Vtuberでも、イケメンとは付き合えるんです!

春木ハル

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すると、廊下を一個上の先輩が通った。

それを見て、飛鳥は廊下へと飛んで行った。

「雄馬せんぱ~い。今日もかっこいいですぅ。」

さっきとは違う萌え声で挨拶をした。

「おはよう。」

そこには、清涼感のあるイケメンが居た。

三年生の雄馬先輩だ。

帰宅部とは思えない細マッチョさと、美しい顔が学校中の女性を惚れさせる。

「おう、雄馬。今日もモテモテじゃねぇか。」

「おはよう。嬉しい限りだね。」

「俺にもなんか、一人ぐらい分けてくれよ。」

「まあ、なんかモデルでも始めたらモテるんじゃない?」

「お前モデルやってんの?」

「俺は、モデルはやってないけど。」

「んじゃあ、俺がモデル始めても意味ないじゃん。」

雄馬先輩が友達と話をしていた。

私も雄馬先輩はかっこいいと思うが、私にそんな高嶺の花届くはずがない。

私はただ一人で、またスマホをいじり始めた。

キーンコーンカーンコーン

「おい、おまえら座れよー。」

「は~い。」

こうして、授業が始まった。

授業中は、飛鳥も静かになるので私にとっては授業中の方が幸せだ。

その後、昼休みになった。

私は、取られたくないので学校の校舎裏で、いつもご飯を食べている。

トイレは嫌だし、学食の場所も飛鳥が居るので、ここぐらいしかなかった。

一応、ギガモンスターなので、いくら使ってもほぼ問題はない。

そのため、ずっとスマホをいじっている。

ただ、いつこの隠れ場所がばれるか分からないので、いつもひやひやしている。

そんな日々が続いた。

そして、ようやく明日から夏休みに入るという日に事件が起こった。

「ねえ、あんた。明日から夏休みじゃない?だから、いつもより多めにお金もらうわよ。」

「は?私あんたのATMじゃないんだけど。」

「何言ってんの?陰キャは陽キャのATM。これは世の中の常識よ。」

「そんな訳ないでしょ。あんたの頭腐ってんじゃないの?」

「はぁ!?」

バシッ

ビンタが飛んできた。

「痛っ!」

「これが、当たり前でしょ。」

ドン

今度は、蹴りが飛んできた。

「痛い!」

「あんたが金出すまで続けるわよ。」

そして至る所に蹴りや平手を入れられた。

痛みに耐えながら、ずっと暴力を受け続けた。

「分かりました、お金出すので許して下さい。」

そうして、十万円を飛鳥へと渡した。

「これでいいのよ。早く出さないからこんなことになったのよ。」

「すみません。」

「じゃあね、また頼むわよ。」

あざだらけの顔で家へと帰ると家でひたすらに泣いていた。

今日だけは配信を休んだ。
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