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第1章
1-97 レティシアの陣 その1 黎明サンダーバード
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「それでは、これより閲兵式を行います。」
おおよそ戦争には似つかわしくない大柄ではあるが細身で学者肌の高等執政官テルモが、朗々と冒頭の挨拶を述べた。『ルーアン』は政治官僚まで遠征軍に参加させ完全に総力戦といった覚悟を示している。ここはオルレアン平原、『レボルテ』の王都『ヴァルヴァンティア』の北100kmに位置する平原で『レボルテ』の勢力の及ばないぎりぎりの国境的な場所であった。
これより、ファビウス率いる『ウェールズ』連合軍は各軍戦略を練り、王都『ヴァルヴァンティア』に各々進軍する事になっていた。今日の集会はその直前の決起集会及び軍議会議も兼ねている。『ルーアン』軍10万騎、『ジャムカ帝国』3万騎、『スペニア』5万騎、総数では明らかに『レボルテ』を上回る大戦力で、それが一同に介したこの平原は圧巻以外の何物でもなかった。
(おい、あんな青びょうたんに戦闘が務まるのか?)
(いや、あの落ち着きようと手慣れた司会ぶり、名参謀か、名のある魔道士なのかもしれないぜ?)
諸外国の戦士達の穿った見方を知ってか知らずか、テルモは流暢に司会を進めている。テルモ自身もちろん、こんな役割など初めての事ではあったが、どんな任務でもすぐに適応してこなす事が出来るのも、『ウェールズ』の高等執政官のポテンシャルの高さを、そして層の厚さを示していた。
まず、『ウェールズ』王国が誇る領主騎士団と魔法部隊の精鋭達が整然と入場する。上空には『サンダーバード』が旋回しつつ付き従っている。言わずと知れた風の上級精霊で、『ミズガルズ』の世界の住人達の崇拝の的ともなっている霊獣である。
上級精霊の中でもその長を担うほど実力は高い。姿は猛々しくまた気品も持ち合わせ、翼開長は5mはあろうか、隊列を覆い隠すほど巨大である。周辺には雷が鳴り響き、嘴を開くと中に球雷が光っている。部族民や一部の住民の崇拝の対象となるに十分な厳と貫禄を兼ね備えていた。
--- 主賓席 ---
「おぉ、ボオルチュ見ろよ!『サンダーバード』だ!!『ウェールズ』という国は『サンダーバード』を守護神としているのか!?すごいな!!」
「本当ですな!?『サンダーバード』に守られている以上、『ウェールズ』は信用がおけますな。」
と、その姿を目にするだけで、国としての信認にまで発展してしまっている、とある草原の国の単純な首長もいるくらいであった。
少し離れたところでは、乱暴な身なりをした、巨人のように大きく、また野馬の親玉のように筋肉質な男二人が壮観なサンダーバードを見て感想を言い合っている。
「サンダーバードか!切り取り自由と言うからには強奪し放題と思ったが、そう悪い事は出来ぬか。。。」
「しかし、サンダーバードを付き従えるって『ウェールズ』ってのはどんな国なんだい?兄貴?」
「知らぬ、オレはジルブレヒトって奴から戦争話を持ちかけられただけだからな。『レボルテ』と言う新しく出来た国の領土を根こそぎ奪うと言う美味そうな話だから乗ったまでだ。」
「ふ~ん、ま、この集まりを見ると、悪い話じゃなさそうだな。」
『無法者の国』の首領、兄オウカイと弟オウラであった。
--- 入場行進中の『ウェールズ』精鋭の隊列 ---
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、、、。」
「ちょ、ちょっと大丈夫?だいぶ無理してんじゃないの??」
「しょ、しょうがないだろ、国の威信をかけて『サンダーバード』を召喚して付き従えろ。なんてジルブレヒトが言うんだから。一応オレ達『霧の魔法師団』のトップの指令だしな、人使い荒いよ。。。」
他の魔法使い達と前列の騎士達に混じって、風の上級精霊『サンダーバード』を召喚した『ウェールズ』の風の宮廷魔道士ヒュードが息も絶え絶え歩いて行進している。炎の宮廷魔道士ヴァンはいつものようにその隣だ。『サンダーバード』の演出ももちろん主席参謀ジルブレヒトが考えたものであったが、さすがに『ミズガルズ』の国々の歴史や文化をよく理解している。その効果は絶大であった。
「どう見たって分不相応でしょ?魔力持つの?」
「早く行進終わって『ルーン界』へ帰ってもらわないと、オレが『ルーン界』へ戻っちまう羽目になるぜ。。。あ、しまった!!」
ヒュードがちょっとコントロールへの注意を怠った隙を逃さず、これまで隊列を守るように緩やかに旋回していたサンダーバードは突如としてそのスピードを上げ、上空に舞い上がる。そして周辺の雲に稲光が光り、隊列に特大の雷が落ちるかに見え、皆を恐慌に陥れようとした瞬間、『サンダーバード』は急にしおらしくなり、元いた隊列に戻って滑空しだした。それに合わせるように上空の大気の槍の激しさもその勢いをパタッと止めた。
ジャムカとボオルチュはそんな風の象徴の挙止を優雅に鑑賞し、
「はっは、奴もなかなかなじゃじゃ馬のようだな。何か守護神を怒らせるような事でもあったのか?」
「『風の馬』殿もそうですが、守護神というものは我々人知の及ばぬもの、なにか異変でもあったのでしょう。」
観客達も一瞬慌ただしくなったものの、落ち着きを取り戻した『サンダーバード』をまた畏敬の対象として眺めだした。
「『サンダーバード』暴走しかかってたわよ?ど、どうしたのよ?」
「魔力切れで制御を失いそうになったんだが、あれ。」
と言って、後ろ手に親指で閲兵式の幕僚本営の方を指さす。本営は行進している師団とは少し離れた所に設営され、同盟軍の皆の目に入りやすいように少し高く設計されていた。そして、指差した先には、ジルブレヒトが首をあげて空を飛ぶサンダーバードを軽く見据えうなずいている。
「え、ジル様が説き伏せたの?」
「ああ、恐らくそうだな。『サンダーバード』の奴すっかりおとなしくなったよ。しかし、風の上級精霊も一瞥で従えるとは末恐ろしいよ、ったく。。。」
ジルブレヒトの底の知れない魔力に人知れず戦慄しつつも、制御を取り戻して大惨事にならずホッとするヒュードであった。
おおよそ戦争には似つかわしくない大柄ではあるが細身で学者肌の高等執政官テルモが、朗々と冒頭の挨拶を述べた。『ルーアン』は政治官僚まで遠征軍に参加させ完全に総力戦といった覚悟を示している。ここはオルレアン平原、『レボルテ』の王都『ヴァルヴァンティア』の北100kmに位置する平原で『レボルテ』の勢力の及ばないぎりぎりの国境的な場所であった。
これより、ファビウス率いる『ウェールズ』連合軍は各軍戦略を練り、王都『ヴァルヴァンティア』に各々進軍する事になっていた。今日の集会はその直前の決起集会及び軍議会議も兼ねている。『ルーアン』軍10万騎、『ジャムカ帝国』3万騎、『スペニア』5万騎、総数では明らかに『レボルテ』を上回る大戦力で、それが一同に介したこの平原は圧巻以外の何物でもなかった。
(おい、あんな青びょうたんに戦闘が務まるのか?)
(いや、あの落ち着きようと手慣れた司会ぶり、名参謀か、名のある魔道士なのかもしれないぜ?)
諸外国の戦士達の穿った見方を知ってか知らずか、テルモは流暢に司会を進めている。テルモ自身もちろん、こんな役割など初めての事ではあったが、どんな任務でもすぐに適応してこなす事が出来るのも、『ウェールズ』の高等執政官のポテンシャルの高さを、そして層の厚さを示していた。
まず、『ウェールズ』王国が誇る領主騎士団と魔法部隊の精鋭達が整然と入場する。上空には『サンダーバード』が旋回しつつ付き従っている。言わずと知れた風の上級精霊で、『ミズガルズ』の世界の住人達の崇拝の的ともなっている霊獣である。
上級精霊の中でもその長を担うほど実力は高い。姿は猛々しくまた気品も持ち合わせ、翼開長は5mはあろうか、隊列を覆い隠すほど巨大である。周辺には雷が鳴り響き、嘴を開くと中に球雷が光っている。部族民や一部の住民の崇拝の対象となるに十分な厳と貫禄を兼ね備えていた。
--- 主賓席 ---
「おぉ、ボオルチュ見ろよ!『サンダーバード』だ!!『ウェールズ』という国は『サンダーバード』を守護神としているのか!?すごいな!!」
「本当ですな!?『サンダーバード』に守られている以上、『ウェールズ』は信用がおけますな。」
と、その姿を目にするだけで、国としての信認にまで発展してしまっている、とある草原の国の単純な首長もいるくらいであった。
少し離れたところでは、乱暴な身なりをした、巨人のように大きく、また野馬の親玉のように筋肉質な男二人が壮観なサンダーバードを見て感想を言い合っている。
「サンダーバードか!切り取り自由と言うからには強奪し放題と思ったが、そう悪い事は出来ぬか。。。」
「しかし、サンダーバードを付き従えるって『ウェールズ』ってのはどんな国なんだい?兄貴?」
「知らぬ、オレはジルブレヒトって奴から戦争話を持ちかけられただけだからな。『レボルテ』と言う新しく出来た国の領土を根こそぎ奪うと言う美味そうな話だから乗ったまでだ。」
「ふ~ん、ま、この集まりを見ると、悪い話じゃなさそうだな。」
『無法者の国』の首領、兄オウカイと弟オウラであった。
--- 入場行進中の『ウェールズ』精鋭の隊列 ---
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、、、。」
「ちょ、ちょっと大丈夫?だいぶ無理してんじゃないの??」
「しょ、しょうがないだろ、国の威信をかけて『サンダーバード』を召喚して付き従えろ。なんてジルブレヒトが言うんだから。一応オレ達『霧の魔法師団』のトップの指令だしな、人使い荒いよ。。。」
他の魔法使い達と前列の騎士達に混じって、風の上級精霊『サンダーバード』を召喚した『ウェールズ』の風の宮廷魔道士ヒュードが息も絶え絶え歩いて行進している。炎の宮廷魔道士ヴァンはいつものようにその隣だ。『サンダーバード』の演出ももちろん主席参謀ジルブレヒトが考えたものであったが、さすがに『ミズガルズ』の国々の歴史や文化をよく理解している。その効果は絶大であった。
「どう見たって分不相応でしょ?魔力持つの?」
「早く行進終わって『ルーン界』へ帰ってもらわないと、オレが『ルーン界』へ戻っちまう羽目になるぜ。。。あ、しまった!!」
ヒュードがちょっとコントロールへの注意を怠った隙を逃さず、これまで隊列を守るように緩やかに旋回していたサンダーバードは突如としてそのスピードを上げ、上空に舞い上がる。そして周辺の雲に稲光が光り、隊列に特大の雷が落ちるかに見え、皆を恐慌に陥れようとした瞬間、『サンダーバード』は急にしおらしくなり、元いた隊列に戻って滑空しだした。それに合わせるように上空の大気の槍の激しさもその勢いをパタッと止めた。
ジャムカとボオルチュはそんな風の象徴の挙止を優雅に鑑賞し、
「はっは、奴もなかなかなじゃじゃ馬のようだな。何か守護神を怒らせるような事でもあったのか?」
「『風の馬』殿もそうですが、守護神というものは我々人知の及ばぬもの、なにか異変でもあったのでしょう。」
観客達も一瞬慌ただしくなったものの、落ち着きを取り戻した『サンダーバード』をまた畏敬の対象として眺めだした。
「『サンダーバード』暴走しかかってたわよ?ど、どうしたのよ?」
「魔力切れで制御を失いそうになったんだが、あれ。」
と言って、後ろ手に親指で閲兵式の幕僚本営の方を指さす。本営は行進している師団とは少し離れた所に設営され、同盟軍の皆の目に入りやすいように少し高く設計されていた。そして、指差した先には、ジルブレヒトが首をあげて空を飛ぶサンダーバードを軽く見据えうなずいている。
「え、ジル様が説き伏せたの?」
「ああ、恐らくそうだな。『サンダーバード』の奴すっかりおとなしくなったよ。しかし、風の上級精霊も一瞥で従えるとは末恐ろしいよ、ったく。。。」
ジルブレヒトの底の知れない魔力に人知れず戦慄しつつも、制御を取り戻して大惨事にならずホッとするヒュードであった。
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