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第七章 決勝
その10 センチメンタルフィッシング2
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「ほほう、儂にもわかるぞ。あれは中々の業物よ。この儂の包丁と同じ職人製と見える」
げっ! あの不可思議な文様は蘭子のと同じダマスカス文様!
俺は小学生の時、中二病を発症していた。
そして、その時に、近所に住んでいたナイフ職人見習いのお兄ちゃんの手伝いを夏休み中して、お礼に現物支給で習作もらったんだ。
それを蘭子がねだるので、プレゼントしてやったんだ。
「何とぉ! ステージのふたりが同じ職人製の包丁を使っているぞぉ! あれは、奇才の新鋭包丁職人『太切断』さんの包丁だぁー!」
「ちなみに太切断さんは東京出身であるぞ。江戸前ならぬ東京前じゃな」
あ~、あの兄ちゃん家、橋を渡った先にあったからな。
「ふん! 至高の財をもって集めた道具があったとしても、それで寿司の旨さは変わらんわ」
「そう! 重要なのは、魚と腕と愛よ! 魚と愛はあるとみたわ! でも、肝心の腕はどうかしら?」
「魚も重要だぞ! 東京前と言いながら、違う地域の魚では東京前にならんからな」
ふたりの会話を聞きながら、俺は何度も往復する。
魚は小魚系が多い、30cmを超えない種類が大半だ。
「さあ! 両者共に新鮮な魚を捌いていくぞ。蘭子選手の魚は……目光と……なんでしょう!? うぉうぉさん?」
「うぉうぉうぉ! あれは、いっぱいいっぱいありますよぉ! 目光とキララギンメ、銀目鯛の仲間ですね。金目じゃなく、銀目ですよぉ。そして、カゴカマスに菱鯛、銀鏡に、小判鯵に、柊です、木へんの魚なんですよぉ! それに駕籠担鯛に、さらにソコホウボウに赤笠子、少し大きい棘のある魚が鬼笠子の仲間のイズカサゴですね。いっぱいありますねぇ、まだまだあるみたいですよぉ!」
うぉうぉさんは、魚を一見しただけで種類を見分ける特殊能力を持っている。
「あの大きいのはアラですね九州でアラと呼ばれているクエじゃないです。和名のアラです。紛らわしいですねぇ。ああーっ! あれは珍しい! バケムツですよ! 隣のちっちゃいのが同じハタ科の大目羽太ですぅー! 小さいいっぱいあるのがミナミハタンポです。捨てられる小魚かもしれませんが、味はすごく良いのですよぉ! そしてダツ、攻撃力が高いですよぉ!」
はぁ、はぁ……ものすごく多い。
「どんどんありますよぉ! あれは旬のアオリイカですねぇ! 芝エビは東京湾を代表するエビですねぇ。最近になって水産資源が回復してきたのですよぉ! ああっー! あの可愛いのはミノエビですねぇ! 漁港でしか食べられない貴重なエビちゃんですよぉ! そして大きいエビちゃんがセミエビです! スリッパのようなエビですがロブスターの仲間ですよぉ! ああ、あれは幅海苔ですねぇ! 磯で幅を利かせているから幅海苔って言うんですよぉ!」
俺が箱を運ぶ旅にうぉうぉさんが解説してくれて助かる。
「ちょっと待てーい! 明らかに東京湾で採れない魚が多いではないか!」と土御門が気勢を吐く。
「ふっ、惰弱な!」と師匠が言う。
「ふっ、情弱な!」と俺も言う。
「これは、土御門の言う通り、これは東京湾だけでななく、その先の太平洋で採れた魚も入っている! 深海魚系は特にそうだ!」
俺は師匠に叩きこまれた魚知識を披露する。
「少しは分かっているじゃないか雑煮! ならば! この東京前寿司対決で、沿岸漁業の沖の魚を使う愚かしさも分かっておろうな。まさか、水揚げを東京ですれば、産地は東京だと言い張る気ではあるまいな! そんなものは東京前ではない!」
「愚かなのはお前だ! 東京は東京湾だけではない! いいか! 魚吉さんとその仲間は、このクルーザーで伊豆諸島の神津島まで行って、釣ってきたり、漁師さんから買って来てるんだ!!」
俺はクルーザーに手を伸ばすと、その上で魚吉さんたちがピースをする。
「ホント、強行軍やったわ、なーみんなー」
「釣れんかったらどうしようかと思ったわ」
「俺は買い出しやで、今度は釣りしたかや」
「せな、来週いこか」
蘭子が大将になった理由はここにもある。
とにかく蘭子の試合開始時間を遅めにしたかったのだ。
「伊豆ではないか! 伊豆諸島!」
「へへーん、神津島は東京都に属しまーす。小笠原だって東京都だしー」
部長が揶揄するような声で言う。
「そっ、そんなっ!? あの第2作の冒頭で第1作の12股主人公が事故死して、そのショックで東京から離れなくなってしまった広島の女の子が陥った罠に、土御門さんが嵌まったとでもいうの!」
安寿さんは絶対寿師翁の娘だ。
20代だが可愛らしさの残る美少女のビジュアルは母親似なのだろう。
「くっ、だが、いくら珍しい魚を集めようが、捌けなければ宝の持ち腐れよ! 鮮魚は集めて嬉しいコレクションではないぞ!」
甘いな、お前は蘭子の真の実力を、俺たちみんなは知っている実力を知らない。
ガリッガリッ、ガッガッ、ザシュザシュ、スッスッスッ
音の源は当然蘭子の手元からだ。
時に刃で、時に柄で、時に掌で、蘭子は魚を切り、断ち、引き抜き、剃いでいく。
「ほほう、中々の腕ではないか! 兄貴の教えが良いのであろう」
ガギャガギャ、グボッグボツ、スッスッスッ、ジャー
最後の音は熱湯をかけた音だ。
皮を湯霜づくりにしているのだ。
「ええ、食材への愛が……つ、土御門さん、あれ、あれは!」
ボキュ、ゴキュ、ガンガン
蘭子の掌が活きセミエビを捻じり殺す音だ。
蘭子の凄さは、その巨乳だけではない。
蘭子の握力は70kgに達する、JKの平均は30kgに届かない。
男子高校生でも平均は50kg以下、運動部で60kg超だ。
俺より強いです。
サトウダイコンを『ビート! エンドッ!』とばかりに握りつぶした時の恐怖は金玉がヒュンとした。
キュンじゃない、ヒュンだ。
巨乳の土台たる大胸筋も発達している。
おっぱいはパワーだ!
そして、パワーだけじゃない。
彼女の見た目だけではわからないだろう。
俺も師匠に指摘されるまでわからなかった。
『竜の舌』での特訓には、当然刺身を作る練習もあった。
師匠と蘭子の刺身は出来の差がふたりの間でしかわからない程、拮抗していた。
『ん~、食影せんせ~の方がやっぱ上手いね~』と言っていたが、俺にも部長にも美味い刺身としか思えなかった。
だが、蘭子が師匠に勝っている点があった。
”速さ”だ。
「速い! なんという速さだ!」
「あああああ、愛の力がこんなにも偉大だなんて! 知ってはいましたけど、思っていませんでした!」
蘭子は特訓前から師匠の1.5倍程度の速さで魚を捌けたのだ。
師匠はそれに驚嘆し、蘭子を教える時に、それを伸ばす方向で教えた。
教える事は多くはなかったが、数少ないコツや、配置と手順を教え、そして最後には師匠の2倍の速さまで成長した。
ちなみに師匠は俺の2倍の速さで魚を捌ける。
倍率ドン! さらに倍だ!
「こっ、これは、この寿師翁も度肝を抜かれたわ!」
寿師翁も一旦、手を止めて蘭子の包丁技に見入っている。
「速いぃー! 蘭子選手! 動きは繊細にて華憐だが、大胆な包丁使いで小魚を捌いていくぅー! 平たくて、身の小さい魚は1匹から4切れ程度しか刺身に出来ません! だが、この速さならぁー! 審査員に十二分に行き渡るぞぉー!」
「十二分じゃないよー! 二十分だよー!」
蘭子がさらにスピードを上げる。
その勢いに合わせて、胸がバインバインと揺れる。
蘭子の乳細胞がトップギアだぜ!
あの動きには秘密がある……AMBAC、それは運動においてデッドウエイトと思われていた巨乳を、その動きによる反作用で姿勢制御に使うシステム、能動的質量移動による自動姿勢制御だ!
もちろん俺の桃闇による架空の技術である!
「おい、あのカサゴの棘を一太刀で切って捨てたぞ!」
「しかも、肝を全く傷つけずに取り分けているわ!」
「つ、次はアラだ! あの大きい高級魚をひとりで、あんなに小さな包丁で!?」
アラは超がつくほどの高級魚だ。
大きさは1m以上にもなる。
だが、あそこにあるのは1.5mに達する。
そして、その味は大きさに比例して美味くなるのではなく、二字曲線を描く形で増加するという話だ!
話だ! 食った事はない!
「まさか……、あの寿司マシーンは……このために!」
寿師翁は既に寿司を握り始めているが、蘭子はまだ刺身を作っている。
時間にして、かなり遅れて蘭子は寿司を握り始めた。
刺身を乗せて軽く握るだけの作業だ。
「ヘイお待ち! 大皿をお持ちしました!」
再び部長が搬入して来たのは直径90cmもの三尺皿。
それも何枚も。
そして、蘭子の寿司は種類別に大皿に載せられていく。
「これが、あたしの全身全霊! 全力全開! 『江戸前改め東京前の皿鉢寿司』だよ!
刷毛で醤油を塗り終えた、蘭子の高らかな声と同時に調理終了の笛が鳴った。
げっ! あの不可思議な文様は蘭子のと同じダマスカス文様!
俺は小学生の時、中二病を発症していた。
そして、その時に、近所に住んでいたナイフ職人見習いのお兄ちゃんの手伝いを夏休み中して、お礼に現物支給で習作もらったんだ。
それを蘭子がねだるので、プレゼントしてやったんだ。
「何とぉ! ステージのふたりが同じ職人製の包丁を使っているぞぉ! あれは、奇才の新鋭包丁職人『太切断』さんの包丁だぁー!」
「ちなみに太切断さんは東京出身であるぞ。江戸前ならぬ東京前じゃな」
あ~、あの兄ちゃん家、橋を渡った先にあったからな。
「ふん! 至高の財をもって集めた道具があったとしても、それで寿司の旨さは変わらんわ」
「そう! 重要なのは、魚と腕と愛よ! 魚と愛はあるとみたわ! でも、肝心の腕はどうかしら?」
「魚も重要だぞ! 東京前と言いながら、違う地域の魚では東京前にならんからな」
ふたりの会話を聞きながら、俺は何度も往復する。
魚は小魚系が多い、30cmを超えない種類が大半だ。
「さあ! 両者共に新鮮な魚を捌いていくぞ。蘭子選手の魚は……目光と……なんでしょう!? うぉうぉさん?」
「うぉうぉうぉ! あれは、いっぱいいっぱいありますよぉ! 目光とキララギンメ、銀目鯛の仲間ですね。金目じゃなく、銀目ですよぉ。そして、カゴカマスに菱鯛、銀鏡に、小判鯵に、柊です、木へんの魚なんですよぉ! それに駕籠担鯛に、さらにソコホウボウに赤笠子、少し大きい棘のある魚が鬼笠子の仲間のイズカサゴですね。いっぱいありますねぇ、まだまだあるみたいですよぉ!」
うぉうぉさんは、魚を一見しただけで種類を見分ける特殊能力を持っている。
「あの大きいのはアラですね九州でアラと呼ばれているクエじゃないです。和名のアラです。紛らわしいですねぇ。ああーっ! あれは珍しい! バケムツですよ! 隣のちっちゃいのが同じハタ科の大目羽太ですぅー! 小さいいっぱいあるのがミナミハタンポです。捨てられる小魚かもしれませんが、味はすごく良いのですよぉ! そしてダツ、攻撃力が高いですよぉ!」
はぁ、はぁ……ものすごく多い。
「どんどんありますよぉ! あれは旬のアオリイカですねぇ! 芝エビは東京湾を代表するエビですねぇ。最近になって水産資源が回復してきたのですよぉ! ああっー! あの可愛いのはミノエビですねぇ! 漁港でしか食べられない貴重なエビちゃんですよぉ! そして大きいエビちゃんがセミエビです! スリッパのようなエビですがロブスターの仲間ですよぉ! ああ、あれは幅海苔ですねぇ! 磯で幅を利かせているから幅海苔って言うんですよぉ!」
俺が箱を運ぶ旅にうぉうぉさんが解説してくれて助かる。
「ちょっと待てーい! 明らかに東京湾で採れない魚が多いではないか!」と土御門が気勢を吐く。
「ふっ、惰弱な!」と師匠が言う。
「ふっ、情弱な!」と俺も言う。
「これは、土御門の言う通り、これは東京湾だけでななく、その先の太平洋で採れた魚も入っている! 深海魚系は特にそうだ!」
俺は師匠に叩きこまれた魚知識を披露する。
「少しは分かっているじゃないか雑煮! ならば! この東京前寿司対決で、沿岸漁業の沖の魚を使う愚かしさも分かっておろうな。まさか、水揚げを東京ですれば、産地は東京だと言い張る気ではあるまいな! そんなものは東京前ではない!」
「愚かなのはお前だ! 東京は東京湾だけではない! いいか! 魚吉さんとその仲間は、このクルーザーで伊豆諸島の神津島まで行って、釣ってきたり、漁師さんから買って来てるんだ!!」
俺はクルーザーに手を伸ばすと、その上で魚吉さんたちがピースをする。
「ホント、強行軍やったわ、なーみんなー」
「釣れんかったらどうしようかと思ったわ」
「俺は買い出しやで、今度は釣りしたかや」
「せな、来週いこか」
蘭子が大将になった理由はここにもある。
とにかく蘭子の試合開始時間を遅めにしたかったのだ。
「伊豆ではないか! 伊豆諸島!」
「へへーん、神津島は東京都に属しまーす。小笠原だって東京都だしー」
部長が揶揄するような声で言う。
「そっ、そんなっ!? あの第2作の冒頭で第1作の12股主人公が事故死して、そのショックで東京から離れなくなってしまった広島の女の子が陥った罠に、土御門さんが嵌まったとでもいうの!」
安寿さんは絶対寿師翁の娘だ。
20代だが可愛らしさの残る美少女のビジュアルは母親似なのだろう。
「くっ、だが、いくら珍しい魚を集めようが、捌けなければ宝の持ち腐れよ! 鮮魚は集めて嬉しいコレクションではないぞ!」
甘いな、お前は蘭子の真の実力を、俺たちみんなは知っている実力を知らない。
ガリッガリッ、ガッガッ、ザシュザシュ、スッスッスッ
音の源は当然蘭子の手元からだ。
時に刃で、時に柄で、時に掌で、蘭子は魚を切り、断ち、引き抜き、剃いでいく。
「ほほう、中々の腕ではないか! 兄貴の教えが良いのであろう」
ガギャガギャ、グボッグボツ、スッスッスッ、ジャー
最後の音は熱湯をかけた音だ。
皮を湯霜づくりにしているのだ。
「ええ、食材への愛が……つ、土御門さん、あれ、あれは!」
ボキュ、ゴキュ、ガンガン
蘭子の掌が活きセミエビを捻じり殺す音だ。
蘭子の凄さは、その巨乳だけではない。
蘭子の握力は70kgに達する、JKの平均は30kgに届かない。
男子高校生でも平均は50kg以下、運動部で60kg超だ。
俺より強いです。
サトウダイコンを『ビート! エンドッ!』とばかりに握りつぶした時の恐怖は金玉がヒュンとした。
キュンじゃない、ヒュンだ。
巨乳の土台たる大胸筋も発達している。
おっぱいはパワーだ!
そして、パワーだけじゃない。
彼女の見た目だけではわからないだろう。
俺も師匠に指摘されるまでわからなかった。
『竜の舌』での特訓には、当然刺身を作る練習もあった。
師匠と蘭子の刺身は出来の差がふたりの間でしかわからない程、拮抗していた。
『ん~、食影せんせ~の方がやっぱ上手いね~』と言っていたが、俺にも部長にも美味い刺身としか思えなかった。
だが、蘭子が師匠に勝っている点があった。
”速さ”だ。
「速い! なんという速さだ!」
「あああああ、愛の力がこんなにも偉大だなんて! 知ってはいましたけど、思っていませんでした!」
蘭子は特訓前から師匠の1.5倍程度の速さで魚を捌けたのだ。
師匠はそれに驚嘆し、蘭子を教える時に、それを伸ばす方向で教えた。
教える事は多くはなかったが、数少ないコツや、配置と手順を教え、そして最後には師匠の2倍の速さまで成長した。
ちなみに師匠は俺の2倍の速さで魚を捌ける。
倍率ドン! さらに倍だ!
「こっ、これは、この寿師翁も度肝を抜かれたわ!」
寿師翁も一旦、手を止めて蘭子の包丁技に見入っている。
「速いぃー! 蘭子選手! 動きは繊細にて華憐だが、大胆な包丁使いで小魚を捌いていくぅー! 平たくて、身の小さい魚は1匹から4切れ程度しか刺身に出来ません! だが、この速さならぁー! 審査員に十二分に行き渡るぞぉー!」
「十二分じゃないよー! 二十分だよー!」
蘭子がさらにスピードを上げる。
その勢いに合わせて、胸がバインバインと揺れる。
蘭子の乳細胞がトップギアだぜ!
あの動きには秘密がある……AMBAC、それは運動においてデッドウエイトと思われていた巨乳を、その動きによる反作用で姿勢制御に使うシステム、能動的質量移動による自動姿勢制御だ!
もちろん俺の桃闇による架空の技術である!
「おい、あのカサゴの棘を一太刀で切って捨てたぞ!」
「しかも、肝を全く傷つけずに取り分けているわ!」
「つ、次はアラだ! あの大きい高級魚をひとりで、あんなに小さな包丁で!?」
アラは超がつくほどの高級魚だ。
大きさは1m以上にもなる。
だが、あそこにあるのは1.5mに達する。
そして、その味は大きさに比例して美味くなるのではなく、二字曲線を描く形で増加するという話だ!
話だ! 食った事はない!
「まさか……、あの寿司マシーンは……このために!」
寿師翁は既に寿司を握り始めているが、蘭子はまだ刺身を作っている。
時間にして、かなり遅れて蘭子は寿司を握り始めた。
刺身を乗せて軽く握るだけの作業だ。
「ヘイお待ち! 大皿をお持ちしました!」
再び部長が搬入して来たのは直径90cmもの三尺皿。
それも何枚も。
そして、蘭子の寿司は種類別に大皿に載せられていく。
「これが、あたしの全身全霊! 全力全開! 『江戸前改め東京前の皿鉢寿司』だよ!
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