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後日談 溺愛オメガは運命を織りなす
おまけ
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◇◇
「……う、うごけない」
「風呂なら入れてやるぞ」
やけにすっきりした表情で新聞を読んでいる浴衣姿の慶斗が顔を上げた。夕陽が出ているのか、茜色に部屋が満たされている。
「うっ、大浴場……」
はだけた胸には歯形と赤黒い鬱血が残されている。こんな卑猥な身体は公共の場に晒せない。
「その姿だと無理だな」
「……いじわる」
じとっ……と湿った視線を送るが、ふんと吹き飛ばされる。
「どっちが」
「……冷血漢」
あれほど欲しいとお願いしたのに、どうしてか責めたくなってしまう。身体が、節々が、痛くて動かない。ギシギシと軋んで首から足先まで筋肉痛だ。頭だけは澄み渡るほどスッキリ爽快だけど、こうなるのはわかっていたが、ちょっとは困ってほしい。
ちなみに胃の負担も考えて、あれから豪奢な食事をあきらめて粥生活を送っている。
「はいはい、ぜんぶ俺が悪いよ。ほら、オレンジジュースでも飲め」
慶斗はぐったりした俺にキスをした。重なった唇からさっぱりとしたジュースが注がれる。あの日からあまいあまい世話をほどこされている。明後日にチェックアウトする予定だ。
「……んっ」
「嫌いなら、今日はしないぞ」
「……する。たっぷり相手をしてもらいます」
腕を組んで、むすっとしてみせた。
「かわいいやつめ」
かぶさった唇に、オレンジの味が濃くなる。
今日も今日とて、愛が満ちて溢れる。
神さま、幸せはつづいております。
おわり
「……う、うごけない」
「風呂なら入れてやるぞ」
やけにすっきりした表情で新聞を読んでいる浴衣姿の慶斗が顔を上げた。夕陽が出ているのか、茜色に部屋が満たされている。
「うっ、大浴場……」
はだけた胸には歯形と赤黒い鬱血が残されている。こんな卑猥な身体は公共の場に晒せない。
「その姿だと無理だな」
「……いじわる」
じとっ……と湿った視線を送るが、ふんと吹き飛ばされる。
「どっちが」
「……冷血漢」
あれほど欲しいとお願いしたのに、どうしてか責めたくなってしまう。身体が、節々が、痛くて動かない。ギシギシと軋んで首から足先まで筋肉痛だ。頭だけは澄み渡るほどスッキリ爽快だけど、こうなるのはわかっていたが、ちょっとは困ってほしい。
ちなみに胃の負担も考えて、あれから豪奢な食事をあきらめて粥生活を送っている。
「はいはい、ぜんぶ俺が悪いよ。ほら、オレンジジュースでも飲め」
慶斗はぐったりした俺にキスをした。重なった唇からさっぱりとしたジュースが注がれる。あの日からあまいあまい世話をほどこされている。明後日にチェックアウトする予定だ。
「……んっ」
「嫌いなら、今日はしないぞ」
「……する。たっぷり相手をしてもらいます」
腕を組んで、むすっとしてみせた。
「かわいいやつめ」
かぶさった唇に、オレンジの味が濃くなる。
今日も今日とて、愛が満ちて溢れる。
神さま、幸せはつづいております。
おわり
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