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男が巨乳好きで何が悪い!転生してBLゲーにいるらしいがしったことか
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死んだはずなのに、高級ベッドの上で、目が覚めた。
貴族子息になっていた!
よっしゃー!勝ち組と思っていたのに・・・何が悲しくて、第二王子の婚約者になっているんだろうか?
俺は、天童昭文(てんどうあきふみ)だった。
18歳の時に3股していた女に刺されて死んだ。
36歳のむっちり美人に刺されて死んだので、あんまり後悔はない。
で、生まれ変わって、今世は殺されない程度に女性と付き合おうと思った。
レイノルズ・アバンが俺の名前。
アバン公爵家の長男として生まれた。
長男なので、普通に過ごせば次期公爵になれると知って、多少は勉強しなくてはと思い、3歳の頃には多少難しい本も読めるようになったし、5歳の頃には領地経営の収支計算も手伝うようになっていた。
だから、疑うことは無かったのだ。私は次期公爵であり、どこかほかの家に婿に出されることなんてないものだと。
それどころか、嫁だぞ嫁!!!男だっつーの!
正直、男の薄っぺらの胸になんの魅力も感じない。せめて、Eカップになってから来て欲しい。前世もそうだったが、私は巨乳が好きだ。おっきい胸に顔をうずめるのが特に好きだ。ちっぱいにそれどころか、男の胸には毛ほども興味はないのだ。だというのに、6歳の春のうららかな日に何が悲しくて、男の嫁にならにゃならんのだ。
父上に言われて、私は速攻で抗議しに行った。
「父上!私は男です。何が悲しくて、男の嫁なんぞと下らんことをぬかしやがっているんですか?」
と私が父の執務室に乗り込むと父は書類をひとまとめにして、トントンと整えた。そして、のんびりと
「いやー、陛下がねー。アバン公爵家とのつながりをもっと強固にしたいから~、お前のことの優秀な子息をくれって言ってきてさー。」
父上はのんびりとそう、の~んびりとゆっくり言う。
「優秀って言ったら、レイちゃんしかいないじゃん?次男坊のライはまぁ、3歳だからだけど、バカじゃん?レイちゃんはオッパイ好きだけど、バカじゃないし、僕の言うこと分かるよね?」
とにんまり笑顔で言ってきた。その顔はどっからどう見ても無害な羊のような面してやがるのだが、言ってることは鬼畜だ。
知っていたが、腹黒い自分の父上に悪態付きたくなる。
「父上だって、母上のオッパイ好きでしょうに。」
と返すと静かな殺気が俺の方に向いてきた。
「だからだよ~。」
自分の息子に嫉妬しないで欲しい。
「わかりました。突っかかってしまいました。どうしようもないことと知りつつ、八つ当たりしてしまい、大変申し訳ございません。」
色々、思うことはあるが、王家からの要望。しかも、既に親同士で了承済みの状態なら、俺がどう頑張ってもどうにもできないことなのだ。
分かってはいたが、ムカつくので、当たったのは、許してほしい。
「うん。その程度でいいの?もっと、怒っていいんだよ?」
と父上が煽ってくる。
「父上、わかってて煽っているでしょう?」
と返すと満面の笑み。父上の隣で苦笑いしている執事長のカルノフは苦笑いしている。
「わかる~?」
「わからなきゃ、あほぅでしょう?」
と返すとつまらないと言うような顔を作って、ちょっと俺と父上とカルノフの3人で笑ってしまった。
そして、次の瞬間、父上はかなり真剣な顔になった。
「お前には第二王子を守って欲しい。正直、私も半信半疑なのだが、第一王子よりも第二王子が優秀・・・まぁ、現時点ではあるが、優秀らしいので、第一王子派の人間に命を狙われているんだそうだ。
いや、正直に言おう。多分、嘘だと思う。
第一王子の方が優秀だ。成績と言ってもまだ、6歳の小僧だ。お前に比べたら、既に狩りをして生計を立てているハンターと教会で聖歌歌ってのほほん暮らしているボンクラなんぞ、比較対象にもならん。」
何で知っていると思った。
この世界には魔法がある。
魔法は基本的には10歳の時に教会で与えられ、12歳の時に学園で学ぶと言うのがセオリーである。しかし、この世界には冒険者ギルドと言うのがある。冒険、素敵な響きだ。
前世ではイン〇ィー〇ョーンズにあこがれた生き物なのだ。
そんな俺が、5歳から冒険者ギルドで登録ができ、しかも、簡単な魔法なら教えてもらえると言う素敵な情報に飛びつかない筈がない。
5歳の時にこっそり、屋敷を抜け出し、冒険者ギルドに登録。速攻で、魔法を習得した。通常よりも早く習得できたらしく、冒険者ギルドのギルド長が偉いと褒めてくれるくらい早く習得できた。
一応、庶民も冒険者ギルドに登録しているようなのだが、5歳で登録しようとするのは孤児位。しかも、庶民はあまり魔力が無いので、魔法練習があまりできない→習得が遅いと言う状況らしい。そんな中、俺が1週間と立たずに水火風土光闇の6魔法使えるようになったのは、快挙と呼べることだったらしい。
本当の名前で登録するのはまずいと思って、レイと名乗っていたが・・・どうやら、父上には筒抜けだったらしい。
現在は、ソロのCランクの冒険者として活動している。
この世界、Cランクの冒険者になれば、基本的に生活に困らない程度稼げると言うレベルだ。
領地経営を勉強しつつ、冒険者ランクを上げるのは一苦労だったが、こうなんと言うか・・・知ってて貰えるとちょっと嬉しいと思うのは、前世の影響だろうか?前世ではいくら頑張っても、母は俺に興味を持ってくれなかったから・・・。
まぁ、そんな遠い前世のことなんかポイだポイ!
「まぁ、適当にあしらえ。王子だから命を狙われることも多少はあろうよ。時を見て、破談にする。その手続きは、既に陛下に署名してもらっている。15まで我慢してくれ。」
父上がそう言った。
はて?と思う。だって、成人はこの世界16歳だ。学園卒業も16歳。基本的に貴族は、学園卒業と同時に結婚する。15歳の時に仮祝言をあげるのが慣例だが・・・。
「仮祝言の前に、解消するってことでいいんだな?絶対だぞ?しなかったら、二度と帳簿整理手伝わないからな。」
俺がそう言うと父上は苦笑いしながら
「そりゃ、困るな。お前が抜けると仕事が立て込んで敵わないからな。」
という。本当に父上は羊の皮を被った狸爺だと心底思う。
でも、隠れた愛情を感じるのであまり悪い気はしない。
それで、どうしてこういう状況になったんだろうか?
第二王子のメイキス様が俺を突き飛ばそうとタックルしてきて、バイーーーンと吹っ飛んだ。そのまま、護衛騎士の胸にシュートイン。お姫様抱っこされた。
・・・ちょっと面白かったけど、顔には一切出さずに、メイキス様に駆け寄った。
「大丈夫でしょうか?殿下。」
そしたら、メイキス様は憤慨して、護衛騎士のライオネルの顎をパンチ。地面に着地・・・できずにコケて
「お前なんて、おれのこんやくしゃにふさわしくないやい。」
と子供のらしいことを叫んで、逃げていかれた。
一緒にいた陛下や王妃も苦笑い。私とライオネルも苦笑いがこぼれた。
「追いかけた方がよろしいですか?」
と敢えて、陛下に聞いた。
「いや、そこまでせんでいい。あの羊狸(ひつじたぬき)が珍しく褒めた人間が自分の息子だったから、やっと親バカになったかと思ったのだが、残念だ。」
と俺の前で堂々と父上を羊狸と断言した。
「あらあら、羊狸だなんて、宰相でもないのよ?アバン公爵は。」
王妃様は他国からの嫁なので、うちの父上のことをよく知らないようだった。
そう、うちの父は宰相ではない。しかし、宰相よりも格上なのだ。宰相になりたくなくて、現在の宰相、弟を別の家名を得られるまで、鍛え上げ、ラバン公爵にし、宰相の地位に付けたのだ。
正直、何を言っているか分からない。
別に宰相の地位が、公爵である必要はないし、弟を宰相に付ける必要なんてないだろうに。わざわざ、分家させ、嫌がる弟をちょうきょ・・・しつけ・・・いや、鍛え上げるなんて手間のかかることをしたらしい。当時のことは、知らないのだが、なんとなく、宰相の妻のことを考えれば、まぁ、予想はできなくもない。
そう、叔父上にあたる宰相猊下ラバン公爵の妻は、男なのだ。
この世界、教会で申告が通れば、男でも妊娠が可能になる儀式があるんだそうで、男同志の結婚を認めているんだそうだ。
正直、俺には関係ないと言いたいのだが、今度ばかりはそういかないらしい。
この世界は、まるでエロ同人BLバージョンの様で、ノーマルの俺にはぐったりする情報でしかない。
まぁ、閑話休題。
陛下は何にも知らない王妃に
「まぁ、なんだ、会えばわかる。」
と言葉を濁した。王妃は
「まぁ、楽しみだわ。」
と普通に喜んでらっしゃる。
「クリーム色のふわふわとした髪。水色の瞳の美男子って聞いたわ。23歳なのに、見た目は少年のようだとメイドのラシアに聞いたのよ!本当なの貴方。」
そう言って、王妃はあんまりない胸を陛下の腕に押し付ける。
「あー、まぁー見た目は・・・そうかもなー。」
陛下は斜め上を見ている。
父上は確かに見た目は少年だし、見た目は美男子だし、間違いではない。
「今、呼び出せないの?」
とわがままを言う王妃。
「無理だ。俺が仕事に忙殺される。」
一足飛びに陛下の中で一種の結論に達したらしい。
「王妃の言う通り仕事中の父上を呼び出す→怒りながらも丁寧に対応→陛下に嫌味+嫌がらせで今まで陛下が行うはずだった仕事を返す」
という流れを考えたんだろう。
まぁ、多分、そうなる。
っていうか、陛下が自分のことは自分でやればいいのに、なんでか父上が仕事をしている。
これは、実は隠れた理由があるのだが、今は置いておこう。どうせ、突き詰めれば、陛下が自分の仕事は自分でやりゃーいいのだ。
父上に頼んなって思うが、心の中だけに思いはとどめた。
それはさておき、本題に戻らなくては。
「陛下、この度は第二王子との婚約、ありがとうございます。わたくし、レイノルズ・アバンは15の時まで、精一杯第二王子メイキス・クラウン様を守りたく思います。」
とお礼を言う。
すると、王妃はとっても嫌そうな顔をする。その様子に陛下はげんなりと言うような顔。正直、俺もその顔をしたいが、我慢する。
「まぁ、ぬけぬけと。」
王妃は裏表の区別ができないようだ。
「・・・クラキス下がれ。」
陛下が冷たく、クラキス王妃に向かってそう告げた。
「陛下も陛下ですわ!男を私の大事なメイキスの嫁にしようとするなんて!」
王妃はいろんな事情が分かっていないようだ。
「それについては、何度も説明しただろう?なんでわからない?」
おや?ッと思う。説明は既に行った後らしい。
「わかりませんわ!なんで、男嫁を付けることがメイキスの為になるんです?命を守るって意味がもっとわかりませんわ!第一、第一王子は女性の婚約者がいるではありませんか。」
そうなのだ、第一王子には侯爵家のご令嬢が婚約者している。
・・・個人的な意見からしてみれば、第一王子は、現在10歳だが、20歳ほどに見える苦労がにじみ出ている男の子だ。老け顔ではあるが、為政者としては結構まともに育っている。これと言って、優秀と言うことは聞きはしないのだが、正直、20歳男性として扱われているのに目立った噂が無いのだから、かなり優秀な人なんだ。
・・・正直、同情に耐えないのだが・・・。
ちなみに、第一王子は前王妃との間に生まれた子供だ。この王妃は自分の息子を次期陛下に付けたいらしいのだが・・・無理だと思う。王妃には色々足りないところが多いし、その子供のメイキスも教育すればどうにかならないでもないかもしれないが、今は無理だと思う。
正確には今の状態を続けるなら、無理だ。
甘ちゃんのようだし、見た感じ優秀でもない。
唯一良いのは見かけだろうか?女の子が持っている人形みたいな見た目だ。王妃もメイキス王子も。
全くの余談だが、前王妃の死因は胃炎が悪化したためだ。
説明して、理解していない人間に説明を再度することは、めんどくさいし、話が進められないので、正直、俺は帰りたいなぁと思い始めていたが、陛下は侍従を呼んで無理矢理クラキス王妃を引っ込めたので、残念ながら仕事の話は続行するらしい。
陛下はそして、5歳の少年の前で言うべきじゃないことを口にした。
「はぁ・・・予備が必要だって言われたから、隣国の姫を王妃に据えたが、死んでくれんかな?」
と。
「・・・宰相にでも相談してください。そして、私が父上にこのことを報告してほしいと言う判断で良いのでしたら、行いますが?」
と言うと陛下が止めて止めてと真っ青な顔になる。
「あぁ、もう、ひとりごとだっつーの。」
急にフランクな言葉遣い。まぁ、陛下も父上と同じ24歳。前陛下は現在、巨乳ハーレムの旅に出ていると聞く。付いていきたい。
どうでもいいことではあるが、陛下も巨乳好きだ。
確実に陛下は女の敵だと思う。
前世の俺の記憶の俺もそうであったけど。
ぺちゃぱい王妃が居なくなり、そこからは今後のスケジュールなんかの打ち合わせだ主だ。そして、俺は正式に第二王子の婚約者になるが、隠れて、第二王子には伯爵家の令嬢が婚約者になる予定であるらしい。このことは、本人達は知らないようで、15歳の時に両者に同時に教える予定なんだそうだ。
そして、実に可愛そうなことにその伯爵令嬢は淑女教育と言って、王妃教育を来週から叩きこまれるんだそうだ。実家に王宮の教育担当者が行くらしい・・・うわぁ・・・まだ、6歳なのになぁ。
同情してしまう。
・・・やっぱり思うのだが、この陛下、ロクデナシなんじゃないか?
(陛下のせいで、いらん事させられている気がする。)
と考えていたら、にんまりされた。
(確実に、ロクデナシだな。)
貴族子息になっていた!
よっしゃー!勝ち組と思っていたのに・・・何が悲しくて、第二王子の婚約者になっているんだろうか?
俺は、天童昭文(てんどうあきふみ)だった。
18歳の時に3股していた女に刺されて死んだ。
36歳のむっちり美人に刺されて死んだので、あんまり後悔はない。
で、生まれ変わって、今世は殺されない程度に女性と付き合おうと思った。
レイノルズ・アバンが俺の名前。
アバン公爵家の長男として生まれた。
長男なので、普通に過ごせば次期公爵になれると知って、多少は勉強しなくてはと思い、3歳の頃には多少難しい本も読めるようになったし、5歳の頃には領地経営の収支計算も手伝うようになっていた。
だから、疑うことは無かったのだ。私は次期公爵であり、どこかほかの家に婿に出されることなんてないものだと。
それどころか、嫁だぞ嫁!!!男だっつーの!
正直、男の薄っぺらの胸になんの魅力も感じない。せめて、Eカップになってから来て欲しい。前世もそうだったが、私は巨乳が好きだ。おっきい胸に顔をうずめるのが特に好きだ。ちっぱいにそれどころか、男の胸には毛ほども興味はないのだ。だというのに、6歳の春のうららかな日に何が悲しくて、男の嫁にならにゃならんのだ。
父上に言われて、私は速攻で抗議しに行った。
「父上!私は男です。何が悲しくて、男の嫁なんぞと下らんことをぬかしやがっているんですか?」
と私が父の執務室に乗り込むと父は書類をひとまとめにして、トントンと整えた。そして、のんびりと
「いやー、陛下がねー。アバン公爵家とのつながりをもっと強固にしたいから~、お前のことの優秀な子息をくれって言ってきてさー。」
父上はのんびりとそう、の~んびりとゆっくり言う。
「優秀って言ったら、レイちゃんしかいないじゃん?次男坊のライはまぁ、3歳だからだけど、バカじゃん?レイちゃんはオッパイ好きだけど、バカじゃないし、僕の言うこと分かるよね?」
とにんまり笑顔で言ってきた。その顔はどっからどう見ても無害な羊のような面してやがるのだが、言ってることは鬼畜だ。
知っていたが、腹黒い自分の父上に悪態付きたくなる。
「父上だって、母上のオッパイ好きでしょうに。」
と返すと静かな殺気が俺の方に向いてきた。
「だからだよ~。」
自分の息子に嫉妬しないで欲しい。
「わかりました。突っかかってしまいました。どうしようもないことと知りつつ、八つ当たりしてしまい、大変申し訳ございません。」
色々、思うことはあるが、王家からの要望。しかも、既に親同士で了承済みの状態なら、俺がどう頑張ってもどうにもできないことなのだ。
分かってはいたが、ムカつくので、当たったのは、許してほしい。
「うん。その程度でいいの?もっと、怒っていいんだよ?」
と父上が煽ってくる。
「父上、わかってて煽っているでしょう?」
と返すと満面の笑み。父上の隣で苦笑いしている執事長のカルノフは苦笑いしている。
「わかる~?」
「わからなきゃ、あほぅでしょう?」
と返すとつまらないと言うような顔を作って、ちょっと俺と父上とカルノフの3人で笑ってしまった。
そして、次の瞬間、父上はかなり真剣な顔になった。
「お前には第二王子を守って欲しい。正直、私も半信半疑なのだが、第一王子よりも第二王子が優秀・・・まぁ、現時点ではあるが、優秀らしいので、第一王子派の人間に命を狙われているんだそうだ。
いや、正直に言おう。多分、嘘だと思う。
第一王子の方が優秀だ。成績と言ってもまだ、6歳の小僧だ。お前に比べたら、既に狩りをして生計を立てているハンターと教会で聖歌歌ってのほほん暮らしているボンクラなんぞ、比較対象にもならん。」
何で知っていると思った。
この世界には魔法がある。
魔法は基本的には10歳の時に教会で与えられ、12歳の時に学園で学ぶと言うのがセオリーである。しかし、この世界には冒険者ギルドと言うのがある。冒険、素敵な響きだ。
前世ではイン〇ィー〇ョーンズにあこがれた生き物なのだ。
そんな俺が、5歳から冒険者ギルドで登録ができ、しかも、簡単な魔法なら教えてもらえると言う素敵な情報に飛びつかない筈がない。
5歳の時にこっそり、屋敷を抜け出し、冒険者ギルドに登録。速攻で、魔法を習得した。通常よりも早く習得できたらしく、冒険者ギルドのギルド長が偉いと褒めてくれるくらい早く習得できた。
一応、庶民も冒険者ギルドに登録しているようなのだが、5歳で登録しようとするのは孤児位。しかも、庶民はあまり魔力が無いので、魔法練習があまりできない→習得が遅いと言う状況らしい。そんな中、俺が1週間と立たずに水火風土光闇の6魔法使えるようになったのは、快挙と呼べることだったらしい。
本当の名前で登録するのはまずいと思って、レイと名乗っていたが・・・どうやら、父上には筒抜けだったらしい。
現在は、ソロのCランクの冒険者として活動している。
この世界、Cランクの冒険者になれば、基本的に生活に困らない程度稼げると言うレベルだ。
領地経営を勉強しつつ、冒険者ランクを上げるのは一苦労だったが、こうなんと言うか・・・知ってて貰えるとちょっと嬉しいと思うのは、前世の影響だろうか?前世ではいくら頑張っても、母は俺に興味を持ってくれなかったから・・・。
まぁ、そんな遠い前世のことなんかポイだポイ!
「まぁ、適当にあしらえ。王子だから命を狙われることも多少はあろうよ。時を見て、破談にする。その手続きは、既に陛下に署名してもらっている。15まで我慢してくれ。」
父上がそう言った。
はて?と思う。だって、成人はこの世界16歳だ。学園卒業も16歳。基本的に貴族は、学園卒業と同時に結婚する。15歳の時に仮祝言をあげるのが慣例だが・・・。
「仮祝言の前に、解消するってことでいいんだな?絶対だぞ?しなかったら、二度と帳簿整理手伝わないからな。」
俺がそう言うと父上は苦笑いしながら
「そりゃ、困るな。お前が抜けると仕事が立て込んで敵わないからな。」
という。本当に父上は羊の皮を被った狸爺だと心底思う。
でも、隠れた愛情を感じるのであまり悪い気はしない。
それで、どうしてこういう状況になったんだろうか?
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・・・ちょっと面白かったけど、顔には一切出さずに、メイキス様に駆け寄った。
「大丈夫でしょうか?殿下。」
そしたら、メイキス様は憤慨して、護衛騎士のライオネルの顎をパンチ。地面に着地・・・できずにコケて
「お前なんて、おれのこんやくしゃにふさわしくないやい。」
と子供のらしいことを叫んで、逃げていかれた。
一緒にいた陛下や王妃も苦笑い。私とライオネルも苦笑いがこぼれた。
「追いかけた方がよろしいですか?」
と敢えて、陛下に聞いた。
「いや、そこまでせんでいい。あの羊狸(ひつじたぬき)が珍しく褒めた人間が自分の息子だったから、やっと親バカになったかと思ったのだが、残念だ。」
と俺の前で堂々と父上を羊狸と断言した。
「あらあら、羊狸だなんて、宰相でもないのよ?アバン公爵は。」
王妃様は他国からの嫁なので、うちの父上のことをよく知らないようだった。
そう、うちの父は宰相ではない。しかし、宰相よりも格上なのだ。宰相になりたくなくて、現在の宰相、弟を別の家名を得られるまで、鍛え上げ、ラバン公爵にし、宰相の地位に付けたのだ。
正直、何を言っているか分からない。
別に宰相の地位が、公爵である必要はないし、弟を宰相に付ける必要なんてないだろうに。わざわざ、分家させ、嫌がる弟をちょうきょ・・・しつけ・・・いや、鍛え上げるなんて手間のかかることをしたらしい。当時のことは、知らないのだが、なんとなく、宰相の妻のことを考えれば、まぁ、予想はできなくもない。
そう、叔父上にあたる宰相猊下ラバン公爵の妻は、男なのだ。
この世界、教会で申告が通れば、男でも妊娠が可能になる儀式があるんだそうで、男同志の結婚を認めているんだそうだ。
正直、俺には関係ないと言いたいのだが、今度ばかりはそういかないらしい。
この世界は、まるでエロ同人BLバージョンの様で、ノーマルの俺にはぐったりする情報でしかない。
まぁ、閑話休題。
陛下は何にも知らない王妃に
「まぁ、なんだ、会えばわかる。」
と言葉を濁した。王妃は
「まぁ、楽しみだわ。」
と普通に喜んでらっしゃる。
「クリーム色のふわふわとした髪。水色の瞳の美男子って聞いたわ。23歳なのに、見た目は少年のようだとメイドのラシアに聞いたのよ!本当なの貴方。」
そう言って、王妃はあんまりない胸を陛下の腕に押し付ける。
「あー、まぁー見た目は・・・そうかもなー。」
陛下は斜め上を見ている。
父上は確かに見た目は少年だし、見た目は美男子だし、間違いではない。
「今、呼び出せないの?」
とわがままを言う王妃。
「無理だ。俺が仕事に忙殺される。」
一足飛びに陛下の中で一種の結論に達したらしい。
「王妃の言う通り仕事中の父上を呼び出す→怒りながらも丁寧に対応→陛下に嫌味+嫌がらせで今まで陛下が行うはずだった仕事を返す」
という流れを考えたんだろう。
まぁ、多分、そうなる。
っていうか、陛下が自分のことは自分でやればいいのに、なんでか父上が仕事をしている。
これは、実は隠れた理由があるのだが、今は置いておこう。どうせ、突き詰めれば、陛下が自分の仕事は自分でやりゃーいいのだ。
父上に頼んなって思うが、心の中だけに思いはとどめた。
それはさておき、本題に戻らなくては。
「陛下、この度は第二王子との婚約、ありがとうございます。わたくし、レイノルズ・アバンは15の時まで、精一杯第二王子メイキス・クラウン様を守りたく思います。」
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「まぁ、ぬけぬけと。」
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・・・正直、同情に耐えないのだが・・・。
ちなみに、第一王子は前王妃との間に生まれた子供だ。この王妃は自分の息子を次期陛下に付けたいらしいのだが・・・無理だと思う。王妃には色々足りないところが多いし、その子供のメイキスも教育すればどうにかならないでもないかもしれないが、今は無理だと思う。
正確には今の状態を続けるなら、無理だ。
甘ちゃんのようだし、見た感じ優秀でもない。
唯一良いのは見かけだろうか?女の子が持っている人形みたいな見た目だ。王妃もメイキス王子も。
全くの余談だが、前王妃の死因は胃炎が悪化したためだ。
説明して、理解していない人間に説明を再度することは、めんどくさいし、話が進められないので、正直、俺は帰りたいなぁと思い始めていたが、陛下は侍従を呼んで無理矢理クラキス王妃を引っ込めたので、残念ながら仕事の話は続行するらしい。
陛下はそして、5歳の少年の前で言うべきじゃないことを口にした。
「はぁ・・・予備が必要だって言われたから、隣国の姫を王妃に据えたが、死んでくれんかな?」
と。
「・・・宰相にでも相談してください。そして、私が父上にこのことを報告してほしいと言う判断で良いのでしたら、行いますが?」
と言うと陛下が止めて止めてと真っ青な顔になる。
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急にフランクな言葉遣い。まぁ、陛下も父上と同じ24歳。前陛下は現在、巨乳ハーレムの旅に出ていると聞く。付いていきたい。
どうでもいいことではあるが、陛下も巨乳好きだ。
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そして、実に可愛そうなことにその伯爵令嬢は淑女教育と言って、王妃教育を来週から叩きこまれるんだそうだ。実家に王宮の教育担当者が行くらしい・・・うわぁ・・・まだ、6歳なのになぁ。
同情してしまう。
・・・やっぱり思うのだが、この陛下、ロクデナシなんじゃないか?
(陛下のせいで、いらん事させられている気がする。)
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(確実に、ロクデナシだな。)
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