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第五章 準決勝
その16 陸のB級アクション
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「さて、あたしも少し語りましょうか。そのままで良いから聞いて下さい。いや、聞いてくれ」
俺は裏声を止め、素の口調で語り始める。
「俺はB級について昔からよく考えていた。そして、ある疑念にぶち当たった。それは『B級作品を作ったクリエイターは本当にB級を創りたかったのか』だ」
「俺が子供の頃はテレビが友達だった。妹や弟たちが寝静まった後、テレビで流れる深夜番組、その中で出会ったB級と呼ばれる再放送や映画たち。遅くまで起きていた理由は、母さんに『おかえりなさい』と言うためだったが、母さんには夜更かしの理由を深夜番組が見たかったから、と言い訳していた」
「だけど、その番組は、子供心にワクワクして楽しくて、ちょっとエロくて、面白かった。やがて、それがB級と言われている事を知った。だが、俺は思う、作品はB級であっても、そのクリエイターたちはB級を作ろうとしたのではない。ただ、全力で作ったのだ。限られた予算で、時間で、スタッフで、その中で一番面白く、一番クオリティが高く、それだけを目指したのだと」
特別審査員の中に俺の言葉に頷く人が居る。
一流B級映画監督と呼ばれる人だ。
「心に流れる熱い情熱、それを表現したくて、アイディアを採り、映を撮り、メガホンを取って表現された作品。それが、ただB級と呼ばれるようになったのだ。B級とは称号であって、評価ではない。彼らはただ、自分の作品で喜んでくれる人の顔を想像して、そうなるように作品を仕上げたのだ」
そして俺は自分の姿を指差す。
「俺のこの恰好を馬鹿な奴と思う人もいるだろう。揶揄する人もいるだろう。B級らしいパフォーマンスと言う人もいるかもしれない。だが、俺の心は最初から変わっていない。料理とこのイベントを通じて、楽しい食事の一時を感じて欲しいという想いだ」
審査員の食事の手が止まり、目と耳が俺に傾けられる。
「この料理バトルを通じて、みんなはどう思っただろうか、喜んでもらえただろうか、舌鼓を打っていただけだろうか、たまたま顔を合わせた人たちと会話が盛り上がっただろうか。それにつけて何よりも、笑っていもらえただろうか。俺を第三者の目で見るとB級だと思われるだろう。俺は家でこのビデオを見てB級だなと思うだろう。でも、今の俺はB級かどうかは関係なく、こう言うんだ」
そして、俺は覆面を脱ぎ、頭を軽く下げ、とびっきりの笑顔で言う。
「みなさま、本日のお食事はお楽しみ頂けたでしょうか」
一瞬の間があり、そして……
「ああ、もちろんさ!」
「一生の思い出になったわ!」
「いま、ここに居る事を神に感謝するぜ! もちろんくじ引きの神様にな!」
「エンジョイ! あんど! エキサイティング!」
「あんたはB級だよ。だが、一級品のB級品さ!」
「ごちそうさまが聞きたいんだろ! いっつてやるぜ!」
「「「「「ごちそうさまでした!!」」」」」
そして、俺にも拍手の嵐が吹き荒れた。
◇◇◇◇
「素晴らしい戦いでした。審査員の皆様には、両チームが用意した紅茶とコーヒーを味わって頂きながら、審査投票を考えて頂いています」
真紅さんが選んだのは『アールグレイ』、とても有名なフレーバーティだ。
ベルガモット・オレンジで香りと味が付けられている。
彼女曰く、アールグレイは19世紀の数多あるフレーバーティ戦争で、最後まで勝ち残り伝統となった紅茶、選ばれしB級という話だった。
俺が選んだのは『ブラジル』という銘柄のコーヒー。
ブレンドコーヒーのベースとなる事が多く、B級と思われるかもしれないが、単体でも良い味の豆だ。
たとえ目立たなくても、日陰者だと思われても、その良さを認めてくれる人がいれば、B級でも輝けるのだと説明した。
テーブルでは会話が弾んでいる。
うざ子と部長は、にらめっこしながら仲良くケンカしている。
「マゼンダさんの勝利ですわ! あの『B級』を見事にアレンジしたコースは彼女にしか作れませんわ!」
「陸の勝利じゃ! あの『フランス料理フルコース高級ワイン付き』というハンデをものともしない料理を作り出した腕が評価されるはずじゃ!」
「どっちもおいしかったよ~」
俺の見立てでは、互角。
しかし、審査員の顔を見る限り、そんなに悩んでいる様子はない。
「難しく考える必要はないよ」
「ええ、そうね」
そんな会話も漏れ聞こえてくる。
「それでは、結果発表です!」
中央のビジョンに点数が表示される。
「真紅選手100点! ニンジャコック選手100点! 両者満点です!」
やった! 少なくとも負けていない!
その結果に、会場から拍手が送られた。
「こういった難しい審査は特別審査員に丸投げするに限るさ」
「同意だわ、どっちかが悪いなんて考えられないわ」
一般審査員からインタビューの声が聞こえる。
そうか、だから悩まなかったのか。
そして、特別審査員も同じ考えだったらしい。
「そうね。こんな良い体験や料理を味わったなら、満点を送るしかないね」
「減点なんて馬鹿らしいわ、満点以上かで評価すべきよ」
「悪いが他の特別審査員に任せる」
「コーヒーおいちい!」
その中で頭を抱える人が居た。
「さて! 同点だった場合の規定がちゃんとあります!」
そう言えば説明会で聞いた憶えがある。
「同点の場合、最高審査員の判断で決着が付きます。それでは、この番組の企画会社である『大盛大和ホールディングス』の役員でもあり、最高審査員でもある『鶯宮 蔵無双』さんに裁定を頂きましょう!」
鶯宮だと!?
どう考えても、うざ子の身内じゃねーか!?
会場が少しざわつく
「パパ!」
「うぞうむぞうおじさん!」
あー、そうでしたね。
いとこの父ならば部長の伯父でもあるよね。
「はい、特別審査員でもあり、この試合の最高審査員の鶯宮 蔵無双です。まず、第一に宣言しておきますが、私はこの試合で血縁関係とは無縁に公平にジャッジ致します。私情を挟む事は、何よりも素晴らしいコースを作り上げてくれた4人の料理人への侮辱になりますから」
そう言って彼は俺たちに手を向け敬意を示した。
「そして、審査の前に私情を挟みます」
へっ!?
「柘榴子! お前が撫子ちゃんにちゃんと勝っていれば、私がここで頭を抱える事にはなかったんだ! そして、撫子ちゃん! もう少し女の子らしい恰好をしないか! おしとやかに、たおやかに、うららかに、それが大和盛一族の目指す姿だぞ!」
「頑張る事が大切だって、パパはいつも言っているじゃないの!」
「そんな姿には誰もなっていないわ!」
「だから、それを目指すんだろが! 食堂のおばちゃんみたいにならないでとバアちゃんも言っているだろうが!」
私情が入りまくりだな。
「大盛大和ホールディングスの創始者であり会長の妻は、黎明期の第一号店『大盛食堂』の接客をひとりでこなした女傑と聞く。そして、女の孫たちには、自分が出来なかった女の子らしい育ち方をして欲しい、と言っていたのを聞いた事がある。だが、血は争えず、水よりも濃いな」
師匠が俺にそっと耳打ちしてくれた。
うん、俺も部長の性分からは程遠いと思うよ。
コホン
「さて、私は悩みました。その素晴らしい2つのチームに優劣を付けなくてはならない事に。両チームを称するには満点しかないと思い、5点ずつ入れ、そして他の誰かが、特別審査員か一般審査員の誰かが、優劣を決めてくれる事を密やかに期待しました。ですが、この素晴らしいコースの前には、皆が同じ採点を下しました。まずは、この4人に再度の賞賛を!」
そう言って、彼は拍手する。
それに合わせて、会場から拍手が溢れる。
「真紅選手のコースは伝統に裏付けられながらも、B級とは、素晴らしい物の始まり、将来のA級がB級と言われる所から一歩ずづ時を刻んでA級へ伝統へと進む姿を、進んで来た歴史を料理で示し、そうなると信じているワインを添えて表現しました。感服の一言に尽きます」
真紅さんの料理は凄かった。
俺の思い通りにテーマが決まっても、勝てると思った時は一瞬たりとも無かった。
「一方のニンジャコック選手は、未成年というハンデをものともせず、B級とはそうあろうとしてB級なのではなく、自らを表現し、食べる人の喜びと楽しみと笑顔を考えて全力で作る、その結果がB級と称されるのだと。その気持ちで作られたコースは音と光と香りと味で私を、みんなを楽しませてくれました。まさに、B級の精神が形となったようだ! 感嘆の一言に尽きます」
ほ、褒められているんだよな。
「ちゃんと褒められているぞ。あの御仁は良識があり、思いやりがあり、叡智に富んだ方だ。少年の意図は正しく汲み取っている」
師匠!?
師匠はあの人を知っているような口ぶりだ。
そして、俺の料理は正しく伝わっているらしい。
だが、それでも分からない、俺は勝てるのだろうか。
「さて、それでは結果を発表いたします。『超絶! 悶絶! 料理バトル!』準決勝第一試合第三セットの勝者は『ニンジャコック選手』です!」
勝った……
勝っちゃった……
だが、なぜ!? 俺にも理由はわからない。
「わかるような、説明を頂けるのでしょうね」
「ああ、もちろんです。これから、それを語りましょう」
俺は裏声を止め、素の口調で語り始める。
「俺はB級について昔からよく考えていた。そして、ある疑念にぶち当たった。それは『B級作品を作ったクリエイターは本当にB級を創りたかったのか』だ」
「俺が子供の頃はテレビが友達だった。妹や弟たちが寝静まった後、テレビで流れる深夜番組、その中で出会ったB級と呼ばれる再放送や映画たち。遅くまで起きていた理由は、母さんに『おかえりなさい』と言うためだったが、母さんには夜更かしの理由を深夜番組が見たかったから、と言い訳していた」
「だけど、その番組は、子供心にワクワクして楽しくて、ちょっとエロくて、面白かった。やがて、それがB級と言われている事を知った。だが、俺は思う、作品はB級であっても、そのクリエイターたちはB級を作ろうとしたのではない。ただ、全力で作ったのだ。限られた予算で、時間で、スタッフで、その中で一番面白く、一番クオリティが高く、それだけを目指したのだと」
特別審査員の中に俺の言葉に頷く人が居る。
一流B級映画監督と呼ばれる人だ。
「心に流れる熱い情熱、それを表現したくて、アイディアを採り、映を撮り、メガホンを取って表現された作品。それが、ただB級と呼ばれるようになったのだ。B級とは称号であって、評価ではない。彼らはただ、自分の作品で喜んでくれる人の顔を想像して、そうなるように作品を仕上げたのだ」
そして俺は自分の姿を指差す。
「俺のこの恰好を馬鹿な奴と思う人もいるだろう。揶揄する人もいるだろう。B級らしいパフォーマンスと言う人もいるかもしれない。だが、俺の心は最初から変わっていない。料理とこのイベントを通じて、楽しい食事の一時を感じて欲しいという想いだ」
審査員の食事の手が止まり、目と耳が俺に傾けられる。
「この料理バトルを通じて、みんなはどう思っただろうか、喜んでもらえただろうか、舌鼓を打っていただけだろうか、たまたま顔を合わせた人たちと会話が盛り上がっただろうか。それにつけて何よりも、笑っていもらえただろうか。俺を第三者の目で見るとB級だと思われるだろう。俺は家でこのビデオを見てB級だなと思うだろう。でも、今の俺はB級かどうかは関係なく、こう言うんだ」
そして、俺は覆面を脱ぎ、頭を軽く下げ、とびっきりの笑顔で言う。
「みなさま、本日のお食事はお楽しみ頂けたでしょうか」
一瞬の間があり、そして……
「ああ、もちろんさ!」
「一生の思い出になったわ!」
「いま、ここに居る事を神に感謝するぜ! もちろんくじ引きの神様にな!」
「エンジョイ! あんど! エキサイティング!」
「あんたはB級だよ。だが、一級品のB級品さ!」
「ごちそうさまが聞きたいんだろ! いっつてやるぜ!」
「「「「「ごちそうさまでした!!」」」」」
そして、俺にも拍手の嵐が吹き荒れた。
◇◇◇◇
「素晴らしい戦いでした。審査員の皆様には、両チームが用意した紅茶とコーヒーを味わって頂きながら、審査投票を考えて頂いています」
真紅さんが選んだのは『アールグレイ』、とても有名なフレーバーティだ。
ベルガモット・オレンジで香りと味が付けられている。
彼女曰く、アールグレイは19世紀の数多あるフレーバーティ戦争で、最後まで勝ち残り伝統となった紅茶、選ばれしB級という話だった。
俺が選んだのは『ブラジル』という銘柄のコーヒー。
ブレンドコーヒーのベースとなる事が多く、B級と思われるかもしれないが、単体でも良い味の豆だ。
たとえ目立たなくても、日陰者だと思われても、その良さを認めてくれる人がいれば、B級でも輝けるのだと説明した。
テーブルでは会話が弾んでいる。
うざ子と部長は、にらめっこしながら仲良くケンカしている。
「マゼンダさんの勝利ですわ! あの『B級』を見事にアレンジしたコースは彼女にしか作れませんわ!」
「陸の勝利じゃ! あの『フランス料理フルコース高級ワイン付き』というハンデをものともしない料理を作り出した腕が評価されるはずじゃ!」
「どっちもおいしかったよ~」
俺の見立てでは、互角。
しかし、審査員の顔を見る限り、そんなに悩んでいる様子はない。
「難しく考える必要はないよ」
「ええ、そうね」
そんな会話も漏れ聞こえてくる。
「それでは、結果発表です!」
中央のビジョンに点数が表示される。
「真紅選手100点! ニンジャコック選手100点! 両者満点です!」
やった! 少なくとも負けていない!
その結果に、会場から拍手が送られた。
「こういった難しい審査は特別審査員に丸投げするに限るさ」
「同意だわ、どっちかが悪いなんて考えられないわ」
一般審査員からインタビューの声が聞こえる。
そうか、だから悩まなかったのか。
そして、特別審査員も同じ考えだったらしい。
「そうね。こんな良い体験や料理を味わったなら、満点を送るしかないね」
「減点なんて馬鹿らしいわ、満点以上かで評価すべきよ」
「悪いが他の特別審査員に任せる」
「コーヒーおいちい!」
その中で頭を抱える人が居た。
「さて! 同点だった場合の規定がちゃんとあります!」
そう言えば説明会で聞いた憶えがある。
「同点の場合、最高審査員の判断で決着が付きます。それでは、この番組の企画会社である『大盛大和ホールディングス』の役員でもあり、最高審査員でもある『鶯宮 蔵無双』さんに裁定を頂きましょう!」
鶯宮だと!?
どう考えても、うざ子の身内じゃねーか!?
会場が少しざわつく
「パパ!」
「うぞうむぞうおじさん!」
あー、そうでしたね。
いとこの父ならば部長の伯父でもあるよね。
「はい、特別審査員でもあり、この試合の最高審査員の鶯宮 蔵無双です。まず、第一に宣言しておきますが、私はこの試合で血縁関係とは無縁に公平にジャッジ致します。私情を挟む事は、何よりも素晴らしいコースを作り上げてくれた4人の料理人への侮辱になりますから」
そう言って彼は俺たちに手を向け敬意を示した。
「そして、審査の前に私情を挟みます」
へっ!?
「柘榴子! お前が撫子ちゃんにちゃんと勝っていれば、私がここで頭を抱える事にはなかったんだ! そして、撫子ちゃん! もう少し女の子らしい恰好をしないか! おしとやかに、たおやかに、うららかに、それが大和盛一族の目指す姿だぞ!」
「頑張る事が大切だって、パパはいつも言っているじゃないの!」
「そんな姿には誰もなっていないわ!」
「だから、それを目指すんだろが! 食堂のおばちゃんみたいにならないでとバアちゃんも言っているだろうが!」
私情が入りまくりだな。
「大盛大和ホールディングスの創始者であり会長の妻は、黎明期の第一号店『大盛食堂』の接客をひとりでこなした女傑と聞く。そして、女の孫たちには、自分が出来なかった女の子らしい育ち方をして欲しい、と言っていたのを聞いた事がある。だが、血は争えず、水よりも濃いな」
師匠が俺にそっと耳打ちしてくれた。
うん、俺も部長の性分からは程遠いと思うよ。
コホン
「さて、私は悩みました。その素晴らしい2つのチームに優劣を付けなくてはならない事に。両チームを称するには満点しかないと思い、5点ずつ入れ、そして他の誰かが、特別審査員か一般審査員の誰かが、優劣を決めてくれる事を密やかに期待しました。ですが、この素晴らしいコースの前には、皆が同じ採点を下しました。まずは、この4人に再度の賞賛を!」
そう言って、彼は拍手する。
それに合わせて、会場から拍手が溢れる。
「真紅選手のコースは伝統に裏付けられながらも、B級とは、素晴らしい物の始まり、将来のA級がB級と言われる所から一歩ずづ時を刻んでA級へ伝統へと進む姿を、進んで来た歴史を料理で示し、そうなると信じているワインを添えて表現しました。感服の一言に尽きます」
真紅さんの料理は凄かった。
俺の思い通りにテーマが決まっても、勝てると思った時は一瞬たりとも無かった。
「一方のニンジャコック選手は、未成年というハンデをものともせず、B級とはそうあろうとしてB級なのではなく、自らを表現し、食べる人の喜びと楽しみと笑顔を考えて全力で作る、その結果がB級と称されるのだと。その気持ちで作られたコースは音と光と香りと味で私を、みんなを楽しませてくれました。まさに、B級の精神が形となったようだ! 感嘆の一言に尽きます」
ほ、褒められているんだよな。
「ちゃんと褒められているぞ。あの御仁は良識があり、思いやりがあり、叡智に富んだ方だ。少年の意図は正しく汲み取っている」
師匠!?
師匠はあの人を知っているような口ぶりだ。
そして、俺の料理は正しく伝わっているらしい。
だが、それでも分からない、俺は勝てるのだろうか。
「さて、それでは結果を発表いたします。『超絶! 悶絶! 料理バトル!』準決勝第一試合第三セットの勝者は『ニンジャコック選手』です!」
勝った……
勝っちゃった……
だが、なぜ!? 俺にも理由はわからない。
「わかるような、説明を頂けるのでしょうね」
「ああ、もちろんです。これから、それを語りましょう」
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