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蜘蛛だらけでフラグなんて無かった。いいね?
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兄の婚約者をと父は侯爵家のお嬢さんをと思っていて、今度面談をと兄に言おうとしていたところだったのに、そんなことよりスパイダーシルクだ! と興奮した父は、侯爵家に断りを入れ、産業発展に夢中になった。
一応、母からもグスタフ侯爵家に謝罪と断りを入れてくれ、兄に婚約者がつくこともなくなった。
いつも通り、コロコロアーレを楽しんでいた。
スピンを変えてみたり、速度をどうやったら早くできるかなど、研究したりで楽しく遊んだ。
やっぱり、素材が大事だ。
スピンのためには多少抵抗があるが、ツルっとした糸で作った布がいいと私は思う。
やはりそのためには、編み方を多少変えて・・・。
兄と協議しながら、改良を加えていくスパイダーシルク。
面倒だと思いながらも、父のためにもスパイダーシルクの糸を提供しながら、暮らしていた。
しかし、楽しい時間も兄13歳となって、いったん終了した。
兄が学園に入学することになったのだ。
うちの国では魔力が高い13歳以上の男女が18歳まで学園に通うことになっている。
平民もごくわずかだが、基準に達したら、ほぼ強制的に入学させられる。
これは、魔力暴走を起こさないための処置であり、政策だとはわかっているが、既に魔力操作をほぼ完ぺきに覚えている私たちに必要が無い。
けど、こればっかりは仕方なく、兄は泣く泣く王都の学園に向かっていった。
その時には兄の蜘蛛のテイム数は2000匹を超えていたため、結構な大移動になった。
学園には寮があり、基本的にはそこに強制的に入れられるのだが、テイム数が半端ない兄のことを陛下に伝えたところ、他の生徒との兼ね合いのためにも、王都の別邸の方に住むことになった。
・・・だよね。 ヘルスパイダーだけで、300匹を超えているんだもん。
寮の部屋じゃ、飼えないよね。
夏休みに帰ってきた兄はいつの間にか陛下直属のテイマー兼近衛兵になることが決定していた。
まだ、13歳なのに、今後就職活動に迫られることはなさそうだ。
兄の同級生に第一王子がいるらしい。
初めにやたら絡まれて、
「俺の侍従になれ!」 と迫られ、
「お前の妹を嫁によこせ!」 と言ったらしい。
その後のことを聞こうとしたら、母仕込みの黒い笑みを浮かべる兄。
・・・まぁ、結果は『陛下直属』でわかっているけど、いったい何をしたんだろう?
*****
なんやかんやで私も13歳になりました!
私のテイム数はまだ1500匹くらい。
兄のテイム数は越えられないようです。
兄はと言えば、最近数は数えていないと言いながら、しっかり1万匹以上いる蜘蛛の名前は憶えている様子。 素晴らしい。
最近はヘルスパイダーが最終形態ではないとわかりました。
だって、ヘルスパイダーが脱皮して、更に強いのに進化しているんですもの。
その為、私も入学前から『陛下直属』のテイマーになりました。
お願いだから、国を出ないで欲しいらしい。
・・・まぁ、良いですけど。
一応、婚約者として、兄と同い年の第一王子を押し付けられそうになった。
そんなことしたら、蜘蛛攻めにすると言ったら、諦めてくれました。
良かった良かった。
現在、何度も暗殺未遂されている王を私の蜘蛛が警護しています。
兄の蜘蛛は国境付近で警護しています。
ちなみに犯人は第一王子のお母さまである側妃でした。
私の入学前に第一王子は廃嫡となり、平民落ちすることになったようです。
まぁ、側妃であるレベッカ様は処刑されたので、比較的甘い処置なのかもしれませんが。。
たった一年だけですが、兄と同じ学園に通えるのは楽しみです!
一応、母からもグスタフ侯爵家に謝罪と断りを入れてくれ、兄に婚約者がつくこともなくなった。
いつも通り、コロコロアーレを楽しんでいた。
スピンを変えてみたり、速度をどうやったら早くできるかなど、研究したりで楽しく遊んだ。
やっぱり、素材が大事だ。
スピンのためには多少抵抗があるが、ツルっとした糸で作った布がいいと私は思う。
やはりそのためには、編み方を多少変えて・・・。
兄と協議しながら、改良を加えていくスパイダーシルク。
面倒だと思いながらも、父のためにもスパイダーシルクの糸を提供しながら、暮らしていた。
しかし、楽しい時間も兄13歳となって、いったん終了した。
兄が学園に入学することになったのだ。
うちの国では魔力が高い13歳以上の男女が18歳まで学園に通うことになっている。
平民もごくわずかだが、基準に達したら、ほぼ強制的に入学させられる。
これは、魔力暴走を起こさないための処置であり、政策だとはわかっているが、既に魔力操作をほぼ完ぺきに覚えている私たちに必要が無い。
けど、こればっかりは仕方なく、兄は泣く泣く王都の学園に向かっていった。
その時には兄の蜘蛛のテイム数は2000匹を超えていたため、結構な大移動になった。
学園には寮があり、基本的にはそこに強制的に入れられるのだが、テイム数が半端ない兄のことを陛下に伝えたところ、他の生徒との兼ね合いのためにも、王都の別邸の方に住むことになった。
・・・だよね。 ヘルスパイダーだけで、300匹を超えているんだもん。
寮の部屋じゃ、飼えないよね。
夏休みに帰ってきた兄はいつの間にか陛下直属のテイマー兼近衛兵になることが決定していた。
まだ、13歳なのに、今後就職活動に迫られることはなさそうだ。
兄の同級生に第一王子がいるらしい。
初めにやたら絡まれて、
「俺の侍従になれ!」 と迫られ、
「お前の妹を嫁によこせ!」 と言ったらしい。
その後のことを聞こうとしたら、母仕込みの黒い笑みを浮かべる兄。
・・・まぁ、結果は『陛下直属』でわかっているけど、いったい何をしたんだろう?
*****
なんやかんやで私も13歳になりました!
私のテイム数はまだ1500匹くらい。
兄のテイム数は越えられないようです。
兄はと言えば、最近数は数えていないと言いながら、しっかり1万匹以上いる蜘蛛の名前は憶えている様子。 素晴らしい。
最近はヘルスパイダーが最終形態ではないとわかりました。
だって、ヘルスパイダーが脱皮して、更に強いのに進化しているんですもの。
その為、私も入学前から『陛下直属』のテイマーになりました。
お願いだから、国を出ないで欲しいらしい。
・・・まぁ、良いですけど。
一応、婚約者として、兄と同い年の第一王子を押し付けられそうになった。
そんなことしたら、蜘蛛攻めにすると言ったら、諦めてくれました。
良かった良かった。
現在、何度も暗殺未遂されている王を私の蜘蛛が警護しています。
兄の蜘蛛は国境付近で警護しています。
ちなみに犯人は第一王子のお母さまである側妃でした。
私の入学前に第一王子は廃嫡となり、平民落ちすることになったようです。
まぁ、側妃であるレベッカ様は処刑されたので、比較的甘い処置なのかもしれませんが。。
たった一年だけですが、兄と同じ学園に通えるのは楽しみです!
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