10 / 28
第10話 イベントへ①
しおりを挟む
弓月さんから警告された拓海は森で狩りを続けていた。
「いよーすっ!」
「ソード!!」
「屋台行ったか?」
「お…」
「お?」
「お前のせいで大変な目にあったじゃねーか!」
拓海は自分に起きたことをソードに報告した。
「ははは!!お姉さんに釣られたお前が悪いんだよ!ばーかばーか」
「こんにゃろ」
「ところで、お前明日からのイベント見に行く?」
「見れんの?」
「おう!競技場があってなそこで見ることが出来るんだ」
「へぇ。あ、でもリーダーに捕まるかもしれないし」
「それは大丈夫。席は5ヶ所あるんだ。社畜、自由、狩り、魚群、それからギルド無所属。それぞれで見れる場所が違うんだ。1回目イベントの時に無所属が大変な目にあったとかで今回はアップデートして変わったんだ」
「そうなんだ。それじゃ行くか」
「おう!楽しんでこいよ」
「え?ソード行かねぇの?」
「いやだって俺こんな名前だぞ。気まづさ半端ないって」
「大丈夫だって。俺も対して変わんねぇし、行ってみたらやべぇ名前のやつ居るかもしんねぇだろ」
「…そ、そうだよな。じゃ行くか!21時45分に闘技場前集合で」
「闘技場ってどこにあるんだ?」
「お前、始めたばかりだったな。お前このゲームで地図開いたことあるか?」
「地図?無いけど」
「じゃ軽く説明してやるよ。この森を中心として考えるんだ。その周りに人間の町、エルフの町、獣人の町、魚人の町って囲んでるんだ。で、各町の裏門から闘技場への道が続いてる」
「で、結局どこにあるんだ?」
「空だ」
「空?」
「おう!裏門からの道を進むと空の闘技場へ行くことが出来る」
「え、じゃあまた町に行かないと行けないの?」
「あぁ。でも、どの町から行っても問題ない。俺獣人の町から行くけど一緒に行くか?」
「行く!」
「じゃ、21時にここ集合でいいか?」
「おう!」
「明日、遅れるなよ!」
「お前もな!!」
そうして、明日の約束をしログアウトした。
次の日社員全員、今まで見せたことの無い集中力を見せ定時内に仕事を終えることが出来た。拓海も21時にログインすることに成功した。
…が、なかなか来ないソード。
「リアルでトラブったのか?」
15分経過。
20分経過。
30分経過。
「全然来ねぇ」
チャットを入れる。
〈今日21時集合だよな。何かあったか?
それから5分後、やっと返信が帰ってきた。
〈今日行けなくなった。すまん。
「は!?」
続いてチャットが届いた。
〈人間の町から行くなら、裏門には5分前、もしくは始まってから行くのをオススメしとく。本当にごめんな!
「マジか…。1人なら別に。でも、初めてのイベント参加してみたいし。…始まってから行くかー」
時刻22時。
物陰に隠れながら裏門に着くと、あの男“ガンバルンバ”(リーダー)が。
「行けねぇじゃん」
ガンバルンバは拓海の方へ目線を向ける。
「待って待って無理、本当に無理」
青ざめる拓海に後ろから女の人が。
「ハッハッハッー。遅かったね!!」
「ごめんごめん。仕事が長引いて」
「お疲れ様。じゃあ、行こうか」
2人は先に裏門のゲートを潜って言った。
「はぁ」
拓海は安堵からため息が出た。
2人を見送ってからぞろぞろと物陰から人が出てきた。
そう。皆、ガンバルンバに沢山勧誘され会いたくなく隠れていたのだ。
すると声をかけられた。
「君もガンバルンバに声掛けられたくち?」
「そう」
「大変だよね。私ね、あれ。ガンバルンバ、リアルの上司なの」
「え!?!?」
拓海はあまりの衝撃に思いっきり振り返った。
「ただでさえ会社でストレスなのにここでもストレスになるのは嫌」
この瞬間拓海は前に柴田に言われた言葉を思い出した。
『ギルド、気をつけてね』
しかも、喋り方が普段の柴田に似ていたためある仮説を立てた。
(あれ?もしかして、この人は柴田先輩でガンバルンバは部長なんじゃ。先輩が言ってた『気をつけてね』はこれのことなんじゃ)
「あ、あの!どうして分かったんですか?ガンバルンバが上司だって」
「えっとね、会社で御手洗から出たら急に迫られて、君がBWOやってるの知ってるよ。私ね人間ギルドのリーダーやってるからおいでって」
拓海の頭の中の想像は加速する。
(あんのキモ部長。なんてことを。先輩は俺が守る)
「あ、じゃ友達来たから先に行くね。また後で会うと思うけど、バイバイ」
「は、はい。バイバ…イ」
そして、拓海も裏門を潜った。競技場へ向かった。
「いよーすっ!」
「ソード!!」
「屋台行ったか?」
「お…」
「お?」
「お前のせいで大変な目にあったじゃねーか!」
拓海は自分に起きたことをソードに報告した。
「ははは!!お姉さんに釣られたお前が悪いんだよ!ばーかばーか」
「こんにゃろ」
「ところで、お前明日からのイベント見に行く?」
「見れんの?」
「おう!競技場があってなそこで見ることが出来るんだ」
「へぇ。あ、でもリーダーに捕まるかもしれないし」
「それは大丈夫。席は5ヶ所あるんだ。社畜、自由、狩り、魚群、それからギルド無所属。それぞれで見れる場所が違うんだ。1回目イベントの時に無所属が大変な目にあったとかで今回はアップデートして変わったんだ」
「そうなんだ。それじゃ行くか」
「おう!楽しんでこいよ」
「え?ソード行かねぇの?」
「いやだって俺こんな名前だぞ。気まづさ半端ないって」
「大丈夫だって。俺も対して変わんねぇし、行ってみたらやべぇ名前のやつ居るかもしんねぇだろ」
「…そ、そうだよな。じゃ行くか!21時45分に闘技場前集合で」
「闘技場ってどこにあるんだ?」
「お前、始めたばかりだったな。お前このゲームで地図開いたことあるか?」
「地図?無いけど」
「じゃ軽く説明してやるよ。この森を中心として考えるんだ。その周りに人間の町、エルフの町、獣人の町、魚人の町って囲んでるんだ。で、各町の裏門から闘技場への道が続いてる」
「で、結局どこにあるんだ?」
「空だ」
「空?」
「おう!裏門からの道を進むと空の闘技場へ行くことが出来る」
「え、じゃあまた町に行かないと行けないの?」
「あぁ。でも、どの町から行っても問題ない。俺獣人の町から行くけど一緒に行くか?」
「行く!」
「じゃ、21時にここ集合でいいか?」
「おう!」
「明日、遅れるなよ!」
「お前もな!!」
そうして、明日の約束をしログアウトした。
次の日社員全員、今まで見せたことの無い集中力を見せ定時内に仕事を終えることが出来た。拓海も21時にログインすることに成功した。
…が、なかなか来ないソード。
「リアルでトラブったのか?」
15分経過。
20分経過。
30分経過。
「全然来ねぇ」
チャットを入れる。
〈今日21時集合だよな。何かあったか?
それから5分後、やっと返信が帰ってきた。
〈今日行けなくなった。すまん。
「は!?」
続いてチャットが届いた。
〈人間の町から行くなら、裏門には5分前、もしくは始まってから行くのをオススメしとく。本当にごめんな!
「マジか…。1人なら別に。でも、初めてのイベント参加してみたいし。…始まってから行くかー」
時刻22時。
物陰に隠れながら裏門に着くと、あの男“ガンバルンバ”(リーダー)が。
「行けねぇじゃん」
ガンバルンバは拓海の方へ目線を向ける。
「待って待って無理、本当に無理」
青ざめる拓海に後ろから女の人が。
「ハッハッハッー。遅かったね!!」
「ごめんごめん。仕事が長引いて」
「お疲れ様。じゃあ、行こうか」
2人は先に裏門のゲートを潜って言った。
「はぁ」
拓海は安堵からため息が出た。
2人を見送ってからぞろぞろと物陰から人が出てきた。
そう。皆、ガンバルンバに沢山勧誘され会いたくなく隠れていたのだ。
すると声をかけられた。
「君もガンバルンバに声掛けられたくち?」
「そう」
「大変だよね。私ね、あれ。ガンバルンバ、リアルの上司なの」
「え!?!?」
拓海はあまりの衝撃に思いっきり振り返った。
「ただでさえ会社でストレスなのにここでもストレスになるのは嫌」
この瞬間拓海は前に柴田に言われた言葉を思い出した。
『ギルド、気をつけてね』
しかも、喋り方が普段の柴田に似ていたためある仮説を立てた。
(あれ?もしかして、この人は柴田先輩でガンバルンバは部長なんじゃ。先輩が言ってた『気をつけてね』はこれのことなんじゃ)
「あ、あの!どうして分かったんですか?ガンバルンバが上司だって」
「えっとね、会社で御手洗から出たら急に迫られて、君がBWOやってるの知ってるよ。私ね人間ギルドのリーダーやってるからおいでって」
拓海の頭の中の想像は加速する。
(あんのキモ部長。なんてことを。先輩は俺が守る)
「あ、じゃ友達来たから先に行くね。また後で会うと思うけど、バイバイ」
「は、はい。バイバ…イ」
そして、拓海も裏門を潜った。競技場へ向かった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる