魔王降臨!勇者を討伐に行ってきます!

韋駄天

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魔王の作戦

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魔王様は仲間を手に入れた!
テレレテッテレ~!
的な雰囲気である。
「よし!先ずお前に聞きたい事がある。俺は故郷の田舎で生まれ育ったから世間知らずなんだがちょっと一般常識を教えて貰いたい。」
魔王様はほぼ無知である。
何故なら彼が知っているのは勇者が自分を倒すまで!
それ以降の出来事は一切認知してないのだ!
転生中で意識が無かったから!
「あ、そうなんですか。流石に強いからといって万能ってわけじゃありませんもんね。いいでしょう。でも少し場所を変えましょうか。僕の泊まってる宿なんてどうです?」
「よし、じゃあそうしよう。案内頼む。所でお前の事はクレイでいいか?」
「はい呼び方はお構いなく何とでも呼んでください!ではこちらです。」
チビ冒険者が道を歩いて行き、魔王はそれをついていく。
雑踏がひしめく大通りや如何にもヤのつく職業の人達がウロウロしてそうな裏路地を通ったりしてしばらく歩くとそこにはオンボロと言う程ではないが小さく築年数も高そうな宿があった。
「安い宿ですが質はいいんですよ~。ちゃんと綺麗で掃除も行き届いているしご飯も美味しいし!何よりベッドが超フカフカで!探索した後ここに戻って寝る時の寝床がもう至福の心地良さなんですよ~」
成る程。これは外見にそぐわぬ期待が出来そうだ。

そして結果。
最高だった。
ボロ屋敷のような宿泊施設にも関わらず至る所全てに手入れがされ、宿飯は絶品の一言。
ベッドは雲のような柔らかさ!
キッチリ湯浴みもできるようにされててもう至れり尽くせりの最高の宿だ!
しかも安い!
何故繁盛していないのか謎だ。
その内この宿の知名度上げて恩返ししよう。
代金もっと払いたいのに貰ってくれないし。

脱線した。
「さてではそろそろこの頃の世界について教えて貰おうじゃないかクレイ君」
青年は期待に応える。
「はいでは先ず常識的な所から行きましょうか。えぇ~この世界には人間という種族が住んでいます。そして彼らは生活というのをします。それは分かりますか?」
「クレイ君。侮り過ぎだ。流石にそれは分かる。もうちょっと世界情勢的な話をしてくれ。」
「えぇ~まぁ今から二十年前に異界から勇者が召喚されて彼の不死身の魔王を倒しました。でその後十五年程は平和と潤いが続いたんですけど、五年前に人族の国同士が戦い始めまして、近頃治安も悪くなり始めましたね。」
なんとも重要な情報を入手してしまった。
まさか死んでから二十年も経っていたなんて。。。
シュムトは数年って言っていたがあいつの感性もズレてるな。
あいつも歳をとってきたか。。。
あいつまだ数百歳の筈なのに。。。

まあそんな事は今はどうでもいいのだ!
「勇者ってのは今どうしてるんだ?」
一番気になる問題である。
この冒険の最終目標が奴の打倒だからな!
「ええ~勇者様は今は人族の国の国王になってますね!」

。。。
???
?????
あ~成る程成る程そういう事ね。
。。。マジっすか?

「えぇ~勇者様は魔王を倒された後、王国の王女様と結婚なされまして、王を引き継いだとか。。。どうかしましたか?」

何でそんなハッピーライフ送っちゃってんの勇者!?
いや当然だけど!
人族にとっちゃ英雄だもんね!
でもズルくないですか!?
こっち平和に国を治めてただけなのにあっちの王が勝手に攻撃して来て!
魔族滅んで!(正確には全員生きてるけど)
勇者が魔族の領土全部人族のにしちゃって!
こっちなんかずっと結婚出来なかったのに!
お見合いすら出来なくて!
国平和だったから政略結婚も無くて!
なのにあのヤロー幸せに暮らしているだとー!?
冗談じゃない。
絶対にぶちのめす!
待ってろよこんの神に愛されすぎ勇者!
例え屁理屈捏ねてでも嫌いな奴叩きのめしに行くのが俺のモットーだ!

「いやいや何でも無い。続けてくれ。」
「?では続けましょう。勇者様は今近隣の国々との抗争の処理等に追われて忙しいそうです。建前上は。」
「。。。それはどういう意味だ?」
「実は勇者様、まぁ現国王様ですが、今までは平和的な優しい方だったそうなんです。しかしここ数年他の国への侵略を始めたり税金額を上げているそうなんです。何があったんですかね~。」

興味深い。
俺が二十年前奴の相手をした時は奴は温情と慈悲の塊みたいな奴だったのに。
何を切っ掛けにそんな豹変したんだか。

「後、多分数週間以内には隣国への侵略戦争を始めるらしいですし、この国一体どうなるんですかね~。」

なぬ!?
あいつ近い内に戦始めるつもりなのか?
。。。いい案を思い付いた。
この戦争を始める瞬間に襲撃してやろう。
そうすればあいつになんか腹いせが出来る。
あいつ嫌がるだろうな~。
戦争始めようって時に二十年前の敵が現れて戦わされるんだもんな~。
よし、そうと決まれば明日から仲間後数人集めて王都へ向かうとしよう!
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