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第1章
1-52 海神エーギルとフレーセイ島 その9 巨人達の来歴
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ヒミングレーヴァ(天に輝く者) 《ジィァオシン》(覚醒)
そう唱えると、それまで意識があるのか無いのかフラフラしていた巨人ゾンビ達が夢から覚めたように、おとなしく理性的になった。
ヨーン 「は、ここはどこだ?」
ヴァルタル 「げげ、おまえヨーンか?なんだその蒼く浮腫んだ顔は!?」
ヨーン 「お前こそ、頬がただれてるぞ??」
ペール=オーラ 「わ、私の姿は一体、、、?」
正気に戻った途端に、お互いの姿の変わりように気づき混乱し出す巨人ゾンビ達。
ガラハド (あ、あいつひときわ敏捷で、オレを白檀の木の上の方まで追いかけて来て噛みつこうとしてた奴だ。)
ヒミングレーヴァ(天に輝く者) 「静粛に、巨人達よ、これからあなた達の行く世界を定める裁きを執り行う。」
リーン (正気に戻ったゾンビって滑稽ね?)
ガラハド (ああ、昨晩あれだけしつこく襲ってきた奴らとは思えないな、これからどうなるのやら?)
フロン(重なる波) 《ミーフオウーイー》(惑わしの衣)
フロン(重なる波) 「その姿では動揺して、公正な裁きを受ける事が出来ないでしょうから、生前の姿に戻しました。」
『波の乙女』の一人フロンがそう言うと、見るも無惨に崩れ落ちていた巨人ゾンビ達の身体は、幻術によるものなのか生前のバイキングの姿に戻っていった。彼らの姿は、ばらつきはあるが膝上20cmまでの黒鉄色のチェーンメイル、木製の丸盾、シンプルな丸い鉄の兜と言った出で立ち、手に手に戦斧や戦槌といった打撃系の様々な武器を持っているところは、昨晩ガラハド達に襲いかかった時とあまり変わらない。
ペール=オーラ 「これから行く世界?公正な裁き?これは伝説に聞く海死者の法廷なのですか?」
肩まで掛かる長くカールした黄金の髪を持つなかなかに端正な顔立ちのペール=オーラは、声を掛けるフロンを見て問いかけた。
フロン(重なる波) 「ええ、そうよ。あなた方はこれから『海神』エーギルの審問を受けて、定められた次の世界へ往くの。」
ペール=オーラ 「ヴァイキングである以上、海上で死ぬことは元より覚悟していたが、どうやって死んだのかまったく思い出せないな、、、?」
水銀のネコは、昨日リーン達が食卓の間で見たシャム猫にカムフラージュした姿で、ビュルギャ(取り囲む波)の横に前脚をまっすぐにしてちょこんと座り、端正な巨人の海賊を気のなさそうに見ている。尾は前脚の前に出して右に左にぴょこぴょこ動かしている。そろそろ遊びに出掛けそうな素振りだ。
エーギル 「さて、そこなんじゃが、溺死者は往々にして自身の死に様は覚えておらぬものじゃが、今回はすべての海死者の有様が記録されているワシの『海神帳』にも載っておらぬ。ひょっとして、お前達死ぬ間際に何か火の雨のような物が船に当たったような覚えはないか?」
ヨーン 「あ、そう言えば思い出した。『ヨトゥンヘイム』を出て『ミズガルズ』まで航海してして来て20日あたり、人間の都市『ルーアン』の傍でりゃくだ、い、いや漁業をしていたら、突然何かにぶち合ったような気がしたぜ!?」
ヴァルタル 「そうだよ、火の玉が目に前に閃いたかと思ったら、その後網に絡め取られた気がして、気がついたらここに来てたな?」
そのほかの大勢の巨人ゾンビ達も異口同音で、火の雨の存在をほのめかす。
エーギル 「やはり火の玉か?他の地区でも同じのように火の玉に当たって、ここのような異界の狭間にたどり着く者が多くいるのじゃ。」
リーン (レーネの爆撃の犠牲者ね、早くなんとかしないと、、、。)
歯がみするガラハド。
エーギル 「おまえ達、名前は何と言うのじゃ?」
ヨーン 「ヨーン・シュテルテベーカー」
ヴァルタル 「ヴァルタル・ロバーツ」
ペール=オーラ 「ペール=オーラ・セルカーク」
頭目とみられる3人の海賊ゾンビ達が名乗りだす。他のゾンビ達は少し後ろで海神『エーギル』と彼らの掛け合いを見守っていた。
エーギル 「ふむふむ、火の玉が来るまでのお前達の行いはすべてこの『海神帳』に載っておるぞ。ヨーン、お前は、『ヨトゥンハイム』を殺人の罪で追放された後、巨人海賊『バルバリア』を組織してその首謀者として、いろいろな所で略奪を繰り広げておったらしいの?」
ヨーン 「え、何でそんな事分かるんだ?気味悪いぜ。。。」
ヨーンは海賊の首領として、それはもう頭の天辺から足の先まで海賊衣装を身につけているのだった。そして、豪快で困難に遭っても簡単には屈服しなさそうな、親分肌でなかなかの人物のようだ。赤いあごひげを生やし、ペール=オーラと比べると、横幅ががっちりして鈍重で怪力持ちに見える。
メル (あ、あいつ、岩の祠に真っ先に飛んできた、でかくて乱暴そうな奴ね?チェーンメイルの紋章と大斧に見覚えがあるわ。)
リーン (へぇ~、やっぱり、巨人海賊の首謀者だったのね、、、。どおりでゾンビになっても粗暴だこと。)
エーギル 「そしてヴァルタル、お前は『ヨトゥンハイム』でこそ泥で生計を立てていたが、『バルバリア』の噂を聞きつけて好き放題悪さできると思い、海賊に加わったようだの。ところが略奪強姦するがままと思いきや、海賊内にルールがあり国家から依頼を受けないと自由に略奪出来ない事を知り、好きなように悪行出来ないと来て内心大いに不満を抱えていたのか!!!」
ヴァルタル 「ひぇっ、そんな滅相もない。私は海が好きで自由に航海が出来ると思い参加していたに過ぎません。」
エーギル 「この『海神』エーギルと『海神帳』を欺けると思ったか!!!このゲスが!!!」
ヴァルタル 「は、はい、仰るとおりで通りでございました。で、でも、、、」
エーギルに荒々しく叱責されると、途端に弱々しげに嘘を言うヴァルタル。相手が人間達ならば、略奪者の性質そのままに傲慢に振る舞うこの巨人であったが、自分たちよりも更に強大な『海神』とその娘達となると途端に卑屈になる、生前の生き様そのものが出ているのであった。そして恐ろしいのは、生前の心境までも克明に書き込まれている『海神帳』という古代神話の天秤のような神具である。
コールガ(押し寄せる大波) 《ダーハイシァジュアジン》(大蛇蝎の戒め)
詠唱と共に、どこからともなく巨大な海蛇が姿をあらわし、3mはあるヴァルタルを地面に這いつくばらせて締め上げ、腕一振りの身動きもとれなくする。一時的に生前の姿を取り戻したヴァルタルはとても苦しそうにあえいでいる。
コールガ(押し寄せる大波) 「私、こういうゲス大嫌いなの!早く『ニヴルヘル』へ落としてちょうだい!!」
『波の乙女』の一人、コールガが声を荒げる。9人の中でも末っ子に当たるようで、直情径行タイプらしい。
エーギル 「う~む、ホントはもっと厳格な査定が必要なんじゃがの、コールガが言うんじゃしょうが無いのぉ~。ヴァルタルは地獄行き決定。」
ヴァルタル 「えぇ~、そんな簡単に無茶苦茶な!?ぐっ、ごぼごぼっ、、、。」
メル (エーちゃん、末っ子に甘いのね(笑)?)
リーン (そうみたいね、でもこんな井戸端会議みたいな裁き方でいいのかしら?人生ならぬ巨人生ってそんなに簡単に割り切られていい物じゃない気がするんだけど、、、。)
アンピトリテ (え、そんなもんでしょ?『神の長』のお導きは行き当たりばったりと『イス』での宗教の授業で習った事あるわ。私だって生前はどこかの国のちょっとわがままで世間知らずな王女様だったのに、何かの誤審で大きな鯉になったみたいよ(笑)?)
リーン (え、そうなの(笑)?そういえばそんな面影が(笑)?輪廻転生が体系として理解されている人魚さん達はそんな感覚なのかしらね、、、?)
ガラハド (王女様の転生なんだ~、、、。)
メル (あら、また、あられもない妄想をしているんじゃないでしょうね!?)
ペール=オーラ 「そちらにいる人間達、すべては『神の長』の導きによって、あるべくしてそこにあると言いますよ。私達やあなた達がここでこうして話をしているのも、すべては『神の長』の引いた工程表通りのはずです。。。」
リーン (はっ、ひそひそ話なのに聞かれたわ!?)
エーギル 「む、ペール=オーラ、お主程の者が『海賊』になっておるとは?お主は、、、『ヨトゥンハイム』で神官をやっておったのか?荒々しい巨人達の文化風俗になじめず迫害を受けて、導きの道を求めて名高い海賊『バルバリア』に参入し、大海原へ飛び出した、と。その後も海賊達の略奪行為には絶対に加わらず、もっぱら回復役を行うのみに留め、一人求道しておったと。ほぉ、なかなか肝がすわっとるの。」
ヘヴリング(高くせり上がる波) 「あ、イケメン!暴力的な巨人の中で一人神官をしていたのね!すてき!」
『波の乙女』の内、ペール=オーラと同じくらいの背格好をしたへヴリングがにわかに黄色い声をあげる。なかなかに『波の乙女』達は直情的な娘が多いようである。荒れ狂う外界の海での役割と生活がそうさせるのであろうか?
そう唱えると、それまで意識があるのか無いのかフラフラしていた巨人ゾンビ達が夢から覚めたように、おとなしく理性的になった。
ヨーン 「は、ここはどこだ?」
ヴァルタル 「げげ、おまえヨーンか?なんだその蒼く浮腫んだ顔は!?」
ヨーン 「お前こそ、頬がただれてるぞ??」
ペール=オーラ 「わ、私の姿は一体、、、?」
正気に戻った途端に、お互いの姿の変わりように気づき混乱し出す巨人ゾンビ達。
ガラハド (あ、あいつひときわ敏捷で、オレを白檀の木の上の方まで追いかけて来て噛みつこうとしてた奴だ。)
ヒミングレーヴァ(天に輝く者) 「静粛に、巨人達よ、これからあなた達の行く世界を定める裁きを執り行う。」
リーン (正気に戻ったゾンビって滑稽ね?)
ガラハド (ああ、昨晩あれだけしつこく襲ってきた奴らとは思えないな、これからどうなるのやら?)
フロン(重なる波) 《ミーフオウーイー》(惑わしの衣)
フロン(重なる波) 「その姿では動揺して、公正な裁きを受ける事が出来ないでしょうから、生前の姿に戻しました。」
『波の乙女』の一人フロンがそう言うと、見るも無惨に崩れ落ちていた巨人ゾンビ達の身体は、幻術によるものなのか生前のバイキングの姿に戻っていった。彼らの姿は、ばらつきはあるが膝上20cmまでの黒鉄色のチェーンメイル、木製の丸盾、シンプルな丸い鉄の兜と言った出で立ち、手に手に戦斧や戦槌といった打撃系の様々な武器を持っているところは、昨晩ガラハド達に襲いかかった時とあまり変わらない。
ペール=オーラ 「これから行く世界?公正な裁き?これは伝説に聞く海死者の法廷なのですか?」
肩まで掛かる長くカールした黄金の髪を持つなかなかに端正な顔立ちのペール=オーラは、声を掛けるフロンを見て問いかけた。
フロン(重なる波) 「ええ、そうよ。あなた方はこれから『海神』エーギルの審問を受けて、定められた次の世界へ往くの。」
ペール=オーラ 「ヴァイキングである以上、海上で死ぬことは元より覚悟していたが、どうやって死んだのかまったく思い出せないな、、、?」
水銀のネコは、昨日リーン達が食卓の間で見たシャム猫にカムフラージュした姿で、ビュルギャ(取り囲む波)の横に前脚をまっすぐにしてちょこんと座り、端正な巨人の海賊を気のなさそうに見ている。尾は前脚の前に出して右に左にぴょこぴょこ動かしている。そろそろ遊びに出掛けそうな素振りだ。
エーギル 「さて、そこなんじゃが、溺死者は往々にして自身の死に様は覚えておらぬものじゃが、今回はすべての海死者の有様が記録されているワシの『海神帳』にも載っておらぬ。ひょっとして、お前達死ぬ間際に何か火の雨のような物が船に当たったような覚えはないか?」
ヨーン 「あ、そう言えば思い出した。『ヨトゥンヘイム』を出て『ミズガルズ』まで航海してして来て20日あたり、人間の都市『ルーアン』の傍でりゃくだ、い、いや漁業をしていたら、突然何かにぶち合ったような気がしたぜ!?」
ヴァルタル 「そうだよ、火の玉が目に前に閃いたかと思ったら、その後網に絡め取られた気がして、気がついたらここに来てたな?」
そのほかの大勢の巨人ゾンビ達も異口同音で、火の雨の存在をほのめかす。
エーギル 「やはり火の玉か?他の地区でも同じのように火の玉に当たって、ここのような異界の狭間にたどり着く者が多くいるのじゃ。」
リーン (レーネの爆撃の犠牲者ね、早くなんとかしないと、、、。)
歯がみするガラハド。
エーギル 「おまえ達、名前は何と言うのじゃ?」
ヨーン 「ヨーン・シュテルテベーカー」
ヴァルタル 「ヴァルタル・ロバーツ」
ペール=オーラ 「ペール=オーラ・セルカーク」
頭目とみられる3人の海賊ゾンビ達が名乗りだす。他のゾンビ達は少し後ろで海神『エーギル』と彼らの掛け合いを見守っていた。
エーギル 「ふむふむ、火の玉が来るまでのお前達の行いはすべてこの『海神帳』に載っておるぞ。ヨーン、お前は、『ヨトゥンハイム』を殺人の罪で追放された後、巨人海賊『バルバリア』を組織してその首謀者として、いろいろな所で略奪を繰り広げておったらしいの?」
ヨーン 「え、何でそんな事分かるんだ?気味悪いぜ。。。」
ヨーンは海賊の首領として、それはもう頭の天辺から足の先まで海賊衣装を身につけているのだった。そして、豪快で困難に遭っても簡単には屈服しなさそうな、親分肌でなかなかの人物のようだ。赤いあごひげを生やし、ペール=オーラと比べると、横幅ががっちりして鈍重で怪力持ちに見える。
メル (あ、あいつ、岩の祠に真っ先に飛んできた、でかくて乱暴そうな奴ね?チェーンメイルの紋章と大斧に見覚えがあるわ。)
リーン (へぇ~、やっぱり、巨人海賊の首謀者だったのね、、、。どおりでゾンビになっても粗暴だこと。)
エーギル 「そしてヴァルタル、お前は『ヨトゥンハイム』でこそ泥で生計を立てていたが、『バルバリア』の噂を聞きつけて好き放題悪さできると思い、海賊に加わったようだの。ところが略奪強姦するがままと思いきや、海賊内にルールがあり国家から依頼を受けないと自由に略奪出来ない事を知り、好きなように悪行出来ないと来て内心大いに不満を抱えていたのか!!!」
ヴァルタル 「ひぇっ、そんな滅相もない。私は海が好きで自由に航海が出来ると思い参加していたに過ぎません。」
エーギル 「この『海神』エーギルと『海神帳』を欺けると思ったか!!!このゲスが!!!」
ヴァルタル 「は、はい、仰るとおりで通りでございました。で、でも、、、」
エーギルに荒々しく叱責されると、途端に弱々しげに嘘を言うヴァルタル。相手が人間達ならば、略奪者の性質そのままに傲慢に振る舞うこの巨人であったが、自分たちよりも更に強大な『海神』とその娘達となると途端に卑屈になる、生前の生き様そのものが出ているのであった。そして恐ろしいのは、生前の心境までも克明に書き込まれている『海神帳』という古代神話の天秤のような神具である。
コールガ(押し寄せる大波) 《ダーハイシァジュアジン》(大蛇蝎の戒め)
詠唱と共に、どこからともなく巨大な海蛇が姿をあらわし、3mはあるヴァルタルを地面に這いつくばらせて締め上げ、腕一振りの身動きもとれなくする。一時的に生前の姿を取り戻したヴァルタルはとても苦しそうにあえいでいる。
コールガ(押し寄せる大波) 「私、こういうゲス大嫌いなの!早く『ニヴルヘル』へ落としてちょうだい!!」
『波の乙女』の一人、コールガが声を荒げる。9人の中でも末っ子に当たるようで、直情径行タイプらしい。
エーギル 「う~む、ホントはもっと厳格な査定が必要なんじゃがの、コールガが言うんじゃしょうが無いのぉ~。ヴァルタルは地獄行き決定。」
ヴァルタル 「えぇ~、そんな簡単に無茶苦茶な!?ぐっ、ごぼごぼっ、、、。」
メル (エーちゃん、末っ子に甘いのね(笑)?)
リーン (そうみたいね、でもこんな井戸端会議みたいな裁き方でいいのかしら?人生ならぬ巨人生ってそんなに簡単に割り切られていい物じゃない気がするんだけど、、、。)
アンピトリテ (え、そんなもんでしょ?『神の長』のお導きは行き当たりばったりと『イス』での宗教の授業で習った事あるわ。私だって生前はどこかの国のちょっとわがままで世間知らずな王女様だったのに、何かの誤審で大きな鯉になったみたいよ(笑)?)
リーン (え、そうなの(笑)?そういえばそんな面影が(笑)?輪廻転生が体系として理解されている人魚さん達はそんな感覚なのかしらね、、、?)
ガラハド (王女様の転生なんだ~、、、。)
メル (あら、また、あられもない妄想をしているんじゃないでしょうね!?)
ペール=オーラ 「そちらにいる人間達、すべては『神の長』の導きによって、あるべくしてそこにあると言いますよ。私達やあなた達がここでこうして話をしているのも、すべては『神の長』の引いた工程表通りのはずです。。。」
リーン (はっ、ひそひそ話なのに聞かれたわ!?)
エーギル 「む、ペール=オーラ、お主程の者が『海賊』になっておるとは?お主は、、、『ヨトゥンハイム』で神官をやっておったのか?荒々しい巨人達の文化風俗になじめず迫害を受けて、導きの道を求めて名高い海賊『バルバリア』に参入し、大海原へ飛び出した、と。その後も海賊達の略奪行為には絶対に加わらず、もっぱら回復役を行うのみに留め、一人求道しておったと。ほぉ、なかなか肝がすわっとるの。」
ヘヴリング(高くせり上がる波) 「あ、イケメン!暴力的な巨人の中で一人神官をしていたのね!すてき!」
『波の乙女』の内、ペール=オーラと同じくらいの背格好をしたへヴリングがにわかに黄色い声をあげる。なかなかに『波の乙女』達は直情的な娘が多いようである。荒れ狂う外界の海での役割と生活がそうさせるのであろうか?
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