青春ソングがあう高校生活なんて幸せじゃないでしょうか

春木ハル

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「じゃあ、あたしからいくで?」
唯が名乗り出たので、唯から時計回りに自己紹介していくことになった。
「え~、関西第二中学校って言う遠いところから来ました。川田唯かわたゆいです。まあ、じゃんけんでドラムやることになりました。趣味は、友達と遊ぶことで~す。よろしくお願いしま~す。次、じゃんけん一緒にした子かな?」
どうやらじゃんけんの結果、この唯という子が勝ったみたいだ。
「あ、初めまして。四中出身の吉永宏太よしながこうたです。第一志望に落ちて、滑り止めのここに来ました。趣味は、勉強しかしてこなかったので、趣味を作るためにも、軽音部に入りました。よろしくお願いします。」
この宏太という子は、かなり暗い感じでまじめな感じだった。
「じゃあ、次私かな?えっと、第二中学校から来ました川元忍かわもとしのぶです。キーボード担当になると思います。趣味は、それこそ音楽です。多分この4人でバンド組むことになると思うんで、これからよろしくお願いします。」
俺的には知っている情報なので、俺は頷きながら聞いていた。
そして、俺の番が来た。
「え~、最後っすね。同じく二中から来ました松原勝太郎まつばらしょうたろうです。まあ、ボーカルとギター担当です。もともと、運動部に入ってたんですけど、しんどいんでこっちきました。趣味は、カラオケです。おねがいします。」全員の自己紹介が終わったことを確認して、唯が話し始めた。
「これで、一周したね。てか、二人とも経験者なんだ。私たちついていけるかな?」
と、唯が不安をあらわにすると、忍が、優しい笑顔で声をかけた。
「ドラムとか、ベースの難しさは分からないけど、私たちも半年ぐらいかけて出来るようになったし、私に関しては小学一年生からずっとピアノを習って、これだから不安になることはないよ。私より遅くに始めて私よりうまい人いっぱいいるし。」それに、俺も続いて話をした。
「俺に関しては、こいつと一緒に練習するのが楽しくて、ずっと練習してたら、知らない間に出来るようになってた程度だから、きっとすぐにできるようになるよ。」
これが、俺たちバンドの初対面となった。


その後、正式に入部が決まって、2週間ぐらい経った。
カレンダーは1枚めくれ、桜の桃色はもはや跡形もないほどに緑色になっていた。
唯と宏太は結構才能があったみたいで、先輩たちも驚くようなペースでどんどん上手くなっていった。
俺と宏太は部長のバンドに、忍と唯は副部長の吉岡先輩の方のバンドで教えてもらっていた。
「うまいね!良太よりうまいんじゃない?」と、山田先輩が言った。
良太というのは、山田先輩と同じバンドを組んでいるベース担当の人で、かなり優しい人だ。
「おい!否定でき品ような傷つけ方するのやめろ!」良太先輩が笑いながら、ツッコむ。
向こうの方でも、同じような会話をしている。
「唯ちゃんの成長速度おかしいよね?」ドラム担当の岡田先輩に吉岡先輩は聞いた。
「おかしいよ。こんなの普通に考えたらあり得ない。」と、すごすぎてあきれてるようだった。
この時はみんな才能だと思っていたが、才能と言うより家でびっくりするほど練習を重ねていたみたいだ。

次の部活の時に、俺たち1年生は集められた。
すると、部長の山田先輩が話し始めた。
「じゃあ、そろそろみんなでバンドを組んで練習してみようか。」
「分かりました。」と、俺たちは返した。
だが、普通の曲をできるレベルではなかったので俺が作った、ドラムとベースは基礎だけでできる曲で練習をした。
俺がある程度ベースとドラムの難しさをコントロールすれば、全員で一曲作れるぐらいにはなっているのは普通に考えて成長速度がおかしい。
ちなみに、ここの顧問は名ばかり顧問で今の3年生に頼まれて名前だけ置いている先生だ。
まあ、その先生は進路担当の先生で、結構忙しいみたいだから仕方ないと言えば仕方ないが。
先輩たちに色々教えてもらいながら、みんなで楽しみながら毎日部活に打ち込んでいた。
そんなある日の部活終わり、俺と忍は二人で一緒に帰っていた。
空は、真っ赤に染められ、俺と忍の肌は陽の色に染められていた。
「はあ~、やっぱ疲れるけど楽しいな。音楽って。まじで、音楽って言う概念を見つけた人天才だろ。」
と俺が言うと乾いた笑顔で忍は返事をした。俺は異変を察知して、忍に直接聞いた。
「なんか、調子悪い?」「いや、なにもないよ。」忍は何かありげに、こう否定した。
それでも、何か引っかかる俺はめげずに忍に質問を続けた。「いや、絶対あるでしょ?」
すると、忍は急に重い話をするような顔になって、黙り込みだした。
俺はこれ以上問い詰めるのは酷かと思い問い詰めるのはやめた。
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