野菜士リーン

longshu

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第1章

1-106 草原の戦い その5 奥義 光腕輪

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「いえ、ジルブレヒト殿は指揮と王女の警護がおありでしょうから、私達『可睡の杜』が出ましょう。」

「そうか、500体ほどだが、よろしく頼む。」

「承知!」

そう言うと、ショウキを筆頭とする『可睡の杜』の斥候部隊は飛ぶような速さで前線へ向かった。実際、その独特な鍛錬法による光のオーラで飛行しているようにも見えた。

「ほぉ、あれが『可睡の杜』の『テューレン』一族か!?その独特な闘技法は初めて見るが、十分やってくれそうじゃの。」

「左様、『ハマツ』ではその超人的な体術は伝説の存在じゃわい。ショウキが参戦するなど『可睡の杜』もよほど今回の爆撃に危惧を抱いておるのじゃろうな。」

「光りながら飛んでいくなんて!神話の中の世界みたいですね!すごいですわ!!」
司令部の誰の目にも、光の帯の残像を残して前線へ飛び去っていく一陣の群れは、希望の光のように映った。

ーーー 『ウェールズ』師団 前線 ーーー

「ほ、着いたぞ。何だあれは?」

ビュンッ!!! 轟音を立てて、ショウキ達『可睡の杜』の修行僧集団は『緑の騎士団』と無人魔装兵の戦いの渦中へ到着した。

「うむ、どうやら魔法仕掛けの傀儡の様だな。あの白銀色に輝く金属はミスリルという魔法に強い金属だろう。」

修行僧のハクウンがそう分析して言う。

「外界の事に明るいですね?ハクウンは。」

同じく修行僧のレンニョがそう言葉を返す。基本的に『可睡の杜』の修行僧は外界と交わりを持たない。ショウキやリョウジン、外界でも活躍している者達は特異中の特異なのであった。

「ほほぉ、それで人形相手に攻撃も効かず、魔法も効かずで苦戦しているのだな?よし、ハクウン、レンニョ 片付けるぞ。」

「応さ!」

ショウキを筆頭に、ハクウンとレンニョを第二頭に、修行僧軍団は自身の持つルーンを身体の中に巡らせて数瞬、両の手の腕に光のオーラをみなぎらせ始めた。中央のショウキが一際強く輝く。ショウキが天性の資質で具有しており、そしてそれを磨き他の修行僧に伝授した体術【光輪腕】である。その攻撃はどんな防御でも防ぐことが出来ず、通常の攻撃とは全く次元の違う奥義であった。

戦闘準備を整えると、『緑の騎士団』が苦戦を強いられている激戦区へ踊り出ようとした。その矢先、

「あっ!ショウキ園長!? どうしてこんな所へ!!?」

「お、スノーではないか?ファティマにルースも。」

「ど、どうしたんですか?以前から大きいし筋肉むきむきで強そうだし、と思ってましたが傭兵に志願??今『レボルテ』の新開発魔法に苦しめられてて窮地で危ないですよ!!」

ファティマが場違いな所でショウキを発見して驚いて避難を促す。

「(調子狂うなぁ、、、)うむ、細かいことは後にして、その救援に来たのだ。では!」

ショウキはまるで逃げ去るかのようにまだ魔装兵に包囲されていない魔道士達を後にして、主戦場へ向かった。

「あ、光の矢みたいになって飛んでった!なんかエネルギー弾みたいま魔法だわ!?ショウキ園長があんな特殊な魔法使えるなんて初めて知ったわ???」

「あれは、正確には魔法でなくて、自身のルーンを燃やして物理現象に転用するもので、仙術とかそういった部類のものよ。ショウキ園長、昔から一見してただ者じゃないと思ってたけど、やっぱり仙人とかそういう部類の人だったのね???」

冷静なスノーは『シャイニング・ムーン魔法遊園地』に居た頃からショウキの資質を見抜いていたようだ。

「尊敬しますショウキ園長。。。そして、早くこの戦乱を終わらせて、お家でお茶させてください~(涙)。」

引っ込み思案なルースは、非日常的な事の連続にすっかり引きこもりを決め込んでいるのであった。
ギュンッ!!ショウキを筆頭に数名の『可睡の杜』の一族は、無人魔装兵と『緑の騎士団』が戦いを繰り広げている渦中に辿り着いた。見れば、猪のような老将ドルガンが孤軍奮闘している。しかし、ドルガンのその無鉄砲なパワーも徐々に限界が見え始め押され気味であった。ショウキ達はそれに助力する。
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