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第1章
1-107 草原の戦い その6 無人魔装兵の秘密
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「隊長殿助太刀いたすぞ。しかし、見れば見るほど奇っ怪な傀儡だな。。。人もいないのに動いて戦っておるとは。。。」
「おまけに、手練れの騎士顔負けの動きだな?どうも、鎧自身が意思を持っているように思えるが。。。」
幾分ぎこちない動きではあったが、一般的な人間の騎士よりも力強くスピードも速い、おまけに生半可な攻撃ではびくともしない無人魔装兵は、『ウェールズ』に残っていた最後の武力『緑の騎士団』を確実に追い詰めつつあった。
「おおっ、援軍じゃな! こんな人形共、ワシが一体残らず蹴散らすつもりじゃったが、お主らの分も残しておいたやったわ!」
明らかに劣勢だったにもかかわらず負け惜しみを言うドルガン。猪武者の心は誰にも分からない。
「ハッ!」
ショウキは彼の両腕に持つその巨大な【光輪腕】で、ドルガンと組み合っていた無人魔装兵を身体毎なぎ払う。しかし、その衝撃で兜が飛んでしまった無人魔装兵は、それでも胴体と手足だけでショウキに向かってくる。ビッ!!それを足技で全身ばらばらにするハクウン。それでも無人魔装兵は身体の部品のみでじたばた動こうとしているのであった。
「う~む、これじゃ全身ぺしゃんこにしないと倒れてくれそうもないな、骨が折れるわ。」
「仕方あるまい、これ以上一般民に犠牲を出すわけにはいかん、オレ達で蹴破るぞ!!」
「おお、当然じゃ!!」
そして二人を筆頭として、【光輪腕】を持つ修行僧達は、無人魔装兵へ戦いを仕掛ける。日頃の鍛錬とルーン操気術で、騎士よりも戦闘力のある修行僧達、ミスリル金属の装備で急所のない無人魔装兵達とは能力の上では互角に見えた。しかし、数の上では500体を数える無人魔装兵達が断然有利であった。
、、、15分後、、、
「ドオリャッ!」
めしゃっ!無人魔装兵を全身ばらばらにする戦術に切り替えたショウキ、その膂力で兜やら鎧やら全身ぺちゃんこにするのであった。もっとも、こんな大味な攻撃を出来るのはショウキのみである。ほかの修行僧達は、手数で何とか魔装兵の攻撃力を奪うのがやっとのようで、所々で魔装兵のミスリルの刃物にキズを負わされている。
(弟子達には、ちと荷が重いかも知れぬな、ワシが全て片づけてしまうか???)
弟子達を思い少し焦燥に駆られたショウキに背後からレンニョが声を掛ける。
「ショウキ、どうやらあの鎧には一箇所核があるようです。それが個体の動きを制御しているらしい。それを破壊してしまわない内はどうにも動きを止めないようですね。」
レンニョは彼の持つ独自の体術、【暗視】で無人魔装兵の身体を検視していたようである。
「おい、それを早く言わんかい!鎧のどこかに付いておる青い水晶の事か!?」
「ええ、おそらくは。皆に伝令してそれを探し出して破壊するように言いましょう。」
「おお、そうしてくれ。これで戦況も逆転だな!」
レンニョの神眼に早速攻撃方法を変える『可睡の杜』の修行僧達、その一糸乱れぬ連絡形態と動きは、気の遠くなるほどの長きにわたって日頃の訓練を繰り返した賜であった。それほどまでに『ロキの瞳』の打倒は彼ら組織の存在意義なのである。
「どりゃ!ほぉ、ばらばらと崩れていくぞ!!」
急所が分かれば、相手の攻撃を躱しそれを付くことなど造作ない修行僧達、組み手の中で青い水晶を見つけるやいなやそれを突くと、無人魔装兵達はワラワラと崩れ落ち、ただのミスリル鎧に戻る。しかし、ショウキは何か嫌な予感がしていた。
「うぅむ、簡単に倒せるのは良いが、何か言いしれぬ嫌悪感を感じるのぉ、以前若かりし頃感じた何かじゃ。。。」
それは、ショウキが荒れた向こう見ずだった時分に自身の中に封印していた、苦い、真綿で首を絞められるようにジワジワと自分を苦しみ続けるような記憶だった。しかし、今は戦場である。それを思い出す作業もそこそこに、500体に及ぶ無人魔装兵を打ちのめし、『ウェールズ』王国軍の進路を切り開くべく無心に攻撃に移るショウキであった。
「おまけに、手練れの騎士顔負けの動きだな?どうも、鎧自身が意思を持っているように思えるが。。。」
幾分ぎこちない動きではあったが、一般的な人間の騎士よりも力強くスピードも速い、おまけに生半可な攻撃ではびくともしない無人魔装兵は、『ウェールズ』に残っていた最後の武力『緑の騎士団』を確実に追い詰めつつあった。
「おおっ、援軍じゃな! こんな人形共、ワシが一体残らず蹴散らすつもりじゃったが、お主らの分も残しておいたやったわ!」
明らかに劣勢だったにもかかわらず負け惜しみを言うドルガン。猪武者の心は誰にも分からない。
「ハッ!」
ショウキは彼の両腕に持つその巨大な【光輪腕】で、ドルガンと組み合っていた無人魔装兵を身体毎なぎ払う。しかし、その衝撃で兜が飛んでしまった無人魔装兵は、それでも胴体と手足だけでショウキに向かってくる。ビッ!!それを足技で全身ばらばらにするハクウン。それでも無人魔装兵は身体の部品のみでじたばた動こうとしているのであった。
「う~む、これじゃ全身ぺしゃんこにしないと倒れてくれそうもないな、骨が折れるわ。」
「仕方あるまい、これ以上一般民に犠牲を出すわけにはいかん、オレ達で蹴破るぞ!!」
「おお、当然じゃ!!」
そして二人を筆頭として、【光輪腕】を持つ修行僧達は、無人魔装兵へ戦いを仕掛ける。日頃の鍛錬とルーン操気術で、騎士よりも戦闘力のある修行僧達、ミスリル金属の装備で急所のない無人魔装兵達とは能力の上では互角に見えた。しかし、数の上では500体を数える無人魔装兵達が断然有利であった。
、、、15分後、、、
「ドオリャッ!」
めしゃっ!無人魔装兵を全身ばらばらにする戦術に切り替えたショウキ、その膂力で兜やら鎧やら全身ぺちゃんこにするのであった。もっとも、こんな大味な攻撃を出来るのはショウキのみである。ほかの修行僧達は、手数で何とか魔装兵の攻撃力を奪うのがやっとのようで、所々で魔装兵のミスリルの刃物にキズを負わされている。
(弟子達には、ちと荷が重いかも知れぬな、ワシが全て片づけてしまうか???)
弟子達を思い少し焦燥に駆られたショウキに背後からレンニョが声を掛ける。
「ショウキ、どうやらあの鎧には一箇所核があるようです。それが個体の動きを制御しているらしい。それを破壊してしまわない内はどうにも動きを止めないようですね。」
レンニョは彼の持つ独自の体術、【暗視】で無人魔装兵の身体を検視していたようである。
「おい、それを早く言わんかい!鎧のどこかに付いておる青い水晶の事か!?」
「ええ、おそらくは。皆に伝令してそれを探し出して破壊するように言いましょう。」
「おお、そうしてくれ。これで戦況も逆転だな!」
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「どりゃ!ほぉ、ばらばらと崩れていくぞ!!」
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「うぅむ、簡単に倒せるのは良いが、何か言いしれぬ嫌悪感を感じるのぉ、以前若かりし頃感じた何かじゃ。。。」
それは、ショウキが荒れた向こう見ずだった時分に自身の中に封印していた、苦い、真綿で首を絞められるようにジワジワと自分を苦しみ続けるような記憶だった。しかし、今は戦場である。それを思い出す作業もそこそこに、500体に及ぶ無人魔装兵を打ちのめし、『ウェールズ』王国軍の進路を切り開くべく無心に攻撃に移るショウキであった。
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