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第1章
1-1 逃亡者達
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リーンは、迫り来る大将軍カーンを頭とする100名からなる屈強の追手たちを足止めすべく、呪文の詠唱を唱えた。
《チャンラオマンツァオ!》 (葛よ意思を持て絡まれ!)
《シュイジャオバ!》 (静謐な森の息吹!)
幽遠なる『緑水青山の森』の奥深くにひっそりと自生しているテイカカズラが、リーンと契約を交わしている精霊たちの働きかけに従いクラーケンの触手のようにスルスルと、そして獲物を逃さないように最短最速で魔装兵たちに伸びてくる。
と、同時に周辺のネムリソウから突如として大量の催眠成分のある花粉が吹き出し魔装兵たちを取り囲んだ。花粉もまるで一粒一粒が意思を持っているかのごとく追手の鼻孔に狙いを定めて取り込まれていく。
革命国家『レボルテ』樹立後に組織された魔装兵たち。代表レーネが王宮『イスティファルド』に眠る秘宝『時空水晶』を紐解いて開発したというミスリル銀製の武防具を身に纏っている兵士達だ。剣や魔法の威力はこの魔装兵たちに対しては半減してしまう。物理的に足止めしたり、感覚器に攻撃の的を絞るのは、鎧自体に耐性が備わっている彼らに対して有効な戦略といえる。
バタバタと足を縺れさせて倒れそのまま眠りに落ちていく魔装兵たち。その追跡部隊の首領でもある大将軍カーンは歯噛みして叫んだ。
「小賢しい!剣も魔法もほとんど効かぬ魔装兵たちの盲点を突きおって、さすがに『土の賢者』の秘蔵っ子だな。しかし、わしにはこんなものは効かぬぞ!!!」
と、身長2mに届かんとも思われるフル装備の初老の戦士は、同じく2mを超えるかのような鉄塊のような鉞を無骨ではあるが極めて実利的な動作で振り回し、絡まってくる蔦をなぎ払った。魔法で強化されているはずの催眠花粉もどうやらその効力を発揮しない。革命国家『レボルテ』の大将軍カーンである。逃走中のリーンやガラハドとは困難な戦を共に戦った十数年来の馴染みでもある。
「長年連れ添っておる『ロビン・フッド』 を草刈なんぞに使わせ追って、ブツブツ。」
鉞を振り回し、なにやら真剣に討伐しているのか、遊び半分なのか分からないような口振りである。
「カーン、オレたちは決してあなたと剣を交えるつもりはないのです。」
豹のようにしなやかで、大柄で引き締まった体躯の剣士は、剣を握る手を少々湿らせながらも極めて冷静かつ穏やかに言った。右手には1.5mほどの漆黒のバスタードソードを帯びている。ミスリル装備と数の力のみでゴリ押しする魔装兵とは異なり、動作も立ち回りも経験者のそれを感じさせる。漆黒の髪と灰黒色の生真面目な瞳に剣士としての十分な矜持を漂わせた、現『レボルテ』の剣術師範ガラハドである。
「そうよ、今日という今日はレーネが変心してしまっているという証拠をつかんでしまったの。彼女、『時空水晶』を使って『ルーアン』に向けて無差別に炎の雨を放っていたのよ!!!」
そのきれいな浅黄色に染め上げられた清潔な軽装を身に纏った魔道士は、大狂行を起こしてしまった親友への心痛に耐えられない心の叫びを上げながら訴える。後ろで簡単に束ねた艶やかな茶色の髪とダークブラウンのまっすぐな瞳を持った魅力的な顔立ち。そして、苦痛にゆがんだその姿は、それでも持って生まれた生命力で満ち満ちとしている。同じく『レボルテ』の魔道師範リーンである。しかし、平和を望む理想主義者の若人たちがいくら申し開きをしても、筋金入りの復讐者はまったく聞く耳をもたない。
「何をしゃらくさい、ガキが!『ウェールズ』王国の暴政や掠奪を味わったこともない小童が!!!」
「それでも、小さな子供もいる市街地に無差別ってのはあんまりじゃない?それに近頃の彼女の行動や言動は、その冷酷ぶりに目を覆いたくなるわ。革命軍の使命はそんなはずじゃなかったはずだけど!」
「ダメだ、説得に応じるようなカーンなら苦労はしないよ。他に何か手はないのか?時間稼ぎはオレがする。」
「わ、わかったわ、通用するか分からないけどやるしかないわね!」
間合いはたったの20m、カーンの古戦友とも言うべき『ロビン・フッド』と名付けられた鉞をなんとか躱すべく、剣術師範ガラハドは最恐の敵に立ち向かった。
「元はと言えばお前が蒔いた種なんだから何とかしてくれよ。もって5分だぞ。」
歴戦の名将に立ち向かわなければならなくなったガラハドの足取りは慎重とその心境を現わして重く、名将の持つ鉞の刃先に全神経を尖らせている。
カーンたち『英雄戦争』の名将達は『古の英雄』と呼ばれている。リーンやガラハドが物心ついた頃から7年にわたって繰り広げられた、かつて『ミズガルズ』に君臨していた封建国家エーベルゴード朝『ウェールズ』王国の圧政を打倒するための、苦しく陰惨な戦争で活躍した戦将たちだ。
中でもカーンは、十数名からなる『レジスタンス』結成の端緒から、『ウェールズ』王国への抵抗とゲリラ作戦を続けていた筋金入りの革命家だ。革命国家が樹立された後の表向きは平穏な現在からは、とても想像もつかないような大立ち回りや伝説を数多く残している。いつしか彼ら老戦士は誰からともなく『古の英雄』と呼ばれるようになった。
そんな『古の英雄』を前にして、ガラハドは困惑していた。
(この歴戦の英雄に本当に太刀打ちできるんだろうか?魔法を使って『ルーアン』を無差別攻撃したという、変わり切ってしまったレーネもさることながら、こんな最古参までをなんとか『ウェールズ』攻撃を思いとどまるように説得するなんて、手立てはあるんだろうか?)
神経質で、思慮に思慮を重ねて思慮倒れをしてしまうようなガラハドには、今日の激変にはちょっとついていけなかっ
た。何しろ、突然、猛犬に吠え立てられた猫のように鬼気迫ってリーンが師範の間へ入ってきて、半ば引き摺られる様に王都『ヴァルヴァンティア』から逃げ出してきてしまったのだ。
逃げながらリーンから事情を聞くと、レーネの『ルーアン』無差別爆撃の証拠をつかんだリーンは、激情の赴くままとでも言うのか、相変わらずの無鉄砲とでも言うのか、レーネの時空魔法の力の根源とでもいうべき王宮『イスティファルド』の秘宝『時空水晶』を、それを発見した執政室のある最上階より投げ落として粉々にしてしまったようなのだ!
レーネの変心はオレも重々承知している、いったいどうしてしまったんだ?『英雄戦争』の頃の理想に燃えて時空魔法の研究に取り組んでいたお前はどこへ行ってしまったんだ!?ひょっとしたらあの『時空水晶』に、何か人を狂わせるような術式が組み込まれているのだろうか?
と、ふと考え込んで注意を逸らしてしまった刹那、横目で見据えいたはずの『ロビン・フッド』が、カーンとともに瞬く間にガラハドの喉元へ伸びてきた。
「相変わらずの悩み症か?ガラハド。さてはレーネに未練たらたらか、ガッハッハ!」
「な、何を!」
紙一重で『ロビン・フッド』をバスタードソードで受け止めると、若さに任せて切っ先を何とか押し返す。
「図星だったか、ハッハッハ!」
明らかに余裕綽々のカーンに弄ばれているのだが、必死のガラハドはその何十年分もの実力差に気づいてすらいない。
と、その時、はるか遠くのカエデの大樹の梢の方から、呪文の詠唱が聞こえた。
《ジュエドゥイシュイジャオバ!》 (極限のまどろみ!)
《クァンスーションイン、ライバ!》(木霊せよ!狂死の韻!)
「ギャァァァァァァッ!!!」(かわいいマンドラゴラ)
「グガァァァァァァッ!!!」(太っちょのマンドラゴラ)
「クルイジネッ!!!」(厳めしいマンドラゴラ)
その、弱い者なら聞いただけで狂死してしまうと言われるマンドラゴラの呪声が耳に入る前に、くず折れるように眠りに落ちたガラハドを真正面に見つつ、カーンはあっけなく卒倒した。
そして、リーンは返す刀ですぐさまガラハドに覚醒魔法を施し、フラフラしているガラハドを引き摺りつつ、失神しているカーンを起こさないように抜き足差し足で通り抜けて、一目散に森の奥深くへと逃げ去っていく。
大男の同僚剣士を引き摺ってでも活路を見出す抜きん出たバイタリティー、変心してしまった親友を自身のことのように心を痛め、そして真剣に思う暖かなハート、そして一度決めたら一直線に突き進む後先考えないメンタリティ、それが本編の主人公『野菜士』リーンであった。
《チャンラオマンツァオ!》 (葛よ意思を持て絡まれ!)
《シュイジャオバ!》 (静謐な森の息吹!)
幽遠なる『緑水青山の森』の奥深くにひっそりと自生しているテイカカズラが、リーンと契約を交わしている精霊たちの働きかけに従いクラーケンの触手のようにスルスルと、そして獲物を逃さないように最短最速で魔装兵たちに伸びてくる。
と、同時に周辺のネムリソウから突如として大量の催眠成分のある花粉が吹き出し魔装兵たちを取り囲んだ。花粉もまるで一粒一粒が意思を持っているかのごとく追手の鼻孔に狙いを定めて取り込まれていく。
革命国家『レボルテ』樹立後に組織された魔装兵たち。代表レーネが王宮『イスティファルド』に眠る秘宝『時空水晶』を紐解いて開発したというミスリル銀製の武防具を身に纏っている兵士達だ。剣や魔法の威力はこの魔装兵たちに対しては半減してしまう。物理的に足止めしたり、感覚器に攻撃の的を絞るのは、鎧自体に耐性が備わっている彼らに対して有効な戦略といえる。
バタバタと足を縺れさせて倒れそのまま眠りに落ちていく魔装兵たち。その追跡部隊の首領でもある大将軍カーンは歯噛みして叫んだ。
「小賢しい!剣も魔法もほとんど効かぬ魔装兵たちの盲点を突きおって、さすがに『土の賢者』の秘蔵っ子だな。しかし、わしにはこんなものは効かぬぞ!!!」
と、身長2mに届かんとも思われるフル装備の初老の戦士は、同じく2mを超えるかのような鉄塊のような鉞を無骨ではあるが極めて実利的な動作で振り回し、絡まってくる蔦をなぎ払った。魔法で強化されているはずの催眠花粉もどうやらその効力を発揮しない。革命国家『レボルテ』の大将軍カーンである。逃走中のリーンやガラハドとは困難な戦を共に戦った十数年来の馴染みでもある。
「長年連れ添っておる『ロビン・フッド』 を草刈なんぞに使わせ追って、ブツブツ。」
鉞を振り回し、なにやら真剣に討伐しているのか、遊び半分なのか分からないような口振りである。
「カーン、オレたちは決してあなたと剣を交えるつもりはないのです。」
豹のようにしなやかで、大柄で引き締まった体躯の剣士は、剣を握る手を少々湿らせながらも極めて冷静かつ穏やかに言った。右手には1.5mほどの漆黒のバスタードソードを帯びている。ミスリル装備と数の力のみでゴリ押しする魔装兵とは異なり、動作も立ち回りも経験者のそれを感じさせる。漆黒の髪と灰黒色の生真面目な瞳に剣士としての十分な矜持を漂わせた、現『レボルテ』の剣術師範ガラハドである。
「そうよ、今日という今日はレーネが変心してしまっているという証拠をつかんでしまったの。彼女、『時空水晶』を使って『ルーアン』に向けて無差別に炎の雨を放っていたのよ!!!」
そのきれいな浅黄色に染め上げられた清潔な軽装を身に纏った魔道士は、大狂行を起こしてしまった親友への心痛に耐えられない心の叫びを上げながら訴える。後ろで簡単に束ねた艶やかな茶色の髪とダークブラウンのまっすぐな瞳を持った魅力的な顔立ち。そして、苦痛にゆがんだその姿は、それでも持って生まれた生命力で満ち満ちとしている。同じく『レボルテ』の魔道師範リーンである。しかし、平和を望む理想主義者の若人たちがいくら申し開きをしても、筋金入りの復讐者はまったく聞く耳をもたない。
「何をしゃらくさい、ガキが!『ウェールズ』王国の暴政や掠奪を味わったこともない小童が!!!」
「それでも、小さな子供もいる市街地に無差別ってのはあんまりじゃない?それに近頃の彼女の行動や言動は、その冷酷ぶりに目を覆いたくなるわ。革命軍の使命はそんなはずじゃなかったはずだけど!」
「ダメだ、説得に応じるようなカーンなら苦労はしないよ。他に何か手はないのか?時間稼ぎはオレがする。」
「わ、わかったわ、通用するか分からないけどやるしかないわね!」
間合いはたったの20m、カーンの古戦友とも言うべき『ロビン・フッド』と名付けられた鉞をなんとか躱すべく、剣術師範ガラハドは最恐の敵に立ち向かった。
「元はと言えばお前が蒔いた種なんだから何とかしてくれよ。もって5分だぞ。」
歴戦の名将に立ち向かわなければならなくなったガラハドの足取りは慎重とその心境を現わして重く、名将の持つ鉞の刃先に全神経を尖らせている。
カーンたち『英雄戦争』の名将達は『古の英雄』と呼ばれている。リーンやガラハドが物心ついた頃から7年にわたって繰り広げられた、かつて『ミズガルズ』に君臨していた封建国家エーベルゴード朝『ウェールズ』王国の圧政を打倒するための、苦しく陰惨な戦争で活躍した戦将たちだ。
中でもカーンは、十数名からなる『レジスタンス』結成の端緒から、『ウェールズ』王国への抵抗とゲリラ作戦を続けていた筋金入りの革命家だ。革命国家が樹立された後の表向きは平穏な現在からは、とても想像もつかないような大立ち回りや伝説を数多く残している。いつしか彼ら老戦士は誰からともなく『古の英雄』と呼ばれるようになった。
そんな『古の英雄』を前にして、ガラハドは困惑していた。
(この歴戦の英雄に本当に太刀打ちできるんだろうか?魔法を使って『ルーアン』を無差別攻撃したという、変わり切ってしまったレーネもさることながら、こんな最古参までをなんとか『ウェールズ』攻撃を思いとどまるように説得するなんて、手立てはあるんだろうか?)
神経質で、思慮に思慮を重ねて思慮倒れをしてしまうようなガラハドには、今日の激変にはちょっとついていけなかっ
た。何しろ、突然、猛犬に吠え立てられた猫のように鬼気迫ってリーンが師範の間へ入ってきて、半ば引き摺られる様に王都『ヴァルヴァンティア』から逃げ出してきてしまったのだ。
逃げながらリーンから事情を聞くと、レーネの『ルーアン』無差別爆撃の証拠をつかんだリーンは、激情の赴くままとでも言うのか、相変わらずの無鉄砲とでも言うのか、レーネの時空魔法の力の根源とでもいうべき王宮『イスティファルド』の秘宝『時空水晶』を、それを発見した執政室のある最上階より投げ落として粉々にしてしまったようなのだ!
レーネの変心はオレも重々承知している、いったいどうしてしまったんだ?『英雄戦争』の頃の理想に燃えて時空魔法の研究に取り組んでいたお前はどこへ行ってしまったんだ!?ひょっとしたらあの『時空水晶』に、何か人を狂わせるような術式が組み込まれているのだろうか?
と、ふと考え込んで注意を逸らしてしまった刹那、横目で見据えいたはずの『ロビン・フッド』が、カーンとともに瞬く間にガラハドの喉元へ伸びてきた。
「相変わらずの悩み症か?ガラハド。さてはレーネに未練たらたらか、ガッハッハ!」
「な、何を!」
紙一重で『ロビン・フッド』をバスタードソードで受け止めると、若さに任せて切っ先を何とか押し返す。
「図星だったか、ハッハッハ!」
明らかに余裕綽々のカーンに弄ばれているのだが、必死のガラハドはその何十年分もの実力差に気づいてすらいない。
と、その時、はるか遠くのカエデの大樹の梢の方から、呪文の詠唱が聞こえた。
《ジュエドゥイシュイジャオバ!》 (極限のまどろみ!)
《クァンスーションイン、ライバ!》(木霊せよ!狂死の韻!)
「ギャァァァァァァッ!!!」(かわいいマンドラゴラ)
「グガァァァァァァッ!!!」(太っちょのマンドラゴラ)
「クルイジネッ!!!」(厳めしいマンドラゴラ)
その、弱い者なら聞いただけで狂死してしまうと言われるマンドラゴラの呪声が耳に入る前に、くず折れるように眠りに落ちたガラハドを真正面に見つつ、カーンはあっけなく卒倒した。
そして、リーンは返す刀ですぐさまガラハドに覚醒魔法を施し、フラフラしているガラハドを引き摺りつつ、失神しているカーンを起こさないように抜き足差し足で通り抜けて、一目散に森の奥深くへと逃げ去っていく。
大男の同僚剣士を引き摺ってでも活路を見出す抜きん出たバイタリティー、変心してしまった親友を自身のことのように心を痛め、そして真剣に思う暖かなハート、そして一度決めたら一直線に突き進む後先考えないメンタリティ、それが本編の主人公『野菜士』リーンであった。
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