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怨霊は悪役令嬢の体を手に入れた
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享年19歳。
死因は覚えていない。
覚えていることは愛しい貴方なる人がいたこと。
右目さえ、元に戻れば、きっとあの人が戻ってくると言うことだけ。
私は探し続けている。
失った私の右目。
色んな人たちの顔に私の右目がある。
でも、いくらくり貫いて、私の右目にしようとしてもどうしてか上手くはまらないの。
大きかったり、入れてもこぼれ落ちたり。
多分、私の右目では無かったのですわ。
あぁ、どこなの?
私の右目。
探して探して、気付いたら、中途半端な霊媒師の男が私を除霊した。
その場所から除かれただけで、別の体に乗り移ったと言うのが正しい。
土地から人になっただけなので、むしろ私には好都合だった。
しかも、この体はとても私と相性が良かった。
何の不自由もなく動く。
早速、着替えて私の右目を探しに行かなくては!
ベッドから飛び降り、急いで着替えようとしたら、ノックもなしにメイドが入ってきた。
中途半端に脱げた服に今から着ようとしているワンピースがベッドサイドに置いてある。
固まるメイド。
「早く出て行ってくれないかしら?」
私がそう言うとメイドは謝罪もせずに出ていった。
「なんなのかしら?あの人。」
この乗っ取った体は現在5歳。
金髪碧眼縦ロール。
セットしても居ないのにこの髪は維持されている。
興味本位で引っ張ってみたら、バネのようにバイーンバイーンと跳ねた。
喉が渇いたので水差しの水を飲もうとしたら、生前私が使われていた毒が入っていたので、窓を開けて下に捨てた。
井戸に行き、水差しを洗い、新しく水を入れる。
腰に木のコップを括り付けていたので、それに水を入れて飲む。
地下水はとても冷えていておいしかった。
すれ違う人間に私の右目は居なかった。
黒い目はこの国には少ないのかもしれない。
居ないのならば、この場所に用は無いので、屋敷から出ようとしたら、捕らえられた。
無理矢理連行される本だらけの部屋。
まだ20代後半の若い青年。
「エリーネ。どういうことだ。公爵令嬢ともあろう君が勝手に外に出ようとして。」
青年はこの体の叔父にあたる人らしい。
体の記憶をたどって知った。
この叔父は、私の父の弟で両親が事故で亡き後、私の後見人としてこの公爵家に入って、一時的な公爵をしている。
・・・この体の持ち主は気付いていないようだったが、記憶から彼の言葉の矛盾を手繰れば、恐らく両親を殺したのはこの男に違いない。でも、そんなことは比較的どうでも良い。それはこの体の持ち主が本来必要な感情であって、私の感情では無いのだから。
「叔父上、私に何故干渉するんですの?邪魔しないでくださいまし。」
ピシリと跳ねのけるように言うと一瞬、叔父の体に怒気が。でも、それもすぐに収まる。
そして、丁寧に外に出てはいけない理由を話すが、内容としては両親が死んで君ももしかしたら命が危ういと言うのにと言った内容。
「貴方の傍にいるよりマシでしょうに。実におかしなことを。あのメイドともとても仲がよろしいではありませんか?」
と返したらピシリと固まった。
良く固まる男である。
サッと立ち上がり、サッサとその部屋から出ていった。
それを聞いてびっくりしているのは両親の侍従たちである。
元々、両親の侍従をしていた彼らは、叔父は良い人と勘違いしていたお人よしたちである。
私を諫める為に私を取り囲んで説得し始めた。
邪魔臭いので、私の部屋の窓の下に連れて行ってから、その地面を見せる。
その地面には腐った水の匂いが立ち込めている。
ウっと腕で鼻を押さえようとする複数名。
「この水、叔父が懇意にしているメイドがいつも私に差し入れてくる水ね。」
と言うと侍従たちの瞳が驚愕に震える。
そして、記憶の中の叔父の言ったことと行ったことの矛盾を丁寧に教えてあげる。
「だから、私さっさとこのうち出ていくの。欲しいものもあるしね。」
と言って、侍従たちを置いて、屋敷の外に出ようとしたのだが、また止められた。
そして、必至にこの屋敷に留まる様に懇願された。
「あら、でも、貴方たちは叔父上の方が大事なんでしょう?私なんて必要ないのでは?
それに、私は外に用事があるの。邪魔しないでくださる?」
そう、私が入る前まで、この体の持ち主は侍従たちに敬遠されていた。
私が誕生日に欲しいものをと聞かれた時、人形が欲しいと言ったのだが、その人形を手に入れる途中で両親が死んだから、侍従たちは私を目の敵にしていたのだ。
正直、怨霊の私が言うのもなんだが、彼女のせいではないだろうと思うのだけど、憎む先が欲しかったのだろう。
でも、実際はこの人形を探す為に外に出るように唆したのは叔父上で、馬車を事故らせたのも叔父上だ。
恨む先が正しく設定できたので、彼らには良かったのではないか。
ならば、私が彼らの憎む先になる必要はないし、ここのいる必要もない。
なので、サッサと出て行き、早々に右目回収の旅に出たいのだが、侍従は心底、自責の念にかられたみたいな顔で深々と私に頭を下げて、謝罪と懇願をしてくる。
実に迷惑な人たちだ。
私はずっと拒否していたのだが、
「何をしたら許していただけるのですか?」
と聞いてきた。
「なら、右目を寄こしなさいな。出来もしないでしょうに。」
つい、思っていたことを口にした。
侍従たちはさすがに困惑し、固まった。
そう、偶然にも両親たちが死体で発見された際、彼らの死体には右目と言うか右半身が欠如していた。
獣に襲われたんだと思われるが、それをそのまま私を含むこの屋敷の住人に教えるあたり、叔父上は色々抜けている。
前後の状況から、叔父上自身が襲って獣を嗾けたと自供しているものだったのだが、気付いたのは怨霊の私だけ。
実に平和ボケしている人たちである。
案の定、勘違いした侍従たちは非常に困惑しながらも、
「少々お待ちください。」
と言って、自分たちは勝手に屋敷の外に出て行ってしまった。
半時ほど待った頃だろうか、見るからにサディスト的な人が連れてこられた。
「だれ?これ。」
と聞いたら、侍従の一人がこう言った。
「拷問官です。尋問相手を死なない様に目を抜くことが出来るプロでございます。」
その回答に私は目を丸くした。
「あら、本気で言っているの?」
私がそう返すと侍従たちは顔を見合わせ、同時にこっちを向いてから肯定の返事をした。
「そう、ならば、忠義の証として、貴方たちの右目を本当に頂くわよ?本当に良いの?」
と聞いたら、本当に真剣な顔で頷いてきた。
私は、少し首を傾けてから考える。
この人たちの目は本当ならば必要ない。
でも、くれるっているなら貰おう。
「保存液を用意しなさい。人数分。」
その言葉に拷問官は目を見開いた。
「いきなり連れてこられたと思えば、何なのこれ?気狂い集団なの?」
と男なのに女性口調でその拷問官は言った。
「否定はしないわ。で、貴方は仕事するの?しないの?」
と聞いたら、呆れた顔で
「まぁいいわ。目を抜くだけでしょう?本来なら痛みを持って抜くけど、麻酔用意するから明日まで待ってくれない?」
「「いえ、私たちに麻酔は不要でございます。」」
複数の侍従がそう同時に言うものだから拷問官はたじろぐ。
「本気で言ってるの?死ぬほど痛いのよ?」
困惑した様子でそう聞き返したら、全員が
「もちろんでございます。」
と返したので、拷問官は体全体で仰け反った。
「分かったわよ。でも、固定椅子だけは持ってこさせて。やりにくいから。」
と言って、諦めたように拷問官の仕事先に指示を出して固定椅子や器具が運ばれてきた。
その頃には保存容器と液体も届いたので、準備万全。
総勢20名の右目くり貫きが行われた。
皆、叫びはしたが、逃げ出す者は誰も居なかった。
手術に怯えはしたけど最終的に受け入れた。
何人かは痛みで熱を出したが、それ以外はシャンと背を正し、私の前で整列している。
私の前には、20個の右目のホルマリン漬け。
入れた瞬間縮こまった眼球はまるで本当に生きているみたいでとても美しかった。
黒い眼球だけ今まで回収してきたけれど、異国の青や金色、赤みの強い茶色の眼球はとても宝石のように美しかった。
私は満面の笑みで
「ありがとう。そして、ご苦労様。今日は各自休んで頂戴。今日のことはこっちで全部済ませておくから。」
と言うと何の疑いもせず、侍従たちは自らの部屋に帰って行った。
今はまだ昼間だと言うのに、ショッキング過ぎて色々頭が回っていないのだろう。
5歳児が今日のことは全部済ませておくと言う意味を理解していないようだ。
ふぅと深呼吸して、拷問官にお金を渡す。
「有難う。いい仕事ね。今度、2人程必ずそちらで手術してほしい人が来るんだけど、よろしくて?」
と言うとかなりひきつった顔で
「仕事だからするけど、なんなのよ、あんた。」
と金を数えながら拷問官は聞いてきた。
「エリーネ・マグノイア公爵令嬢。それだけですわよ?」
私はこの体の名前を答えてあげた。
「はぁ、嘘くさいわ。いっそ、悪霊とでも言ってくれた方が信じるのに。」
そう言って、サッサとこの屋敷から去って行った。
しばらく、拷問官の出て言った門の方を見ていた私は右の方を見て
(「はは、実に感が良い。」)
と苦笑いした。
私は念動力と言う名のポルターガイストで屋敷の掃除をさっさと済ませて、知り合いの怨霊を呼び寄せ、毒を持ってた料理人とメイドそして、首謀者の叔父上に怨霊を下ろす。
あぁ、これからしっかりと私は私の右目を探さなくては。
にっこりと私は微笑み、これからのことを計画するのだった。
死因は覚えていない。
覚えていることは愛しい貴方なる人がいたこと。
右目さえ、元に戻れば、きっとあの人が戻ってくると言うことだけ。
私は探し続けている。
失った私の右目。
色んな人たちの顔に私の右目がある。
でも、いくらくり貫いて、私の右目にしようとしてもどうしてか上手くはまらないの。
大きかったり、入れてもこぼれ落ちたり。
多分、私の右目では無かったのですわ。
あぁ、どこなの?
私の右目。
探して探して、気付いたら、中途半端な霊媒師の男が私を除霊した。
その場所から除かれただけで、別の体に乗り移ったと言うのが正しい。
土地から人になっただけなので、むしろ私には好都合だった。
しかも、この体はとても私と相性が良かった。
何の不自由もなく動く。
早速、着替えて私の右目を探しに行かなくては!
ベッドから飛び降り、急いで着替えようとしたら、ノックもなしにメイドが入ってきた。
中途半端に脱げた服に今から着ようとしているワンピースがベッドサイドに置いてある。
固まるメイド。
「早く出て行ってくれないかしら?」
私がそう言うとメイドは謝罪もせずに出ていった。
「なんなのかしら?あの人。」
この乗っ取った体は現在5歳。
金髪碧眼縦ロール。
セットしても居ないのにこの髪は維持されている。
興味本位で引っ張ってみたら、バネのようにバイーンバイーンと跳ねた。
喉が渇いたので水差しの水を飲もうとしたら、生前私が使われていた毒が入っていたので、窓を開けて下に捨てた。
井戸に行き、水差しを洗い、新しく水を入れる。
腰に木のコップを括り付けていたので、それに水を入れて飲む。
地下水はとても冷えていておいしかった。
すれ違う人間に私の右目は居なかった。
黒い目はこの国には少ないのかもしれない。
居ないのならば、この場所に用は無いので、屋敷から出ようとしたら、捕らえられた。
無理矢理連行される本だらけの部屋。
まだ20代後半の若い青年。
「エリーネ。どういうことだ。公爵令嬢ともあろう君が勝手に外に出ようとして。」
青年はこの体の叔父にあたる人らしい。
体の記憶をたどって知った。
この叔父は、私の父の弟で両親が事故で亡き後、私の後見人としてこの公爵家に入って、一時的な公爵をしている。
・・・この体の持ち主は気付いていないようだったが、記憶から彼の言葉の矛盾を手繰れば、恐らく両親を殺したのはこの男に違いない。でも、そんなことは比較的どうでも良い。それはこの体の持ち主が本来必要な感情であって、私の感情では無いのだから。
「叔父上、私に何故干渉するんですの?邪魔しないでくださいまし。」
ピシリと跳ねのけるように言うと一瞬、叔父の体に怒気が。でも、それもすぐに収まる。
そして、丁寧に外に出てはいけない理由を話すが、内容としては両親が死んで君ももしかしたら命が危ういと言うのにと言った内容。
「貴方の傍にいるよりマシでしょうに。実におかしなことを。あのメイドともとても仲がよろしいではありませんか?」
と返したらピシリと固まった。
良く固まる男である。
サッと立ち上がり、サッサとその部屋から出ていった。
それを聞いてびっくりしているのは両親の侍従たちである。
元々、両親の侍従をしていた彼らは、叔父は良い人と勘違いしていたお人よしたちである。
私を諫める為に私を取り囲んで説得し始めた。
邪魔臭いので、私の部屋の窓の下に連れて行ってから、その地面を見せる。
その地面には腐った水の匂いが立ち込めている。
ウっと腕で鼻を押さえようとする複数名。
「この水、叔父が懇意にしているメイドがいつも私に差し入れてくる水ね。」
と言うと侍従たちの瞳が驚愕に震える。
そして、記憶の中の叔父の言ったことと行ったことの矛盾を丁寧に教えてあげる。
「だから、私さっさとこのうち出ていくの。欲しいものもあるしね。」
と言って、侍従たちを置いて、屋敷の外に出ようとしたのだが、また止められた。
そして、必至にこの屋敷に留まる様に懇願された。
「あら、でも、貴方たちは叔父上の方が大事なんでしょう?私なんて必要ないのでは?
それに、私は外に用事があるの。邪魔しないでくださる?」
そう、私が入る前まで、この体の持ち主は侍従たちに敬遠されていた。
私が誕生日に欲しいものをと聞かれた時、人形が欲しいと言ったのだが、その人形を手に入れる途中で両親が死んだから、侍従たちは私を目の敵にしていたのだ。
正直、怨霊の私が言うのもなんだが、彼女のせいではないだろうと思うのだけど、憎む先が欲しかったのだろう。
でも、実際はこの人形を探す為に外に出るように唆したのは叔父上で、馬車を事故らせたのも叔父上だ。
恨む先が正しく設定できたので、彼らには良かったのではないか。
ならば、私が彼らの憎む先になる必要はないし、ここのいる必要もない。
なので、サッサと出て行き、早々に右目回収の旅に出たいのだが、侍従は心底、自責の念にかられたみたいな顔で深々と私に頭を下げて、謝罪と懇願をしてくる。
実に迷惑な人たちだ。
私はずっと拒否していたのだが、
「何をしたら許していただけるのですか?」
と聞いてきた。
「なら、右目を寄こしなさいな。出来もしないでしょうに。」
つい、思っていたことを口にした。
侍従たちはさすがに困惑し、固まった。
そう、偶然にも両親たちが死体で発見された際、彼らの死体には右目と言うか右半身が欠如していた。
獣に襲われたんだと思われるが、それをそのまま私を含むこの屋敷の住人に教えるあたり、叔父上は色々抜けている。
前後の状況から、叔父上自身が襲って獣を嗾けたと自供しているものだったのだが、気付いたのは怨霊の私だけ。
実に平和ボケしている人たちである。
案の定、勘違いした侍従たちは非常に困惑しながらも、
「少々お待ちください。」
と言って、自分たちは勝手に屋敷の外に出て行ってしまった。
半時ほど待った頃だろうか、見るからにサディスト的な人が連れてこられた。
「だれ?これ。」
と聞いたら、侍従の一人がこう言った。
「拷問官です。尋問相手を死なない様に目を抜くことが出来るプロでございます。」
その回答に私は目を丸くした。
「あら、本気で言っているの?」
私がそう返すと侍従たちは顔を見合わせ、同時にこっちを向いてから肯定の返事をした。
「そう、ならば、忠義の証として、貴方たちの右目を本当に頂くわよ?本当に良いの?」
と聞いたら、本当に真剣な顔で頷いてきた。
私は、少し首を傾けてから考える。
この人たちの目は本当ならば必要ない。
でも、くれるっているなら貰おう。
「保存液を用意しなさい。人数分。」
その言葉に拷問官は目を見開いた。
「いきなり連れてこられたと思えば、何なのこれ?気狂い集団なの?」
と男なのに女性口調でその拷問官は言った。
「否定はしないわ。で、貴方は仕事するの?しないの?」
と聞いたら、呆れた顔で
「まぁいいわ。目を抜くだけでしょう?本来なら痛みを持って抜くけど、麻酔用意するから明日まで待ってくれない?」
「「いえ、私たちに麻酔は不要でございます。」」
複数の侍従がそう同時に言うものだから拷問官はたじろぐ。
「本気で言ってるの?死ぬほど痛いのよ?」
困惑した様子でそう聞き返したら、全員が
「もちろんでございます。」
と返したので、拷問官は体全体で仰け反った。
「分かったわよ。でも、固定椅子だけは持ってこさせて。やりにくいから。」
と言って、諦めたように拷問官の仕事先に指示を出して固定椅子や器具が運ばれてきた。
その頃には保存容器と液体も届いたので、準備万全。
総勢20名の右目くり貫きが行われた。
皆、叫びはしたが、逃げ出す者は誰も居なかった。
手術に怯えはしたけど最終的に受け入れた。
何人かは痛みで熱を出したが、それ以外はシャンと背を正し、私の前で整列している。
私の前には、20個の右目のホルマリン漬け。
入れた瞬間縮こまった眼球はまるで本当に生きているみたいでとても美しかった。
黒い眼球だけ今まで回収してきたけれど、異国の青や金色、赤みの強い茶色の眼球はとても宝石のように美しかった。
私は満面の笑みで
「ありがとう。そして、ご苦労様。今日は各自休んで頂戴。今日のことはこっちで全部済ませておくから。」
と言うと何の疑いもせず、侍従たちは自らの部屋に帰って行った。
今はまだ昼間だと言うのに、ショッキング過ぎて色々頭が回っていないのだろう。
5歳児が今日のことは全部済ませておくと言う意味を理解していないようだ。
ふぅと深呼吸して、拷問官にお金を渡す。
「有難う。いい仕事ね。今度、2人程必ずそちらで手術してほしい人が来るんだけど、よろしくて?」
と言うとかなりひきつった顔で
「仕事だからするけど、なんなのよ、あんた。」
と金を数えながら拷問官は聞いてきた。
「エリーネ・マグノイア公爵令嬢。それだけですわよ?」
私はこの体の名前を答えてあげた。
「はぁ、嘘くさいわ。いっそ、悪霊とでも言ってくれた方が信じるのに。」
そう言って、サッサとこの屋敷から去って行った。
しばらく、拷問官の出て言った門の方を見ていた私は右の方を見て
(「はは、実に感が良い。」)
と苦笑いした。
私は念動力と言う名のポルターガイストで屋敷の掃除をさっさと済ませて、知り合いの怨霊を呼び寄せ、毒を持ってた料理人とメイドそして、首謀者の叔父上に怨霊を下ろす。
あぁ、これからしっかりと私は私の右目を探さなくては。
にっこりと私は微笑み、これからのことを計画するのだった。
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