10代がマフィアを目指すのは間違っているのでしょうか

春木ハル

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里帰り編

組の頭

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「何?」

「技も使えないのに、ネロさんが頭やってる理由だよ。」

「強いからだと思ってたけど、なんでなの?」

「実はな、」

うちの最強はドレイクさんだから、初めはドレイクさんがやるってことで話が進んでたんだ。

でも、ドレイクさんが『ネロさんにやってほしい。』って懇願したんだ。

ドレイクさん曰く、『俺なんかよりカリスマ性のあるネロさんにやって貰った方がいい』とのことだ。

ネロさんは『ドレイクにやらした方がいいんじゃない?』って言ってたけど、

それでもドレイクさんは『絶対にネロさんにやって貰った方がいい』って言って

聞かなかったんだ。

それでネロさんが折れて頭がネロさんになったんだ。

でも実際にやってみると、ネロさんはとっても良い人だった。

常に地元の人の幸せを考えて、時には捨て子を拾って育てたりもした。

まあ、その捨て子がお前なんだけどな。

ずっと俺らの幸せと村人の幸せだけを祈ってた。

だから、ドレイクさんにも『ほかの土地を攻めるのだけはだめだよ。』

『攻められて守るときしか戦うのは禁止だよ。』って常に言ってたんだ。

「まぁ、そんぐらい頭は優しくて、人に慕われる、俺らのあこがれの頭だったんだ。」

「そうなんだ、そんなことがあったんだね。」

「だから、ドレイクさんはネロさんにとてつもない思いがあったんだと思うぜ。」

「俺らは、ただただボルトが治療を成功させてくれることを祈ろう。」

「そうだな。」

すると家で療養していたリョフがラーマを呼びに来た。

「おい、ラーマ。村でなんか、毎年恒例の祭りやるから帰ってこいだとよ。」

「分かった、そろそろ支度する。」

「お前もネロさんみたいに立派な誇られるマフィアになれたみたいだな。」

「ありがとう。でも、まだまだだからこれからも頑張っていくよ。」

ラーマは帰るための支度をした。

「よっしゃ、荷物も全部持ったし帰るか。」

「よし、帰ろう。」

そこに、ドレイクがやってきた。

「帰るのか、お二人さん。」

「はい、帰ります。数日間ありがとうございました。」

「こちらこそありがとう、二人がいなかったら、この村は今頃ないよ。」

「いえ、ドレイクさんが強いからですよ。」

「ありがとう。そういや馬が二頭余っているんだけどいるかい?」

「いいんですか?」

「あぁ、お礼だ。技ほど速くないが疲れないだろう。」

「何から何までありがとうございます。」

「いいよ、向こうでも頑張れよ。」

「ドレイクさんも頑張ってくださいね。それじゃ、さようなら。」

そしてまた二人は故郷を離れた。
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