異世界は案内人を伴って

ぼっち人を穿つ

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転生への付添人

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  とにかく異世界に行きたかった。
  画面と向き合って、ただひたすらに戦術に頭を使い、キャラの育成、武器の錬成に時間を費やした。
  とにかく異世界が恋しい。
  
  ある日、チャットで僕はクラスメイトで幼なじみの朝潮日依奈あさしおひいなに異世界への熱意を語った。
「ヒーナってやっぱり異世界に興味ある?」
「うーん、どうかな。それほどでもないけど。確かにソウソウ好きそうだよね」
  ヒーナのジョブは上級剣士アークブレイダー。ユーザー名もそのまま。
  巫女にすればよかったのにとずっと思っている。教室での乙女感溢れる振る舞いとは似合わない。剣を振るっているのを見ると、時々別人かと思う。
  ちなみに僕、萩蔵蒼はぎくらそう起魔術師マジックコーザー。たぶん僕だけのオリジナルジョブ。これは先天的なもの。ジョブの選択肢にあったのだ。
  僕とヒーナはそれぞれ通常攻撃・特殊攻撃の攻撃を受けないという独自のスキルをもつ。これは後天的なもの。いつの間にかおぼえていた。
「うーん、だったらソウソウっ家いっていい?」
「ああ、いいけど」
  何をするんだろうか。こいつの考えていることは全く読めない。
「じゃあ、18時頃で」
「了解」
  6時になるとヒーナが来た。
「では、今からソウソウを異世界へ飛ばします!」
「飛ばすって具体的には?」
「かっこいいところだから黙って」
「ヒーナさーん、何をするんですかー?」
「黙らっしゃい!」
「………すいません」
「いまここに、顕現けんげんしたまえ。神の門ゴッドゲート!」
  だれ?ゴッドゲートとかつけた奴。ネーミングがゴッドハン○に似ているのは気のせいか。
  すると、荘厳な門が現れた。そして門が開いた途端、中に吸い込まれて行く。
「ちょっと待て!そんなこと聞いてないぞ!心と家の中の整理が!」
「どうせ片付けないし、そんなこと言われても、止め方知らないもん」
  なんと無責任!10年以上一緒なのに、そういう意地悪なところがちっとも直ってない!
「色々聞きたいことがあるんだが?!」
「お客様相談室はあちらになりまーす」
「お前はオペレーターかよ~~!」
  こうして僕は白い光に包まれていった。
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