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第三章 山岳城塞奪還戦
35 戦闘龍グレン②
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グレンが帝国守備兵と戦闘状態に入った。
一様にグレンを討とうと、死に物狂いで向かって来る敵を、左腕に構えた斧で一方的に切り続ける。
戦闘開始の僅かな時間で、グレンの周囲は血の海になった。
グレンが切った敵は、うめき声すら出さない。
全員が即死している。
赤い隊旗をさらに紅く染め上げる、その苛烈かつ無慈悲な戦い振りから、いつしか彼は‘戦闘龍’と呼ばれるようになる。
「囲え!囲い殺せェ!」
「口だけ動かさんでさっさと殺れや!」
「ぼばっ!」
「邪魔じゃボケェ!」
「あぐっ!」
「くたばれやァ!!」
「げごっ!」
指示を出している兵を、集中的に狙い打ちするグレン隊の隊員達。
グレンに付いて先陣を切った者は百人程度だが、十倍以上の敵を前にしても全く引けを取らない。
「はっはっァ!隊長!いい感じっスねェ!」
「カイザー、油断しねぇで切りまくれ!ヴォルゲンが来たら締めに掛かるぞ!」
「ウス!」
さて、グレンの反対側に切り込むアイラはどうなっているのだろうか?
一様にグレンを討とうと、死に物狂いで向かって来る敵を、左腕に構えた斧で一方的に切り続ける。
戦闘開始の僅かな時間で、グレンの周囲は血の海になった。
グレンが切った敵は、うめき声すら出さない。
全員が即死している。
赤い隊旗をさらに紅く染め上げる、その苛烈かつ無慈悲な戦い振りから、いつしか彼は‘戦闘龍’と呼ばれるようになる。
「囲え!囲い殺せェ!」
「口だけ動かさんでさっさと殺れや!」
「ぼばっ!」
「邪魔じゃボケェ!」
「あぐっ!」
「くたばれやァ!!」
「げごっ!」
指示を出している兵を、集中的に狙い打ちするグレン隊の隊員達。
グレンに付いて先陣を切った者は百人程度だが、十倍以上の敵を前にしても全く引けを取らない。
「はっはっァ!隊長!いい感じっスねェ!」
「カイザー、油断しねぇで切りまくれ!ヴォルゲンが来たら締めに掛かるぞ!」
「ウス!」
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