさ…いえ不都合があります。
「こう言ってはアレですが、
我が王子も大して実戦経験はありません。」
「実戦…」
「モノは大きいのですが、使い方を練習していないと言いますか。
ずっと男連中に囲まれて鍛錬を積んでいたものですから。」
「モノは大きい…」
2人は部屋の隅っこでうーーんと唸ってしまいました。
「…少しモモナ様にご説明してみます」
カルディアが意を決して、待ってる間にお菓子をつまみ食いしていたモモナに話しかけました。
「モモナ様、お話しがあります。」
「んがっ」
急いでお菓子を飲み込んだモモナ。
カルディアはモモナの背中をトントンしながら言いました。
「今から王子のご寝所に行かれるわけですが、
そこで何をするのか、
お教えしなくてはなりません。」
「?」
モモナのピュアなミルクティー色の可愛い瞳に見つめられると、今から話さなければならないことが恥ずかしくなります。
「いいですか、えーーーと、ですね。
そう、コレをご覧下さい!」
カルディアは腰につけている短剣を取り出しました。
「男女を例えるなら、男が剣で、女が鞘です。
こうしてこう…剣が鞘に収まる…」
カルディアは剣を鞘にスポスポ出し入れして見せました。
さすがに変な汗が出て顔がほてります。
なんかもう精一杯です。
「うーん?」
モモナは微妙な顔をしました。
「今から、寝室でそれをするの?」
「う、はい、そのためにセオ王子はモモナ様を呼ばれましたから」
モモナは少し考えて、
パッと顔を明るくしました。
「うん、わかった!
がんばるね!」
(ホントに分かったのー⁈)
カルディアとハリーは同時に心の中で突っ込んでいました。
しかし、待ちかねたセオ王子が、他の側近まで使って呼びに来たので、
急いでモモナを連れて行かねばなりませんでした。
夜の風、月の明かり
王子の寝所へと続く渡り廊下。
モモナがカルディア、ハリー共に歩いている様子を、
怪しい人影が大きな木の後ろから
ジッと見つめていました…。
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