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第1章
1-6 邂逅
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--- 宿場ゲル 『ムジカ』 にて ---
マサムネが大道芸で人気を博していた大通りから1kmほど歩いた所に、宿場『ムジカ』はあった。『青のオルド』のゲルはどこも目の覚めるような極彩色の幾何学的模様だが、このゲルは直径20mと大きく、濃い赤を基調とした金色の意匠性のある凝った刺繍が20cm毎に施されている立派なものだった。中央には悪夢を食べてくれるという伝説の幻獣バクと、その隣で宴を催す楽しげな旅人たちの刺繍も施されている。恐らく、草原の国のオルドに広く展開しているチェーン店なのだろう。マサムネを先頭に、入り口の深緑をした厚手のフェルトで出来たマントをくぐる。
「おやっさん、今日は二人旧友を連れてきたぜ。酒とご馳走も弾んでくれよ。」
「お、マサムネか、久しぶりだな。」
ゲルはジャバラ式の青竹の骨組みで、外側にはフェルトが巻かれ十分な補強がなされている。内装は外からは想像もできないほど豪奢で、入り口付近のフロントには50cm大の黄金で出来た弥勒菩薩や、30cm大の玉器のオーブ等、けっこうな調度品がバランス良く並べられており、奥の厨房には羊の丸焼き、軍鶏の丸焼き、色とりどりの草原野菜などが美味しそうに並んでいる。寝室兼客間は、端から端10mほどの広さで、清潔な白いシーツに覆われた干し草ベッドが数台整然と並べられており一家数人で泊まるにも十分な広さである。
「今日は、軍鶏の丸焼きがおすすめだよ、馬乳酒も北辺のオイシンから、スッキリした美味しいの入ってるぜ。」
「きゃー、超リッチ、マサムネはやっぱり誰かさんと違って頼りになるわね!」
「嫌味だなぁ、、、まぁ、マサムネの顔の広さと処世術はオレも認めているところだよ。」
「何、また変な訳分かんない事言ってるんだ。ここの料理は、オレが草原の首都へ逗留を決め込んでから行った事のある100件位の宿場の中で最高だぜ!!お薦めは、ここに居着いた火鼠の家族達が竈を守っている石焼窯で焼くナンだな。」
「ここに着いてすぐの軽食屋さんでも見かけたけど、ここの人たち幻獣と仲良くするのがとても上手ね。」
「オレ達の住んでた拠点みたいに都市化されてないからじゃないかな、腕力、魅力、自然を感じ取りそれに適応する力、が全ての世界だからじゃないか?」
「なるほど、ジャムカ様もその三拍子揃っているものね~。」
「なんか、ご執心だな!」
「何かあったのか?」
「あ、そうだったわ、ここの豪華ぶりに気を取られてこれまでの顛末を話すのを忘れてたわね(笑)。まずは、ご馳走を食べながら、ゆっくりとお話しましょうよ!」
「おまえは、そればっかだな。」
「おまえら7年前から変わんねぇな~、仮にも師範代だろ、子供みたいなケンカやめろよ!」
「そうだな(そうね)、ふふふふふ、、、」
--- ムジカの主人の作った、草原料理を囲んで ---
ゲルの中央に設置している炉の周りの座卓に一時限りの旅人たちへの心配りで、贅を凝らした草原の国ならではの料理が並べられている。チャナサン・マフ(羊の煮物)、ホルホグ(羊の蒸し料理)、ショルログ(羊串)、アーロール(馬乳チーズ)、ウルム(馬乳クリーム)、アイラグ(馬乳酒)、根菜類をそのまま蒸した料理、ボダータイ・ホーラガ(チャーハン)、シャルサン・バンシュ(揚げ餃子)、、、、もちろんマサムネの計らいで付け出しからメインディッシュまでいちいち最上級だ。
「おいしいわ~(涙)、でも 肉、乳、肉、乳ね(笑)。マクロビ志向の私としては毎日は気が重いわね。」
「ハイ・ファンタジー小説だぞ!地が出てるぞ!マクロビじゃなくて修道女志向とか言えよ!無学だな!!でも、ホントにおいしいな(笑)。」
「まぁ、[天の声]はよしとしてよ、で、一体『レボルテ』で何が起こったんだ?」
「実は、かくがくしかじか。。。」
「かくがくしかじかで通じるところが、小説の恐ろしいところだよな。レーネが乱心か。あの<号外>はそういう訳かい。」
「それで、しかじかかくがく。。。」
「え、草原の国の妃になるだって?ジャムカって、妃が300人もいる男根主義者で有名じゃねぇか。戦勝のたびにいろんな部族のお妃を捕まえて来て閨室の一員に加えるんだぜ。」
「え、そうだったのか、リーンを見ていきなりお妃っておかしいと思ったよ(プッ)。」
ギャハハハ、と大うけする、男子二人。その馬鹿笑いは突如として口の中から生えてきた巨大なタンポポの綿毛で封じられた。
「何ー!まったく、女を何だと思ってるのよ、目にものを見せてやるわ、絶対!!!」
「どーするつもりだよ、相手は『レボルテ』とタメ張る国の王様だぜ。このままメカケ生活に突入か、カカカカカ。」
絨毯の隅から伸びてきた蔓草で、首を締められるマサムネ。そして、殺気立つリーン。
「ガ、ガハッ。じょ、冗談。この国にはある掟があってな、カクガクシカジカ。」
「ホント、カクガクシカジカで通じるところが、小説の恐ろしいところね(笑)。じゃ、ガラハド準備はいい?」
「な、なんで、またオレが全然関係のないことに巻き込まれるんだよ。ジャムカに勝てるとは思えないぞ?」
「大丈夫、これを見てよ!『ミズガルズ』一の堅実な出版社、ニケイの出している『ミズガルズ』剣豪ランキング 11289年度版』によると、あなたのランキングが20位で、ジャムカは22位よ。いざとなれば、私達もそれと分からないように後方支援するから。」
「な、なんだその本?」
「え、知らないの?『レボルテ』の女子の間では有名な本よ、みんな玉の輿を狙ってるのよ。この世界、強者が全てを掌握するものね。お金も、権力も、ありとあらゆる物 全てよ!男は流行情報に疎いんだから。(ま、私も、さっき見て初めてジャムカが載ってるの知ったんだけど、、、。)」
「、、、ちなみに、カーンは何位?」
「3位ね。」
「やっぱりね(苦笑)。」
「さぁ、明日の作戦が決まれば、あとは邂逅の酒だぜ!!!」
「ひょほ~!!」
「いや、オレは酒は苦手なんだって、あ~!!!」
そして、7年ぶりの再会を祝して、気の置けない昔なじみ達の楽しく大騒ぎな一夜が始まるのだった。
「、、、マサムネも、いつになくはしゃいでるな、いつもはどんな時もどこか影のある感じなんだが、、、まぁ、うちが貸し切り専用の宿屋で良かったよ(笑)。」
マサムネの日頃をよく知るムジカの主人はこう一人ごちた。
--- リーンとガラハドの寝室にて ---
突然の逃亡劇から始まり、ようやく辿り着いた草原の国にて、7年ぶりの旧友との再会を祝した宴も終わり、清潔で小粋な寝室で静かに明日への英気を養う二人。
「ねぇ、ガラハド、まだ起きてる?」
「何だ?」
「うん、私ね、何があってもレーネを取り戻すわ。『英雄戦争』の時のような事は二度と繰り返したくない。」
「そうだな。」
「そのためには、草原のハーレム王だろうがなんだろうが、何でも利用してやる。」
「そうだな。」
「そうだな、しか言わないけど、あなたもやる気あるんでしょ!!!」
「あ、ああ、あるよ。」
ガラハドは、いつもの心配顔は影を潜めて、何か思案顔をしてゲルの天幕のまっすぐ上を見つめている。
「あなた、痩せても枯れてもレーネの元彼でしょ!一体全体、彼女を正気に戻す気はあるの?あなたにかかってるのに!!」
(しばらく沈黙して) 「そんな事、言われなくても分かってるよ。」
ガラハドは、いつになくリーンに食ってかからず神妙な態度だ。しばらくして、、、
「しかし、元彼はひどいな、言い直せよ(笑)。」
静かに笑うガラハド。軽口は聞いているものの、二人共レーネの奪還を心に期すのであった。
--- マサムネの寝室にて ---
「そうか、レーネが乱心したか、何が何でも取り戻さないといけねーな。」
『フロッティ』を手入れしながら、鈍く悲しげに光る瞳、過去の隠密部隊時の緊迫感がマサムネを包む。
「レーネ、待ってろよ。オレが、お前を、取り戻してやる、、、。」
リーンやガラハドと同じく、静かに決意するマサムネであった。そしてその胸には7年前と変わらぬピースの欠けたジグソーパズルのようないつまで経っても完成されない思いが交錯するのであった。
マサムネが大道芸で人気を博していた大通りから1kmほど歩いた所に、宿場『ムジカ』はあった。『青のオルド』のゲルはどこも目の覚めるような極彩色の幾何学的模様だが、このゲルは直径20mと大きく、濃い赤を基調とした金色の意匠性のある凝った刺繍が20cm毎に施されている立派なものだった。中央には悪夢を食べてくれるという伝説の幻獣バクと、その隣で宴を催す楽しげな旅人たちの刺繍も施されている。恐らく、草原の国のオルドに広く展開しているチェーン店なのだろう。マサムネを先頭に、入り口の深緑をした厚手のフェルトで出来たマントをくぐる。
「おやっさん、今日は二人旧友を連れてきたぜ。酒とご馳走も弾んでくれよ。」
「お、マサムネか、久しぶりだな。」
ゲルはジャバラ式の青竹の骨組みで、外側にはフェルトが巻かれ十分な補強がなされている。内装は外からは想像もできないほど豪奢で、入り口付近のフロントには50cm大の黄金で出来た弥勒菩薩や、30cm大の玉器のオーブ等、けっこうな調度品がバランス良く並べられており、奥の厨房には羊の丸焼き、軍鶏の丸焼き、色とりどりの草原野菜などが美味しそうに並んでいる。寝室兼客間は、端から端10mほどの広さで、清潔な白いシーツに覆われた干し草ベッドが数台整然と並べられており一家数人で泊まるにも十分な広さである。
「今日は、軍鶏の丸焼きがおすすめだよ、馬乳酒も北辺のオイシンから、スッキリした美味しいの入ってるぜ。」
「きゃー、超リッチ、マサムネはやっぱり誰かさんと違って頼りになるわね!」
「嫌味だなぁ、、、まぁ、マサムネの顔の広さと処世術はオレも認めているところだよ。」
「何、また変な訳分かんない事言ってるんだ。ここの料理は、オレが草原の首都へ逗留を決め込んでから行った事のある100件位の宿場の中で最高だぜ!!お薦めは、ここに居着いた火鼠の家族達が竈を守っている石焼窯で焼くナンだな。」
「ここに着いてすぐの軽食屋さんでも見かけたけど、ここの人たち幻獣と仲良くするのがとても上手ね。」
「オレ達の住んでた拠点みたいに都市化されてないからじゃないかな、腕力、魅力、自然を感じ取りそれに適応する力、が全ての世界だからじゃないか?」
「なるほど、ジャムカ様もその三拍子揃っているものね~。」
「なんか、ご執心だな!」
「何かあったのか?」
「あ、そうだったわ、ここの豪華ぶりに気を取られてこれまでの顛末を話すのを忘れてたわね(笑)。まずは、ご馳走を食べながら、ゆっくりとお話しましょうよ!」
「おまえは、そればっかだな。」
「おまえら7年前から変わんねぇな~、仮にも師範代だろ、子供みたいなケンカやめろよ!」
「そうだな(そうね)、ふふふふふ、、、」
--- ムジカの主人の作った、草原料理を囲んで ---
ゲルの中央に設置している炉の周りの座卓に一時限りの旅人たちへの心配りで、贅を凝らした草原の国ならではの料理が並べられている。チャナサン・マフ(羊の煮物)、ホルホグ(羊の蒸し料理)、ショルログ(羊串)、アーロール(馬乳チーズ)、ウルム(馬乳クリーム)、アイラグ(馬乳酒)、根菜類をそのまま蒸した料理、ボダータイ・ホーラガ(チャーハン)、シャルサン・バンシュ(揚げ餃子)、、、、もちろんマサムネの計らいで付け出しからメインディッシュまでいちいち最上級だ。
「おいしいわ~(涙)、でも 肉、乳、肉、乳ね(笑)。マクロビ志向の私としては毎日は気が重いわね。」
「ハイ・ファンタジー小説だぞ!地が出てるぞ!マクロビじゃなくて修道女志向とか言えよ!無学だな!!でも、ホントにおいしいな(笑)。」
「まぁ、[天の声]はよしとしてよ、で、一体『レボルテ』で何が起こったんだ?」
「実は、かくがくしかじか。。。」
「かくがくしかじかで通じるところが、小説の恐ろしいところだよな。レーネが乱心か。あの<号外>はそういう訳かい。」
「それで、しかじかかくがく。。。」
「え、草原の国の妃になるだって?ジャムカって、妃が300人もいる男根主義者で有名じゃねぇか。戦勝のたびにいろんな部族のお妃を捕まえて来て閨室の一員に加えるんだぜ。」
「え、そうだったのか、リーンを見ていきなりお妃っておかしいと思ったよ(プッ)。」
ギャハハハ、と大うけする、男子二人。その馬鹿笑いは突如として口の中から生えてきた巨大なタンポポの綿毛で封じられた。
「何ー!まったく、女を何だと思ってるのよ、目にものを見せてやるわ、絶対!!!」
「どーするつもりだよ、相手は『レボルテ』とタメ張る国の王様だぜ。このままメカケ生活に突入か、カカカカカ。」
絨毯の隅から伸びてきた蔓草で、首を締められるマサムネ。そして、殺気立つリーン。
「ガ、ガハッ。じょ、冗談。この国にはある掟があってな、カクガクシカジカ。」
「ホント、カクガクシカジカで通じるところが、小説の恐ろしいところね(笑)。じゃ、ガラハド準備はいい?」
「な、なんで、またオレが全然関係のないことに巻き込まれるんだよ。ジャムカに勝てるとは思えないぞ?」
「大丈夫、これを見てよ!『ミズガルズ』一の堅実な出版社、ニケイの出している『ミズガルズ』剣豪ランキング 11289年度版』によると、あなたのランキングが20位で、ジャムカは22位よ。いざとなれば、私達もそれと分からないように後方支援するから。」
「な、なんだその本?」
「え、知らないの?『レボルテ』の女子の間では有名な本よ、みんな玉の輿を狙ってるのよ。この世界、強者が全てを掌握するものね。お金も、権力も、ありとあらゆる物 全てよ!男は流行情報に疎いんだから。(ま、私も、さっき見て初めてジャムカが載ってるの知ったんだけど、、、。)」
「、、、ちなみに、カーンは何位?」
「3位ね。」
「やっぱりね(苦笑)。」
「さぁ、明日の作戦が決まれば、あとは邂逅の酒だぜ!!!」
「ひょほ~!!」
「いや、オレは酒は苦手なんだって、あ~!!!」
そして、7年ぶりの再会を祝して、気の置けない昔なじみ達の楽しく大騒ぎな一夜が始まるのだった。
「、、、マサムネも、いつになくはしゃいでるな、いつもはどんな時もどこか影のある感じなんだが、、、まぁ、うちが貸し切り専用の宿屋で良かったよ(笑)。」
マサムネの日頃をよく知るムジカの主人はこう一人ごちた。
--- リーンとガラハドの寝室にて ---
突然の逃亡劇から始まり、ようやく辿り着いた草原の国にて、7年ぶりの旧友との再会を祝した宴も終わり、清潔で小粋な寝室で静かに明日への英気を養う二人。
「ねぇ、ガラハド、まだ起きてる?」
「何だ?」
「うん、私ね、何があってもレーネを取り戻すわ。『英雄戦争』の時のような事は二度と繰り返したくない。」
「そうだな。」
「そのためには、草原のハーレム王だろうがなんだろうが、何でも利用してやる。」
「そうだな。」
「そうだな、しか言わないけど、あなたもやる気あるんでしょ!!!」
「あ、ああ、あるよ。」
ガラハドは、いつもの心配顔は影を潜めて、何か思案顔をしてゲルの天幕のまっすぐ上を見つめている。
「あなた、痩せても枯れてもレーネの元彼でしょ!一体全体、彼女を正気に戻す気はあるの?あなたにかかってるのに!!」
(しばらく沈黙して) 「そんな事、言われなくても分かってるよ。」
ガラハドは、いつになくリーンに食ってかからず神妙な態度だ。しばらくして、、、
「しかし、元彼はひどいな、言い直せよ(笑)。」
静かに笑うガラハド。軽口は聞いているものの、二人共レーネの奪還を心に期すのであった。
--- マサムネの寝室にて ---
「そうか、レーネが乱心したか、何が何でも取り戻さないといけねーな。」
『フロッティ』を手入れしながら、鈍く悲しげに光る瞳、過去の隠密部隊時の緊迫感がマサムネを包む。
「レーネ、待ってろよ。オレが、お前を、取り戻してやる、、、。」
リーンやガラハドと同じく、静かに決意するマサムネであった。そしてその胸には7年前と変わらぬピースの欠けたジグソーパズルのようないつまで経っても完成されない思いが交錯するのであった。
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