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自分の弾くギターの美しい和音。自分の歌声。忍のキーボードの音。宏太のベース深い音。唯の楽しさの溢れるリズム。すべてが自分の青春を現してくれる。この音色が今の自分の全てであり、自分を満たしてくれるすべてなんだ。
俺は、放送室の窓から見える真緑になってしまった桜を見ながら、そう考えていた。
「いやー、勝太郎相変わらずええ曲作るな~。」
と、能天気な唯がニコニコとしながら言ってくれたので、俺は「あざす。」と、少し微笑んで素直に感謝した。
「私が、ちっちゃい頃から一緒にやってあげてたおかげだね。」
と、幼馴染の忍が俺に対して、マウントを取ろうとしてきた。
風が吹き抜けたように錯覚するほど、さわやかな笑顔。
それに見とれそうになったが、自分の思いに抗い、なんとか返事を返した。
「そうだな。小学生の頃から二人で忍の家で色んな曲やったりしてたよな。」
マウントを取ろうとしていることに気づかず、俺は普通に返してしまった。
「懐かしいね~。」
俺と忍の二人は俺らだけの思い出を思い出し、しんみりとした雰囲気を醸し出していた。
「てかさ、宏太もなんか話しぃや。」
唯は、無口な宏太に話を振った。
部室として使っている放送室に、俺らの会話が響き渡る。
「でも、ほんとに勝太郎が居ないとこの部活成り立たねぇよな。」
宏太がそう言うのに、ほか二人も「確かにね~。」相槌を打っていた。
俺ら4人が出会ったのは、高校の入学式の後の仮入部期間だった。
温暖化の影響か分からないが、もうすでに桜と葉が入り混じりだしていた。
ホームルームが終わり、仮入部に行くことになった。
俺が入る部活は決めていた。
軽音部だ。
中学校の間は運動部に入っていたのだが、しんどいから高校では続けるつもりはない。
「本当に待っていたよ!さあ、早く入って入って!」
これだけ急かされることもなかなかないというほどの勢いで、言われた。
後に聞いた話だが、二年生はなぜか0人だったらしく、今年一人も入ってこなければ廃部になる予定だったみたいだ。
「じゃあ、この椅子座って待ってて!」と、先輩に言われたのでいくつか置いてある椅子の一つに座った。
その後も、何人か放送部の戸を叩くものが居た。
「失礼しまーす。」おしとやかに、放送室に入ってきたのは俺の幼馴染の忍だ。
先輩たちは、さっきの勢いを衰えさせる様子を見せず、忍にも同じ対応をした。
最初は、かなり驚いたがあまりいやな気はしなかった。
忍も俺のいる椅子ゾーンに案内されて、俺に話しかけてきた。
「あれ?軽音に入るの?」
聞きなれた、透き通るようなきれいな声で俺に尋ねてきた。
「おん。」
俺はかなり淡白な返事をした。
「そうだったんだ。」
「どう?勝太郎は、高校生活には慣れた?」
「まあ、そうかなあ。」
と、他愛もない会話をして、時間をつぶす。
「軽音部ってここであってます?」
関西弁の女の声が聞こえた。
「そうだよそうだよ!ここが軽音部!」
「仮入部来てもいいですか?」
「もちろんもちろん!」
その子も俺らの方に案内された。
「よろしくな~。」
その子は軽くあいさつを交わしてくれた。
「よろしく~」と、軽く俺らも挨拶を返した。
その後も一人、真面目そうな男の子がやってきて、同じような対応をされていた。
その後、数分待っていると部長らしき人が、話し始めた。
「じゃあ、始めるよ~。僕はここの部長の山田です。1年生の皆さんよろしくお願いします。」
俺たちは軽く会釈した。
「まあ、みんなが入ってきてくれる前提で話勧めるので、絶対入ってきてね。」
と、山田先輩にかなり圧力をかけられた。
「まず、何か楽器経験者の人!」
と言われたので、俺と忍がおもむろに手を挙げた。
「お!何やってたのかな?男の子からいい?」
「分かりました。ギター趣味でやってて、あと作曲してました。まあ、そのついでで歌うたったりしてましたね。」
「すごいね!君!じゃあ、女の子の方は?」
「私は、ピアノをずっとやってたので、キーボードをやろうと思ってます。」
「お!いいね~。残りの二人は未経験者なんだよね?」
「はい、そうです!」女の子の方は元気よく返事をして、男の子の方は静かに首を縦に振った。
「じゃあ、さっそくだけど練習やっていくよ。」
小学生の頃から俺はギター・歌、忍はピアノ(キーボード)をしていたので、先輩と混ざってやっていた。
十分、に十分ほど軽く練習をして、さっそく先輩たちに交じって演奏をしていた。
先輩は8人なので、バンドが二つある。
なので、それぞれ違うバンドで練習させてもらうことに名ttあ。
すると、大きな声で「最初はぐー、いんじゃんほい!」と言う、女子の声が聞こえた。
どうやら、初心者の二人は何をすればいいかもわからない様子だったらしい。
そこで、先輩は歌・キーボード・ギターはいるので、それぞれにドラムとベースのどちらかを選ばせた。
二人とも、ドラムと言ったので、じゃんけんで決めることになったみたいだ。
ちなみに、奇跡と言っていいのか、不幸と言えばいいのか1年生の時は全員違うクラスにだったのだ。
なので、仲を深める時間がないので、最初は1年生でのちょっとしたお話から始めることになった。
俺は、放送室の窓から見える真緑になってしまった桜を見ながら、そう考えていた。
「いやー、勝太郎相変わらずええ曲作るな~。」
と、能天気な唯がニコニコとしながら言ってくれたので、俺は「あざす。」と、少し微笑んで素直に感謝した。
「私が、ちっちゃい頃から一緒にやってあげてたおかげだね。」
と、幼馴染の忍が俺に対して、マウントを取ろうとしてきた。
風が吹き抜けたように錯覚するほど、さわやかな笑顔。
それに見とれそうになったが、自分の思いに抗い、なんとか返事を返した。
「そうだな。小学生の頃から二人で忍の家で色んな曲やったりしてたよな。」
マウントを取ろうとしていることに気づかず、俺は普通に返してしまった。
「懐かしいね~。」
俺と忍の二人は俺らだけの思い出を思い出し、しんみりとした雰囲気を醸し出していた。
「てかさ、宏太もなんか話しぃや。」
唯は、無口な宏太に話を振った。
部室として使っている放送室に、俺らの会話が響き渡る。
「でも、ほんとに勝太郎が居ないとこの部活成り立たねぇよな。」
宏太がそう言うのに、ほか二人も「確かにね~。」相槌を打っていた。
俺ら4人が出会ったのは、高校の入学式の後の仮入部期間だった。
温暖化の影響か分からないが、もうすでに桜と葉が入り混じりだしていた。
ホームルームが終わり、仮入部に行くことになった。
俺が入る部活は決めていた。
軽音部だ。
中学校の間は運動部に入っていたのだが、しんどいから高校では続けるつもりはない。
「本当に待っていたよ!さあ、早く入って入って!」
これだけ急かされることもなかなかないというほどの勢いで、言われた。
後に聞いた話だが、二年生はなぜか0人だったらしく、今年一人も入ってこなければ廃部になる予定だったみたいだ。
「じゃあ、この椅子座って待ってて!」と、先輩に言われたのでいくつか置いてある椅子の一つに座った。
その後も、何人か放送部の戸を叩くものが居た。
「失礼しまーす。」おしとやかに、放送室に入ってきたのは俺の幼馴染の忍だ。
先輩たちは、さっきの勢いを衰えさせる様子を見せず、忍にも同じ対応をした。
最初は、かなり驚いたがあまりいやな気はしなかった。
忍も俺のいる椅子ゾーンに案内されて、俺に話しかけてきた。
「あれ?軽音に入るの?」
聞きなれた、透き通るようなきれいな声で俺に尋ねてきた。
「おん。」
俺はかなり淡白な返事をした。
「そうだったんだ。」
「どう?勝太郎は、高校生活には慣れた?」
「まあ、そうかなあ。」
と、他愛もない会話をして、時間をつぶす。
「軽音部ってここであってます?」
関西弁の女の声が聞こえた。
「そうだよそうだよ!ここが軽音部!」
「仮入部来てもいいですか?」
「もちろんもちろん!」
その子も俺らの方に案内された。
「よろしくな~。」
その子は軽くあいさつを交わしてくれた。
「よろしく~」と、軽く俺らも挨拶を返した。
その後も一人、真面目そうな男の子がやってきて、同じような対応をされていた。
その後、数分待っていると部長らしき人が、話し始めた。
「じゃあ、始めるよ~。僕はここの部長の山田です。1年生の皆さんよろしくお願いします。」
俺たちは軽く会釈した。
「まあ、みんなが入ってきてくれる前提で話勧めるので、絶対入ってきてね。」
と、山田先輩にかなり圧力をかけられた。
「まず、何か楽器経験者の人!」
と言われたので、俺と忍がおもむろに手を挙げた。
「お!何やってたのかな?男の子からいい?」
「分かりました。ギター趣味でやってて、あと作曲してました。まあ、そのついでで歌うたったりしてましたね。」
「すごいね!君!じゃあ、女の子の方は?」
「私は、ピアノをずっとやってたので、キーボードをやろうと思ってます。」
「お!いいね~。残りの二人は未経験者なんだよね?」
「はい、そうです!」女の子の方は元気よく返事をして、男の子の方は静かに首を縦に振った。
「じゃあ、さっそくだけど練習やっていくよ。」
小学生の頃から俺はギター・歌、忍はピアノ(キーボード)をしていたので、先輩と混ざってやっていた。
十分、に十分ほど軽く練習をして、さっそく先輩たちに交じって演奏をしていた。
先輩は8人なので、バンドが二つある。
なので、それぞれ違うバンドで練習させてもらうことに名ttあ。
すると、大きな声で「最初はぐー、いんじゃんほい!」と言う、女子の声が聞こえた。
どうやら、初心者の二人は何をすればいいかもわからない様子だったらしい。
そこで、先輩は歌・キーボード・ギターはいるので、それぞれにドラムとベースのどちらかを選ばせた。
二人とも、ドラムと言ったので、じゃんけんで決めることになったみたいだ。
ちなみに、奇跡と言っていいのか、不幸と言えばいいのか1年生の時は全員違うクラスにだったのだ。
なので、仲を深める時間がないので、最初は1年生でのちょっとしたお話から始めることになった。
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