ゆめも

toyjoy11

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金持ち悪役令嬢に転生してます

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朝起きて、ご飯を食べて、仕事をする。

当たり前の日常。

働いて、働いて、眠る。

そんな日常。

お金が欲しかったわけではない、仕事をしなきゃいけなかっただけ。

結果、30に入ったと同時に脳溢血で私は死んでしまった。

稼いだお金をほとんど使う前に。



目を覚ますと豪奢な部屋にいた。

天蓋付きのベッド。

正直、見たことはあっても使ったことなど一度もないものだったので、思わずさわさわと触りまくったのは仕方が無いことだと思う。

一通り触ったりしている間に気付いたことがある。



わたし、12歳になっていた。

かなりの肥満児で、体重だけは成人以上。

どうやら、私は転生してたらしい。頭を打って、今思い出した。

今世の私は、お金を使いまくっているんだそうだ。働いていないのに。



でも、頭が悪いわけでは無いようだった。計算も早いし、文章も外交官並みのものがかけているらしい。

記憶が戻るまで、「子供なのに仕事をしなきゃいけない状況」に苛立って、過食をし、メイドたちにも八つ当たりをしていたらしい。原因は、10歳の時に王太子殿下と婚約をしたため、王太子殿下の仕事を代わりにやっていたことだった。両親は私のことを大事にしているので、そのことについてはあまり良い感情を持っていない。

出来れば、婚約破棄したいと言うのが両親にとっての本音のようだった。

今までは、私がそれを止めていたらしい。

王太子殿下のことを好きだったから。



しかし、王太子殿下はそうじゃない。

1か月に一度の会食の約束をいつもすっぽかす。

『仕事が忙しいから』と明らかな嘘をついて・・・。

王太子の仕事は私がやっているのに、忙しいはずがないのだ。すぐに調べた。

最近、市勢にお忍びで降り、一人のお嬢さんと仲良く遊んでいるらしい。しかも、護衛騎士が言うには、将来を誓い合ったんだそうだ。その際、私のことを滅茶苦茶バカにしていたんだと言う。



速攻で、両親に報告しましたよ。

両親も激怒。

両親は色んな意味で陛下に陳情したらしいのだが、却下された。

しかも、そんな両親に「『婚約破棄』をしてしまうぞ?いいのか?」的なことを言ったらしい。

勿論、両親は婚約破棄を承諾した。『解消』ではなく、『破棄』。頭に血が昇っていた両親は、教会に王族の一方的な婚約破棄を訴えた。教会はその訴状を受け取った。

教会から陛下に違約金の支払いと私が今までしていた仕事への対価の支払いを請求。

陛下は、婚約破棄を撤回せざる得ない状況になった。

何故なら、国自身にはお金が無かった為である。今までもうちのお金を渡していたから何とかなったのだ。なのに、贅沢は止めないし仕事もしていない。そりゃ、陛下はうちと切れる筈がないのだ。

教会と訴訟で色々王家がしている間に、両親たちは、貴族たちをまとめていました。

うち、エリン公爵家は金銭的にも仕事的にも王国の要だったのだから。



その後、私は王太子殿下の仕事を代理としてするのではなく、エリン公爵令嬢としてやることとなった。

やっていること自体は、今までと同じではあるが、名目がかなり違う。



そんな事態になっているのに王太子殿下は全く気付かずに、のほほんとお忍び平民デートを楽しみまくっているようだ。この調子なら、平民になっても問題ないよね?



1年後、王国内の貴族の8割がエリン公爵家の派閥となった。通常、こんなことになれば、王族が何らかの処置をとるのだが、それは起こらない。

何故なら、気付いていないから。

王族は悠々自適に遊びまくり、仕事は宰相任せ。宰相は王族の行動を諫めるよりも仕事を優先。加えて、たまに来る王族の我儘にも対応。多分、宰相は気付いているけど、対応はできないようだ。

両親は、そんな中、私にこう言った。

「来年、学園に入学することになる。その時、王太子殿下を再度見定めてみて。駄目ならそれでいいわ。宰相様とお約束したからね。」

と。



そして、その日はやってきた。

学園入学。

入学式の際、通常、婚約者がいるものは婚約者にエスコートされて、会場に行く。

まぁ、王太子殿下はそれをしなかった。

最近、ヒロイン男爵家に養子に入った令嬢をエスコートしながら、入学式の会場に入ったらしい。

私は既に王太子殿下に対して、恋愛的な意味での感情は無くなっていた。

当然である。

婚約者の義務も果たせない。仕事もしない。そんな男にはさっさと見切りをつけた。

その旨を両親にも報告。



すると、両親と宰相のつけた護衛騎士が1人ずつつくことになった。加えて、密偵もつくことになった。私と殿下に。

学園は3年間。

その間の出来事をきっちり監視、そして、決断材料にされることになった。

だれの決断材料になるかと言うのは、まぁ、わかりきっている。



私は私として、仕事をするようになり、ストレスが激減。公爵家のための仕事ならと以前通り頑張っている。結果、メイドに八つ当たりすることが無くなった。私に対して、それでも悪感情を持っているメイドは両親が今までのことを慰謝料として渡して、書面にも書いてから、退職してもらうことになった。

そうして、私に対して、悪感情を持っているメイドは0に。

ちなみに書面の文言の一部を抜粋。

『エリン公爵で行われたことに対して、金貨〇〇枚で秘匿することを誓う。破られた場合、支払った金貨は没収し、賠償金も請求する。』

ちなみに〇〇枚の金貨は、平民なら1年間仕事をせずに暮らせるだけの十分なお金。人によって、枚数は違ったけど、最低枚数でもそのレベルだった。



学園には、王太子殿下の他にも宰相子息や騎士団長子息、魔法団長子息も入学していた。まるで、前世の乙女ゲーのようなラインナップだなーと思っていた。

王太子殿下は入学時から態度を変えることなく、男爵令嬢に夢中。

宰相子息、騎士団長子息、魔法団長子息も件の男爵令嬢に夢中。

私はノータッチ。

でも、学園には私が件の男爵令嬢を虐めていると言う噂がたっていた。速攻で、調べさせた。バレン侯爵令嬢が画策していたことが判明。両親に報告。

次の日からバレン様は学園に来なくなった。

バレン侯爵家?

そんなもの王国にはもうありませんよ?



学園の噂は終息した。

しかし、数か月後にまた噂が復活。

調べてみたら、今度は件の男爵令嬢が自作自演し始めたと報告を受けた。

今度は放置。ただ、それについての報告をきちんと宰相にあげることをお願いした。



1か月後、宰相子息が変則的に一時学園を休学した。

更に1か月後、学園に戻ってきたけど、1週間ほどで、自主退学。他国に留学することになった。

同時に、騎士団長子息と魔法団長子息が自領に帰還命令が出たらしいのだが、子息はそれを拒否。子息のご両親はかなり立腹のようなのに、無視を決め込んでいるんだそうだ。



私は放置をしていたけれど、件の男爵令嬢の自作自演の噂が広まり始めている。他のご令嬢やご子息が現場を見たのが原因らしい。

そして、件の男爵令嬢と王太子殿下が私にいじめを止めろとか言うイベントこそあったが、特にこれと言ったことは無く、かなり平和に明日は学園の卒業式を迎えることになった。



両親に再度、確認をしたら、

「かの方以外も了承した。」

とのこと。

最後の砦も陥落したようだ。



そして、卒業式の当日。

意味不明なことが起こった。

まるで、乙女ゲームのイベントの様に、壇上の机の上に上った王太子殿下と件の男爵令嬢が私を断罪しようとしてきたのだ。傍には、現在も帰還命令を無視し続けている騎士団長子息と魔法団長子息もいた。

まぁ、いろんな意味ではしたない。そして、頭も無い。

それでも、余興よろしく、放置。

そしたら、出るわ出るわ。

書面でちゃんと契約した元メイドたちが件の男爵令嬢側について、文句を言う。平民に落とすだけで済ませた元バレン侯爵令嬢が自分で虐めた男爵令嬢側に付いて文句言う。

仕事をしていなかった王太子殿下が仕事していた風に言って、私に文句を言いまくる。

件の男爵令嬢も私が虐めた、殺されそうになっただの言う。



そんな余興に対して、生徒たちはクスクスと笑いをこらえて、王太子殿下たちを見ている。

色んな意味で、めんどくさいので、私は私付きの侍従に指示をして、それに対しての反論と論破をしてもらう。

私はのんびりと近くのご令嬢たちと歓談。

ちなみに文句を言った元メイドは、元々貴族の次女以下のお嬢様たち。きっちり、契約不履行の請求を執事に指示をする。元バレン侯爵令嬢には不敬罪が適用されるだろうから両親に報告をお願いする。

壇上の役者たちと私の侍従は未だお話をしているけど、私たちは余興にも歓談にも飽きて、卒業のダンスの為に別に用意されていた会場への移動を行うことにした。

役者が居なくなった後は、普通に卒業式ができた。

学園の職員たちもアレらは無視して、ダンス会場の方で、卒業式のプログラムを行い、無事一部を除いて、卒業と相成った。



次の日、王家から抗議の手紙が来たが、サクッと無視。

そして、両親は、自領に城を建設。エリン皇国を宣言した。既に近隣諸国はこの宣言を了承している。そして、もちろん王国の貴族たちも全員理解している。宰相を筆頭とする貴族たちは準備していた通りに、エリン皇国に着いた。

全ての国民にも王国名と王族が変わったことを頒布。

既に役所や代官も印章を変更するなどの準備は整っていたし、事前・・・3年前にそうなると村長レベルの木っ端役人にも連絡済み。



なんの滞りも無く、王国はエリン皇国になった。めんどくさいけど、私は皇族になった。今まで外交もこなしていたので、現状はほとんど変わらない。諸外国も王国の使えない王族を通す必要が無くなったと満足されている様子。



加えて、私を害そうとしていた者たちが外国から来たようだけど、勿論排除。

実に王族とかかわりがあった頃より平和に暮らしている。国民も以前より税も減り、制度改革もあったので、貴族からの不利益が減ったと大喜び。

まぁ、一番酷かった王族とバレン侯爵を潰しただけで、評価が上がっただけなんだけどね。



数年後、隣国の第二王子と結婚し、皇国も順調に成長していたので、新婚旅行よろしく、夫とあちこちに視察しに行ったら、偶然、元王太子殿下と元男爵令嬢に会えた。

「お前のせいで。」「私がヒロイン。」「乙女ゲームの悪役令嬢のくせに。」「デブ女。」

等の暴言を吐いていた。夫が衛兵を呼んで、その後、処理をしてくれた。

(やっぱり、この世界感は乙女ゲームだったのね。)

と思いつつ、私はその後も新婚旅行という名の視察を楽しんだ。



一応気になって、元王太子と元男爵令嬢のその後を聞いた。



まず、卒業式の後の話。

元王太子殿下は断罪劇で、元男爵令嬢が嘘をついてきたことを知ったが、それでも愛おしい彼女の為にも当時の陛下にお願いをした。陛下も了承。そして、陛下から私を断罪しようとして手紙を出したが、私はそれを無視。

加えて、反乱よろしくエリン皇国を宣言した。陛下は当然激怒。しかし、次の日には王城に騎士どころかメイド、侍従を含む使用人が全員いない。厩にも馬さえいない。

王妃殿下の自前の物と使用人を除いて。

しかし、王妃殿下は王太子を置いて、実家(帝国)に帰った。

事前に準備もしていたらしく、陛下に挨拶(帝国に支援は求めるなと言って)をしてサッサと準備していた馬車に乗り込み、行ってしまった。



陛下は城下町に自分の足で行って喚き散らしたらしい。王太子殿下も。しかし、平民も役人も陛下の顔を知らないし、王太子殿下の顔も知らなかった。衛兵たちはさすがに知っていたが、迷惑しかかけていない王族たちに軽蔑と嫌悪の感情はあっても、助けるための感情も義務も無かった。

直ぐに街の酔っ払い用の牢に2人を投獄。

それを追いかけるように件の元男爵令嬢が街で暴れていたため、彼女も投獄されることになった。

その時には件の男爵家も令嬢の養子縁組を解除。要するに家から追い出していた。

平民になった、3人はそれこそ、檻の中で酔っ払いと同じように暴れて叫んでいたらしい。一通り暴れまくった彼らであったが、お腹がすいたらしく、半日ほどで今度は看守に文句を言いまくった。しかし、酔っ払いにご飯を与えたら、吐くだけと言うのもあったし、そもそもこの牢の人間には御飯を与えないのが通例。3人に水をかけてから、無視された。

それでも1日は頑張って、3人は喚き散らしたんだそうだ。

その様子に本当の酔っ払い達が大道芸だと喜んで楽しんだらしい。



1日半後、ぐったりして暴れないし喚かなくなったので、衛兵たちは3人を牢から出した。

とぼとぼと3人は王城に戻ろうとしたが、王城は既に商人が入り、王城内の物品の査定が行われており、一部の決められた商人以外の立ち入りが禁止されていたため、入ることが敵わなかった。

すると件の元男爵令嬢は陛下や王太子殿下の身ぐるみを剥いだ。激怒した陛下は元男爵令嬢を殺そうとした。それを王太子殿下が陛下を殴って気絶させることで止めた。



その後、3人の服は売却。その金で二人は王都から出たらしい。

しかし、これと言って能力が無かった二人はすぐに王都に戻り、元男爵令嬢は酒場で給仕の仕事を。元王太子殿下は男娼になったらしい。



元男爵令嬢は文句が多く、酒場での仕事をクビになりまくっていたので、元王太子殿下が彼女を養っていたようだ。彼には特定の顧客が何人も居たため、食うには困っていなかったようだが・・・。元男爵令嬢はもう無理なんじゃないかな?



更に数日後、報告が上がった。

元王太子殿下が顧客のうちの一人の家に入ったと言う報告。勿論、彼一人だ。

元男爵令嬢については、私の夫が罰を与えるように指示して、牢に入れたのだが、その後私の指示で放逐した後連絡が無い。

少なくとも色町には居なかったし、酒場にもいなかったとのこと。

かといって、遺体も無いので、死んではいないと思うのだが、一体どこに行ったのだろうか?



報告書を置いて、一つため息をつく。すると、心配そうな夫の顔がすぐそばにあった。夫は私に優しい。

私は彼らのことを頭の外に追いやり、今は新婚旅行と楽しむことにした。





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