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後日談
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後日談だけど、結局芽衣は潤に嫌われたことによって孤立していった。
話してくれる友達はどんどんどんどんいなくなっていき、芽衣は陰キャへと成り下がって行った。
取り巻きの二人からも徐々に信頼を失っていき今では、一人で端でスマホを触っている。
一方私は、これまで通り潤と話すことが出来るようになって、また幸せな日々を送っていた。
そんなある日、潤が私を潤の家へと呼び出した。
「なあ、大事な話が合ってさあ。」
「どうした?」
「何だと思う?」
「あの、地区優勝した話とか?」
「確かにしたけどさ。」
「あ、おめでとうございます。」
「ああ、ありがとうございます。じゃなくて!」
「なんだろう。わかんない。」
「えっと、正解は…。」
潤は顔を赤くしていた。
告白かなと少し期待したが、そんな訳ないかと潤の話を聞いた。
「俺の事どう思ってる?」
「どう思ってる。陽キャな幼馴染かな?」
「そうか。えっとぉ、そのぉ。」
「潤にしてはなかなか話し始めてくれないじゃん。」
「分かった、話すわ。俺さ、人の事好きって気持ちわかんないんだよ。」
「うん。」
「でも、多分これが好きって気持ちなんだろうなと思ってさ。
んで、その人の事考えると胸が苦しくなって、胸がドキドキするんだよ。」
「きっとそれが好きって気持ちじゃない?」
「そうだよな。んで、その相手が愛生なんだよ。」
「え?私?」
「そう、小中学校の時は普通の幼馴染って感じだったんだけど、最近愛生といるとドキドキして、
だから、その、付き合って下さい!」
いきなりの告白に、私はドキドキした。
「もちろんです。お願いします。」
「マジで!?」
「うん。よろしくね?」
「よかった!俺試合の時より緊張してたんだよ。」
「そうなんだ、でも実は私もかなり前から好きだったんだ。」
「そうなの?早く言ってくれたらよかったのに。」
「言ってるじゃん。私勇気無いからそういうこと言えないって。」
「確かにね。でも、もうちょっと早く俺が好きって思いに気づいてたら愛生傷つかずに済んだのにな。」
「いや、どうせ芽衣の事だから止めるの無理だよ。」
「そうか、まあでもほかの人の話はもう辞めよっか。」
「幸せな話だけしてようよ。」
これが、私と夫の馴れ初めです。
話してくれる友達はどんどんどんどんいなくなっていき、芽衣は陰キャへと成り下がって行った。
取り巻きの二人からも徐々に信頼を失っていき今では、一人で端でスマホを触っている。
一方私は、これまで通り潤と話すことが出来るようになって、また幸せな日々を送っていた。
そんなある日、潤が私を潤の家へと呼び出した。
「なあ、大事な話が合ってさあ。」
「どうした?」
「何だと思う?」
「あの、地区優勝した話とか?」
「確かにしたけどさ。」
「あ、おめでとうございます。」
「ああ、ありがとうございます。じゃなくて!」
「なんだろう。わかんない。」
「えっと、正解は…。」
潤は顔を赤くしていた。
告白かなと少し期待したが、そんな訳ないかと潤の話を聞いた。
「俺の事どう思ってる?」
「どう思ってる。陽キャな幼馴染かな?」
「そうか。えっとぉ、そのぉ。」
「潤にしてはなかなか話し始めてくれないじゃん。」
「分かった、話すわ。俺さ、人の事好きって気持ちわかんないんだよ。」
「うん。」
「でも、多分これが好きって気持ちなんだろうなと思ってさ。
んで、その人の事考えると胸が苦しくなって、胸がドキドキするんだよ。」
「きっとそれが好きって気持ちじゃない?」
「そうだよな。んで、その相手が愛生なんだよ。」
「え?私?」
「そう、小中学校の時は普通の幼馴染って感じだったんだけど、最近愛生といるとドキドキして、
だから、その、付き合って下さい!」
いきなりの告白に、私はドキドキした。
「もちろんです。お願いします。」
「マジで!?」
「うん。よろしくね?」
「よかった!俺試合の時より緊張してたんだよ。」
「そうなんだ、でも実は私もかなり前から好きだったんだ。」
「そうなの?早く言ってくれたらよかったのに。」
「言ってるじゃん。私勇気無いからそういうこと言えないって。」
「確かにね。でも、もうちょっと早く俺が好きって思いに気づいてたら愛生傷つかずに済んだのにな。」
「いや、どうせ芽衣の事だから止めるの無理だよ。」
「そうか、まあでもほかの人の話はもう辞めよっか。」
「幸せな話だけしてようよ。」
これが、私と夫の馴れ初めです。
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