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第1章
1-59 テューレン一族の盟約
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「さて、ルーンの実相については、このいにしえから続く経典をしかと身体に刻んで体得していただきたい。」
<レーヤが大いなる知恵の教えを行じた時に、全てのものはルーンであるとお分かりになった。全てのものはルーンであり、またルーンが全てのものである。また人々のとらえ方、思い、行い、意識、全てがルーンであり逆もまたしかり。>
リョウジン和尚の大音声が講堂に響き渡る。今日はルーンと魔法のつながりの法話ではなく、ルーンそのものについての法話であるようだ。レーネの火炎弾に被災してここ『可睡の杜』へ避難している者達も、一時災害を忘れて和尚の話に耳を傾けている。
『可睡の杜』はショウキの言ったとおり災害に対して迅速に救援体制を整えていた。まったくの想定外の災害に対しても、僧達の生き様や暮らしそのままに融通無碍に対応出来る非常に行き届いた避難システムを備えているのであった。
「リョウジン殿~!ただいま却って参りました~!!」
静寂が支配するここ修行地ではあったが、その『可睡斎』山門をくぐってショウキの周囲1kmに響き渡ろうという大声が響き渡る。通常の修行の人はこんな大声は御法度なのだが、もともと声の大きいショウキが『ルーアン』から戻っての第一報と言う事で山門の人々はみな諦めてしまった。
「(苦笑して)『ルーアン』へ行っていた山門のショウキが戻ってござったようじゃ、お聞きになったとおりの粗忽者、皆ご容赦なられ。」
地響きでも起こったかと思っていた聴衆も、あまりの大声に果たして人間なのだろうか?と不思議に思いながら承知するのであった。
、、、30分後、、、
「それで、この経典の言わんとする所は、この世の一切の苦しみを無き物とするには、結局の所、拙僧が繰り返しお伝えしているとおり、全ての物事や状況にとらわれず、真摯に善良に過ごす事以外にないのでございます。。。さて、今回の法話はこれで終わりといたしましょう。」
「リョウジン殿、ここでしたか!」
相変わらずの大声で再会の挨拶をするショウキ。
「和尚さん久しぶり!」
ワカも屈託なく挨拶する。
「ボク、全ての世界を経験して、そして全て忘れ去って戻ってきたよ!」
タツキは意味不明だ。
「先ほどのうるさい野僧共が参ったようですので、今日はこの辺りで。では、またのルーンのお導きに従いお会いしましょう。」
リョウジンの取りなしに従い、法話の間を退室する避難民や聴聞の衆達。皆、同室に入場指摘してきた、身長2mはあろうかという破戒僧のような風貌の野僧、寺院中のあらゆる宝物を材料にして遊びほうけそうないたずらな子供達、魅惑的な中年女性、生活に疲れたプータロー、といった一風変わった組み合わせの集団を訝しげに一瞥しながら後にしていった。
「ショウキ、いつも言うが、少しは場をわきまえんか?法話の最中であるぞ?」
「あ、そうだった、申し訳ない。久しぶりの帰国でつい(笑)。それより、この度の騒動は聞いておられますか?」
「ああ、聞かいでか?『ルーアン』の60%は壊滅、お主が園長をやっていた『魔法遊園地』も無期休業じゃろう?」
「おお、さすがにお耳が早い。そして『魔法遊園地』壊滅に伴い閉園した後、そこで知り合ったこちらの子達と一緒に『ハマツ』に戻ったところ、同じように家屋は瓦解と言う事で、こちらに避難しに参ったのです。」
「うむ、難儀じゃったの?どうも『レボルテ』は人口密集地に集中的に火の雨を降らしておるようで、寺院以外は森と畑しかない『可睡の杜』は無事じゃがの。」
「『レボルテ』は一体何が目的なのでしょう?」
「それが分かれば苦労はせんて。ワシらはただ川の流れのように、世の流れに逆らわず人々の助けになろうと尽力するのみじゃて。」
「リョウジン殿にも理由が分からないとなると、事態はより混沌としてきそうですな。」
「うむ、『ルーアン』も『ハマツ』の市民達もその他同盟都市と掛け合い、『レボルテ』に報復の戦を仕掛けようとしているらしいの。またまた『英雄戦争』以来の戦の気配じゃわい。。。ワシはもう懲りたの~、、、。」
「そうでしたか!!マサムネがまた暗躍する事になるのか、、、?」
「此度はあやつもどちらに肩入れもせんじゃろう。民衆の全面蜂起という訳ではないからの~。。。という事で、ユーイ殿安心めされい。マサムネは『英雄戦争』の時のように危ない目には遭わないはずじゃから。。。」
「ほっ、そうですか、息子の選んだ道とはいえ、親としては安全を祈るより他ないですからね。」
ユーイの長男マサムネは自ら志願してここ『可睡の杜』の諜報組織『フウガ』の一員となり、『英雄戦争』にてスパイはもちろん実戦から暗殺まで手広くこなし、戦勝の裏の立役者としての名声をほしいままにしていた。ユーイは、ワカやタツキには刺激が強すぎるため、朧気にしか説明せず伏せているのではあったが。
「さて、ユーイ殿、皆々様、往路お疲れじゃろう。ここ『可睡の杜』には、聴聞する講堂から、修行する禅堂はもちろん、民の憩いの場、宿泊の場までなんでもござる。そこから一間用立てするうえ、この災厄が落ち着くまでの間、遠慮無くごゆるりとなされるが宜しかろう。」
「はい、何から何までありがとうございます。では、ご厚意に甘えて市街地での身の振り方が整うまで、しばらくの間こちらに厄介になる事にいたします。」
「やった~!」
寺女のワカは大喜びである。
「精進料理食べ放題~!!!」
食いしん坊なタツキも『可睡斎』の決して贅沢ではないが手の込んだ料理を食べられるとあって歓喜している。
「え~、ちょっとアレルギーが心配、、、。」
ミーナの娘ロイネは、実は少し食物アレルギーを持っているのであった。
「(苦笑)ショウキよ、ユーイ殿を客間へ案内した後、ちょっとこちらへ寄ってくれんかの?」
「はい、それでは案内して、後ほど伺います。」
、、、 一刻(2時間)後 、、、
「は~、タツキ君とワカちゃんには骨が折れるわ、、、。」
(しかし、『レボルテ』のレーネというやつ、ほぼ永世中立都市の『ハマツ』にまで侵食するなど、一体何を考えているのやら?『ミズガルズ』制覇に乗り出す気か?わたしたち一族にとっては洛外の事だが、この美しい自然を頑固なまでに守っている『ハマツ』の平穏を脅かすとなると、のさばらしておくにはいかんな。。。)
タツキとワカの永遠の謎かけにこってり翻弄された後、客間から講堂へ向かう渡り廊下から見渡せる美しい寺院の造形美を見ながら、ショウキはこれまで『ルーアン』や『ハマツ』に起こった出来事を反芻していた。ふと、一片の紅葉がショウキの広い肩にひらひらと舞い落ちる。ゼン宗の守護神、タイシャクの彫像に見まごうほどの体躯を持つ彼ではあるが、以外にも思えるが、自然が見せる一瞬一瞬の外連味のない表情に無情の喜びを感じるのであった。
「リョウジン殿、ゴーン家一行を客間へ案内してきました。」
「うむ、入ってくれ。」
扉向こうのリョウジンが答える。
「ワカちゃんに託していただいた手紙を読みました。『ロキの瞳』の再来はあり得るのでしょうか?」
「うむ、今のところまったく未知数じゃ、手紙にも書いたように肉体的に遺伝する『ロキの瞳』など聞いた事がないからな。とは言え、引き続き監視をお願いしたい。魔法強化船復航の目処は立っておらんようじゃが、この度の『レボルテ』の攻撃に対して、『ウェールズ』や『ハマツ』や各国家の連合軍が結成されたと聞く。お主はその軍に混じり、『ルーアン』の女王様に万一の事が起こらぬようにしてほしい。」
『ルーアン』、『ハマツ』に火の雨が降り注ぎ多くの犠牲者を出したはずであるが、彼ら一族のみ集まった場合の第一の会話はそれであった。7年前『ロキの瞳』を持つ『時空の賢者』に一族の半数を殺害された苦い思いがよみがえる。
「はい、あの時多くの仲間を奪い、リョウジン殿の片腕を奪い、私の命まで奪った『ロキの瞳』ですからな。言われるまでも無く、見つけ次第処理します。」
「ワシはこの通り隻腕の身じゃし、戦力の半減してしまった『可睡の杜』を今一度再興させなければならないからの。頼んだぞ。」
「はっ、一命に換えて!」
このようにして、ショウキは『可睡の杜』の『テューレン』一族筆頭として、『ハマツ』民軍の一翼を担い『レボルテ』への進軍を開始するのである。
<レーヤが大いなる知恵の教えを行じた時に、全てのものはルーンであるとお分かりになった。全てのものはルーンであり、またルーンが全てのものである。また人々のとらえ方、思い、行い、意識、全てがルーンであり逆もまたしかり。>
リョウジン和尚の大音声が講堂に響き渡る。今日はルーンと魔法のつながりの法話ではなく、ルーンそのものについての法話であるようだ。レーネの火炎弾に被災してここ『可睡の杜』へ避難している者達も、一時災害を忘れて和尚の話に耳を傾けている。
『可睡の杜』はショウキの言ったとおり災害に対して迅速に救援体制を整えていた。まったくの想定外の災害に対しても、僧達の生き様や暮らしそのままに融通無碍に対応出来る非常に行き届いた避難システムを備えているのであった。
「リョウジン殿~!ただいま却って参りました~!!」
静寂が支配するここ修行地ではあったが、その『可睡斎』山門をくぐってショウキの周囲1kmに響き渡ろうという大声が響き渡る。通常の修行の人はこんな大声は御法度なのだが、もともと声の大きいショウキが『ルーアン』から戻っての第一報と言う事で山門の人々はみな諦めてしまった。
「(苦笑して)『ルーアン』へ行っていた山門のショウキが戻ってござったようじゃ、お聞きになったとおりの粗忽者、皆ご容赦なられ。」
地響きでも起こったかと思っていた聴衆も、あまりの大声に果たして人間なのだろうか?と不思議に思いながら承知するのであった。
、、、30分後、、、
「それで、この経典の言わんとする所は、この世の一切の苦しみを無き物とするには、結局の所、拙僧が繰り返しお伝えしているとおり、全ての物事や状況にとらわれず、真摯に善良に過ごす事以外にないのでございます。。。さて、今回の法話はこれで終わりといたしましょう。」
「リョウジン殿、ここでしたか!」
相変わらずの大声で再会の挨拶をするショウキ。
「和尚さん久しぶり!」
ワカも屈託なく挨拶する。
「ボク、全ての世界を経験して、そして全て忘れ去って戻ってきたよ!」
タツキは意味不明だ。
「先ほどのうるさい野僧共が参ったようですので、今日はこの辺りで。では、またのルーンのお導きに従いお会いしましょう。」
リョウジンの取りなしに従い、法話の間を退室する避難民や聴聞の衆達。皆、同室に入場指摘してきた、身長2mはあろうかという破戒僧のような風貌の野僧、寺院中のあらゆる宝物を材料にして遊びほうけそうないたずらな子供達、魅惑的な中年女性、生活に疲れたプータロー、といった一風変わった組み合わせの集団を訝しげに一瞥しながら後にしていった。
「ショウキ、いつも言うが、少しは場をわきまえんか?法話の最中であるぞ?」
「あ、そうだった、申し訳ない。久しぶりの帰国でつい(笑)。それより、この度の騒動は聞いておられますか?」
「ああ、聞かいでか?『ルーアン』の60%は壊滅、お主が園長をやっていた『魔法遊園地』も無期休業じゃろう?」
「おお、さすがにお耳が早い。そして『魔法遊園地』壊滅に伴い閉園した後、そこで知り合ったこちらの子達と一緒に『ハマツ』に戻ったところ、同じように家屋は瓦解と言う事で、こちらに避難しに参ったのです。」
「うむ、難儀じゃったの?どうも『レボルテ』は人口密集地に集中的に火の雨を降らしておるようで、寺院以外は森と畑しかない『可睡の杜』は無事じゃがの。」
「『レボルテ』は一体何が目的なのでしょう?」
「それが分かれば苦労はせんて。ワシらはただ川の流れのように、世の流れに逆らわず人々の助けになろうと尽力するのみじゃて。」
「リョウジン殿にも理由が分からないとなると、事態はより混沌としてきそうですな。」
「うむ、『ルーアン』も『ハマツ』の市民達もその他同盟都市と掛け合い、『レボルテ』に報復の戦を仕掛けようとしているらしいの。またまた『英雄戦争』以来の戦の気配じゃわい。。。ワシはもう懲りたの~、、、。」
「そうでしたか!!マサムネがまた暗躍する事になるのか、、、?」
「此度はあやつもどちらに肩入れもせんじゃろう。民衆の全面蜂起という訳ではないからの~。。。という事で、ユーイ殿安心めされい。マサムネは『英雄戦争』の時のように危ない目には遭わないはずじゃから。。。」
「ほっ、そうですか、息子の選んだ道とはいえ、親としては安全を祈るより他ないですからね。」
ユーイの長男マサムネは自ら志願してここ『可睡の杜』の諜報組織『フウガ』の一員となり、『英雄戦争』にてスパイはもちろん実戦から暗殺まで手広くこなし、戦勝の裏の立役者としての名声をほしいままにしていた。ユーイは、ワカやタツキには刺激が強すぎるため、朧気にしか説明せず伏せているのではあったが。
「さて、ユーイ殿、皆々様、往路お疲れじゃろう。ここ『可睡の杜』には、聴聞する講堂から、修行する禅堂はもちろん、民の憩いの場、宿泊の場までなんでもござる。そこから一間用立てするうえ、この災厄が落ち着くまでの間、遠慮無くごゆるりとなされるが宜しかろう。」
「はい、何から何までありがとうございます。では、ご厚意に甘えて市街地での身の振り方が整うまで、しばらくの間こちらに厄介になる事にいたします。」
「やった~!」
寺女のワカは大喜びである。
「精進料理食べ放題~!!!」
食いしん坊なタツキも『可睡斎』の決して贅沢ではないが手の込んだ料理を食べられるとあって歓喜している。
「え~、ちょっとアレルギーが心配、、、。」
ミーナの娘ロイネは、実は少し食物アレルギーを持っているのであった。
「(苦笑)ショウキよ、ユーイ殿を客間へ案内した後、ちょっとこちらへ寄ってくれんかの?」
「はい、それでは案内して、後ほど伺います。」
、、、 一刻(2時間)後 、、、
「は~、タツキ君とワカちゃんには骨が折れるわ、、、。」
(しかし、『レボルテ』のレーネというやつ、ほぼ永世中立都市の『ハマツ』にまで侵食するなど、一体何を考えているのやら?『ミズガルズ』制覇に乗り出す気か?わたしたち一族にとっては洛外の事だが、この美しい自然を頑固なまでに守っている『ハマツ』の平穏を脅かすとなると、のさばらしておくにはいかんな。。。)
タツキとワカの永遠の謎かけにこってり翻弄された後、客間から講堂へ向かう渡り廊下から見渡せる美しい寺院の造形美を見ながら、ショウキはこれまで『ルーアン』や『ハマツ』に起こった出来事を反芻していた。ふと、一片の紅葉がショウキの広い肩にひらひらと舞い落ちる。ゼン宗の守護神、タイシャクの彫像に見まごうほどの体躯を持つ彼ではあるが、以外にも思えるが、自然が見せる一瞬一瞬の外連味のない表情に無情の喜びを感じるのであった。
「リョウジン殿、ゴーン家一行を客間へ案内してきました。」
「うむ、入ってくれ。」
扉向こうのリョウジンが答える。
「ワカちゃんに託していただいた手紙を読みました。『ロキの瞳』の再来はあり得るのでしょうか?」
「うむ、今のところまったく未知数じゃ、手紙にも書いたように肉体的に遺伝する『ロキの瞳』など聞いた事がないからな。とは言え、引き続き監視をお願いしたい。魔法強化船復航の目処は立っておらんようじゃが、この度の『レボルテ』の攻撃に対して、『ウェールズ』や『ハマツ』や各国家の連合軍が結成されたと聞く。お主はその軍に混じり、『ルーアン』の女王様に万一の事が起こらぬようにしてほしい。」
『ルーアン』、『ハマツ』に火の雨が降り注ぎ多くの犠牲者を出したはずであるが、彼ら一族のみ集まった場合の第一の会話はそれであった。7年前『ロキの瞳』を持つ『時空の賢者』に一族の半数を殺害された苦い思いがよみがえる。
「はい、あの時多くの仲間を奪い、リョウジン殿の片腕を奪い、私の命まで奪った『ロキの瞳』ですからな。言われるまでも無く、見つけ次第処理します。」
「ワシはこの通り隻腕の身じゃし、戦力の半減してしまった『可睡の杜』を今一度再興させなければならないからの。頼んだぞ。」
「はっ、一命に換えて!」
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