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「ガレス、リアへの無礼、すまなかった。」
「王子ともあろう方が軽々しく頭を下げるものではありません」
「あの日の事をよく考え、反省したのだ」
「殿下、反省とは言葉ではなく態度で示すものでございますよ。今後は行動する前に、もう少し考えてみることです。」
「勿論そのつもりだが」
「それに私に謝るのではなく本人に言うべきでしょう」
教会の応接室、ガレスとウォーロフのみのこの部屋で、ジュリアスはガレスに面会し、一番に謝罪した。
「スッキリとした顔つきになりましたな」
「ああ、目が覚めたような気分だ」
ジュリアスへ教会が下したのは面会の制限だった。今まではガレスと親しかったのもあり神官長の許可を取ればある程度の融通が利いたが、事前申請し、神官長と面会相手双方の許可が必要となった。一度申請すると返事が来るのは10日後、公務の予定もあり月に二度ほどしか訪れることが出来なくなった。
エミリアに面会を申し入れたが許可が下りず、先にガレスへ会うこととなったジュリアスは、エミリアへの非礼を詫びに来た。
「リアへの面会を断られた」
「殿下の事は幼い頃からの付き合いでございますから助けたいのは山々ですが・・・・・」
「分かっている」
短いため息をつき、どこか遠くを見るようなジュリアスをガレスはじっと見つめた。
ジュリアスとガレスが交流を持つようになったのは、ジュリアスがまだ7つの頃だ。
21で今は亡き恵みの神子オルグに連れられて教会に帰属したガレスは嫌と言うほど貴族を知っている。
「ウィルブレイト国王陛下様は殿下がエミリアと結ばれる事を諦めているのではないのですか?」
「・・・・・ガレスには筒抜けか」
「こちらの情報が流れるように、そちらの情報もまたこちらに流れるのですよ」
ジュリアスは瞼を伏せたまま黙ってしまう。控えていたウォーロフが二人に新しくお茶を入れ直す。
ガレスは温かい紅茶を一口飲みウォーロフに笑顔を向けるとまたジュリアスに視線を戻した。
「正式に公爵位を賜ることが決まった。今までは人をやって管理していたが降臨祭が終われば領地に入る」
「『前線の農地』でございますね」
前線の農地、隣国アルドゥラとの境にあり現在は国が管理している広大な土地、一時は戦で焦土となったがここ10年は隣国との関係は膠着状態を維持している。いつ戦が再開するかもわからない非常に不安定な土地である。
「エミリアに皇太子妃殿下から個人的な茶会の招待を頂いております。オルグ様にはウィルブレイト様を、私には殿下を、エミリアには妃殿下を、いえ、、、3つになられたばかりのお子でしょう。王家は何時も同じ手を使いますな。そして不要になった殿下を捨てますか。私が生きている内は大丈夫だろうと思っていましたのに。」
「・・・・・・兄上には既に男児のお子が二人いる。ガレスの体調が思わしくないのは父の耳にも入っているからな」
「私が死んでももう一人恵みの神子がいる、三年後にはウィルブレイト様の退位式と皇太子殿下の即位式、第2王子派が動く前に争いの目を他所に、ですか。」
「リアを手に入れれば、とも思ったが」
「まあ、無理でしょう。殿下が自分を好いていない事を知っています。殿下がエミリアではなく神子を必要としていることも」
教会と国の関係はあまりよくない。
国王は国内に恵みの神子が二人いる今の状態で隣国に攻め入るつもりだ。
「殿下がもしエミリアと婚姻することになれば国が荒れます。例え殿下がどう思おうともです。それでも、万が一エミリアが望めば力をお貸ししたでしょう」
「万が一、か」
「エミリアは恵みの神子ですから。恵みの神子は代々頑固なのですよ」
「・・・・・ガレス、何故あの男なんだ?神子を裏切った男だろう?」
ジュリアスは持っていた疑問をそのままぶつけた。確信などなく、まだ憶測でしかなかった。
何故エミリアに元婚約者の男を付けたのか、聞きたいことは幾つもあった。
ジュリアスはガレスの反応を見ながら更に話を続けた。
「最初から分かっていたのだろう?リアとジャンが破談したのを。違うか?恐らくは父上も知っていた。あのまま行けば貴族側との繋がりが出来たはずだ。しくじった子爵に対して父は寛大だった。最初から分かってたのではないか?」
「さて、何の事でしょうか」
また一口飲み、クッキーを一つ摘まみサクリと齧る。満足げに頷き笑顔をジュリアスに向ける。
「リアを置いていくつもりは無かった。リアのために用意された屋敷は神子を住まわせるのには随分と粗末なものだった。リアの性格を考えてのものかと思ったが、違う。子爵が金を使えば使うほどリアは子爵家に縛られ離れるのを躊躇う。おかしいと思った。あの屋敷では屋敷内に満足の行く警備を配置することも出来ない。ガレス、君達はこちらに移って三月ほどで慰問のため地方を巡っているが、確か半年は前から決まっていた筈だ。王国騎士団も警備に加わっていたからな。一人で回るつもりだったか?違うな。ガレスがリアを置いてラーノクを出るなんてあり得ない。最初から連れて行くつもりだった。ガレス・・・・・・君はリアの味方なのか?」
ジュリアスは言い切るとガレスに分からないように静かに長く息を吐く。証拠はなく、警備は後から手配したものがいると、ガレスが一人で帰るつもりだったと否定してしまえば話は終わってしまう。
ガレスはじっとジュリアスを見つめ、浮かべていた笑みを消した。
「殿下、聞けば戻る事は出来ませんが、よろしいのですかな?」
ゾクッと背中に冷たいものが走る。
自分の立場では知ることが出来ない秘密を聞こうとしてる。聞いてしまえば戻れないとは、どんな意味合いがあるのか。
どのみち後がないなら聞いてしまいたい。知りたいという欲求、それを止めようとする自分もいる。
「聞かせてくれ」
それを聞いたウォーロフは、ガレスと視線を合わせ頷き合うと、そっと部屋を出た。ガレスは立ち上がり部屋に鍵をかけてから席に戻る。
顔では平静を保ちつつも緊張と少しの罪悪感が胸に広がった。
「神子とは避雷針の様なものです。神の恵みを一身に集める。そして受けた恵みを全て周囲に振り撒く。まるで磁石が反発し合うかのように。神の寵を受けると言われていますが恵みの神子はその恵みを受けることはありません。歴代の神子も全ての神子は総じて不遇です。エミリアも例外ではありませんでした」
ジュリアスはエミリアの報告書を思い返す。恵みを振り撒くが不遇、ふと、矛盾に気がつく。
「まて、周囲に恵みをもたらすなら何故リアの両親は」
そこまで口にしてジュリアスはハッと気付いた。
「恵みは万能ではありません。人の悪意や殺意は恵みでは癒すことは出来ないのです」
ジュリアスはエミリアの実家について調べたがエミリアの叔父夫婦と子息の行方は分からなかった。エミリアが家を出て翌年には事業が傾き、逃げるように姿を消している。
「神子を害せば土地が枯れる。これが恵みの神子が神に愛されていると言われる由縁でしょう」
ジュリアスを見つめるガレスの口元に薄く弧を描く。ジュリアスはそんなガレスを、困惑の瞳で見つめる。
「神の神託は恵みの神子か、または神官長、それに準ずるものが見ると言われています。勿論恵みの神子を見つけ助けるためですが、それだけではないのです。神託とは、神子の騎士を示すものでもあるのです」
「・・・・・神子の騎士とは、何だ」
「神子の騎士とは、神が恵みの神子に与えた救い。神子に恵みをもたらす存在、一度死の淵に立つことでその資格を得られると言われています」
「救い?恵みをもたらす?」
「神の恵みを受けられない神子に、自身の受けている恵みを分けることが出来る存在です。二百年ほど前迄は救済の神子と呼ばれておりました」
「それが本当なら、騎士の資格を持つものは多いのでは」
「残念ながら神託で示された者のみなのです。騎士を失えば神子は早世であり、騎士を得れば天寿を全うできる。神託に従う私はエミリアを傷つけたものの一人なのです」
ガレスの言葉をジュリアスは必死に理解しようとした。
「まるで生け贄ではないか」
「さて殿下、お互いに後がありません。死地に向かう殿下と、老いた私と・・・・・手を貸して頂きますぞ?」
「何をさせたい」
ジュリアスは手のひらに汗を感じながら静かに息を整えた。
何時もの人好きのする笑顔に戻りジュリアスを見つめるガレスはゆっくりと口を開いた。
「神子の解放を」
「王子ともあろう方が軽々しく頭を下げるものではありません」
「あの日の事をよく考え、反省したのだ」
「殿下、反省とは言葉ではなく態度で示すものでございますよ。今後は行動する前に、もう少し考えてみることです。」
「勿論そのつもりだが」
「それに私に謝るのではなく本人に言うべきでしょう」
教会の応接室、ガレスとウォーロフのみのこの部屋で、ジュリアスはガレスに面会し、一番に謝罪した。
「スッキリとした顔つきになりましたな」
「ああ、目が覚めたような気分だ」
ジュリアスへ教会が下したのは面会の制限だった。今まではガレスと親しかったのもあり神官長の許可を取ればある程度の融通が利いたが、事前申請し、神官長と面会相手双方の許可が必要となった。一度申請すると返事が来るのは10日後、公務の予定もあり月に二度ほどしか訪れることが出来なくなった。
エミリアに面会を申し入れたが許可が下りず、先にガレスへ会うこととなったジュリアスは、エミリアへの非礼を詫びに来た。
「リアへの面会を断られた」
「殿下の事は幼い頃からの付き合いでございますから助けたいのは山々ですが・・・・・」
「分かっている」
短いため息をつき、どこか遠くを見るようなジュリアスをガレスはじっと見つめた。
ジュリアスとガレスが交流を持つようになったのは、ジュリアスがまだ7つの頃だ。
21で今は亡き恵みの神子オルグに連れられて教会に帰属したガレスは嫌と言うほど貴族を知っている。
「ウィルブレイト国王陛下様は殿下がエミリアと結ばれる事を諦めているのではないのですか?」
「・・・・・ガレスには筒抜けか」
「こちらの情報が流れるように、そちらの情報もまたこちらに流れるのですよ」
ジュリアスは瞼を伏せたまま黙ってしまう。控えていたウォーロフが二人に新しくお茶を入れ直す。
ガレスは温かい紅茶を一口飲みウォーロフに笑顔を向けるとまたジュリアスに視線を戻した。
「正式に公爵位を賜ることが決まった。今までは人をやって管理していたが降臨祭が終われば領地に入る」
「『前線の農地』でございますね」
前線の農地、隣国アルドゥラとの境にあり現在は国が管理している広大な土地、一時は戦で焦土となったがここ10年は隣国との関係は膠着状態を維持している。いつ戦が再開するかもわからない非常に不安定な土地である。
「エミリアに皇太子妃殿下から個人的な茶会の招待を頂いております。オルグ様にはウィルブレイト様を、私には殿下を、エミリアには妃殿下を、いえ、、、3つになられたばかりのお子でしょう。王家は何時も同じ手を使いますな。そして不要になった殿下を捨てますか。私が生きている内は大丈夫だろうと思っていましたのに。」
「・・・・・・兄上には既に男児のお子が二人いる。ガレスの体調が思わしくないのは父の耳にも入っているからな」
「私が死んでももう一人恵みの神子がいる、三年後にはウィルブレイト様の退位式と皇太子殿下の即位式、第2王子派が動く前に争いの目を他所に、ですか。」
「リアを手に入れれば、とも思ったが」
「まあ、無理でしょう。殿下が自分を好いていない事を知っています。殿下がエミリアではなく神子を必要としていることも」
教会と国の関係はあまりよくない。
国王は国内に恵みの神子が二人いる今の状態で隣国に攻め入るつもりだ。
「殿下がもしエミリアと婚姻することになれば国が荒れます。例え殿下がどう思おうともです。それでも、万が一エミリアが望めば力をお貸ししたでしょう」
「万が一、か」
「エミリアは恵みの神子ですから。恵みの神子は代々頑固なのですよ」
「・・・・・ガレス、何故あの男なんだ?神子を裏切った男だろう?」
ジュリアスは持っていた疑問をそのままぶつけた。確信などなく、まだ憶測でしかなかった。
何故エミリアに元婚約者の男を付けたのか、聞きたいことは幾つもあった。
ジュリアスはガレスの反応を見ながら更に話を続けた。
「最初から分かっていたのだろう?リアとジャンが破談したのを。違うか?恐らくは父上も知っていた。あのまま行けば貴族側との繋がりが出来たはずだ。しくじった子爵に対して父は寛大だった。最初から分かってたのではないか?」
「さて、何の事でしょうか」
また一口飲み、クッキーを一つ摘まみサクリと齧る。満足げに頷き笑顔をジュリアスに向ける。
「リアを置いていくつもりは無かった。リアのために用意された屋敷は神子を住まわせるのには随分と粗末なものだった。リアの性格を考えてのものかと思ったが、違う。子爵が金を使えば使うほどリアは子爵家に縛られ離れるのを躊躇う。おかしいと思った。あの屋敷では屋敷内に満足の行く警備を配置することも出来ない。ガレス、君達はこちらに移って三月ほどで慰問のため地方を巡っているが、確か半年は前から決まっていた筈だ。王国騎士団も警備に加わっていたからな。一人で回るつもりだったか?違うな。ガレスがリアを置いてラーノクを出るなんてあり得ない。最初から連れて行くつもりだった。ガレス・・・・・・君はリアの味方なのか?」
ジュリアスは言い切るとガレスに分からないように静かに長く息を吐く。証拠はなく、警備は後から手配したものがいると、ガレスが一人で帰るつもりだったと否定してしまえば話は終わってしまう。
ガレスはじっとジュリアスを見つめ、浮かべていた笑みを消した。
「殿下、聞けば戻る事は出来ませんが、よろしいのですかな?」
ゾクッと背中に冷たいものが走る。
自分の立場では知ることが出来ない秘密を聞こうとしてる。聞いてしまえば戻れないとは、どんな意味合いがあるのか。
どのみち後がないなら聞いてしまいたい。知りたいという欲求、それを止めようとする自分もいる。
「聞かせてくれ」
それを聞いたウォーロフは、ガレスと視線を合わせ頷き合うと、そっと部屋を出た。ガレスは立ち上がり部屋に鍵をかけてから席に戻る。
顔では平静を保ちつつも緊張と少しの罪悪感が胸に広がった。
「神子とは避雷針の様なものです。神の恵みを一身に集める。そして受けた恵みを全て周囲に振り撒く。まるで磁石が反発し合うかのように。神の寵を受けると言われていますが恵みの神子はその恵みを受けることはありません。歴代の神子も全ての神子は総じて不遇です。エミリアも例外ではありませんでした」
ジュリアスはエミリアの報告書を思い返す。恵みを振り撒くが不遇、ふと、矛盾に気がつく。
「まて、周囲に恵みをもたらすなら何故リアの両親は」
そこまで口にしてジュリアスはハッと気付いた。
「恵みは万能ではありません。人の悪意や殺意は恵みでは癒すことは出来ないのです」
ジュリアスはエミリアの実家について調べたがエミリアの叔父夫婦と子息の行方は分からなかった。エミリアが家を出て翌年には事業が傾き、逃げるように姿を消している。
「神子を害せば土地が枯れる。これが恵みの神子が神に愛されていると言われる由縁でしょう」
ジュリアスを見つめるガレスの口元に薄く弧を描く。ジュリアスはそんなガレスを、困惑の瞳で見つめる。
「神の神託は恵みの神子か、または神官長、それに準ずるものが見ると言われています。勿論恵みの神子を見つけ助けるためですが、それだけではないのです。神託とは、神子の騎士を示すものでもあるのです」
「・・・・・神子の騎士とは、何だ」
「神子の騎士とは、神が恵みの神子に与えた救い。神子に恵みをもたらす存在、一度死の淵に立つことでその資格を得られると言われています」
「救い?恵みをもたらす?」
「神の恵みを受けられない神子に、自身の受けている恵みを分けることが出来る存在です。二百年ほど前迄は救済の神子と呼ばれておりました」
「それが本当なら、騎士の資格を持つものは多いのでは」
「残念ながら神託で示された者のみなのです。騎士を失えば神子は早世であり、騎士を得れば天寿を全うできる。神託に従う私はエミリアを傷つけたものの一人なのです」
ガレスの言葉をジュリアスは必死に理解しようとした。
「まるで生け贄ではないか」
「さて殿下、お互いに後がありません。死地に向かう殿下と、老いた私と・・・・・手を貸して頂きますぞ?」
「何をさせたい」
ジュリアスは手のひらに汗を感じながら静かに息を整えた。
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