290 / 406
第11章 北の森
3 北の農村
しおりを挟む
「あゆみ、ついたぞ。起きろ」
私が一人しっかり寝ちゃってる間も船の旅は順調だったらしく、黒猫君に揺さぶられて目覚めるとお日様はすでに傾きだし、船は少し川幅の広くなった川べりの橋場に停められてた。もうすでに皆降りはじめてる。
「今日はここで一泊します」
アルディさんが降りがけにそう言って川と反対の方向を指さした。そこには塀のようなもので囲われた小さな集落のような村がある。
「このままちょっと歩きますが大した距離じゃないし大丈夫ですよね?」
アルディさんがそういうのはむろん私が黒猫君にいつものごとく抱えられてるから。
もし私が自分で歩くとなったらちょっときついかなって距離がありそうだ。
すでに皆村に向かって歩き出してる。
「多分まともな場所で寝られるのは今日が最後ですよ。しっかり休んでくださいね」
黒猫君に抱えられながらアルディさんと並んで歩いてると、アルディさんがニヤニヤしながら私たちに忠告してくれる。するとなぜか黒猫君がムッとしてそっぽ向いた。
「明日はどうするんですか?」
なんだか知らないけど無視を決め込んだ黒猫君は放っておいて、アルディさんに聞いてみる。
「ここからしばらくはこのまま船で北に向かいます。ここより川上は川の流れが速くなりますから通常逆上るのは無理なんですけどね。あゆみさんたちが付けたモーターのおかげで僕たちはこのままあがっていけます」
あ、そっか。そうだよね。
「え、じゃあ普通はどうやって船を北に戻してたんですか?」
「ああ、それはここで船を川から一旦引き上げて、馬車にひかせて陸路でいくんですけどね。もうひと月以上も北からの便は止まってますから、その道も下手すると荒れてるかもしれません」
「オークは? 結局あれっ切り出てねーのか?」
黒猫君の問いかけに、アルディさんが少し難しい顔で村のほうを見る。
「今の所何もないようですね。何かあれば狼煙が上がってるはずですから」
「ああ、そういう連絡手段はあったんだな」
「ええ。ここから北も所々に狼煙台が設置されてます。普段は無人ですが、今回の僕たちの北上に合わせて、陛下が食料と人を送って連絡を可能にしてくれてます」
「え、じゃあ私たち北に行ってもキールさんに連絡を取れるんですか」
「ええまあ。決して多くは伝えられませんが、例えば全滅ですとか成功、失敗くらいは」
「おい、なんでそう縁起でもない例が最初に出てくるんだよ?」
黒猫君が眉をひそめるとアルディさんが苦笑いしながら答えてくれる。
「それは狼煙の順番の問題です。上がりっぱなしは全滅かほぼ全滅、要は緊急度が一番高いんですよ」
「ああ、そういう事か。じゃあ残りの二つは?」
「煙を短く点滅させるのが成功、長めの点滅が失敗です。他にもいくつかは取り決めがあります。ほら着きましたよ」
アルディさんが言った通り、私たちは村の一番端、村の周りをくるりと囲む木で組んだ柵の切れ目に辿り着いた。柵は私の背丈ほどあるけど決して厚くはなく、結構荒く組まれてるから小さな子供なら通り抜けられそう。
こんな柵で本当に大丈夫なのかな。
「こんなんでなんかの役に立つのか?」
黒猫君も同じことを考えたようで、そういいながら片側の木枠を私を抱えてないほうの手でぐいぐい押してみてる。見た目よりはしっかり作られてるのか、その程度では軋む音もしなかった。
「まあ、通常これでも抑えられないような生き物はこの辺りには来ませんからね。オークは少数であればこれで充分防げます。大量の群れになっていた場合は村を捨てて逃げるしかどの道手がないですし」
アルディさんも反対の柱を手で叩いて答えてくれた。
私たちが中に入ると、入り口のすぐ近くで遊んでた子供たちが寄ってくる。何かと思えば、内側に開けられてた扉を私たちの後ろで閉めてくれた。
「……のどかだな」
「ええ。とはいえ本来この村に住んでいた大人がほとんどいない状態に変わりはないんですけどね」
そっか、ここの人たちも北に送られちゃってたんだっけ。
「そんなんで俺たちが泊って大丈夫なのか?」
「今は残った老人子供をナンシーの貧民街の者とウイスキーの街の者が手助けしてますし、今回の北への派兵に合わせてキーロン陛下が駐留させる兵士をおいてますから」
「は、派兵、ですか」
アルディさんにそう言われれば当たり前だけど、これ派兵だったのか。余りに自分の理解を超えてた状況に冷汗が滲んで来た。そんな私とは対照的に黒猫君が落ち着いた声で問い返す。
「何人くらいくるんだ?」
「ここの駐留に5人、北の物資移動に20人です。そのうち6人はそれぞれ3か所の狼煙台に駐留予定です」
「それじゃあ14人が俺たちと一緒に行くのか」
「いえ、その14人は僕とヴィク、それにネロ君も含みますからね」
「俺もかよ」
「当り前でしょう、なんしろ君は少佐なんですから。こんな小さな遠征に2人も士官が付くのは稀ですが」
そっか、黒猫君も一応まだ軍人の肩書あるんだもんね。
そこ行くと私、ほんとによく連れてきてもらえたなぁ。
今回は黒猫君が全部手配してくれてて実は私は何も話を聞いてない。
「ほら、今日の宿に着きましたよ」
アルディさんがそういって指さしのは……大きな納屋だった。
「結構広いな」
学校の体育館ほどの広さのある納屋は、中に入ってみると綺麗に整えられ、床こそ土間だけどちゃんと家具も入れられてた。
「冬場は保存食や家畜も入りますから使えませんが、今はまだそこまで物のない時期なので借りられたんですよ」
アルディさんが早速中を見まわりはじめる。黒猫君も付いてくから抱えられた私も自動的に一緒に見て回ることになる。
「この上に藁の寝床がありますから適当に一つ選んで使って下さい」
そう言って指さしたのは結構急な梯子みたいな階段。これ、私は一人じゃ上り下りできそうもない。私がどうしようかと尋ねる前に、黒猫君、私を抱えたまま器用に片手で片側を抑えてスルスルとのぼってしまった。
「いつも思うけど、黒猫君凄く器用だよね」
「そうか? こんなの誰でものぼれるだろ」
「多分両足あっても片手じゃ私には無理だよ」
「兵士ならまあ当たり前に出来ますけどね」
アルディさんはそういうけど、兵士ってそんな特殊な職業の人は日本にはいなかったし。自衛隊の皆さんくらいかな?
階段をのぼった先はロフトのように片側が完全に開いてて、壁も何もない、まるで大きな棚みたいになってた。建物の長さいっぱいいっぱいに続いてるそこにはいくつか簡単な仕切りがあって、その間に5~6個づつ四角く結い上げられた藁がベッド代わりに置かれてた。
「寝具は後で荷物から自分たちで運んでください。と言ってもお馴染みのカーペットと毛布ですけどね」
「ああ、やっとく。一番奥んとこ使わせてもらうぞ」
「どうぞご自由に。洗面場所は一番奥の扉を出た外にあります。御不浄もそちらに一緒にあります」
「……冬に家畜を入れてるって割には思ったほど臭わないな」
「ああ、それは掃除をするものが特別ですからね」
私はピンと着て聞いてみた。
「もしかしてメリッサさんみたいな妖精さんですか!?」
「ああ、妖精、って言うんでしょうかね? ブラウニー達ですよ」
「ブラウニー?」
「ええ。ただ彼らは非常に臆病ですから、1日いたくらいでは見かける事はないと思いますよ」
「ブラウニーって小人だっけ?」
私がそう尋ねると、黒猫君が興味なさそうに答えてくれる。
「確かそうだな、家に付くからメリッサとあんま変わんねえんじゃねえか?」
「そんな事いったらメリッサが怒りますよ。ブラウニーはメリッサと違って、決して我々の為に家を綺麗にするわけじゃありません。彼らはここに自分たちも住んでるから面倒を見るんです」
「じゃあ同居人ってことですね」
「そんな所です。ですから衣類などの洗濯なんかはしてくれませんよ。基本この旅の間はご自分たちで始末してください」
そういえば今まで街にいる限り一度も自分たちで洗濯とかしないで済んでたな。森にいた時は自分とバッカスたちの服は洗ってたけど。
「分かった。それで今日これからの予定は?」
「今ヴィクとうちの兵士が何人か、バッカスたちと一緒に森に狩に行ったはずです。それが戻ってから夕食にしましょう。僕たちはその間に念のためここの村長に挨拶に行きますよ」
そう言ってまたも急な階段を下りて、私たちは一緒に納屋のすぐ反対側にある小さな家へと向かった。
私が一人しっかり寝ちゃってる間も船の旅は順調だったらしく、黒猫君に揺さぶられて目覚めるとお日様はすでに傾きだし、船は少し川幅の広くなった川べりの橋場に停められてた。もうすでに皆降りはじめてる。
「今日はここで一泊します」
アルディさんが降りがけにそう言って川と反対の方向を指さした。そこには塀のようなもので囲われた小さな集落のような村がある。
「このままちょっと歩きますが大した距離じゃないし大丈夫ですよね?」
アルディさんがそういうのはむろん私が黒猫君にいつものごとく抱えられてるから。
もし私が自分で歩くとなったらちょっときついかなって距離がありそうだ。
すでに皆村に向かって歩き出してる。
「多分まともな場所で寝られるのは今日が最後ですよ。しっかり休んでくださいね」
黒猫君に抱えられながらアルディさんと並んで歩いてると、アルディさんがニヤニヤしながら私たちに忠告してくれる。するとなぜか黒猫君がムッとしてそっぽ向いた。
「明日はどうするんですか?」
なんだか知らないけど無視を決め込んだ黒猫君は放っておいて、アルディさんに聞いてみる。
「ここからしばらくはこのまま船で北に向かいます。ここより川上は川の流れが速くなりますから通常逆上るのは無理なんですけどね。あゆみさんたちが付けたモーターのおかげで僕たちはこのままあがっていけます」
あ、そっか。そうだよね。
「え、じゃあ普通はどうやって船を北に戻してたんですか?」
「ああ、それはここで船を川から一旦引き上げて、馬車にひかせて陸路でいくんですけどね。もうひと月以上も北からの便は止まってますから、その道も下手すると荒れてるかもしれません」
「オークは? 結局あれっ切り出てねーのか?」
黒猫君の問いかけに、アルディさんが少し難しい顔で村のほうを見る。
「今の所何もないようですね。何かあれば狼煙が上がってるはずですから」
「ああ、そういう連絡手段はあったんだな」
「ええ。ここから北も所々に狼煙台が設置されてます。普段は無人ですが、今回の僕たちの北上に合わせて、陛下が食料と人を送って連絡を可能にしてくれてます」
「え、じゃあ私たち北に行ってもキールさんに連絡を取れるんですか」
「ええまあ。決して多くは伝えられませんが、例えば全滅ですとか成功、失敗くらいは」
「おい、なんでそう縁起でもない例が最初に出てくるんだよ?」
黒猫君が眉をひそめるとアルディさんが苦笑いしながら答えてくれる。
「それは狼煙の順番の問題です。上がりっぱなしは全滅かほぼ全滅、要は緊急度が一番高いんですよ」
「ああ、そういう事か。じゃあ残りの二つは?」
「煙を短く点滅させるのが成功、長めの点滅が失敗です。他にもいくつかは取り決めがあります。ほら着きましたよ」
アルディさんが言った通り、私たちは村の一番端、村の周りをくるりと囲む木で組んだ柵の切れ目に辿り着いた。柵は私の背丈ほどあるけど決して厚くはなく、結構荒く組まれてるから小さな子供なら通り抜けられそう。
こんな柵で本当に大丈夫なのかな。
「こんなんでなんかの役に立つのか?」
黒猫君も同じことを考えたようで、そういいながら片側の木枠を私を抱えてないほうの手でぐいぐい押してみてる。見た目よりはしっかり作られてるのか、その程度では軋む音もしなかった。
「まあ、通常これでも抑えられないような生き物はこの辺りには来ませんからね。オークは少数であればこれで充分防げます。大量の群れになっていた場合は村を捨てて逃げるしかどの道手がないですし」
アルディさんも反対の柱を手で叩いて答えてくれた。
私たちが中に入ると、入り口のすぐ近くで遊んでた子供たちが寄ってくる。何かと思えば、内側に開けられてた扉を私たちの後ろで閉めてくれた。
「……のどかだな」
「ええ。とはいえ本来この村に住んでいた大人がほとんどいない状態に変わりはないんですけどね」
そっか、ここの人たちも北に送られちゃってたんだっけ。
「そんなんで俺たちが泊って大丈夫なのか?」
「今は残った老人子供をナンシーの貧民街の者とウイスキーの街の者が手助けしてますし、今回の北への派兵に合わせてキーロン陛下が駐留させる兵士をおいてますから」
「は、派兵、ですか」
アルディさんにそう言われれば当たり前だけど、これ派兵だったのか。余りに自分の理解を超えてた状況に冷汗が滲んで来た。そんな私とは対照的に黒猫君が落ち着いた声で問い返す。
「何人くらいくるんだ?」
「ここの駐留に5人、北の物資移動に20人です。そのうち6人はそれぞれ3か所の狼煙台に駐留予定です」
「それじゃあ14人が俺たちと一緒に行くのか」
「いえ、その14人は僕とヴィク、それにネロ君も含みますからね」
「俺もかよ」
「当り前でしょう、なんしろ君は少佐なんですから。こんな小さな遠征に2人も士官が付くのは稀ですが」
そっか、黒猫君も一応まだ軍人の肩書あるんだもんね。
そこ行くと私、ほんとによく連れてきてもらえたなぁ。
今回は黒猫君が全部手配してくれてて実は私は何も話を聞いてない。
「ほら、今日の宿に着きましたよ」
アルディさんがそういって指さしのは……大きな納屋だった。
「結構広いな」
学校の体育館ほどの広さのある納屋は、中に入ってみると綺麗に整えられ、床こそ土間だけどちゃんと家具も入れられてた。
「冬場は保存食や家畜も入りますから使えませんが、今はまだそこまで物のない時期なので借りられたんですよ」
アルディさんが早速中を見まわりはじめる。黒猫君も付いてくから抱えられた私も自動的に一緒に見て回ることになる。
「この上に藁の寝床がありますから適当に一つ選んで使って下さい」
そう言って指さしたのは結構急な梯子みたいな階段。これ、私は一人じゃ上り下りできそうもない。私がどうしようかと尋ねる前に、黒猫君、私を抱えたまま器用に片手で片側を抑えてスルスルとのぼってしまった。
「いつも思うけど、黒猫君凄く器用だよね」
「そうか? こんなの誰でものぼれるだろ」
「多分両足あっても片手じゃ私には無理だよ」
「兵士ならまあ当たり前に出来ますけどね」
アルディさんはそういうけど、兵士ってそんな特殊な職業の人は日本にはいなかったし。自衛隊の皆さんくらいかな?
階段をのぼった先はロフトのように片側が完全に開いてて、壁も何もない、まるで大きな棚みたいになってた。建物の長さいっぱいいっぱいに続いてるそこにはいくつか簡単な仕切りがあって、その間に5~6個づつ四角く結い上げられた藁がベッド代わりに置かれてた。
「寝具は後で荷物から自分たちで運んでください。と言ってもお馴染みのカーペットと毛布ですけどね」
「ああ、やっとく。一番奥んとこ使わせてもらうぞ」
「どうぞご自由に。洗面場所は一番奥の扉を出た外にあります。御不浄もそちらに一緒にあります」
「……冬に家畜を入れてるって割には思ったほど臭わないな」
「ああ、それは掃除をするものが特別ですからね」
私はピンと着て聞いてみた。
「もしかしてメリッサさんみたいな妖精さんですか!?」
「ああ、妖精、って言うんでしょうかね? ブラウニー達ですよ」
「ブラウニー?」
「ええ。ただ彼らは非常に臆病ですから、1日いたくらいでは見かける事はないと思いますよ」
「ブラウニーって小人だっけ?」
私がそう尋ねると、黒猫君が興味なさそうに答えてくれる。
「確かそうだな、家に付くからメリッサとあんま変わんねえんじゃねえか?」
「そんな事いったらメリッサが怒りますよ。ブラウニーはメリッサと違って、決して我々の為に家を綺麗にするわけじゃありません。彼らはここに自分たちも住んでるから面倒を見るんです」
「じゃあ同居人ってことですね」
「そんな所です。ですから衣類などの洗濯なんかはしてくれませんよ。基本この旅の間はご自分たちで始末してください」
そういえば今まで街にいる限り一度も自分たちで洗濯とかしないで済んでたな。森にいた時は自分とバッカスたちの服は洗ってたけど。
「分かった。それで今日これからの予定は?」
「今ヴィクとうちの兵士が何人か、バッカスたちと一緒に森に狩に行ったはずです。それが戻ってから夕食にしましょう。僕たちはその間に念のためここの村長に挨拶に行きますよ」
そう言ってまたも急な階段を下りて、私たちは一緒に納屋のすぐ反対側にある小さな家へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
アトハ
ファンタジー
【短いあらすじ】
普通を勘違いした魔界育ちの少女が、王都に旅立ちうっかり無双してしまう話(前世は病院少女なので、本人は「超健康な身体すごい!!」と無邪気に喜んでます)
【まじめなあらすじ】
主人公のフィアナは、前世では一生を病院で過ごした病弱少女であったが……、
「健康な身体って凄い! 神さま、ありがとう!(ドラゴンをワンパンしながら)」
転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。
魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。
友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、
「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」
「「「違う、そうじゃない!!」」」
これは魔界で育った超健康な少女が、うっかり無双してしまうお話である。
※他サイトにも投稿中
※旧タイトル
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる