いじめてくる一軍女子に私のイケメン幼馴染はお似合いではありません。

春木ハル

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キュッ キュッ キュッ

「潤、ナイッシュー!」

「流石、エースの潤。もう二十点目だぜ。」

「ありがと。」

美しい黒髪をかき上げた。

すると、凛々しく美しい顔が全て見えた。

「やっぱ、潤流石だな。」

二階の観客席から私はそうつぶやいた。

幼稚園の頃からの幼馴染である潤は、小中高とクラスの中心となる人だった。

その一方私は、常にクラスの端で好きな小説を読んでいるような人間だった。

典型的な陽キャと典型的な陰キャだ。

それだけ、スクールカーストに差が出来ても潤は優しく私に話しかけてくれた。

今日も、潤の試合を見終わった後体育館の入り口にいると潤は話しかけてくれた。

「愛生(あい)、今日も来てくれたんだ。一緒に帰る?」

「うん、一緒に帰る。」

「帰ろ。」

すると、周りで私のことを笑う声が聞こえる。

「あの陰キャ、また潤君と一緒に帰ってるよ。」

「ふふ、引き立て役って気づかないのかな。」

潤は私のことを守って、こう言ってくれた。

「気にしなくていいよ。」

「うん。」

潤は隣の家なので、すぐ近く間で一緒に帰れる。

「でさ、母さんがこんなことしてて。」

「ふふふ。おばさん面白いね。」

「だろ?まじであの人おかしいんだよ。」

やっぱり、この二人で話してる時間が幸せ。

でも、いつかこれも終わっちゃう。

そんなのいやだ。

でも、私に関係を進ませる勇気もない。

どうすればいいかわからなかった。

「じゃあな。あ、明日朝練だから一緒に行けねえよ。」

「分かった。一人で行く。」

「うん、また明日学校でな。」

「またね。」

次の日私は一人で学校に行った。

最近は男バスが試合中で、朝練が多くなっていて一人で行くことが多くなっていた。

うちの学校はスマホの持ち込みがOKだから音楽を聴きながら、学校に行った。

たまたま、青春ソングが流れた。

それを聞いて、私の胸が痛くなった。

関係を進めれない自分に少し腹が立った。

そんなことを考えながら、学校に着いた。

体育館からドリブルの音と、バッシュの擦れる音が聞こえる。

一足先に教室に着くと、一軍女子の芽衣が私に話しかけてきた。

「ねえ、あんた。潤君から離れなさいよ。」

「なんでですか?」

「あの超イケメンで優しくて高身長っていう高スペックはあなたには勿体ないわ。」

「別に、付き合いたいなら勝手にしたらいいじゃないですか?」

「そうね。ただ付き合うことが出来たら潤君とは離れてね。」

「分かりました。」

「絶対に守ってよ。逆らったらどうなるかは分かってるわよね。」
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