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俺とキスして。」

「え?」

「これで、炎上してもいいから。」

「むしろ、いいんですか?」

「しよ、ほら。」

すると、ユーマさんが顔を近づけてきた。

どうにでもなれと思って、目を瞑った。

でも、ユーマさんはキスするふりだった。

「よし、このままエンディング入れるから俺の撮影も終わり。」

「終わりですか?」

「うん、本当にしたかった?」

「はい…。」

「そっか、じゃあ俺と付き合って。」

「え?私ですか?」

「そう、青葉ちゃんがいい。こんだけ可愛くて、優しくて、守ってあげたい人初めて。」

「よ、よろしくお願いします。」

「本当に?いいの?」

「はい、そんな雄馬先輩と付き合えるなんて、夢のまた夢と思ってたので。」

「じゃあ、よろしくね!」

「よろしくお願いします。」

「敬語もうやめてよ。」

「分かった…。」

「そう、それでいい。」

そうして、イケメン彼氏を手に入れて幸せな日々を過ごしていた。

ただ、そんなときに最悪の日が訪れた。

始業式だ。

青葉はVtuber活動の為に早めに宿題を終わらせていたので、そこは問題ではなかった。

問題は、飛鳥だった。

雄馬先輩と付き合ったとばれたらボコボコにされかねない。

おびえながら、学校へ向かった。

すると、やはり付き合ったという話は噂になっていた。

普通に話してくれる人は祝福してくれたが、一人だけ違った。

「ねぇ、なんで私の恋愛邪魔するの?」

やはり、飛鳥だ。

「別に、私がどんな恋愛しようが自由じゃん。」

「私が雄馬先輩の事好きだって知ってるでしょ。」

「知らないじゃん。」

「もう知らない。また、ああなる覚悟が出来たみたいね。」

「出来てない。」

「そう、でも知らない。もうやるわよ。」

すると、拳が飛んできそうになった。

「おい!何やってんだ!」

雄馬先輩の怒号が聞こえた。

「え?先輩?」

「うちの彼女に手出してんじゃねぇよ!」

「でも、こいつが…。」

「青葉が何した?」

「私の恋愛の邪魔してきて…。」

「俺は、お前の物になった日は一日たりともないが。」

「でもぉ…。」

「知らねぇよ、しっかり暴力しようと知ったところも写真撮ったし、先生にしっかり報告するからな。」

「え?ちょ、先生だけは!退学はお母さんに怒られ…。」

「知らない。それが、お前がやったことだ。お前がどうなろうがしらない。」

そうして、飛鳥は学校にこのことがバレ、退学となった。

その後は、私と雄馬先輩は頻繁にコラボやついに私の実写解禁までした。

その時の話はまた今度しようと思います。
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みんなの感想(1件)

よっちゃん
2022.10.15 よっちゃん

Vtuberと青春とか異色すぎ

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