逆行したので運命を変えようとしたら、全ておばあさまの掌の上でした

ひとみん

文字の大きさ
16 / 36

16

しおりを挟む

何でこうなった?
何で私はイサーク様に抱っこされているの?!

ソファーにゆったり座るイサークの膝の上には、横抱きにされたクロエがオロオロしながらもちょこんと納まっている。
そんなクロエを愛おしそうに見つめるイサークは、時折、頬を撫でたり手を繋いだり頭のてっぺんに口付けたりと全身で愛情を示してくる。
そういう事になれていないクロエは、ただただ羞恥に身体を真っ赤に染め耐えていた。

如何してこうなったの?!!

心の中で叫びまくるクロエ。
事の発端は、ほんの少し前の事だった。





ゆらゆらと燭台の灯が揺れ、まるで自分の気持ちのようだとクロエは大きく溜息を吐いた。

夕食後、エレナ達に身体をこれでもかと磨かれ、ちょっと透明度のある恥かしい寝間着を着せられた。
そして彼女等は部屋を出ていき、室内にはクロエ一人。
いかにもな寝間着でイサークを待つのは何だかやる気満々に見えるので、ガウンを着てソファーの上に膝を抱え丸くなった。

彼と身体を重ねる事に、昔だったら抵抗はなかっただろう。
好きだとか嫌いだとかの前に、王家に生まれた時点で国の為に嫁ぎ、子を成す事が定めのようなものだから。
日中、エレナ達が言っていた。
「陛下なんてその気満々でしたのに」
「まぁ、五年越しの初恋ですものね。張り切ってしまうでしょうね」
周りの侍女達が我が事のように嬉しそうに話しているが、当人のクロエは今だ絶賛混乱中で残念なことにそれを良く聞いてなかった。
ルイの時は出会った瞬間、クロエは彼に一目惚れしていた。
それに順を追って結婚式を挙げたので、自然な流れで夜を共にできたのだ。が・・・・

この状態って、急だよね・・・確かに結婚したけど、自分の意思だけど・・・

初夜と言われて初めて結婚したんだという実感が湧いてきた。あれだけ「結婚」という言葉をみんなと一緒に発していたというのに。
急転直下とはこういうことを言うのかもしれない。
つまりは、結婚に頷いたものの余りにも急すぎて気持ちがついていっていないのだ。
一年は猶予があるのだと、つい先ほどまで何の疑問もなく思っていたのだから。

そしてクロエには分かっていた。イサークの事は好きだが、恋愛感情ではないと言う事を。
嫌悪するような相手ではなく、前の人生でとはいえ、一度は愛した男である。
だが、前と今では別人認定してしまった今世は同じには見る事が出来ない。
だから、ゆっくりと時間をかけて互いが歩み寄れればとも思っていたのだ。

そして一番の問題が、平民として働きその考えに触れた所為で、政略結婚に少なからず抵抗を抱いてしまった事だ。
訪れる若いカップルや仲睦まじい夫婦。平民のほとんどは恋愛結婚。
貴族の中でも政略結婚ではあるが仲睦まじい夫婦はいる。だが、周りの恋愛経験者たちに五年も触れあっていれば、おのずと考え方も平民寄りになってくる。
そう、つまりは王族の身でありながら『恋愛結婚』に憧れを抱いてしまっていたのだ。
憧れだけであれば誰でも持っている。高位貴族であれば尚更無い物ねだりの様に。
だがクロエは平民になる気でいたのだ。帝国から脱出し自由になろうとしていた。
誰かと恋をして、誰かと結婚をして・・・・と、未来予想を描いてしまうほど、夢見ていたのだ。
それが断たれた今、その反動は地味に大きい。
イサークの事は嫌いではないし、何度も言うが結婚しても良いと思うくらいは許している。
全てはルイが出てきたあの夢のおかげだ。あれが無ければいまだに何の罪もないイサークを怖がり、恨み続けていただろう。
何がクロエを迷わせているかと言えば、急激な結婚までの展開と、恋愛結婚への未練。
貴族からすれば実にバカげた考えだと笑われるだろう。
何故、今まで何の不自由もなく暮らせていたのか、その意味が分かっているのか?と。

あぁ、私は自分の立場を間違えて、夢見てしまっていたのね・・・
運命が変わったから、自分の思い通りに運ぶと勘違いしていたんだ。

そこまで思って、クロエは悲しくなり膝に顔を埋めた。
まだ見ぬ未来が本当に掴めるのかと挫けそうになった時、よく思い描いていた憧れの未来。
いつか絶対に誰かと恋愛をするのだと、今となっては決して叶わぬ誰かとの恋愛風景を頭に描き鼓舞していたあの時。

明るい未来を夢見て、無我夢中で生きていたあの時が、一番幸せだったのかしら・・・・

何とはなしにその当時思い描いていた憧れの未来を思い起こし―――はたと気付く。
思い描く恋愛結婚の想像の中で、隣にいるのが何故かイサークである事を。
「なに?―――これ」
勢いよく顔を上げ、突然ドキドキと脈打つ心臓に手を当てた。

あれ?これまでも私の隣はイサーク様がいた?おかしい・・・おかしいわ。
何時からこんな妄想し始めたんだっけ・・・・

焦る様に記憶を探り、今まで無意識に想像していた未来の相手が全てイサークだった事に愕然とした。

あっ、違う・・・・・ジャスさんだ!

妄想の相手はイサークではなく『ジャス』だった事に気づき、またも愕然する。
そう、ジャスとイサとして二人が食堂に通ってきて、名前を覚え言葉を交わすようになり色々話すようになった。
ちょっと真面目で訪れる度にお土産をくれるジャス。そんな彼を揶揄いながらも話し上手で色んな事を教えてくれるイサ。
店に通う男性からの好意は全て社交辞令的なものだと思いスルーしていたクロエだったが、何処か一歩下がったように接してくるこの二人・・・特にジャスからの好意には素直に受け入れているところがあった。
それが実は淡い恋心だったのだが、元から叶わないと思っていた事、いずれは会えなくなる事も分かっていたので、自分の感情に見て見ぬふりをしていたのだ。
自由に国々を旅する彼らが羨ましく、憧れてもいた。
そしていつか、自分も一緒に旅が出来たら・・・・決して重なり合う運命でないと分かっていても、平民になれたらいつか・・・・と言う淡い期待も心の奥底に存在していたのだ。
だが、ジャスが実はイサークだったと聞いた途端、妄想の中のジャスはイサークとなり、当然のように自分の横で笑っている。

全く違和感なかった・・・・
という事は、私、イサーク様の事が好き?

「好き」という単語を心の中で呟いた瞬間、更に心臓が早鐘を打ち全身が熱くなる。
これはある意味、恋愛結婚なのでは?と、自覚してしまえば先ほどとは真逆に、嬉しさと恥ずかしさと幸福に眩暈がしそうで、行儀悪くもソファーに突っ伏してしまった。
そしてタイミング悪く部屋に入って来たイサークに、具合が悪いのかと心配され今に至るのだ。


「あの、イサーク様・・・私は平気ですから、おろしてください」
イサークの腕から逃れる様にもがくクロエを少し悲しそうに見つめ、彼はその動きを封じる様にギュッと抱きしめた。
そのまま微動だにしないイサークにされるがままのクロエだったが、恋心を自覚したばかりの彼女にはいささか刺激が強すぎた。
「イサーク様・・・その、離していただけませんか?具合が悪い訳では・・・・・」
「・・・・・・や、か?」
「え?」
耳の側で囁かれたというのに、掠れた声は彼女へは正確には伝わらない。
「クロエは、俺と夫婦になるのが嫌、か?」
今度は身体を離し、彼女のその瞳を覗き込んできた。
至近距離で顔を覗き込まれ、思わずヒュッと息を飲みこむ。
恐怖からではない。間近にあるイサークの表情が、まるで迷子の子供の様な不安で悲し気なものだったから。
「結婚の事は確かに性急過ぎたと思っている。クロエが一年後と言っていたのを俺の欲望と我侭で、今日にした。しかも、俺は浮かれていた。恥ずかしいほどに」
クロエを抱きしめる腕が緩み、彼の腕からいつでも抜け出せるようになったが、彼女は動く事が出来なかった。
「それでも・・・もう、無理だった。―――家族になるのだから、共に戦いたいと言われて舞い上がって・・・嬉しくて・・・我慢が出来なかった」
イサークの手がそっとクロエの頬を撫でたが――――その指先が少し震えている。

あぁ・・・私が彼から離れようとしたから、嫌がっていると思ったのね。
単に恥ずかしいだけだったのに。自分の気持に気付いて直ぐにこれは、ちょっと刺激が強すぎるんだもの。
だけど、どうしよう・・・・イサーク様にこんな顔をさせたくはないのに。

彼は自分に対する愛情を、包み隠さず言葉にして伝えてくれている。
ならば自分もそれに対し、想いを真摯に返さなければならない。
目を逸らし俯くイサークに、クロエはその頬を包み込み互いの瞳を合わせた。
「イサーク様、私はただ恥ずかしかっただけなのです。嫌がってなどいません。
  ――――私は、つい先程・・・その、イサーク様が初恋の方だと分かって・・・・恥かしくて耐えられなかったのです」
勇気を出して告白すれば、彼の目がみるみる大きく見開かれていく。
「正確には、ジャスさんの方だったのですが・・・」
今だ呆然とするイサークにクロエは不安そうに「イサーク様?」と頬を撫でた。
とたん、苦しいほどにクロエを掻き抱き、何やらうめき声をあげる。
「イ、イサーク様!もしや具合が悪いのでは?私の為に無理をなさるから。今誰か呼びますから・・・・」
「違う・・・・具合は悪くない・・・」
「でも・・・・」
それっきり何も言わずただ抱きしめるイサークに、クロエは宥める様にその背を撫でた。
先ほどまでの緊張だとか羞恥だとかは、波が引いたかの様に穏やかな気持ちになっていく。
まるで甘えられている様で、それが嬉しくてクロエも知らず知らずイサークを抱きしめる腕に少し力を込めた。
するとようやくイサークが戒めを解き、顔を上げた。
「クロエ、先ほどの話は、ホント?」
「先ほど?」
「俺が、初恋って」
「っ!―――本当です。正確にはジャスさんだったイサーク様なのですが・・・」
「それでも、嬉しい。ジャスの時は全ての肩書を捨てた、素の俺だったから」
そう言って本当に幸せそうに笑う。
「でも、できれば『皇帝』としての俺も受け入れて欲しい」
ジャスとして、ノアとして結ばれるのならばどれほど幸せな事か。
だが現実は、片や帝国の皇帝。片や世界各国から望まれている才媛の美姫。―――本人は無自覚だが・・・・
それは紛れもない現実で、自分達を形作るのはその両方あっての事なのだ。
「私は、イサーク様を尊敬しておりますし、お慕いもしております。その・・・本当に先ほど気付いたばかりで何て言ったらいいのかわからないのですが・・・一つだけ言える事があります」
首を傾げ先を促すイサークにクロエは、心からの笑みを向けた。それはまるで可憐な花の様な鮮やかで美しい笑顔。
「私は今、とっても幸せです」
その笑顔と言葉はいとも簡単に、彼の爪の先ほどの理性という名の箍を外してしまった。



意識が浮上し、重たい瞼を何とか上げれば室内は明るく、既に陽が高く昇っている事が分かる。
寝過ごした、と慌てて身体を起こそうとしたが、まるで全身を何かで拘束されているかの様に身動きが取れないのと、それとは別に身体の節々に違和感がある。
すっきりとしない頭で視線を横に巡らせれば、やたらと綺麗な寝顔がそこにあった。
室内に降り注ぐ光を集めているかのように銀色の髪がキラキラと光り、閉じた瞼を縁取る睫毛や形よく通った鼻梁はかすかに影を作っている。
少しだけ開かれた唇からは穏やかな寝息が聞こえ、それが聞こえなければ本当に生きているのか疑わしいほどの神々しさ。
思わず見惚れ暫し凝視していると、閉じていた瞼がゆっくりと持ち上がり、照れた様な笑みを湛えた。
「そんなに見つめられると、穴が開いてしまいそうだ」
その言葉にはっとし、謝罪の言葉と共に起き上がろうとしたクロエ。そこで初めて気付く。
自分の身体を拘束していたものが何か。そして何故、身体の節々に違和感があるのかを。
甦る昨夜のめくるめく濃厚な初夜。そして自分たちが裸である事。
恥かしさや嬉しさ、幸福感・・・・色々な感情が一気に溢れ、身体中が心臓になってしまったかのように脈打ち熱が上がる。
あたふたするクロエにちょっと驚いた様なイサークだったが、色気ダダ漏れ愛おしさ全開の笑顔で「愛してる」などと囁かれれば、息の根が止まりそうになり大きく息を吐いた。
「クロエ、大丈夫?昨日は無理をさせてしまった自覚がある」

ひぃぃぃ!や・・・やめて・・・恥かしくて、死んでしまうわ・・・・!

クロエの脳内では、先ほどより鮮明なあれやこれやが再生され、恥かしさのあまり憤死寸前である。
そんな彼女が本当に愛おしくてギュッと抱きしめれば、互いの素肌からの体温が夢ではないのだと教えてくれている。
思わず安堵と幸福の溜息を吐き、その腕から脱出を試みるクロエの額に口付けた。
「クロエ、俺が自由に出来る日は今日一日しかない」
真っ赤になりながら不思議そうにちょとだけ首を傾げる。
「つまりは、今日一日はベッドから出る事はないという事だ」
そう宣言するイサークはクロエに覆いかぶさり、沢山の口付けを落としたのだった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

差し出された毒杯

しろねこ。
恋愛
深い森の中。 一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。 「あなたのその表情が見たかった」 毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。 王妃は少女の美しさが妬ましかった。 そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。 スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。 お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。 か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。 ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。 同名キャラで複数の作品を書いています。 立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。 ところどころリンクもしています。 ※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!

完 独身貴族を謳歌したい男爵令嬢は、女嫌い公爵さまと結婚する。

水鳥楓椛
恋愛
 男爵令嬢オードリー・アイリーンはある日父が負った借金により、大好きな宝石だけでは食べていけなくなってしまった。そんな時、オードリーの前に現れたのは女嫌いと有名な公爵エドワード・アーデルハイトだった。愛する家族を借金苦から逃すため、オードリーは悪魔に嫁ぐ。結婚の先に待ち受けるのは不幸か幸せか。少なくとも、オードリーは自己中心的なエドワードが大嫌いだった………。  イラストは友人のしーなさんに描いていただきました!!

引きこもり少女、御子になる~お世話係は過保護な王子様~

浅海 景
恋愛
オッドアイで生まれた透花は家族から厄介者扱いをされて引きこもりの生活を送っていた。ある日、双子の姉に突き飛ばされて頭を強打するが、目を覚ましたのは見覚えのない場所だった。ハウゼンヒルト神聖国の王子であるフィルから、世界を救う御子(みこ)だと告げられた透花は自分には無理だと否定するが、御子であるかどうかを判断するために教育を受けることに。 御子至上主義なフィルは透花を大切にしてくれるが、自分が御子だと信じていない透花はフィルの優しさは一時的なものだと自分に言い聞かせる。 「きっといつかはこの人もまた自分に嫌悪し離れていくのだから」 自己肯定感ゼロの少女が過保護な王子や人との関わりによって、徐々に自分を取り戻す物語。

どちらの王妃でも問題ありません【完】

mako
恋愛
かつて、広大なオリビア大陸にはオリビア帝国が大小合わせて100余りある国々を治めていた。そこにはもちろん勇敢な皇帝が君臨し今も尚伝説として、語り継がれている。 そんな中、巨大化し過ぎた帝国は 王族の中で分別が起こり東西の王国として独立を果たす事になり、東西の争いは長く続いていた。 争いは両国にメリットもなく、次第に勢力の差もあり東国の勝利として呆気なく幕を下ろす事となった。 両国の友好的解決として、東国は西国から王妃を迎え入れる事を、条件として両国合意の元、大陸の二大勢力として存在している。 しかし王妃として迎えるとは、事実上の人質であり、お飾りの王妃として嫁ぐ事となる。 長い年月を経てその取り決めは続いてはいるが、1年の白い結婚のあと、国に戻りかつての婚約者と結婚する王女もいた。 兎にも角にも西国から嫁いだ者が東国の王妃として幸せな人生を過ごした記録は無い。

令嬢から成り下がったメイドの分際で、侯爵様と目が合ってしまって

真好
恋愛
彼はメイドの私に手を差し出した。「私と、踊っていただけませんか?」 かつては公爵令嬢として、誰もが羨む生活を送っていたエルナ。 しかし、国家反逆罪で家は没落し、今は嫌な貴族の下で働く「身分落ち」のメイド。 二度と表舞台に立つことなどないはずだった。 あの日の豪華絢爛な舞踏会で、彼と目が合うまでは。 アルフォンス・ベルンハルト侯爵。 冷徹な「戦場の英雄」として国中の注目を集める、今もっともホットで、もっとも手が届かない男。 退屈そうに会場を見渡していた彼の視線が、影に徹していた私を捉えて。 彼は真っ直ぐに歩み寄り、埃まみれの私に手を差し出した。 「私と、踊っていただけませんか?」 メイドの分際で、英雄のパートナー!? 前代未聞のスキャンダルから始まる逆転劇。

元男装傭兵、完璧な淑女を演じます。――嫁ぎ先はかつての団長でした!?

中野森
恋愛
貧乏男爵家の長女クラリスは、弟の学費を稼ぐために男装して傭兵団へ入団した。 副団長にまで上り詰め、団長をはじめとした仲間から信頼を得るが、決して正体は明かさなかった。 やがて戦争が終わり、傭兵団は解散となる。 出稼ぎするために流した嘘の悪評により、修道院入りを覚悟していたクラリスだったが、帰郷した彼女を待っていたのは父からの「嫁ぎ先が決まった」という一言だった。 慌ただしく始まる淑女教育、そして一度も未来の夫と顔合わせすることなく迎えた結婚式当日。 誓いの言葉を促され隣からきこてくる声に、クラリスは凍りつく。 ……嘘でしょ、団長!? かつての想い人でもある傭兵仲間が今は夫となり、妻の正体には気づいていない――気づかれてはいけないのだ、絶対に! 本作品はゆるふわ設定、ご都合主義、細かいことは気にしたら負け! ※この小説は、ほかの小説投稿サイトにも投稿しています。

冷徹公爵閣下は、書庫の片隅で私に求婚なさった ~理由不明の政略結婚のはずが、なぜか溺愛されています~

白桃
恋愛
「お前を私の妻にする」――王宮書庫で働く地味な子爵令嬢エレノアは、ある日突然、<氷龍公爵>と恐れられる冷徹なヴァレリウス公爵から理由も告げられず求婚された。政略結婚だと割り切り、孤独と不安を抱えて嫁いだ先は、まるで氷の城のような公爵邸。しかし、彼女が唯一安らぎを見出したのは、埃まみれの広大な書庫だった。ひたすら書物と向き合う彼女の姿が、感情がないはずの公爵の心を少しずつ溶かし始め…? 全7話です。

王弟が愛した娘 —音に響く運命—

Aster22
恋愛
弟を探す旅の途中、身分を隠して村で薬師として生きていたセラは、 ハープの音に宿る才を、名も知らぬ貴族の青年――王弟レオに見初められる。 互いの立場を知らぬまま距離を縮めていく二人。 だが、ある事件をきっかけに、セラは彼の屋敷で侍女として働くことになり、 知らず知らずのうちに国を巻き込む陰謀へと引き寄せられていく。 人の生まれは変えられない。 それでも、何を望み、何を選ぶのかは、自分で決められる。 セラが守ろうとするものは、弟か、才か、それとも―― キャラ設定・世界観などはこちら       ↓ https://kakuyomu.jp/my/news/822139840619212578

処理中です...