ゆめも

toyjoy11

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キレたらダメな令嬢です

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序章

私の父ジョンと母メイリアはマグノイア村と言う村で薬剤店をやっておりました。
しかし、父は、国同士の小競り合いの争いに巻き込まれ、足を無くし、その後、感染症で死んでしまったそうです。
母は、以前から領主に言い寄られており、防波堤である父を亡くした為、父が死んですぐに、領主の城に連れていかれたそうです。

その後、3ヶ月もしないうちに私は生まれました。

当然、父ジョンと母メイリアの子です。
しかし、領主はとても私を可愛がってくれていたそうです。
3歳になって、ある程度人の言葉がわかるようになった頃、母は私に化粧を教えてくれました。

醜く見える化粧です。
頬にそばかすの化粧をし、ほっぺに綿を詰める。
ちょっと痛いけど、ベニヤマ草と言う草を燻して、その煙を吸うと、目が腫れぼったくなります。二重が一重になる方法です。
カナミル草を潰して、唇に塗ると、ピンク色の唇がベージュ色になります。

母が新人のメイド2名と私に教えてくれた化粧。
私は、不思議がりながらも母の言うとおりにしました。

2年後。私が5歳の時、母は、流行り病で倒れ、死んでしまいました
領主・・・義父エマニル伯爵もひどく悲しみました。

それからです。
生活が一変したのは。

義父は、母の葬式後、すぐに後妻を迎えました。綺麗な赤髪の女性。
そして、その隣には義父によく似た赤髪の女の子。現在、4歳だそうです。

・・・義父は母と結婚したのですが、母に拒否され性交渉ができず、義母と密通していたようなのです。つまり、義理の妹は本当の義父の子供です。私とは違うようです。

その頃には既に義父は私に向かって軽蔑的な視線を隠そうとせず、「いっそ死んでしまえばいいのに」と平気で面と向かって言うようになっていました。

私は、今やベテランになったメイド2名と一緒に別邸の更に離れに移されました。
・・・使用人が済むアパートのようなところでした。

しかし、かなり老朽化しており、ここにはしばらく誰も住んでいないとのこと。
私たちは、離れをリフォームするべく、頑張りました。
その間、庭師ナニワと伯爵家の護衛騎士団長リチャードと仲良くなり、リフォームの間、稽古をつけてもらえるようになりました。以前からメイドたちに勉強も教えてもらっていたので、家庭教師をつけてもらわなくても十分に知識も持てました。

この国ディフォンス国では、貴族の12歳~18歳までの子供は学園に通う義務があります。我が伯爵家も例外ではありません。それまでに一般的知識と貴族的マナーを身に着ける必要があります。

メイドの2名はダメポ男爵家の4女と5女の双子で、一応、貴族マナーを知っており、伯爵家相当のマナーも余目に自己学習していたらしく、私に教えてくれました。

義理の妹にはほとんどあったことが無いのですが、庭師から聞くに我儘でやりたい放題なので、マナーもへったくれもないとのこと。

「まぁ、まだ、4歳ですし、大丈夫でしょう?」
と私が言うと、皆が皆、沈黙してしまいました。

5歳のその日以降、私は義父には会うことがほとんど無くなりましたが、義母は時間を見つけては、わざわざ本邸から15分もかかる離れにわざわざ来て、殴ったり、蹴ったりして帰っていきます。

義理の妹も似たようなものでした。

私は、護衛騎士団長に鍛えてもらっていたので、わざとこけたり、痛そうにはしましたが、初め以外は怪我はほとんどせず、庭師から貰った血糊色の花蜜のおかげで、これと言った酷いことにもならずにのんびりと過ごすことが出来ました。

・・・いや、のんびりではないかもしれません。
護衛騎士団長・・・リチャードの特訓は凄まじいものでした。

この国は、はるか遠い昔、勇者なるものが居たらしく、同時に転生者と言うものが居たそうです。
その影響かどうかはわかりませんが、勇者が発現してすぐ、全世界の住人が独自の魔法が使えるようになったそうなのです。
それが、ステータスと言う独自魔法。

自分の状態や能力を数値化して、表示する魔法です。
基本的に自分のステータスしか見ることができませんが、能力内のスキルや能力値を元に自分で判断し、職業を選択できるというある意味、便利な魔法です。
ずっと昔は鑑定者(他人のステータスが見れる者)と言うものが居て、見たスキルに応じてほぼ強制的に就職先を決められていたそうですが、100年ほど前にそれも無くなったそうです。

鑑定者がほとんど生まれ無くなったのが、原因と言われていますが、実際は鑑定者が不正をして裁かれたり、逆に鑑定者を拉致して、無理矢理他者の情報を得る為に奴隷化させたりした為、鑑定者の能力があっても、誰も言わなくなったと言うのが実態らしいです。

現在では、他人のステータスを勝手に見るのは犯罪となっているので、関係ありませんが。

閑話休題。

私はリチャードに鍛えられて、10歳の時には、騎士と並ぶほどに能力値が上がりました。庭師が魔法を教えてくれたので、魔力も高くなり、ステータスはこんな感じになりました。

名前:モルフィス・ダンヒル・エマニル
年齢:10歳
レベル:1
HP 420/420
MP 525/525

STR 324
VIT 223
INT 525
MID 200
DEX 900
AGI 320
LUK 10

一般的な貴族の10歳児なら
HP 100/100
MP 25/25

STR 10
VIT 10
INT 25
MID 10
DEX 8
AGI 10
LUK 10

とリチャードが言っていたので、それが本当なら、私はバカげた能力と言えましょう。
リチャードには、遠く及びません。彼はレベルが3桁ですし、ステータスも4桁5桁当たり前だと言っていました。しかし、実戦をしたことが無いレベル1なら呆れるほど上等なステータスだと言っていたのですが、庭師のナニワにも負けますし、あまり自身はありません。

なんやかんやで、私も12歳になり、学園に入学することになりました。
家から離れるにあたって、非常に不安なのは、お金です。

実は、離れに移動してすぐに生活費が支給されなくなりました。二人のメイドの給金もストップされました。実質のクビです。
一応、庭師と騎士団長がはじめ、お金を融通してくれていたのですが、それではいけないと思い、私たちは内職をし、今では立派な商会主になっています。極秘ではありますが。

商会名はナニワ商会。その名の通り、庭師のナニワさん名義で作った商会で、服飾関係とアクセサリーが主に取り扱っているものです。
ナニワさんがアイディアを出し、材料を仕入れ、私がデザインと型紙を作成し、メイドたちがそれを作ると言ったもの。
メイドたちも細かい魔法が使えるので、鉱石のカットも魔法で可能だったのですが、従業員はほとんどおらず、数も作れない。

ナニワさんのご兄弟に売ってもらっているのですが、そんな少数で大丈夫なのかと思っていました。
・・・結論から申せば、大丈夫だったのですが。

貴族や豪商にとても人気があるが、店舗が無く、幻のナニワと言われ、たまにオークションで現れたり、行商が運んでくるんだそうで、商品価値が高いんだそうです。
ちなみに行商はナニワさんのご兄弟の方たちなのですが、いちいち変装して行商し、神出鬼没らしいので、どこの専属にもなっていないようです。

入学金は国の補助でなんとかなり、制服や教科書はその稼ぎでなんとかなりました。
しかし、学園に通っている間は仕事がほとんどできません。どうしようかと思っていたら、ナニワさんが、
「もう、貴族が一生遊んで暮らせるぐらい稼いでるから、気にせんでいい。」
と言っていましたが、本当でしょうか?お金の管理はナニワさんとメイドたちがやっているので、未だにわからないのです。

メイドたちのおかげで、入学準備も済み、無事王都にある学園に向かうことになりました。

入学に際して、私は書類を書く必要がありました。
嘘と本当を見分けることができる神官が受付に居り、ステータスに表示されている通りに書かないと罰則があるのだそうです。

私は、戸惑いながらも名前にモルフィス・ダンヒル・エマニルの名前を書きました。正直、ダンヒルが何かわかりません。父も母も平民だったはずなので、名字はないと思うのですが。

名前を書いて、神官に提出したところ、私はすぐさま王城に連行されました。訳が分かりません。

そこで言われたのは、私が先王の王弟の子であると言うことでした。つまり、私と王様は親戚と言うことになります。ダンヒルとは前王の王弟の名前なんだそうです。王弟の子は私の父ジョンで、母メイリアは元侯爵令嬢だった模様。陛下はずっと私の両親たちを探していたのに、見つけられなかったようです。愚痴を漏らしていた内容を聞けば、義父が妨害していたのだとわかりました。

義父は幼い時に母メイリアに一目惚れし、母も貴族に・・・侯爵家に戻りたくなくて、こんなことになった模様。
私は、陛下に言われ、18歳の成人を迎え次第、現ダンヒル公爵家の養子になることになりました。ダンヒル公爵は私の叔父にあたる方で、とても優しく父に少し似ていました。その後、祖父にも会い、大変優しくされました。

私は変装したままで、比較的不細工な顔だったのに、容姿は関係ないと言ってくれました。
こんなに良くしてくれる血縁者に嘘をつくのは嫌だったので、私は変装している旨を伝えたのですが、18歳まで変装を止めるなと祖父と叔父に言われました。

既に変装は癖になっていたので、了承しました。そして、後日再度、王城に呼び出されました。

そこには陛下と7年ぶりに会う義父と女の子よりも可愛い男の子が居ました。机の上には既に義父のサインが済んだ書類。そこには婚約手続きがされていました。私の名前は必要ないらしく、同意を得る必要さえないらしいです。男の子は陛下の子供・・・第一王子でした。王子リベットは大変立腹しており、婚約に反対していました。私も嫌でしたので、遠い言い回しで断ろうとしましたが、義父と陛下は無視して婚約を決めてしまいました。

神官によって、婚約儀式も正式に行われ、私と王子は婚約することになってしまいました。
後で、噂にダンヒル家が抗議を入れたらしいのですが、詳しくは知りません。

18歳までは、モルフィス・エマニルと名乗り、ダンヒル家のことは秘密で、会うことはならないとされていたためです。

兎にも角にも色々あって、入学式にはぎりぎりの態(てい)で間に合いました。一般的に制服は、貴族ならば爵位に応じた装飾をするのですが、私は時間の都合で全くできませんでした。
仕方ないので、ナニワ商会のブローチとペンダントのみの装飾になりましたが、そのおかげで、一応、伯爵家相当・・・?と判断されました。

王子とも儀礼的な付き合い位はできる程度になり、顔は不満たっぷりではあったものの、なんとかなりました。やはり、王子と伯爵家では身分が違い過ぎるので、だいぶ反感を持たれましたが、陛下の決定だった為、二人とも仕方が無いのだという態度を隠さずに示していたので、周りも左程、酷いことはされずに済みました。

正直、自分より女の子らしい容姿の王子はしばらく付き合っていると非常に女性らしく、癇癪持ちだし、自分の身分で色々我儘を通そうとするしで、ため息が出ます。服やアクセサリーや宝石が大好きなのも本当に女の子のようです。武芸はほとんど出来ず、力も無く、頭も勉強から逃げてばかりなので良くなく、側近が陛下にそのことを隠そうといつも四苦八苦してました。

側近と言っても同級生。つまり、12歳です。
彼らもある程度我儘だし、身分をひけらかします。が、王子ほどではありません。
宰相家ゲザン公爵子息エルスト様は末の四男坊のせいか甘やかされているのか、頭は良いものの、王子と似たような性質で、ただ、単に服やアクセサリーや宝石が好きではなく、お金と綺麗な女の子が好きなところが王子と違う点でしょうか?
近衛騎士団長子息マスベル様は誰彼構わず、決闘を申し込み、例え、相手がどんな状況であろうとも戦うため、非常にみんな迷惑しています。ベルン侯爵子息な為、誰も文句言えないのです。
唯一学園では、マシなのが、魔法研究所所長子息のガルン様。一応、タルト侯爵家の人間ではあるものの、貴族には手を出していないようです。・・・平民には実験と称して色々やっているとうわさがあるので、ロクでもないのは変わりませんが。

事実を隠そうとしても12歳の子供。やることが甘いので、陛下にはまるっとバレていましたが、陛下は年を取ってからやっと生まれた王子を大変可愛がっており、なんの処置もしませんでした。

一応、苦言だけは、書面化し、校長の印を追加で押してもらって、王子と側近の行動に抗議をしましたが、なんの回答もありませんでした。校長はその間に味方になってくれましたが、元々無理とわかっていたらしく、乾いた笑みを浮かべていました。

非常に面倒な後処理ばかりに追われる学園生活。王子やら側近がやらかしたフォローに追われる中、ちっともナニワ商会の仕事が出来ず、メイドも後処理の手伝いの為、やっぱり仕事が出来ず、忙しい毎日でした。

救いだったのは、学園の授業は既に学習済みだったところでしょうか?常に満点をとれる程、何もしなくてもできたので、勉強で困ることはありませんでした。それに、後処理をしている間に味方がどんどんできました。

うちの国ディフォンス国の貴族は家数はこんな感じ。
王家 1
公爵家 3
侯爵家 6
伯爵家 12
子爵家 24
男爵家 36
準男爵家 108
と言った感じです。このうち味方になったのが
王家 0
公爵家 1
侯爵家 4
伯爵家 9
子爵家 10
男爵家 30
準男爵家 50
過半数が味方してもらえました。初め、私と王子の婚約を非難していた方々も今は味方です。それだけ、王子と側近が酷いと言うことなんでしょうが・・・大丈夫でしょうか?うちの国。第一王子が王太子と言うことになっていますが・・・。
一応、第二王子と第三王子が居り、そちらは側室の方が自ら育てている為、まともと聞いたのですが・・・不安です。

その状況がさらに悪化したのは、翌年のことでした。

義理の妹マリアの入学。王子はマリアに一目惚れ。速攻で告白。マリアもそれを了承。今まで義務程度できた儀式的な付き合いさえもせず、更に国のお金を使って豪遊しまくる王子。側近も同様。
マリアはマリアで、私のブローチやペンダントを奪い、改めてつけても、また奪いを繰り返し、面倒なので、最近はアクセサリーを一切つけない準男爵相当の格好をしています。
実家のニマニル家に一応、抗議を入れましたが、当然の様に却下と酷い罵倒とパンチをする為、わざわざしに学園まで義父と義母が来たほど。直前に会えたナニワさんのおかげで血糊があり、酷いことされる前に何とかなりましたが、これからは大目に血糊を持ち歩く必要がありそうです。

その時には、既に王子以外の側近子息たちは親に見切りを付けられており、廃嫡手続きがなされ、卒業と同時に書類が受理されるように王に抗議文と共に書類が送られたのだとか。
抗議文の内容は「第一王子のせいで、嫡子を廃嫡する羽目になった。」的なことが書かれていたらしいのですが、私は、自分の家の教育のせいなのに棚上げするなと思う。側近たちは学園に通うための最低限のお金以外は資金切りされたのに、何でかお金があるようで、マリアに一杯貢いでいました。
それでも、陛下は第一王子を切ろうとはしませんでした。そして、叱りもしませんでしたし、抗議文は黙殺しました。

その頃には陛下と第一王子以外の王族の方は味方になり、他の貴族も私の味方になってしまいました。本当に大丈夫でしょうか?
正妃様も今や私の味方です。正妃様は他国の姫だったらしく、王子の教育に手を入れられない+会えないんだそうです。可哀そうに。

義父もですが、陛下もガタイが良く、筋肉いっぱいなのですが、頭の中も筋肉の模様。体つきは良いのに・・・。

王子豪遊、煽るマリアと側近。どこからか出る資金で遊んでいる毎日の方々。義務的な叱咤以外は付き合いを止め、新しい王家についての話し合いを正妃含めて他の貴族達とやるので、忙しくなりました。

出る資金・・・これの解明には物凄く時間がかかりました。資金は王子が盗んでいた国宝たちと奴隷商からでした。国宝の中にはディフォンス国で禁呪となっている魔法の知識が書かれている本もあり、回収するのに時間もお金もかかりました。
17歳の時、ようやくです。

そして、裏に陛下とエマニル伯爵がいることがわかりました。
いくら何でも変と思ったのです。第一王子の放置具合は。まぁ、陛下は奴隷の幼女達にご執心らしいので、それどころではなかったということでしょう。それらが分かった時、王家の正妃も側室の方々も私が不細工化粧をしてくれて良かったと心の底から安堵されたりしました。ダンヒル公爵が化粧を止めるなと言ったのは、そう言ったことを知っていたからのようです。
そう言えば、正妃もですが、側室の方々もやたら若いと思っていましたが、そういった事情だったのかと納得しました。彼女たちはそんな性癖は知らなかった模様。

取り合えず、エマニル伯爵だけでも処分するかとなったのですが、トップの陛下がそれを許さない。なので、私が動くことになりました。
本当は嫌だったのですが、化粧を取り、義父に会いに行ったところ、目を丸くして、愛の言葉を囁かれました。
私は母にそっくりなようです。

非常にムカついたので、耐久穴掘り大会を行ってしまいました。

義父を玄関で引き倒し、下半身の着衣をすべて取り払い、私は着衣のまま梁型を付け、その場でレイプしました。義父のお尻から一杯血が出て、叫びましたが、何故だか喜んでいました。
更にムカついたので、後背位から駅弁にして、更に深く掘ったのですが、喜ぶ始末。騎乗位も喜ぶし、腰だけ持ち上げて、頭が地面にぶつかるような体位も喜び、初めはイかなかったのに、2時間超えたあたりでイキまくり、それ以降はアヘアヘと人間ではなく、ダッチワイフみたいになりました。
掘るのをやめた途端、お尻をフリフリして、だれのでも欲しいと言った様子だったので、全く今まで助けてくれなかった執事や料理長や騎士たちに順番に掘らせました。

義母は義父がアヘ顔になりながら20回程輪姦されたころに帰宅。そして、発見。その場で気絶。メイド二人が義母を担当し、次の日の朝には、頭がおかしい夫婦が出来ていました。
今、義母が梁型を付け、義父が掘られています。その間に、証拠の品を収集。二人を見世物小屋と娼館を併せたところに連れて行きました。
家が空っぽになり、残りの資金で、賠償責任を負わすことになり、使用人たちは一斉解雇。ちなみに、庭師ナニワさんと騎士団長リチャードさんは数年前に正妃様に保護されており、第二王子の教育担当になっているらしい。

マリアは両親が見世物小屋に行っていることに一切気付かず、王子と豪遊を続けました。陛下の周りの品が無くなっても、陛下は第一王子を叱らず、幼女の奴隷と遊んでいました。既に仕事もほとんどしなくなったので、私と正妃様と他の方々の協力を得て、国政を取り締まり、陛下が居なくても大丈夫な体制を作りました。

そして、すべての段取りが完了し、次期王に第二王子を擁立し、陛下には引退してもらうことがほとんどの貴族のうちで内々で決まり、第二王子もそれに向け、他国で勉強しているという建前のもと、留学していると見せかけ、自国で賢者と言われる方々に指導を受けているそうです。

私が18歳になり、後は卒業するだけとなりました。陛下の退位は私が卒業と同時に行われ、婚約破棄もその後すぐに行われる予定で、王家と話し合いが進みました。正妃様からは私が次の王妃となって欲しいと言われましたが、遠慮しました。
しかし、国政を一緒に携わる立場にあったので、国から離れるのは無理となり、女宰相となることが内々で決定。第二王子も心強いと賛成してくださいました。内々の婚約者は護衛騎士団長をしてくれていたリチャード。20歳ほど年の差はありますが、正妃様の実家のある隣国の公爵子息。私も彼のことを好きだったので、問題ありません。リチャードは戸惑っていましたが。

王子は15歳ではあるものの、聡明です。父親である陛下と違い、まともな感性を持っており、王族の義務をちゃんと理解しながら、利用できるところは利用してと言う腹黒い面もちゃんと備えてらっしゃいます。きっと安心して、国を任せられるでしょう。

現在、王子とマリアと側近たちが遊んでいる金は私が出しています。最後の情けのつもりなのですが、豪遊が酷くてうんざりします。
平民ならば、100人ほどが遊んで暮らせる額を1年で使い切るのです。このまま、廃嫡になれば、路頭に迷うどころではないでしょう。まぁ、この程度の復讐なら、別に問題ないですよね?

そして、迎えた卒業式。これが終われば、私はダンヒル家に行くことができるなぁと思っていた時でした。壇上の机に王子とマリアがよじ登り、側近が机の前に仁王立ち。私に指をさし、こう言ったのです。

「モルフィス・エマニル伯爵令嬢を断罪する!!!」
と。
呆れて言葉が出ませんでした。王子と側近以外の貴族も同様のようで開いた口が塞がらないようでした。
王子の言い分は、
・妹マリアを虐めた
・伯爵家の分際で○○
・私が第二王子と浮気をした
・私と婚約破棄し、マリアと結婚する
・私は国外追放
と言った内容。

馬鹿馬鹿しいにもほどがあり、みんな目が哀れなものを見るような目だったり、怒りを込めた目だったり、基本的には良い感情の物は全くありませんでした。

「・・・ちょっと、早くなりますが、仕方ありませんね。」
と私が言い、周りの者がそれを聞いて、嬉々とした様子で、準備を始めました。兵士たちが王子とマリアと側近たちを取り囲みます。

ガヤガヤと外から音が聞こえ、遠くに叫ぶ男の声が聞こえます。別動隊が陛下を抑えたようです。

第一王子は混乱して、寄ってきた兵士に掴みかかっています。兵士はまだ、動きませんが、ジッと第一王子と側近たちを見続けています。
彼らは第一王子と側近によって、家族を奪われたり、ケガさせられた者たちです。少ないですが、私たちがフォローできずに亡くなった方々が居り、その方々の家族を今回集めております。これは、ご家族たっての願いでした。
私たちは、彼らに謝罪し、お金と身分だけでは在りますが、お渡しし、了承を得られました。しかし、どうしても張本人達の断罪を自らしたいとのことだったので、兵士として多少訓練してもらい、この場にいます。

でも、予定より到着が速いので、どうやら、いつでも断罪できるよう控えていたようですね。

貴族たち、そして、令息令嬢たちは、既に退場しています。そして、役目を振られたものは、その役目を全うすべく活動しています。
今この場にいるのは、私と第一王子と側近とマリア、そして、第一王子たちに恨みを持つ兵士たちです。

私が許可を出すと、兵士たちは、第一王子たち全員を引き倒おしました。そして、服を切り刻み、マリアは真っ裸、それ以外の男性陣は半裸状態になりました。兵士たちは女性も男性もいます。女性にはグロテスク梁型を。男性陣にはギザギザ凸凹グロテスクな突起がついた性器に付ける用のゴム付きのパンツを支給しています。この方々の血は残すつもりはありませんので、万が一のことが無いようにとの配慮と個人的な趣味です。兵士の方たちも喜んで了承してくださいましたし、死なないので、平和でしょう?

彼らの気が済むまで、第一王子たちと側近、マリア達は掘られることになりました。
マリアは既に処女じゃなかったので、拍子抜けしましたが、処女を破ったのはどうやら王子や側近では無い模様。ちょっと嫌な想像をして、頭を振りました。

既に処理が終わっている義父を裁くのは難しいのです。
それに証拠はありませんし、単純にマリアが尻軽で誰彼と寝ていた可能性も無きにしてもあらずです。
第一王子たちの処女はグロテスクな梁型やゴムを付けた兵士の方たちに破られ、お尻から血が出ています。第一王子は泣きわめき、元の容姿が女性らしいので、ちょっと可哀想になりましたが、兵士たちは彼を殴り、黙らせました。自業自得なので何とも言えません。

第一王子達のせいで亡くなった方が12名。他にも被害に遭われた方が一杯。その家族の内53名程が今回の王子側の断罪に参加しています。
陛下の方にも断罪に行っている方々がいますので、総勢併せると200名近くいるでしょう。

1時間ほど第一王子たちが死なない様に監視していましたが、リンチというか輪姦と言うか全然終わる気配がありません。特に女性陣は、射精しない分、掘る時間が長いのです。しかも、休憩を取り次第、穴掘りを頑張ります。疲れ知らずです。

正直、うんざりしてきましたが、艶のある声が響き始めて、ちょっとびっくりしました。第一王子と宰相子息が快感を覚え始めた模様。何もしないのも飽きてきていたので、ジッとその様子を見ながらスケッチを始めました。

今度は見られることに興奮した魔法研究所所長の子息が悶え始めました。
気持ちが悪かった為か、兵士の何人かが蹴りを入れていると足が滑って、近衛騎士団長子息の腹に尻もちをついたちょっと体重の重い兵士。途端に甲高い声でイッた近衛騎士団長子息。

そこからは、もう、駄目でした。色々人として駄目な感じでした。
6時間までは我慢できましたが、それ以降はもう、無理でした。

私が帰る時、第一王子はもう、ダッチワイフ化されていました。穴はガバガバになっていたので、娼年も無理でしょう。側近の方も同様です。マリアは既に泡を吹いていましたが、子宮は無事です。後ほど手術して取り除くと正妃様が言っておりましたが・・・。

次の日、報告を受けようと王城に向かおうとしたところ、メイドたちに止められました。
陛下と第一王子がまとめて、王城に入れられているらしいのです。

何故だかは知りませんが、陛下と第一王子がむつみあっているんだとか・・・。

意味が分かりません。

兵士たちもまだ、気が済んでいないらしく、頑張っているんだとのこと。

取り合えず、離宮に職制を移動させているので、それまで待って欲しいと言うことでした。明日には離宮で仕事が出来るようにするらしいので、了承し、今日はのんびりアクセサリーのデザイン画を描くことにしました。

次の日は、離宮で国内の仕事を正妃様、側妃様、第二王子様で分けて行いました。

ちなみに元々の宰相猊下には既に退位してもらっています。陛下をどうにもできなかった罪を償うため、鉱山に行っているそうです。近衛騎士団長様は自ら公爵家を降りることを宣言しましたが、能力が高いので、正妃様が引き止め、辺境伯爵となり、辺境送りになりました。魔法研究所所長は数か月前に気が付いたときには、本当に首が切られていたので、どうにもできませんでした。誰がやったかは未だ不明です。子息が一番の容疑者らしいのですがね。

王宮でまともに仕事が出来る環境ができるまで、1週間ほどかかりました。
王宮についたとき、陛下も第一王子も既にいませんでした。

兵士たちは、地下施設にいると言っていますが、どの地下施設かは教えてもらえず、最低限、生殖機能だけは無くせと言った命令だけは実行するように言い、既にそちらは完了していると返答があったので、好きにさせました。

側近たちは、それぞれ、慰安用の牢に閉じ込めてあったので、そっちも好きにさせました。既に去勢されていたので、言うことはありません。

マリア・・・彼女は自死を許されたようでした。事切れて、綺麗に洗われており、質素ではあるけど、まともな棺桶に入れられていました。お腹は一応手術の跡が残されていました。死んでも子宮は取ったようです。正妃様は徹底しております。
自死した時、首を突いたのでしょう。首のあたりに切り傷がありました。

私は、義理の妹のマリアに自分のハンカチを顔にかけました。
正直、好きでも嫌いでもありませんでしたし、嫌なことしかされた覚えはありませんが、環境が悪かったのも確かなのです。彼女は人は殺していません。贅沢はしましたし、王子に我儘も言いましたが、人を殺させるような我儘は言っておりません。
・・・私を何度か殺そうとしましたが、ステータス的に無理だったので、無かったことにしてます。

可愛そうな子です。
一日休みを取り、教会で依頼した墓穴に彼女を埋葬しました。

数日後、何故だかマリアに似た少女を見かけましたが、きっと見間違えですよね?年齢が3歳ほどでしたし。
そのマリアによく似た少女は教会で働く孤児だそうですし、本人に聞いても、両親はいないと言っておりました。少女の後ろに立つ神官の笑みが少女によく似ていることに寒気を覚えました。

まさかと思い、調べたところ、マリアによく似た少女ミリスは神官ミリゴスとマリアとの子供でした。
禍根を残さないためには、ミリスも処分するべきと声が上がりましたが、私は反対し、ミリスは私が保護。神官ミリゴスのことを教会に密告。その後、神官ミリゴスはどうなったかは知りません。少なくとも生きてはいないでしょう。

これが、私が女公爵になるに至るまでの経緯です。
もし、この国に戦争を仕掛けてきた方々が居たら、私は容赦なく、精神を壊すような拷問をするでしょう。男の尊厳を守りたい方は絶対来ないでほしいものです。
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《第一部 翠河の国の姫は押しが強い》 かつて俺は、滅びゆく王国で姫君に忠誠を誓い、命を落とした―― ……はずだったのに。 転生したら、なんで俺が男子高校生やってんだ!? しかも、クラスの陽キャトップ・周藤智哉(すどうともや)は、どう見ても前世の姫君その人。 顔も声も、距離感バグってる性格もそのまま。 今度は身分差も掟もないからって、攻略する気満々で迫ってくるのやめてくれ! 平穏な現代ライフを送りたい陰キャ男子(元騎士)と、全力で落としにかかる陽キャ男子(元姫)の、逆異世界転生BLギャグコメディ! 「見つけたぞ、私の騎士。今度こそ、お前を手に入れる」 「イイエナンノコトカワカリマセン」 忠義も身分も性別も全部飛び越えて、今日も逃げる俺と追いかける姫(男子高校生) 《第二部 熱砂の国からの闖入者》 郁朗と智哉は、前世の想いを飛び越え、ついに結ばれた。 そして迎える高校二年生、健全な男子高校生同士として、健全な交際を続けるはずだったが—— 「見つけたぞ姫! 今度こそお前を手に入れる!」 「もしかして、あいつは!?」 「……誰だっけ?」 熱砂の風と共に転校してきた、前世関係者。 千隼と翠瑶姫の過去の因縁が、また一つ紐解かれる。 ※残酷描写あり

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