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第五章 準決勝
その7 彼女はカクテルのしもべなり
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「それでは、続いて撫子選手の審査に参りましょう!」
冷凍室の扉が開き、部長がよろよろと中から出てくる。
体力を相当消耗しているのだろう。
無理もない、-20℃の室内で作業したのだ。
身体にも、肺にも大きなダメージを受けた事は想像に難くない。
「ま、またせたわね。そして、まかせたわ」
「ごきゅうーじ、ごきゅうじ」
軽快な歌声を上げて、黒服の男たちが室内に入っていく。
「あ、あれは! セバスシツジのメンバーと大和盛執事隊のメンバーだー!」
既に敗退したセバスシツジと部長の家の執事隊が配膳を進める。
さすがに、60人分を給仕をするには、さしもの部長も手が足りないのだろう。
実は、昨日の内に俺と部長で手配しておいたんだけどね!
本当は、俺の試合で必要になると踏んで準備しておいたのだ。
審査員の前に並べられたのは3種のカクテル。
2種類は逆三角形のカクテルグラスだ。
もう1種類は試験管かと思いきや、両方が開いた透明な筒だった。
シリンダーと言った方がしっくりくる。
シリンダーの蓋と底はコルクで塞がれている。
「これは、美しい! 3種全てがプースカフェスタイルだー!」
「そうじゃ! プースカフェとは比重を利用して色の層を作るカクテルなのじゃ! 黒と白と茶の『崩壊する文明』、透明と赤の『巷に血の雨の降るごとく』、そして白と透明と緑の『名状しがたいカクテルのような何か』、これが、わしのカクテルじゃ」
当然だが、比重が重い方が下に溜まる。
それを利用したカクテルをプースカフェスタイルと言うらしい。
「うーん、普通だね」
「そうだね、目新しさが無いわね」
「鶯宮選手のカクテルは新しさと美しさと、その中でも混沌がありましたからね」
審査員の何人かが手厳しい感想を言う。
だが、彼らは知らない。
もう、俺たちに逃げ場はないのだと。
カタ……カタ……
テーブルが小刻みに震えている。
震えの主は茶華さんだ。
この中で、唯一気づいているのだろう、いや、気づいてしまったのだ。
彼女は今、SAN値チェックを受けている!
「どうしました、茶華さん? 顔が真っ青ですよ!?」
「もうだめにゃ……おしまいにゃ……」
「おしまい!? 何を言っているのです? わたしにはわかりません」
「チーフ! 逃げるにゃー! いや、サレンダーして許しを請うにゃー!!」
演技派だなー、いやーノリが良くて助かるわ。
「まずは、混沌の始まりじゃ! 風と火のエネルギーを受けて、大回転じゃー!」
それが、合図だったのだろう。
「失礼します」という声を掛けて、執事たちが『崩壊する文明』と名付けられたカクテルのシリンダーをひっくり返す。
そして、上のコルクを取る。
「こ、これはアイスクリームが浮かび上がって……」
「中で混ざり合ったわ!」
プースカフェは比重によって層を分ける手法だ。
当然、逆さまになると比重が逆転し、綺麗な3色に分かれていたカクテルは混じり合う。
「これはB-52のアレンジだね。B-52は最後は混ぜて飲むのが美味しいから、これは良い方法だね」
「アイスはキノコ雲をイメージしているのか」
「文明の崩壊とはクトゥルフを良くイメージされているね」
審査員の評価も上がり始める。
「甘いカクテルに、塩っけが良く合うわ」
つまみは、塩とスライスサラミだ。
これも出来合いの物だ。
「これからが、真の恐怖の始まりじゃー! 血の! 血の雨が大地に降り注ぐのじゃー!」
部長が大仰に叫び始めた。
「血の雨って、『巷に血の雨の降るごとく』かな。そんな血の雨なんて……」
「こ、これ……降ってる! 血の雨が降ってるわ!」
審査員の手に握られたカクテルの中で、赤い雨が降っていた。
「フハハハハハ! 見たか! これが混沌の力よ! 恐れおののくがいい!」
俺もノリノリになる事に決めた。
「ふふふ、秘密は比重と泡立てじゃ。これはブラッディ・マリーのアレンジでの、それは本来、混ぜて出すものじゃが、わしはトマトジュースを泡立ててウォッカの上に注いだ。泡が消えると比重の重いトマトジュースが血の雨のように降るのじゃ」
ほほー、という感心した声が審査員から上がる。
「それだけじゃないにゃ! 封じられていたアレが現れるにゃ!」
茶華さんが最後のカクテル、『名状しがたいカクテルのような何か』を握る手を震わせながら叫ぶ。
「どうしたのです? その手にあるのは、グラスホッパーのオールドスタイルに見えますが。わたしにはわかりますが、わかりません」
「ふっ、それがわからぬとは、無知な女よ。よーく見てみるがいい。グラスホッパーはホワイト・カカオ・リキュールとペパーミントリキュールと生クリームを混ぜたカクテルだ。ボスのはアレンジで生クリームリキュールを使っているがな」
師匠が真紅さんの疑問へのヒントを出す。
「そんな事はわかります。それを混ぜて出すのが現代のグラスホッパーで、プースカフェで出すのがオールドスタイルです」
「そこまで分かっているのなら、なぜ気づかない? 生クリームリキュールが一番下にあるぞ」
「えっ!? そんな、何で……」
生クリームリキュールは比重が軽い。
普通は一番上にあるはずなのだ。
「古き者どもにゃー!」
茶華さんの叫び、それが、合図だった。
審査員席から悲鳴が上がり始めたのは。
「いやー! やめろ! でてくるな! くるなー!」
「SAN値がー、SUN値でー、ピンチ―だー!」
うーん、ノリの良いクトゥルフのファンがいるらしいぞ。
テーマに『名状しがたい混沌のようなもの』を選んだだけの事はある。
一部ではあるが、クトゥルフ知識のある審査員が選ばれたらしい。
半分の特別審査員と8割の一般審査員はポカーンだけどね。
「あっ! これって、泡がポツポツと出てる……」
「縦の層が出来たぞ! マジかよ!?」
グラスの中の空気が漏れ出て、緑と透明の層を突き破る。
「終わりは近いにゃ! 氷が割れる音が聞こえる。何か甘いアイスクリームが、膜にぶつかっているような音にゃ。見のがすはすまいにゃ。神よ、あの手が! 窓に! 窓に!」
「ああああああうぅあー!」
「あうああうああわまろなもひゃー!!」
その時が来た。
アイスクリームが浮かび上がり、プースカフェスタイルの3つの層を全てぐちゃぐちゃにしたのだ。
グラスの中は緑と白の混沌を極め、不思議な文様を浮かび上がらせている。
「うへへ、これは夢にゃ……、悪い夢にゃ……、もう一回寝て、目を覚ませば、いつものあの日に戻れるにゃ……」
うつろな目で呟きながら、茶華さんはカクテルを一気に飲み干して、布団に潜り込んだ。
さすが師匠! 準備はばっちりだ!
「あのー、ええとー、何が起きているのでしょう?」
審査員の混乱も無理はない。
わかっている審査員は、頭を抱えてブルブル震えているか、ぐへへと焦点の合わない目で笑っているか『SAN値ピンチ!』と言いながら仮面ライダーごっこしているかだからだ。
「わからんのかね! わからんのかね!」
「え、ええ、解説をしてくれると嬉しいのですが」
「そうだね。だがその前に言わねばならん!」
そう言って、そのわかっている審査員はサラミを食べ尽くし、皿を突き出した。
「ああ、おかわりですね。はい、すぐにご用意します」
「いあ! いあ!」
「はい?」
「いあ! いあ!」
「いあ! いあ!」
「いあにゃ! いあにゃ!」
いあ! いあ! の合唱が聞こえる。
もはや、会場には混沌しかなかった。
冷凍室の扉が開き、部長がよろよろと中から出てくる。
体力を相当消耗しているのだろう。
無理もない、-20℃の室内で作業したのだ。
身体にも、肺にも大きなダメージを受けた事は想像に難くない。
「ま、またせたわね。そして、まかせたわ」
「ごきゅうーじ、ごきゅうじ」
軽快な歌声を上げて、黒服の男たちが室内に入っていく。
「あ、あれは! セバスシツジのメンバーと大和盛執事隊のメンバーだー!」
既に敗退したセバスシツジと部長の家の執事隊が配膳を進める。
さすがに、60人分を給仕をするには、さしもの部長も手が足りないのだろう。
実は、昨日の内に俺と部長で手配しておいたんだけどね!
本当は、俺の試合で必要になると踏んで準備しておいたのだ。
審査員の前に並べられたのは3種のカクテル。
2種類は逆三角形のカクテルグラスだ。
もう1種類は試験管かと思いきや、両方が開いた透明な筒だった。
シリンダーと言った方がしっくりくる。
シリンダーの蓋と底はコルクで塞がれている。
「これは、美しい! 3種全てがプースカフェスタイルだー!」
「そうじゃ! プースカフェとは比重を利用して色の層を作るカクテルなのじゃ! 黒と白と茶の『崩壊する文明』、透明と赤の『巷に血の雨の降るごとく』、そして白と透明と緑の『名状しがたいカクテルのような何か』、これが、わしのカクテルじゃ」
当然だが、比重が重い方が下に溜まる。
それを利用したカクテルをプースカフェスタイルと言うらしい。
「うーん、普通だね」
「そうだね、目新しさが無いわね」
「鶯宮選手のカクテルは新しさと美しさと、その中でも混沌がありましたからね」
審査員の何人かが手厳しい感想を言う。
だが、彼らは知らない。
もう、俺たちに逃げ場はないのだと。
カタ……カタ……
テーブルが小刻みに震えている。
震えの主は茶華さんだ。
この中で、唯一気づいているのだろう、いや、気づいてしまったのだ。
彼女は今、SAN値チェックを受けている!
「どうしました、茶華さん? 顔が真っ青ですよ!?」
「もうだめにゃ……おしまいにゃ……」
「おしまい!? 何を言っているのです? わたしにはわかりません」
「チーフ! 逃げるにゃー! いや、サレンダーして許しを請うにゃー!!」
演技派だなー、いやーノリが良くて助かるわ。
「まずは、混沌の始まりじゃ! 風と火のエネルギーを受けて、大回転じゃー!」
それが、合図だったのだろう。
「失礼します」という声を掛けて、執事たちが『崩壊する文明』と名付けられたカクテルのシリンダーをひっくり返す。
そして、上のコルクを取る。
「こ、これはアイスクリームが浮かび上がって……」
「中で混ざり合ったわ!」
プースカフェは比重によって層を分ける手法だ。
当然、逆さまになると比重が逆転し、綺麗な3色に分かれていたカクテルは混じり合う。
「これはB-52のアレンジだね。B-52は最後は混ぜて飲むのが美味しいから、これは良い方法だね」
「アイスはキノコ雲をイメージしているのか」
「文明の崩壊とはクトゥルフを良くイメージされているね」
審査員の評価も上がり始める。
「甘いカクテルに、塩っけが良く合うわ」
つまみは、塩とスライスサラミだ。
これも出来合いの物だ。
「これからが、真の恐怖の始まりじゃー! 血の! 血の雨が大地に降り注ぐのじゃー!」
部長が大仰に叫び始めた。
「血の雨って、『巷に血の雨の降るごとく』かな。そんな血の雨なんて……」
「こ、これ……降ってる! 血の雨が降ってるわ!」
審査員の手に握られたカクテルの中で、赤い雨が降っていた。
「フハハハハハ! 見たか! これが混沌の力よ! 恐れおののくがいい!」
俺もノリノリになる事に決めた。
「ふふふ、秘密は比重と泡立てじゃ。これはブラッディ・マリーのアレンジでの、それは本来、混ぜて出すものじゃが、わしはトマトジュースを泡立ててウォッカの上に注いだ。泡が消えると比重の重いトマトジュースが血の雨のように降るのじゃ」
ほほー、という感心した声が審査員から上がる。
「それだけじゃないにゃ! 封じられていたアレが現れるにゃ!」
茶華さんが最後のカクテル、『名状しがたいカクテルのような何か』を握る手を震わせながら叫ぶ。
「どうしたのです? その手にあるのは、グラスホッパーのオールドスタイルに見えますが。わたしにはわかりますが、わかりません」
「ふっ、それがわからぬとは、無知な女よ。よーく見てみるがいい。グラスホッパーはホワイト・カカオ・リキュールとペパーミントリキュールと生クリームを混ぜたカクテルだ。ボスのはアレンジで生クリームリキュールを使っているがな」
師匠が真紅さんの疑問へのヒントを出す。
「そんな事はわかります。それを混ぜて出すのが現代のグラスホッパーで、プースカフェで出すのがオールドスタイルです」
「そこまで分かっているのなら、なぜ気づかない? 生クリームリキュールが一番下にあるぞ」
「えっ!? そんな、何で……」
生クリームリキュールは比重が軽い。
普通は一番上にあるはずなのだ。
「古き者どもにゃー!」
茶華さんの叫び、それが、合図だった。
審査員席から悲鳴が上がり始めたのは。
「いやー! やめろ! でてくるな! くるなー!」
「SAN値がー、SUN値でー、ピンチ―だー!」
うーん、ノリの良いクトゥルフのファンがいるらしいぞ。
テーマに『名状しがたい混沌のようなもの』を選んだだけの事はある。
一部ではあるが、クトゥルフ知識のある審査員が選ばれたらしい。
半分の特別審査員と8割の一般審査員はポカーンだけどね。
「あっ! これって、泡がポツポツと出てる……」
「縦の層が出来たぞ! マジかよ!?」
グラスの中の空気が漏れ出て、緑と透明の層を突き破る。
「終わりは近いにゃ! 氷が割れる音が聞こえる。何か甘いアイスクリームが、膜にぶつかっているような音にゃ。見のがすはすまいにゃ。神よ、あの手が! 窓に! 窓に!」
「ああああああうぅあー!」
「あうああうああわまろなもひゃー!!」
その時が来た。
アイスクリームが浮かび上がり、プースカフェスタイルの3つの層を全てぐちゃぐちゃにしたのだ。
グラスの中は緑と白の混沌を極め、不思議な文様を浮かび上がらせている。
「うへへ、これは夢にゃ……、悪い夢にゃ……、もう一回寝て、目を覚ませば、いつものあの日に戻れるにゃ……」
うつろな目で呟きながら、茶華さんはカクテルを一気に飲み干して、布団に潜り込んだ。
さすが師匠! 準備はばっちりだ!
「あのー、ええとー、何が起きているのでしょう?」
審査員の混乱も無理はない。
わかっている審査員は、頭を抱えてブルブル震えているか、ぐへへと焦点の合わない目で笑っているか『SAN値ピンチ!』と言いながら仮面ライダーごっこしているかだからだ。
「わからんのかね! わからんのかね!」
「え、ええ、解説をしてくれると嬉しいのですが」
「そうだね。だがその前に言わねばならん!」
そう言って、そのわかっている審査員はサラミを食べ尽くし、皿を突き出した。
「ああ、おかわりですね。はい、すぐにご用意します」
「いあ! いあ!」
「はい?」
「いあ! いあ!」
「いあ! いあ!」
「いあにゃ! いあにゃ!」
いあ! いあ! の合唱が聞こえる。
もはや、会場には混沌しかなかった。
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